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閑話休題 それはまるでクリープを入れないコーヒー

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やばい。なんか知らんけど俺の言葉を曲解した
シェラザード隊長がユーリ様に会うたびに四六時中
ド甘い言葉を吐き続けそうな感じになった。

そんな事したら絶対ユーリ様に嫌われて、話が
違うって怒ったこの人に今度は逆さ吊りどころか
俺の首をくくられる。

『い、いやっ!アンタそんなのはしょっちゅう
ユーリ様に言ってるじゃないっすか!そういうの、
あんまり言い過ぎても逆効果っすから‼︎』

慌てて否定したら今度は

『なるほど、では普段と違ったところを見せれば
良いのですね?言葉でなければ態度・・・行動
でしょうか。それなら確かにユーリ様に新鮮な
印象を残すかも知れません。』

ふむ、と深く頷いてるけど違うから!

俺が言いたかったのはたまにはその馬鹿みたいな
美辞麗句を控えてちょっとは自重しろってこと
なんだよ!

『な、何すか、一体ユーリ様に何するつもりっすか⁉︎
ユーリ様はまだいたいけな少女っすからね、おかしな
事したら許しませんよ⁉︎』

そう言った俺を見ていると思ったら、あの人の視線は
俺を通り越して廊下の向こうにある庭園を見ていた。

そこには青々としたまだ熟す前のリーモの実がいくつ
もなっている。

『あなたに許されなくても別にどうという事も
ありませんが・・・。ところであなたはまだ固くて
食べられない青い果実を食べる方法をご存知で?』

なんだ、突然何の話だ?いきなり話題がユーリ様から
リーモの食べ方に変わったぞ。

ていうか、この話の流れでそれってまさか。

『何を言い出すつもりっすか⁉︎それ絶対リーモの
話じゃないっすよね?リーモって言うかユーリ様』

言いかけた俺ににんまりと妖しい微笑みを見せた
隊長は魔道具の鞭をひと振りすると青いリーモを
いくつかもぎ取って手にした。

『・・・青く固い果実はそのままでは食べられません
が、ドロドロのグズグズに溶かせば難なく口にする
ことが出来るんですよ。蕩けたそれは熟すのを待つ
よりも遥かに甘く感じるでしょうね。』

ヒッ!これ絶対リーモの話じゃねぇ‼︎

青いリーモに愛おしそうに口付ける色っぽいその姿は
遠目から見れば見惚れるかも知れないけど、目の前で
不穏当な言葉を聞かされた身としては背筋が凍る
思いだ。

国の誇る特殊部隊の隊長が性犯罪者になるとか
やめて欲しい。

マジでユーリ様、厄介な人しか惹きつけねぇな!

『や、止めるっすよ!何の犯行予告っすかそれは!
騎士団に通報・・・いや、この人が騎士だわくっそ‼︎
えーと・・・あっ、そうだレジナスの奴に言いつける
っすからね⁉︎」

人外の美貌には魔物ばりのコワモテをぶつけるに
限る。

俺みたいな平凡な人間にこの人は手に負えない。

そう警告すれば、

『あなたは何を一人で騒いでいるんですか?オレは
リーモの食べ方の話をしていただけです。・・・
これは持って帰って酒に浸けておきましょうかね、
香りも甘い良い果実酒になりそうです。』

絶対ウソだ!そう言いたかったけどそれ以上は何を
言っても躱されそうだったんで、その時はリーモを
手に魔導士院を後にするその後ろ姿を黙って見送った
っけ・・・。

俺たちの女神の姿をぜひ魔法で見せて下さい!と
懇願する騎士達の前でそんな事を思い出していたら

あれ?ユーリ様にもし万が一必要になった時の為に
って、団長が改良した合成飲料を護衛だからって
理由でシェラザード隊長に預けたけど良かったのか?
と今更ながら気付いてしまった。

まさか本気で手を出すとは思ってないけど、大きく
なって美人さに磨きがかかった姿のユーリ様を目の前
にしたあの人が何もせずに黙っているとは思えない。

いや、でも大きくなる必要がなければ何もちょっかい
を出すこともないよな?

