316 / 699
第十五章 レニとユーリの神隠し
17
しおりを挟む
二人での初めての共同作業だねと言って満足そうな
キリウさんに、どこかで聞いたセリフだと思えば前に
シグウェルさんと一緒に星の砂に加護の力を使った
時に私が言った言葉だった。
そういえばあの時は私がシグウェルさんの手を取って
そんな事を言ったっけ。
なのに今はそのご先祖様に同じことを言われている
のはすごく不思議だ。
あの時の事を思い出してシグウェルさんに差し出した
手を見つめていたら、その手をガシッとキリウさんに
取られた。
「うーん、うまく力を使いこなせないようなことを
言ってたけど魔力を使っても特に残滓が残ってるわけ
でもないんだね。さっきオレの手を綺麗にした時も
そうだけど、魔力はきちんと対象物に伝わり切って
いるみたいだ。ユーリちゃんがもし自分の思うように
力を使えないっていうなら、体のどこかに制限が
かかってるのかな?てことは、やっぱりその呪具が
原因かあ。」
話しながら、土で汚れた私の手を浄化魔法で綺麗に
してくれた。
お礼を言えばどういたしましてとニコリと微笑まれた
けど手は離してくれない。
「えーと、手はもう綺麗になりましたよ・・・?」
「うん。なんかねぇ、ユーリちゃんに触ってると
気分が良いんだよね。落ち着くっていうか、こんな風
に他人に対して感じるのは初めての経験だよ。
あとなんかハチミツみたいないい匂いがする。」
そう言って、握っていた私の手を鼻先に近づけた
キリウさんはすん、と匂いを嗅いだ。
・・・それはあれだ、シグウェルさんが言うところの
私の魔力の匂いってやつじゃないかな。
落ち着くって言うのもきっと、イリューディアさんの
力の加護が大きい私の影響を魔力量の多いキリウさん
が受けているからなんじゃないかな?
だけどそんな事は説明できないので困ったなあと
私の手を取り匂いを嗅いでいるキリウさんを眺めて
いたら、顔を上げたキリウさんが
「やっぱりユーリちゃんはオレの運命なんだよ。
魔力の使い方ならイスラハーンの魔導士じゃなくても
むしろオレの方が教え方はうまいかも知れないよ?
早くお嫁においで!」
そんな事を言い出した。いや、それ絶対に勘違い
だから。
レニ様も、
「うっ、運命⁉︎よくそんな恥ずかしい事を言えるな
お前!さっさとその手を離せよ、ユーリも困ってる
だろ‼︎あと次に馬に乗る時はやっぱり俺がお前と一緒
に乗る!ユーリは勇者様の方に乗れ‼︎」
そう声を上げて私とキリウさんの手を引き剥がした。
それに対してキリウさんは気を悪くするでもなく
笑っている。
「うーん、かわいいねレニ君。よし、それじゃオレと
賭けをしようか!」
出た。まさかこんな子供にまで賭けを持ちかけるとは
思わなかった。
レニ様がお金を持っているかどうか分からないけど、
もしキリウさんが有り金を巻き上げようとしている
なら全力で止めないと。
キリウさんは結界を張りに行ったレンさんが置いて
いった魔石の入った小袋を手に取った。
「今からオレが左右の手にそれぞれ大小一つずつの
魔石を握るから、レニ君は大きい魔石を持ってる方の
手を当てて。もし当てたら、その時はユーリちゃんは
レンの馬に乗せるからさ。でも外したら、鉱山に
着くまでの間は引き続きオレとユーリちゃんが一緒の
馬ってことで!」
お金は賭けないみたいで良かったけど代わりに私が
賭けられている。
分かったと頷いたレニ様は、小袋をごそごそする
キリウさんの手元を一生懸命見つめていて、魔石を
触るその音からも大きさが分からないかと必死に耳も
澄ませていた。
「よし、さあどーっちだ⁉︎」
キリウさんが嬉々としてグーに握った両手をレニ様の
前に差し出した。
子供相手でも賭け事をしているキリウさんは本当に
楽しそうだ。なんてダメな大人なんだろう。
そんなダメ人間キリウさんの両手をレニ様は真剣に
見比べている。
「こっち・・・いや、そっちだ!」
迷った結果、レニ様は左手を選んだ。キリウさんが
ニヤリとする。
「え~、いいの?変えたいなら今がチャンスだよ?」
「いい!そっちの手の方がなんか袋から出し辛そう
だった‼︎あと俺は父上譲りで直感力があるって良く
