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第十五章 レニとユーリの神隠し
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「じゃあそろそろ出発しようか、片付けるから
待っててね?」
私達も一緒に魔石鉱山へ連れて行ってくれることに
なったレンさんはそう言ってキリウさんと二人で
火の始末や荷物の片付けを始めた。
私とレニ様はその邪魔にならないようにちょっと
離れた場所にある倒木に二人並んで腰掛けてその
様子を眺める。
「レニ様、イスラハーンって何ですか?よくそんな
国名とか王妃様の名前を知ってましたね。」
気になっていた事を聞けばレニ様が得意げな顔を
した。
「この間ちょうど歴史の授業で習ったんだ!今はもう
ない国だけど年代的には確か勇者様の時代にはあった
はずだと思ってたら、合ってて良かった!」
「そうだったんですね。でも普通、王様の名前は
覚えていても王妃様の名前まで覚えているなんて
なかなかないですよ。おかげで助かりました!」
「そ、そうか⁉︎先生が言うにはイスラハーンは父上が
初めて遠征した国だそうだ!だから俺、授業の後も
自分で色々と調べたんだ!」
褒められたのが嬉しかったのか、レニ様は喜んで
色々教えてくれた。
「興味があることをお勉強の時間以外でも調べるのは
偉いです!ところでさっきの魔石の話ですけど、」
そこで簡単にどうして私達が今ここにいるのかを
かいつまんで教えた。
「・・・というわけで、もしかすると原因は私の力と
姫巫女様の加護がついた泉の相性が良過ぎて何だか
よく分からないことになっちゃったんじゃないかな
って・・・」
「じゃあ元はと言えば俺が勇者様の身に付けてる
みたいな魔石が欲しいってお願いしたからじゃない
のか⁉︎」
レニ様の顔色が悪くなった。いや違うよ、レニ様の
せいじゃないから。
ていうか、誰のせいでもない。
レニ様はこれから生まれてくるだろう自分の兄弟の
お守りになるものが欲しいと願っただけだ。
私だってただ純粋にレニ様のお願いが叶えばいいな
って思っただけだし、精霊だって私の力になろうと
頑張り過ぎただけだ。
つまり、三者三様であの時はみんなが自分じゃない
誰かの為に動こうとした善意の結果こうなったのだ。
そんな事をレニ様にも必死で説明する。
「だから、魔石を手に入れたら二人でもう一度一緒に
お願いしましょう!その魔石をヴィルマ様やこれから
生まれてくるレニ様の兄弟に絶対届けるんだって。
そうしたら、きっと精霊がまた力を貸してくれる
はずですから!」
「・・・分かった。俺がんばる!」
こくりと頷くレニ様は素直でかわいい。
「私も頑張って手伝いますからね!」
その健気さが微笑ましくて私も笑顔で頷き返し、
その手を取って励ます。
そうしたら今までの素直さはどこへやら、レニ様は
「お前、そうやって簡単に男の手を握ったりしたら
ダメだろ⁉︎バカか?手が柔らかくて変な感じがする
しやめろよ!」
と、突然顔を真っ赤にして怒り出したけど私がバカと
言われる意味が分からない。
「ええ・・・?手なんか、癒しの力を使う時は
しょっちゅう握ってますよ?それに手が柔らかいのは
仕方ないです、私は握力が全然ないみたいだし。」
何しろユリウスさんには以前、普通の子ども用の
弓矢でも私には合わないくらい非力だと言われた
くらいなんだから。
ね、痛くないでしょう?と思い切り力を込めて
もう一度レニ様の手を握りしめてみる。
「・・・っ‼︎だから!バカだろお前、なんでやめろ
って言ってるのにますます強く握るんだよ、人の話
聞いてないのか⁉︎」
なぜそこまで真っ赤になって怒るのか。
不思議に思って首を傾げていたら、そんな私達の
ところへキリウさんが来た。
どうやら馬の準備も出来たらしい。
「うーん、魔性の女だねぇユーリちゃん。そんなに
小さいのに男心をくすぐる術を無意識に使ってくる
