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挿話 突撃・隣の夕ごはん
15 (その頃の彼ら・前編)
しおりを挟む「あれ、シグウェル団長まだ帰らないんですか?」
一日の終わり、魔導士院を出た俺が王都への道とは
正反対の王宮へ向かうところを見た魔導士の一人が
声を掛けてきた。
「これからリオン殿下のところだ。」
まったく、ユリウスの奴もいないから久々に館へ
帰って新しい実験でもやってみようかと思っていた
というのに。
王宮から昼間来た侍従に手渡された謎の手紙・・・
というかあれは何だ?召喚状か?いや、『今日の
夕食はぜひ奥の院で』とあったから招待状なのか?
とにかく、今までに一度もなかったリオン殿下からの
個人的な招きというのが気になる。
しかもユーリがいるならまだしも、今日の彼女は
ユリウスの家の夕食会に招待されていて奥の院を
不在にしている。
そんな所で殿下と二人、なぜ俺が顔を突き合わせて
夕食を?
最近何かやらかしていてその説教だろうかと考えても
全く身に覚えがない。
こういう時にユリウスの奴がいれば俺が何をしたのか
『本当に身に覚えがないんすか⁉︎』とか何とか言って
何かしら教えてくれるものだが。
「肝心な時に役に立たないな・・・」
ちっ、と小さく舌打ちをして奥の院に向かって
中に案内されれば、いつものように柔らかく微笑み
ながらもどこか胡散臭さを感じさせる笑顔の殿下が
「よく来たねシグウェル。さあ座って。今日は気楽に
食事を楽しもう。」
そう言って俺を席へと促した。その促された先を
見て驚く。
いつもならリオン殿下の後ろに護衛として控えている
はずのレジナスがテーブルに着いていたのだ。
目が合えば若干の居心地の悪さを感じているらしい
顔付きで黙って礼をされる。
「殿下、これは一体」
「うん、今日はユーリがここにいないだろう?
だからたまには伴侶だけで親睦を深めるのもいいかと
思ってね。」
なるほど、いつもと違いレジナスが席についている
のもそのためか。
納得して俺も席につけばリオン殿下の乳母頭を
していて今はユーリ付きになっているルルーや
ユーリがトランタニア領から連れ帰った二人の侍従、
それにシンシア達が食事の準備を進めていく。
・・・それにしても、親睦を深めるも何も俺たちは
ユーリの伴侶という以外になんの共通点もない。
趣味嗜好の類いが重なっているわけでもないのに
なぜわざわざこんな煩わしささえ感じるような事を
急にやろうとしたのか。
胸の内ではそんな疑問が渦巻いていたが、俺だって
いい大人だ。
当たり障りのない会話と共に夕食は進み、食後の
紅茶と茶菓子が出されたところで殿下は侍女達を
下がらせた。
夜だというのに酒ではなく紅茶というところが
殿下らしい。しかし人払いをしたということは、
ここからが何か本題ではないのか?
手ずから紅茶を淹れている殿下を見ながらそう考えて
いると、ふと殿下と目が合った。
ユーリに治され元の輝きを取り戻した深い青の瞳は
まるで人の心の奥底までをも覗き込むようだ。
・・・王家の者達が持つ青い瞳はそれ以外の者達の
瞳の青さとは僅かにその色が異なる。
グノーデル神の加護を受けた勇者の力が宿っていると
言われるその瞳は、神の恩恵か何者にも惑わされず
真実を見通す力を持つという。
だからなのか王家直系の者達は昔からなぜかやたらと
勘が鋭い。高い魔力に強い力、真実を見通す目。
それらが王族の証というのなら、その一つである
目の光を奪われた殿下とその周囲の絶望はいかほどで
あったのだろうか。
当時は魔物による不治に近い怪我を俺の力で治せる
のかどうかという点のみに夢中になっていてそこまで
考えたことはなかったが・・・。
そんな事を考えていた俺に
「なんだか物言いたげだね。君の思っている通り、
ただ親睦を深めるために夕食に誘ったんじゃないよ。
まあユーリの伴侶として話したいことがあって来て
もらったのに間違いはないけど。」
控えめな笑顔を見せてそう言ったリオン殿下に
レジナスも居住まいを正す。
ふむ、と思い
「・・・何かありましたか?」
そう聞けば、目を伏せて紅茶を一口飲んだ殿下が
思いがけない事を言った。
「シェラは近いうちにユーリに求婚すると思う。」
その言葉にレジナスが動揺したのかガタッ、と
テーブルに膝をぶつけた。
そのはずみでテーブルの上の紅茶がこぼれは
しなかったたものの大きく波打つ。
リオン殿下は紅茶を飲みながらそんなレジナスを
呆れた目で見る。
「レジナス、君、ユーリが絡むと普段の所作からは
考えられない位ポンコツになるよね。大丈夫?」
だがそんな殿下の気遣いも無視するくらい慌てて
いるレジナスは声を上げた。
「リオン様、シェラがユーリに求婚とは⁉︎それは
どういう・・・⁉︎」
レジナスほどではないが、顔に出さないだけで俺も
驚いたしその理由が知りたい。
キリウ小隊のシェラザード隊長。あまり交流はないが
彼の変わった魔法特性やその能力の調査で何度か
言葉を交わしたことはある。
本心は決して他人に打ち明けない、得体の知れない
人物だ。そんな者がなぜユーリに求婚を?