褒められるけど、その勘がそっちだって言ってる!」
そうなの?私も見てたけどよく分からなかった。
直感力が優れてるなんて初めて聞いたけど、それも
勇者様の血筋の恩恵か何かだろうか。
男に二言はない!と胸を張ったレニ様にキリウさんは
「じゃあ決まりね?レニ君は大きい魔石があるのは
左手だと思ってるってことで。それじゃまずは、
選ばなかった方の右手の石から見てみようか。」
そう言って右手をちょっと掲げて見せた。
レニ様は頷き、私も右手に注目する。
「じゃあ見せるよー。はい、右手に持ってる魔石は
この大きさでした~。」
そう言って見せてくれた魔石はキリウさんの手の平に
すっぽりと収まっていた。
「うーん、これだけ見ても大きいのか小さいのか
よく分からないですね・・・」
そう言った私にレニ様も難しい顔をする。
「うん・・・でもこっちの手はすんなりと袋から
出てきたような気がするんだ」
二人でキリウさんの右手を見つめていたら、
「じゃあ次はレニ君の選んだ方の手を見てみようか。
見比べたらすぐ分かるよ!」
上機嫌でキリウさんはそう言った。
あれ?機嫌が良いってことはもしかしてレニ様の
選んだ方はハズレなんだろうか。
そう思いながら開かれた左手を二人で覗き込む。
「あっ!」
レニ様がガッカリした声を上げた。
キリウさんが見せてくれた左手の魔石は最初に見せて
くれた右手の物より一回りほど小さかった。
「俺のカンが外れた・・・⁉︎」
かわいそうにショックを受けながら、レニ様は左右の
手の魔石を見比べている。
どうやら相当自信があったらしい。
「じゃあ残念だけど、レニ君はまたレンと一緒の馬
ってことで。ユーリちゃんはオレと一緒!」
笑ってそう言ったキリウさんは魔石を袋にしまう。
「自信があったのになあ、おかしいなあ・・・」
「カンなんて、外れることもありますよ!」
まだ納得していないレニ様を慰めていたら、目の端に
きらりと光る何かが見えた。
キリウさんの左袖から何かの屑がこぼれ落ちたみたい
だった。
「?」
何か落としたのかなと馬に荷物をつけようとして
その場から離れたキリウさんが今まで立っていた
足元を見れば、こまかな赤い砂粒みたいなものが
土に混じってかすかに輝いていた。
「あっ‼︎」
思わず声が出て、レニ様にどうかしたか?と聞かれて
しまう。
「いえ、なんでもないです!」
レニ様には笑顔を見せたけど、まさか。
まさかの可能性に気付いてしまった。そんな私に
キリウさんは明るく笑いかけてきた。
「え~なになに?どうかした?」
笑っているけど、その目は物言いたげに私を見つめて
いる。その態度に確信する。
イカサマだ。レニ様に負けたくないキリウさんが
ズルをした。
最初にこれ見よがしに右手を掲げて私達の注意を
引いて、そのスキに左手に握っていた魔石を砕いて
小さくしたんだ。
足元に散らばっていたあの砂粒は、その時砕かれた
魔石の一部に違いない。
きっと左袖からこぼれ落ちたのも、砕いてこっそりと
足元へ落とす時に袖についたものだろう。
音もしなかったし、すごくこまかく砕かれていたから
多分何かの魔法を使ったのかも。
「おっ、おとなげない・・・‼︎」
まさか子供相手にズルをするとは思わなかった。
「なんだユーリ、どうかしたか?」
レニ様に不思議そうにされたけど言えるわけが
ない。かわいそう過ぎる。
「なんでもないです、あっ、レンさんが戻って来た!
行きましょうレニ様‼︎」
誤魔化すようにレニ様の手を引いて、ちょうど戻って
来たレンさんのところへと駆ける。
かけ出すついでにわざとあの赤い砂粒が混じる土を
踏んでそれを蹴散らした。証拠隠滅だ。
そうしてレニ様がレンさんと話し出し、私はそれを
ちょっと離れたところから見守った。
良かった、レニ様は気付いていない。
まさか自分がイカサマで負けたなんて知ったら
あの年で人間不信になりかねない。
ホッとしていたら隣にキリウさんが来て、
「いやあ、バレちゃった?」
悪びれることなく話しかけられた。
「キリウさん、ちょっと大人げないですよ。レニ様が
かわいそうじゃないですか!」
「ユーリちゃんは大人だねー、黙っててくれるんだ!