ユーリ様が大きくならなきゃいけないようなことが
なきゃいいんだし。

そう思っていた俺の目の前に、さらにもう一枚の絵が
突きつけられた。

「それからユリウス様、これはどういう事ですか!」

そこに描いてあったのはあの大きい姿のユーリ様だ。

「えっ、何で⁉︎」

まさか大きくなっちゃったわけ⁉︎しかも騎士達にも
それがバレたなんて、一体何があった?

「とぼけないでください、これが魔導士団長の妙な
薬のせいだっていうネタは割れてるんですよ?」

「そうっす!あの団長、こともあろうにユーリ様に
実験で変なものを飲ませて突然こんな急成長をさせた
んですよね⁉︎」

「こんな奮いつきたくなるような美しい姿のユーリ様
をなんで俺たちは直接見れないんですか⁉︎」

「見て下さいよ、この全身像!こんな綺麗で色っぽい
人、この世のどこを探してもいないですよ⁉︎なのに
この姿を見られないなんて・・・!」

「ユリウス様、ぜひこの姿のユーリ様も魔法で再現を
お願いします‼︎」

「「お願いします‼︎」」

頭を下げる騎士達を見て、どうやらユーリ様の本来の
姿があれだってバレたわけじゃなさそうなのに安心
した。

詳しい事情はよく分からないけど、団長の怪しい
魔法実験に巻き込まれてユーリ様はあの姿になったと
みんなは思っているらしい。

これも全て団長の日頃の行いが悪いせいだ。

まあおかげで助かったけど。

「い、いやあさすがにユーリ様本人に許可も得ずに
勝手にそんな事しちゃダメっすよ。俺がアンリ君に
幻影魔法をかけたのはその必要があったからで
・・・」

「そこを何とか!」

「ユーリ様の声が聞こえてこない王宮は何だか
物足りないんです、だからせめてそのお姿だけでも」

「あの太陽みたいに明るい笑顔が見たいんです、
それだけであと一週間は訓練を頑張れるっす!」

どうやら城勤めの侍女や文官達だけでなく騎士団の
連中もユーリ様のいない王宮に物足りなさを感じて
いるらしい。

まああの団長ですら心ここに在らず、みたいに
なってる時があるくらいだからなあ。

俺に必死で頼み込む騎士達に、少し同情をしたその時
だった。

「・・・来るのが遅いと思えば一体何をしているんだ
お前は。」

騎士達の背後からレジナスの声がした。

「あれっ、鍵は⁉︎」

「いや、ちゃんと掛けてたし!」

騎士の連中が慌てている。そんなものレジナスに
かかればないも同然だろ、こいつは元キリウ小隊隊長
だぞ?