「何ていうか、勘のようなものかな・・・。元から
シェラはユーリに対して心酔しているようなところが
あったけど、それがいよいよ恋愛感情に転じたと
いうか・・・いや、執着かな?偏愛?まあとにかく、
ユーリがいなければこの世界の存在する意味が
分からない、くらいは言いそうな感じというか。」
うまく説明出来ないでいる殿下は、どうやら本当に
ユーリが求婚されるだろうという事を勘として捉えて
いるだけらしい。
「特に何かシェラがしたわけでもないし、いつ
それがユーリへの恋慕の情に変わったのかは僕も
はっきりとは分からないんだけどね。」
ふーむ、と考えながら焼き菓子を手に持ってそれを
見つめている殿下は続ける。
「ただ、何ていうか先日モリー公国へユーリ達より
遅れて着いた際に二人を見たら、直感で何となく
そう思ったんだよね。シェラの雰囲気が違うって
いうか・・・。やっぱり二人きりで長くいさせ過ぎた
のが失敗だったかなあ。そもそも僕が遅れて公国へ
着く羽目になったのはバロイ国のせいだから、シェラ
のユーリに対する気持ちの変化が起きたのはバロイ国
のせいとも言えるかなあ・・・」
反省するように独り言を言う殿下の雰囲気が段々と
不穏なものになってきた。
「リオン様、バロイ国はシェラのせいで相当迷惑を
被っておりますのでこれ以上リオン様が何かしますと
バロイの皇太子殿下に更に迷惑をかけるかと。」
殿下の機嫌が急降下する前にレジナスが意見をした。
ユーリがモリー公国へ行った際の話は俺も聞いた。
まさか公国とバロイ国の関係がそこまでこじれて
いるとは思わなかった。
「ああ、ユーリの道中に危害を加えようとしたとか
いう話でしたか。」
まったく、呆れるほど愚かな話だ。
確かめるように口に出せば、さっきまでの笑顔は
どこへやら、リオン殿下は渋い顔で頷いた。
一日の終わり、魔導士院を出た俺が王都への道とは
正反対の王宮へ向かうところを見た魔導士の一人が
声を掛けてきた。
「これからリオン殿下のところだ。」
まったく、ユリウスの奴もいないから久々に館へ
帰って新しい実験でもやってみようかと思っていた
というのに。
王宮から昼間来た侍従に手渡された謎の手紙・・・
というかあれは何だ?召喚状か?いや、『今日の
夕食はぜひ奥の院で』とあったから招待状なのか?
とにかく、今までに一度もなかったリオン殿下からの
個人的な招きというのが気になる。
しかもユーリがいるならまだしも、今日の彼女は
ユリウスの家の夕食会に招待されていて奥の院を
不在にしている。
そんな所で殿下と二人、なぜ俺が顔を突き合わせて
夕食を?
最近何かやらかしていてその説教だろうかと考えても
全く身に覚えがない。
こういう時にユリウスの奴がいれば俺が何をしたのか
『本当に身に覚えがないんすか⁉︎』とか何とか言って
何かしら教えてくれるものだが。
「肝心な時に役に立たないな・・・」
ちっ、と小さく舌打ちをして奥の院に向かって
中に案内されれば、いつものように柔らかく微笑み
ながらもどこか胡散臭さを感じさせる笑顔の殿下が
「よく来たねシグウェル。さあ座って。今日は気楽に
食事を楽しもう。」
そう言って俺を席へと促した。その促された先を
見て驚く。
いつもならリオン殿下の後ろに護衛として控えている
はずのレジナスがテーブルに着いていたのだ。
目が合えば若干の居心地の悪さを感じているらしい
顔付きで黙って礼をされる。
「殿下、これは一体」
「うん、今日はユーリがここにいないだろう?
だからたまには伴侶だけで親睦を深めるのもいいかと
思ってね。」
なるほど、いつもと違いレジナスが席についている
のもそのためか。
納得して俺も席につけばリオン殿下の乳母頭を
していて今はユーリ付きになっているルルーや
ユーリがトランタニア領から連れ帰った二人の侍従、
それにシンシア達が食事の準備を進めていく。
・・・それにしても、親睦を深めるも何も俺たちは
ユーリの伴侶という以外になんの共通点もない。
趣味嗜好の類いが重なっているわけでもないのに
なぜわざわざこんな煩わしささえ感じるような事を
急にやろうとしたのか。
胸の内ではそんな疑問が渦巻いていたが、俺だって
いい大人だ。
当たり障りのない会話と共に夕食は進み、食後の
紅茶と茶菓子が出されたところで殿下は侍女達を
下がらせた。
夜だというのに酒ではなく紅茶というところが
殿下らしい。しかし人払いをしたということは、
ここからが何か本題ではないのか?