ありがと~。」
お辞儀と共にお礼をされれば、シグウェルさんと同じ
銀髪がさらりと流れる。
本当に、見た目や魔力量の多いところは似ているのに
どうしてこんなにも違うのか。
いや、この性格がシグウェルさんに引き継がれなくて
良かったのかも知れない。
呆れてため息をつけば、
「でもそんな手を使ってまでも、それだけオレは
ユーリちゃんと一緒にいたかったってことだよ。
そのためにはどんな事もするしどんな対価も払おう!
そう、例えそれによって卑怯者と罵られる事になろう
ともね!」
パチリとウインクをされてそう言われた。
・・・なんかそのセリフ、最後に『オレの女神』とか
ついたらちょっと軽薄なシェラさんみたいだなとふと
思ってしまった。
もし私がイリューディアさんの加護を持つ召喚者だと
バレたらキリウさんまで癒し子原理主義者の仲間入り
をしそうだ。
そう考えるとちょっと怖いんですけど・・・。
キリウさんに、どこかで聞いたセリフだと思えば前に
シグウェルさんと一緒に星の砂に加護の力を使った
時に私が言った言葉だった。
そういえばあの時は私がシグウェルさんの手を取って
そんな事を言ったっけ。
なのに今はそのご先祖様に同じことを言われている
のはすごく不思議だ。
あの時の事を思い出してシグウェルさんに差し出した
手を見つめていたら、その手をガシッとキリウさんに
取られた。
「うーん、うまく力を使いこなせないようなことを
言ってたけど魔力を使っても特に残滓が残ってるわけ
でもないんだね。さっきオレの手を綺麗にした時も
そうだけど、魔力はきちんと対象物に伝わり切って
いるみたいだ。ユーリちゃんがもし自分の思うように
力を使えないっていうなら、体のどこかに制限が
かかってるのかな?てことは、やっぱりその呪具が
原因かあ。」
話しながら、土で汚れた私の手を浄化魔法で綺麗に
してくれた。
お礼を言えばどういたしましてとニコリと微笑まれた
けど手は離してくれない。
「えーと、手はもう綺麗になりましたよ・・・?」
「うん。なんかねぇ、ユーリちゃんに触ってると
気分が良いんだよね。落ち着くっていうか、こんな風
に他人に対して感じるのは初めての経験だよ。
あとなんかハチミツみたいないい匂いがする。」
そう言って、握っていた私の手を鼻先に近づけた
キリウさんはすん、と匂いを嗅いだ。
・・・それはあれだ、シグウェルさんが言うところの
私の魔力の匂いってやつじゃないかな。
落ち着くって言うのもきっと、イリューディアさんの
力の加護が大きい私の影響を魔力量の多いキリウさん
が受けているからなんじゃないかな?
だけどそんな事は説明できないので困ったなあと
私の手を取り匂いを嗅いでいるキリウさんを眺めて
いたら、顔を上げたキリウさんが
「やっぱりユーリちゃんはオレの運命なんだよ。
魔力の使い方ならイスラハーンの魔導士じゃなくても
むしろオレの方が教え方はうまいかも知れないよ?