のはヤバイ。美人さんだし、大きくなったら今のレン
以上に求婚してくる奴がいっぱい出てきそうだ。」
その言葉にギクッとする。魔性の女扱いは心外だけど
まさかすでに3人も旦那様が確定しているとは口が
裂けても言えない。
そして現時点ではお嫁さんが二人確定している
レンさんよりも年下の私の方が伴侶の数が多い
なんて。恐ろしい事実だ。
「べ、別に下心があって手を握ってるんじゃない
です!レニ様も、嫌だったら自分から手を振り解けば
いいじゃないですか!私は非力だからそんなの簡単
ですよ?」
「なんで俺から手を離さなきゃいけないんだよ⁉︎」
「え、嫌なんですよね?」
「嫌って言うか変な感じがするからやめろって
言っただけだ!」
それ、嫌って言うのと何が違うんだろうか。
キリウさんはそんな私達にあーかわいい、と笑うと
「まあまあ、とりあえずユーリちゃんはレニ君の手を
離してあげようか。準備も出来たし、二人はそれぞれ
オレとレンの馬に分かれて乗ってもらうから。当然
ユーリちゃんはオレと一緒ね!」
楽しそうにそう言ってきた。
レニ様は憧れの勇者様と一緒で嬉しいかもしれない
けど、私はどうだろう。大丈夫かな、また黙れって
言いそうになりそうで不安だ。
だけどそんな私の気持ちを知るよしもなく私とレニ様
をそれぞれの馬に乗せて森を出発する。
並足より気持ち速いくらいの緩やかなスピードで
走る馬の、レンさんとレニ様が乗っている方を見る。
私とキリウさんの馬の前を行く二人は、何ごとかを
聞くレニ様にレンさんがそれを教えては楽しそうに
お互い笑っている。楽しそうで何よりだ。
「・・・ユーリちゃんはレニ君のことをずっと気に
かけてあげていて偉いね。やっぱり仕えている家の子
だから?将来はレニ君の側近やお抱え魔導士になる
のかな?なんだか勿体無いね。」
レニ様を見ていたら、私の後ろで手綱を取る
キリウさんに質問された。
まだ何も決めていませんよと返せば、
「イスラハーンでは魔力の多い人間は王族に召し上げ
られてその力を王家のために使うよう生涯をかけての
忠誠を誓わされるって聞いてるけど本当なの?」
え、そんな感じなの⁉︎そもそもレニ様が適当に話した
ことなので私は何も分からない。
「そうなんですか?私はまだ何も聞いてないです」
仕方がないので子どもだからまだそんな詳しい事情は
聞いてないし知りません、という態度を取る。
「あー、ユーリちゃんはまだ小さいし魔法の練習を
しててレニ君と一緒にこっちに飛ばされたんだっけ。
じゃあまだ大丈夫か。こんなに潜在能力の高い子なら
ルーシャ国に生まれていれば巫女として大事にされた
だろうし、別の国でも聖女扱いで崇められていたかも
知れないのになあ・・・」
魔力が多く能力の高い人は国によって神官や巫女、
聖者など呼び名は色々らしい。
そしてその大半は尊敬され大事にされることが多い
らしいけど、どうやらレニ様が口にしたイスラハーン
という国は珍しくそんな国ではないようだった。
生涯を王家への忠誠を誓わされるってことは、王族の
好きなように使われてその命令にはなんでも従えって
ことなのかな。なんだか魔力のある人間にとっては
暮らしにくそうな国だ。
「今はまだいいかも知れないけど、そんな国にずっと
いるよりかは、オレのお嫁さんになってルーシャ国で
暮らす方が絶対いいと思うんだよねー。」
あれ?だからあんなにしつこくお嫁に来いって
言ってたのかな?
もしかして私みたいな子どもがイスラハーンの王様に
利用されるのを心配してくれてたんだろうか。
ただの女好きで結婚して!って騒いでいたんじゃない
らしいと知ってちょっと見直した時だった。
「それにさあ、」
それまでののんびりとした軽薄な口調が少し改まり
冷たさを帯びたと思ったら、キリウさんはそっと
私の耳元に顔を寄せた。
「ユーリちゃん、ヨナス神の関係者じゃないの?
ルーシャ国とレンに悪さをしようとしてるならずっと
オレの手元に置いて囲っておく方がいいでしょ?
もしそれがカワイイいたずら程度のものじゃなくて、
何がしかの企みを持ってルーシャ国に現れたんなら
お嫁さんにするのは諦めよう。残念だけど容赦は
しないよ。」
そう言われて例のチョーカーごと首筋を意味ありげに
冷たい指先で撫でられた。
まさかシグウェルさんに続いてそのご先祖様にまで
ヨナスの関係者扱いで疑いをかけられてしまうとは。
そんなデジャヴはいらないのに、とキリウさんに
寄せられた顔の近さへの緊張も相まって、思わず
私は固まってしまった。
待っててね?」
私達も一緒に魔石鉱山へ連れて行ってくれることに
なったレンさんはそう言ってキリウさんと二人で
火の始末や荷物の片付けを始めた。
私とレニ様はその邪魔にならないようにちょっと
離れた場所にある倒木に二人並んで腰掛けてその
様子を眺める。
「レニ様、イスラハーンって何ですか?よくそんな
国名とか王妃様の名前を知ってましたね。」
気になっていた事を聞けばレニ様が得意げな顔を
した。
「この間ちょうど歴史の授業で習ったんだ!今はもう
ない国だけど年代的には確か勇者様の時代にはあった
はずだと思ってたら、合ってて良かった!」
「そうだったんですね。でも普通、王様の名前は
覚えていても王妃様の名前まで覚えているなんて
なかなかないですよ。おかげで助かりました!」
「そ、そうか⁉︎先生が言うにはイスラハーンは父上が
初めて遠征した国だそうだ!だから俺、授業の後も
自分で色々と調べたんだ!」
褒められたのが嬉しかったのか、レニ様は喜んで
色々教えてくれた。
「興味があることをお勉強の時間以外でも調べるのは
偉いです!ところでさっきの魔石の話ですけど、」
そこで簡単にどうして私達が今ここにいるのかを
かいつまんで教えた。
「・・・というわけで、もしかすると原因は私の力と
姫巫女様の加護がついた泉の相性が良過ぎて何だか
よく分からないことになっちゃったんじゃないかな
って・・・」
「じゃあ元はと言えば俺が勇者様の身に付けてる
みたいな魔石が欲しいってお願いしたからじゃない
のか⁉︎」
レニ様の顔色が悪くなった。いや違うよ、レニ様の
せいじゃないから。
ていうか、誰のせいでもない。
レニ様はこれから生まれてくるだろう自分の兄弟の
お守りになるものが欲しいと願っただけだ。
私だってただ純粋にレニ様のお願いが叶えばいいな
って思っただけだし、精霊だって私の力になろうと
頑張り過ぎただけだ。
つまり、三者三様であの時はみんなが自分じゃない
誰かの為に動こうとした善意の結果こうなったのだ。
そんな事をレニ様にも必死で説明する。
「だから、魔石を手に入れたら二人でもう一度一緒に
お願いしましょう!その魔石をヴィルマ様やこれから
生まれてくるレニ様の兄弟に絶対届けるんだって。
そうしたら、きっと精霊がまた力を貸してくれる
はずですから!」
「・・・分かった。俺がんばる!」
こくりと頷くレニ様は素直でかわいい。
「私も頑張って手伝いますからね!」
その健気さが微笑ましくて私も笑顔で頷き返し、
その手を取って励ます。
そうしたら今までの素直さはどこへやら、レニ様は
「お前、そうやって簡単に男の手を握ったりしたら
ダメだろ⁉︎バカか?手が柔らかくて変な感じがする
しやめろよ!」
と、突然顔を真っ赤にして怒り出したけど私がバカと
言われる意味が分からない。
「ええ・・・?手なんか、癒しの力を使う時は
しょっちゅう握ってますよ?それに手が柔らかいのは
仕方ないです、私は握力が全然ないみたいだし。」
何しろユリウスさんには以前、普通の子ども用の
弓矢でも私には合わないくらい非力だと言われた
くらいなんだから。
ね、痛くないでしょう?と思い切り力を込めて
もう一度レニ様の手を握りしめてみる。
「・・・っ‼︎だから!バカだろお前、なんでやめろ
って言ってるのにますます強く握るんだよ、人の話
聞いてないのか⁉︎」
なぜそこまで真っ赤になって怒るのか。
不思議に思って首を傾げていたら、そんな私達の
ところへキリウさんが来た。
どうやら馬の準備も出来たらしい。
「うーん、魔性の女だねぇユーリちゃん。そんなに
小さいのに男心をくすぐる術を無意識に使ってくる
のはヤバイ。美人さんだし、大きくなったら今のレン
以上に求婚してくる奴がいっぱい出てきそうだ。」
その言葉にギクッとする。魔性の女扱いは心外だけど
まさかすでに3人も旦那様が確定しているとは口が
裂けても言えない。
そして現時点ではお嫁さんが二人確定している
レンさんよりも年下の私の方が伴侶の数が多い
なんて。恐ろしい事実だ。
「べ、別に下心があって手を握ってるんじゃない
です!レニ様も、嫌だったら自分から手を振り解けば
いいじゃないですか!私は非力だからそんなの簡単
ですよ?」
「なんで俺から手を離さなきゃいけないんだよ⁉︎」
「え、嫌なんですよね?」
「嫌って言うか変な感じがするからやめろって
言っただけだ!」
それ、嫌って言うのと何が違うんだろうか。
キリウさんはそんな私達にあーかわいい、と笑うと
「まあまあ、とりあえずユーリちゃんはレニ君の手を
離してあげようか。準備も出来たし、二人はそれぞれ
オレとレンの馬に分かれて乗ってもらうから。当然
ユーリちゃんはオレと一緒ね!」
楽しそうにそう言ってきた。
レニ様は憧れの勇者様と一緒で嬉しいかもしれない
けど、私はどうだろう。大丈夫かな、また黙れって
言いそうになりそうで不安だ。
だけどそんな私の気持ちを知るよしもなく私とレニ様
をそれぞれの馬に乗せて森を出発する。
並足より気持ち速いくらいの緩やかなスピードで
走る馬の、レンさんとレニ様が乗っている方を見る。
私とキリウさんの馬の前を行く二人は、何ごとかを
聞くレニ様にレンさんがそれを教えては楽しそうに
お互い笑っている。楽しそうで何よりだ。
「・・・ユーリちゃんはレニ君のことをずっと気に
かけてあげていて偉いね。やっぱり仕えている家の子
だから?将来はレニ君の側近やお抱え魔導士になる
のかな?なんだか勿体無いね。」
レニ様を見ていたら、私の後ろで手綱を取る
キリウさんに質問された。
まだ何も決めていませんよと返せば、
「イスラハーンでは魔力の多い人間は王族に召し上げ
られてその力を王家のために使うよう生涯をかけての
忠誠を誓わされるって聞いてるけど本当なの?」
え、そんな感じなの⁉︎そもそもレニ様が適当に話した
ことなので私は何も分からない。
「そうなんですか?私はまだ何も聞いてないです」
仕方がないので子どもだからまだそんな詳しい事情は
聞いてないし知りません、という態度を取る。
「あー、ユーリちゃんはまだ小さいし魔法の練習を
しててレニ君と一緒にこっちに飛ばされたんだっけ。
じゃあまだ大丈夫か。こんなに潜在能力の高い子なら
ルーシャ国に生まれていれば巫女として大事にされた
だろうし、別の国でも聖女扱いで崇められていたかも
知れないのになあ・・・」
魔力が多く能力の高い人は国によって神官や巫女、
聖者など呼び名は色々らしい。
そしてその大半は尊敬され大事にされることが多い
らしいけど、どうやらレニ様が口にしたイスラハーン
という国は珍しくそんな国ではないようだった。
生涯を王家への忠誠を誓わされるってことは、王族の
好きなように使われてその命令にはなんでも従えって
ことなのかな。なんだか魔力のある人間にとっては
暮らしにくそうな国だ。
「今はまだいいかも知れないけど、そんな国にずっと
いるよりかは、オレのお嫁さんになってルーシャ国で
暮らす方が絶対いいと思うんだよねー。」
あれ?だからあんなにしつこくお嫁に来いって
言ってたのかな?
もしかして私みたいな子どもがイスラハーンの王様に
利用されるのを心配してくれてたんだろうか。
ただの女好きで結婚して!って騒いでいたんじゃない
らしいと知ってちょっと見直した時だった。
「それにさあ、」
それまでののんびりとした軽薄な口調が少し改まり
冷たさを帯びたと思ったら、キリウさんはそっと
私の耳元に顔を寄せた。
「ユーリちゃん、ヨナス神の関係者じゃないの?
ルーシャ国とレンに悪さをしようとしてるならずっと
オレの手元に置いて囲っておく方がいいでしょ?
もしそれがカワイイいたずら程度のものじゃなくて、
何がしかの企みを持ってルーシャ国に現れたんなら
お嫁さんにするのは諦めよう。残念だけど容赦は
しないよ。」
そう言われて例のチョーカーごと首筋を意味ありげに
冷たい指先で撫でられた。
まさかシグウェルさんに続いてそのご先祖様にまで
ヨナスの関係者扱いで疑いをかけられてしまうとは。
そんなデジャヴはいらないのに、とキリウさんに
寄せられた顔の近さへの緊張も相まって、思わず
私は固まってしまった。
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