手ずから紅茶を淹れている殿下を見ながらそう考えて
いると、ふと殿下と目が合った。
ユーリに治され元の輝きを取り戻した深い青の瞳は
まるで人の心の奥底までをも覗き込むようだ。
・・・王家の者達が持つ青い瞳はそれ以外の者達の
瞳の青さとは僅かにその色が異なる。
グノーデル神の加護を受けた勇者の力が宿っていると
言われるその瞳は、神の恩恵か何者にも惑わされず
真実を見通す力を持つという。
だからなのか王家直系の者達は昔からなぜかやたらと
勘が鋭い。高い魔力に強い力、真実を見通す目。
それらが王族の証というのなら、その一つである
目の光を奪われた殿下とその周囲の絶望はいかほどで
あったのだろうか。
当時は魔物による不治に近い怪我を俺の力で治せる
のかどうかという点のみに夢中になっていてそこまで
考えたことはなかったが・・・。
そんな事を考えていた俺に
「なんだか物言いたげだね。君の思っている通り、
ただ親睦を深めるために夕食に誘ったんじゃないよ。
まあユーリの伴侶として話したいことがあって来て
もらったのに間違いはないけど。」
控えめな笑顔を見せてそう言ったリオン殿下に
レジナスも居住まいを正す。
ふむ、と思い
「・・・何かありましたか?」
そう聞けば、目を伏せて紅茶を一口飲んだ殿下が
思いがけない事を言った。
「シェラは近いうちにユーリに求婚すると思う。」
その言葉にレジナスが動揺したのかガタッ、と
テーブルに膝をぶつけた。
そのはずみでテーブルの上の紅茶がこぼれは
しなかったたものの大きく波打つ。
リオン殿下は紅茶を飲みながらそんなレジナスを
呆れた目で見る。
「レジナス、君、ユーリが絡むと普段の所作からは
考えられない位ポンコツになるよね。大丈夫?」
だがそんな殿下の気遣いも無視するくらい慌てて
いるレジナスは声を上げた。
「リオン様、シェラがユーリに求婚とは⁉︎それは
どういう・・・⁉︎」
レジナスほどではないが、顔に出さないだけで俺も
驚いたしその理由が知りたい。
キリウ小隊のシェラザード隊長。あまり交流はないが
彼の変わった魔法特性やその能力の調査で何度か
言葉を交わしたことはある。
本心は決して他人に打ち明けない、得体の知れない
人物だ。そんな者がなぜユーリに求婚を?
「何ていうか、勘のようなものかな・・・。元から
シェラはユーリに対して心酔しているようなところが
あったけど、それがいよいよ恋愛感情に転じたと
いうか・・・いや、執着かな?偏愛?まあとにかく、
ユーリがいなければこの世界の存在する意味が
分からない、くらいは言いそうな感じというか。」
うまく説明出来ないでいる殿下は、どうやら本当に
ユーリが求婚されるだろうという事を勘として捉えて
いるだけらしい。
「特に何かシェラがしたわけでもないし、いつ
それがユーリへの恋慕の情に変わったのかは僕も
はっきりとは分からないんだけどね。」
ふーむ、と考えながら焼き菓子を手に持ってそれを
見つめている殿下は続ける。
「ただ、何ていうか先日モリー公国へユーリ達より
遅れて着いた際に二人を見たら、直感で何となく
そう思ったんだよね。シェラの雰囲気が違うって
いうか・・・。やっぱり二人きりで長くいさせ過ぎた
のが失敗だったかなあ。そもそも僕が遅れて公国へ
着く羽目になったのはバロイ国のせいだから、シェラ
のユーリに対する気持ちの変化が起きたのはバロイ国
のせいとも言えるかなあ・・・」
反省するように独り言を言う殿下の雰囲気が段々と
不穏なものになってきた。
「リオン様、バロイ国はシェラのせいで相当迷惑を
被っておりますのでこれ以上リオン様が何かしますと
バロイの皇太子殿下に更に迷惑をかけるかと。」
殿下の機嫌が急降下する前にレジナスが意見をした。
ユーリがモリー公国へ行った際の話は俺も聞いた。
まさか公国とバロイ国の関係がそこまでこじれて
いるとは思わなかった。
「ああ、ユーリの道中に危害を加えようとしたとか
いう話でしたか。」
まったく、呆れるほど愚かな話だ。
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