早くお嫁においで!」
そんな事を言い出した。いや、それ絶対に勘違い
だから。
レニ様も、
「うっ、運命⁉︎よくそんな恥ずかしい事を言えるな
お前!さっさとその手を離せよ、ユーリも困ってる
だろ‼︎あと次に馬に乗る時はやっぱり俺がお前と一緒
に乗る!ユーリは勇者様の方に乗れ‼︎」
そう声を上げて私とキリウさんの手を引き剥がした。
それに対してキリウさんは気を悪くするでもなく
笑っている。
「うーん、かわいいねレニ君。よし、それじゃオレと
賭けをしようか!」
出た。まさかこんな子供にまで賭けを持ちかけるとは
思わなかった。
レニ様がお金を持っているかどうか分からないけど、
もしキリウさんが有り金を巻き上げようとしている
なら全力で止めないと。
キリウさんは結界を張りに行ったレンさんが置いて
いった魔石の入った小袋を手に取った。
「今からオレが左右の手にそれぞれ大小一つずつの
魔石を握るから、レニ君は大きい魔石を持ってる方の
手を当てて。もし当てたら、その時はユーリちゃんは
レンの馬に乗せるからさ。でも外したら、鉱山に
着くまでの間は引き続きオレとユーリちゃんが一緒の
馬ってことで!」
お金は賭けないみたいで良かったけど代わりに私が
賭けられている。
分かったと頷いたレニ様は、小袋をごそごそする
キリウさんの手元を一生懸命見つめていて、魔石を
触るその音からも大きさが分からないかと必死に耳も
澄ませていた。
「よし、さあどーっちだ⁉︎」
キリウさんが嬉々としてグーに握った両手をレニ様の
前に差し出した。
子供相手でも賭け事をしているキリウさんは本当に
楽しそうだ。なんてダメな大人なんだろう。
そんなダメ人間キリウさんの両手をレニ様は真剣に
見比べている。
「こっち・・・いや、そっちだ!」
迷った結果、レニ様は左手を選んだ。キリウさんが
ニヤリとする。
「え~、いいの?変えたいなら今がチャンスだよ?」
「いい!そっちの手の方がなんか袋から出し辛そう
だった‼︎あと俺は父上譲りで直感力があるって良く
褒められるけど、その勘がそっちだって言ってる!」
そうなの?私も見てたけどよく分からなかった。
直感力が優れてるなんて初めて聞いたけど、それも
勇者様の血筋の恩恵か何かだろうか。
男に二言はない!と胸を張ったレニ様にキリウさんは
「じゃあ決まりね?レニ君は大きい魔石があるのは
左手だと思ってるってことで。それじゃまずは、
選ばなかった方の右手の石から見てみようか。」
そう言って右手をちょっと掲げて見せた。
レニ様は頷き、私も右手に注目する。
「じゃあ見せるよー。はい、右手に持ってる魔石は
この大きさでした~。」
そう言って見せてくれた魔石はキリウさんの手の平に
すっぽりと収まっていた。
「うーん、これだけ見ても大きいのか小さいのか
よく分からないですね・・・」
そう言った私にレニ様も難しい顔をする。
「うん・・・でもこっちの手はすんなりと袋から
出てきたような気がするんだ」
二人でキリウさんの右手を見つめていたら、
「じゃあ次はレニ君の選んだ方の手を見てみようか。
見比べたらすぐ分かるよ!」
上機嫌でキリウさんはそう言った。
あれ?機嫌が良いってことはもしかしてレニ様の
選んだ方はハズレなんだろうか。
そう思いながら開かれた左手を二人で覗き込む。
「あっ!」
レニ様がガッカリした声を上げた。
キリウさんが見せてくれた左手の魔石は最初に見せて
くれた右手の物より一回りほど小さかった。
「俺のカンが外れた・・・⁉︎」
かわいそうにショックを受けながら、レニ様は左右の
手の魔石を見比べている。
どうやら相当自信があったらしい。
「じゃあ残念だけど、レニ君はまたレンと一緒の馬
ってことで。ユーリちゃんはオレと一緒!」
笑ってそう言ったキリウさんは魔石を袋にしまう。
「自信があったのになあ、おかしいなあ・・・」
「カンなんて、外れることもありますよ!」
まだ納得していないレニ様を慰めていたら、目の端に
きらりと光る何かが見えた。
キリウさんの左袖から何かの屑がこぼれ落ちたみたい
だった。
「?」
何か落としたのかなと馬に荷物をつけようとして
その場から離れたキリウさんが今まで立っていた
足元を見れば、こまかな赤い砂粒みたいなものが
土に混じってかすかに輝いていた。
「あっ‼︎」
思わず声が出て、レニ様にどうかしたか?と聞かれて
しまう。
「いえ、なんでもないです!」
レニ様には笑顔を見せたけど、まさか。
まさかの可能性に気付いてしまった。そんな私に
キリウさんは明るく笑いかけてきた。
「え~なになに?どうかした?」
笑っているけど、その目は物言いたげに私を見つめて
いる。その態度に確信する。
イカサマだ。レニ様に負けたくないキリウさんが
ズルをした。
最初にこれ見よがしに右手を掲げて私達の注意を
引いて、そのスキに左手に握っていた魔石を砕いて
小さくしたんだ。
足元に散らばっていたあの砂粒は、その時砕かれた
魔石の一部に違いない。
きっと左袖からこぼれ落ちたのも、砕いてこっそりと
足元へ落とす時に袖についたものだろう。
音もしなかったし、すごくこまかく砕かれていたから
多分何かの魔法を使ったのかも。
「おっ、おとなげない・・・‼︎」
まさか子供相手にズルをするとは思わなかった。
「なんだユーリ、どうかしたか?」
レニ様に不思議そうにされたけど言えるわけが
ない。かわいそう過ぎる。
「なんでもないです、あっ、レンさんが戻って来た!