「助かったっす!この連中どうにかするっすよ‼︎」

「まったく、何をすれば取調べ室なんかに連行される
んだ?こっちの訓練予定に支障が出るだろうが。
それにお前らもなぜこんな事を・・・」

呆れた様子で俺に歩み寄ったレジナスの奴が、そこで
ユーリ様を描いた絵の数々に気付いて息を呑んだ。

その中には当然あの大きい姿のユーリ様の絵もある。

「これは・・・」

鋭い視線を投げかけられたので、慌てて俺は首を横に
振った。

「俺はなんにも関与してないっす!それはユーリ様に
同行してる奴らが描いて送ってきたやつ!あと
ユーリ様がおっきいのは団長の実験のせい!」

そう言えば、ユーリ様の本来の姿がバレたわけでは
ないということも含めて事情は分かってくれたみたい
だ。

良かった、レジナスがただの脳筋騎士じゃなくて。

なるほどと言ってため息をついたレジナスは騎士達を
ぐるりと見渡した。

「お前達も早く訓練に戻れ。遊んでいられるほど暇を
持て余しているなら俺が相手をしてやる。」

その言葉に周りの空気がキリッとした。

「いえ!大丈夫です、失礼します‼︎」

なんて言ってあっという間に慌ててみんなその場から
退散した。

「あぁ~マジで助かったっす!もうどうなることかと
ヒヤヒヤした!」

「あいつらも、本来のユーリは大きい姿の方だとは
気付いていないんだな?」

「大丈夫っす。その辺のことはもう、全部うちの
団長のせいにしちゃってもいいっすから」

そう話す俺にレジナスは床に落ちていた紙を拾った。

あの大きい姿のユーリ様の絵だ。あいつらが回収
し忘れて落として行ったらしい。

「それにしても、シグウェルの合成飲料に頼ってまで
大きくなるなど一体向こうでは何が起きている?」

それを眺めながらレジナスが気難しそうな顔をした。

「さあ・・・薬花に加護をつけるのにいつもの姿だと
難しいくらい広範囲に力を使ったのか、それとも
病弱な公子殿下が思った以上に重病で大きい力が必要
だったのか・・・。今んとこ向こうに同行している
騎士達からは緊急の連絡は来てないんすよね?」

取調べ室からやっと出してもらってそう聞けば、
レジナスは途端に気難しい顔になった。

あれ、なんかあった⁉︎

緊急の時はまずレジナスに連絡が行って、それから
騎士団や魔導士団に情報が降りてくる算段になって
いた。

そうしたら、

「・・・連絡役の騎士から来る定期連絡の報告書の
端にシェラの字で、毎日ユーリの起床から寝顔まで
しっかり見守っているから心配するなと走り書きが
あった。」

「え?朝から晩まで?それってどういうことっすか、
まさか部屋が一緒・・・」

そう言いかけたらあいつの眉間の皺が深くなったので
口を閉じた。

いやシェラザード隊長、レジナスを煽るにも程がある
だろ。

どうです、羨ましいでしょう?そんな風に勝ち誇った
笑みを浮かべるあの色っぽい笑顔が目に浮かぶ。

「え、えーと・・・幻影魔法でおっきい姿のユーリ様
でも見せてあげましょうか?」

なんとなく一人置いてけぼりなこいつがかわいそうに
なって柄にもなくそんな事を言ってしまった。

レジナスはそう言った俺に、便箋にかかれたユーリ様
の絵をじっと見つめるといや、いい。と首を振った。

「しょせん幻だ。たとえ姿形が同じでもユーリ本人を
知る者達にしてみればその影響を受けた周囲の明るさ
や空気感は違ったままだ。本人がいない物足りなさ
から来る雰囲気の違いだけは誰にもどうしようも
ないだろう?」

「ああ、まあ・・・。」

確かに、ユーリ様の姿をしたアンリ君に一時的に
テンションは上がったけどやっぱりなんか違う、って
むしろ本物のユーリ様になおさら会いたくなったな。

「だから多少淋しくともユーリがリオン様と一緒に
帰って来るまで何もしなくていい。」

そうレジナスは言った。どうやらこいつはクリープの
ない苦いコーヒーで我慢するらしい。

えらいえらい、シェラザード隊長の挑発にも乗らずに
大人な対応だ。

そう思っていたら、

「ただしシェラ、あいつだけは絶対に許さん。帰って
来たら模擬戦でぶちのめしてあの魔道具も当分の間
使えないように破壊してやる。自慢の武器がないのを
理由にユーリの外歩きへの同行もしばらくの間は
取り上げてやろう。」

薄く笑っていた。その笑顔が殺人犯みたいでめっちゃ
怖い。前言撤回だ、全然おとなげなかった。

「だから、どうしてこうユーリ様の周りの男って皆
厄介が服を着て歩いてるみたいなんすかね・・・」

「どういう意味だ」

「や、何でもないっす!行きましょう‼︎」

独り言を耳ざとく聞かれてあせった。

ユーリ様がいなくなって静かかと思いきや、別の
意味で騒がしくて落ち着かない。

こうなるとユーリ様の帰国が一刻も早く待ち遠しい。

今やユーリ様じゃないとコントロールできない厄介者
が国の中枢に多い気がする。

「マジで早くユーリ様に会いたいっす・・・」

「そうだな」

真面目な顔をしてレジナスの奴は頷いてるけど、
お前の思ってるのと俺がユーリ様に会いたいと
思ってる理由は全然違うから。

むしろお前のことも制御して欲しくてユーリ様に
会いたいんだからな!と、本人には面と向かって
言うのは怖いから心の中でそっと俺は悪態をついた
のだった。


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