行きましょうレニ様‼︎」
誤魔化すようにレニ様の手を引いて、ちょうど戻って
来たレンさんのところへと駆ける。
かけ出すついでにわざとあの赤い砂粒が混じる土を
踏んでそれを蹴散らした。証拠隠滅だ。
そうしてレニ様がレンさんと話し出し、私はそれを
ちょっと離れたところから見守った。
良かった、レニ様は気付いていない。
まさか自分がイカサマで負けたなんて知ったら
あの年で人間不信になりかねない。
ホッとしていたら隣にキリウさんが来て、
「いやあ、バレちゃった?」
悪びれることなく話しかけられた。
「キリウさん、ちょっと大人げないですよ。レニ様が
かわいそうじゃないですか!」
「ユーリちゃんは大人だねー、黙っててくれるんだ!
ありがと~。」
お辞儀と共にお礼をされれば、シグウェルさんと同じ
銀髪がさらりと流れる。
本当に、見た目や魔力量の多いところは似ているのに
どうしてこんなにも違うのか。
いや、この性格がシグウェルさんに引き継がれなくて
良かったのかも知れない。
呆れてため息をつけば、
「でもそんな手を使ってまでも、それだけオレは
ユーリちゃんと一緒にいたかったってことだよ。
そのためにはどんな事もするしどんな対価も払おう!
そう、例えそれによって卑怯者と罵られる事になろう
ともね!」
パチリとウインクをされてそう言われた。
・・・なんかそのセリフ、最後に『オレの女神』とか
ついたらちょっと軽薄なシェラさんみたいだなとふと
思ってしまった。
もし私がイリューディアさんの加護を持つ召喚者だと
バレたらキリウさんまで癒し子原理主義者の仲間入り
をしそうだ。
そう考えるとちょっと怖いんですけど・・・。
25
お気に入りに追加
1,889
あなたにおすすめの小説
転生したら、6人の最強旦那様に溺愛されてます!?~6人の愛が重すぎて困ってます!~
月
恋愛
ある日、女子高生だった白川凛(しらかわりん)
は学校の帰り道、バイトに遅刻しそうになったのでスピードを上げすぎ、そのまま階段から落ちて死亡した。
しかし、目が覚めるとそこは異世界だった!?
(もしかして、私、転生してる!!?)
そして、なんと凛が転生した世界は女性が少なく、一妻多夫制だった!!!
そんな世界に転生した凛と、将来の旦那様は一体誰!?
女性の少ない異世界に生まれ変わったら
Azuki
恋愛
高校に登校している途中、道路に飛び出した子供を助ける形でトラックに轢かれてそのまま意識を失った私。
目を覚ますと、私はベッドに寝ていて、目の前にも周りにもイケメン、イケメン、イケメンだらけーーー!?
なんと私は幼女に生まれ変わっており、しかもお嬢様だった!!
ーーやった〜!勝ち組人生来た〜〜〜!!!
そう、心の中で思いっきり歓喜していた私だけど、この世界はとんでもない世界で・・・!?
これは、女性が圧倒的に少ない異世界に転生した私が、家族や周りから溺愛されながら様々な問題を解決して、更に溺愛されていく物語。
皆で異世界転移したら、私だけがハブかれてイケメンに囲まれた
愛丸 リナ
恋愛
少女は綺麗過ぎた。
整った顔、透き通るような金髪ロングと薄茶と灰色のオッドアイ……彼女はハーフだった。
最初は「可愛い」「綺麗」って言われてたよ?
でも、それは大きくなるにつれ、言われなくなってきて……いじめの対象になっちゃった。
クラス一斉に異世界へ転移した時、彼女だけは「醜女(しこめ)だから」と国外追放を言い渡されて……
たった一人で途方に暮れていた時、“彼ら”は現れた
それが後々あんな事になるなんて、その時の彼女は何も知らない
______________________________
ATTENTION
自己満小説満載
一話ずつ、出来上がり次第投稿
急亀更新急チーター更新だったり、不定期更新だったりする
文章が変な時があります
恋愛に発展するのはいつになるのかは、まだ未定
以上の事が大丈夫な方のみ、ゆっくりしていってください
【完結】誰にも相手にされない壁の華、イケメン騎士にお持ち帰りされる。
三園 七詩
恋愛
独身の貴族が集められる、今で言う婚活パーティーそこに地味で地位も下のソフィアも参加することに…しかし誰にも話しかけらない壁の華とかしたソフィア。
それなのに気がつけば裸でベッドに寝ていた…隣にはイケメン騎士でパーティーの花形の男性が隣にいる。
頭を抱えるソフィアはその前の出来事を思い出した。
短編恋愛になってます。
【完結】『飯炊き女』と呼ばれている騎士団の寮母ですが、実は最高位の聖女です
葉桜鹿乃
恋愛
ルーシーが『飯炊き女』と、呼ばれてそろそろ3年が経とうとしている。
王宮内に兵舎がある王立騎士団【鷹の爪】の寮母を担っているルーシー。
孤児院の出で、働き口を探してここに配置された事になっているが、実はこの国の最も高貴な存在とされる『金剛の聖女』である。
王宮という国で一番安全な場所で、更には周囲に常に複数人の騎士が控えている場所に、本人と王族、宰相が話し合って所属することになったものの、存在を秘する為に扱いは『飯炊き女』である。
働くのは苦では無いし、顔を隠すための不細工な丸眼鏡にソバカスと眉を太くする化粧、粗末な服。これを襲いに来るような輩は男所帯の騎士団にも居ないし、聖女の力で存在感を常に薄めるようにしている。
何故このような擬態をしているかというと、隣国から聖女を狙って何者かが間者として侵入していると言われているためだ。
隣国は既に瘴気で汚れた土地が多くなり、作物もまともに育たないと聞いて、ルーシーはしばらく隣国に行ってもいいと思っているのだが、長く冷戦状態にある隣国に行かせるのは命が危ないのでは、と躊躇いを見せる国王たちをルーシーは説得する教養もなく……。
そんな折、ある日の月夜に、明日の雨を予見して変装をせずに水汲みをしている時に「見つけた」と言われて振り向いたそこにいたのは、騎士団の中でもルーシーに優しい一人の騎士だった。
※感想の取り扱いは近況ボードを参照してください。
※小説家になろう様でも掲載予定です。
【電子書籍化進行中】声を失った令嬢は、次期公爵の義理のお兄さまに恋をしました
八重
恋愛
※発売日少し前を目安に作品を引き下げます
修道院で生まれ育ったローゼマリーは、14歳の時火事に巻き込まれる。
その火事の唯一の生き残りとなった彼女は、領主であるヴィルフェルト公爵に拾われ、彼の養子になる。
彼には息子が一人おり、名をラルス・ヴィルフェルトといった。
ラルスは容姿端麗で文武両道の次期公爵として申し分なく、社交界でも評価されていた。
一方、怠惰なシスターが文字を教えなかったため、ローゼマリーは読み書きができなかった。
必死になんとか義理の父や兄に身振り手振りで伝えようとも、なかなか伝わらない。
なぜなら、彼女は火事で声を失ってしまっていたからだ──
そして次第に優しく文字を教えてくれたり、面倒を見てくれるラルスに恋をしてしまって……。
これは、義理の家族の役に立ちたくて頑張りながら、言えない「好き」を内に秘める、そんな物語。
※小説家になろうが先行公開です
王妃から夜伽を命じられたメイドのささやかな復讐
当麻月菜
恋愛
没落した貴族令嬢という過去を隠して、ロッタは王宮でメイドとして日々業務に勤しむ毎日。
でもある日、子宝に恵まれない王妃のマルガリータから国王との夜伽を命じられてしまう。
その理由は、ロッタとマルガリータの髪と目の色が同じという至極単純なもの。
ただし、夜伽を務めてもらうが側室として召し上げることは無い。所謂、使い捨ての世継ぎ製造機になれと言われたのだ。
馬鹿馬鹿しい話であるが、これは王命─── 断れば即、極刑。逃げても、極刑。
途方に暮れたロッタだけれど、そこに友人のアサギが現れて、この危機を切り抜けるとんでもない策を教えてくれるのだが……。
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる