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第十四章 追録:白兎は月夜に跳ねる
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困惑したのはそれを聞いた第二殿下も同じだ。
「魔物と人間の合いの子?そんな生き物がいるなんて
聞いたこともない。ルーシャ国ほどの大国の商人とも
なればそんな珍しい者も連れているのかしら?」
「何か不思議な力でも持っているのか、それとも単に
公国への献上品や公子殿下を楽しませようと、見せる
ために連れて来たのかはまだ不明ですが。」
「そう・・・。念のためそちらにも気を配って
おきなさい。薬花の方はどう?」
「そちらも順調です。公国の目を盗み気付かれない
程度に少しずつこちらでの買い付けの値を上げて
購入も増やしておりますので、我々に買ってもらおう
と公国の目を盗んで薬花を乱獲する者達も増えて来て
おります。いずれ根絶やしになるのも時間の問題
でしょう。」
「あまり買い付けが増えると公国に気付かれるから
よく気を配るように。仕入れた薬花は流行り病への
備えとしてきちんと管理はしているのでしょうね?」
「それはもう。すぐに加工して保管してあります。
この先数十年の間は対処出来るだけの充分な量が
集まりつつありますよ。」
まさか薬花の数が減っていたのにも関わっていた
とは思わなかった。
モリー公国の管理を掻い潜って乱獲して、公国の
大事な収入源まで断とうとしてるなんて。しかも
ちゃっかり自分達は流行り病にも備えている。
だけどユーリ様が薬花に加護を付けてその数が
増えれば、第二殿下のやろうとしていることは
徒労に終わる。
薬花が増えて安定供給が出来るようになれば今は
高値でもいずれ値崩れを起こすだろう。
それに他の国への定期的な輸出も出来るようになれば
モリー公国はもっと豊かになる。
これからユーリ様がモリー公国でやろうとしている
ことはただ薬花が絶滅しないようにしたり病弱な
公子殿下を治すだけじゃない。
そう、どちらもこれからのモリー公国とバロイ国との
関係性にも関わっている。
その両方とも改善されれば第二殿下にとって都合が
悪いのだ、もしユーリ様がモリー公国にいることと
これからやろうとしている事が知られれば狙われる
かも知れなかった。
朝を待ち、すぐにリオン殿下へこの事は伝えよう。
第二殿下と間者や配下の男達の話はその後も続いて
いたけど、内容が国内や経済の話に移っていたので
そっと部屋を離れた。
翌朝、いつもよりおいしそうな朝食を僕に運んで来て
くれたシンシアさんが言うには第二殿下の部屋が
何だか知らないけど大騒ぎになっていて皆そちらに
かかり切りだと言う話だった。
「おかげで昨日まではまるで残り物のように見た目も
貧しい食べ物ばかりでしたのに、今日は充分に良い物
を準備してもらうことが出来ました。」
上機嫌で言う姿から、朝食まで僕の分は食材に
嫌がらせをされていたのかと初めて知った。
そういえば昨日の朝食、リオン殿下はバロイ国王に
誘われて皇太子殿下はいないのに第二殿下は同席して
いるという奇妙な朝食会に誘われていたので僕とは
別行動だった。
昨日の朝のシンシアさんは少し不機嫌だったけど、
あれは殿下不在の中で僕が朝からぞんざいな扱いを
されたからだったのか。
何しろ僕は腐った物でも食べられるものだから、多少
おいしくなくても全然気にしていなかった。
でもまあ、第二殿下の部屋が騒ぎになったという
ことはあの集めた毒虫達が良い仕事をしたのだろう。
おいしい朝食を味わってから早速昨日の夜に聞いた
話をリオン殿下に報告する。
シェラザード様からの連絡用の手紙を読みながら
その話を聞いていた殿下は、ユーリ様が向こうで
魔物らしいものに勘違いされている話を迷った挙句
報告した僕に手紙から顔を上げた。
「それはある意味ユーリの身を守るには都合の良い
勘違いかも知れないね。」
そう言って微笑む顔が、まるでユーリ様をからかって
いる時のような面白そうな顔だった。
「リオン殿下?」
なぜだろうと不思議に思えば、
「ああ、いや。今朝シェラから来た手紙にもその事が
書いてあったんだよ。謎の珍獣扱いをされて、部屋は
シェラと一緒だがユーリは柵のついた、円形のまるで
赤子かペットが眠るようなベッドを準備されたらしい
よ。その扱いにはさすがのユーリも頬を膨らませたと
いう話だけど、きっといじけたようなその様子も
かわいいに違いないね。」
ユーリ様を魔物との合いの子呼ばわりするだけでなく
珍獣扱い?
いくらベールで顔が隠れているからってあんなにも
かわいらしいユーリ様を魔物や珍獣と思えるなんて
本当に不思議でならない。
そう思っていたら、そんな僕を見つめてリオン殿下は
はは、と声を出して笑った。
「エルがそんなにも不機嫌そうな顔をするのは
初めて見たよ。ユーリの事を大事に思ってくれて
ありがとう。こうなると少しでも早くモリー公国へ
行って珍獣扱いをされてむくれている可愛いユーリに
会いたいなあ。さて、どうしようか。」
ふうむ、と笑顔から一転して思案顔になった殿下は
とんとんと指で机を叩く。
殿下は殿下で、ここに着いてからこの国の国王や
皇太子殿下、第二殿下やその他の王族の力関係を
探ったり国の内情を調べたりしていたらしい。
「皇太子殿下からはこの国をこれから良い方向へ
導くための助言を求められていてね。さて、第二殿下
とメイス国を利用するべきか・・・」
メイスと通じた反逆罪がいいかな?いや、殿下が
メイスを裏切ったように見せてメイス国から逆恨み
される方向に持っていこうか。それとも薬花の密売
の方向で国内から動かそうか・・・。
そんな事を呟いている。
「リオン殿下、他国の事情にあんまり深入りする
のは・・・」
「僕はいくつかの方法を助言するだけだよ。それを
どうするかは皇太子殿下次第だけど、まあそのおかげ
でバロイ国がユーリに手出しする余裕がなくなるなら
僕としてはありがたいよね。」
思案していた顔を上げたリオン殿下は、にこりと
あのたまに見せる空恐ろしい笑顔になる。
とりあえずもう少し情報が欲しいという殿下の要望
で、その日からバロイ国を離れるまでぼくは毎日
第二殿下の私室へと夜な夜な月夜の中を跳んだ。
そうして集められた情報と、部屋を探ってこっそり
持ち出した書類や手紙などの証拠・・・もちろん偽造
したニセモノを置いてくるのも忘れなかったそれらは
全てバロイ国の皇太子殿下の手に渡った。
第二殿下は相変わらず暇さえあればリオン殿下に声を
かけ、連日夜会を開いては誘惑しようとあの手この手
で迫っていた。
昼間も皇太子殿下とリオン殿下を懇意にさせまいと、
お茶会や遠乗り、国内視察に誘ったりもしている。
そのため皇太子殿下はリオン殿下からの剣術指南の
名目で毎朝毎夕会う時間を作っては二人で何だか
色々と話していたようだ。
僕はと言えば、リオン殿下が第二殿下に連れられて
外出している間は一人で過ごす。
よくユーリ様がそうしているように、庭園に準備
されたお茶とお菓子を目の前にテーブルでおとなしく
本を読むのだ。
そうすれば柱の向こうを、通りすがりのおしゃべりを
装って第二殿下の侍女達が僕や癒し子の悪口をわざと
聞こえるように話しながら歩いて行く。
その声が聞こえる程度の場所に僕のテーブルが
置かれているのもわざとなんだろう。
バロイに滞在中はとにかくそんな様子で毎日が
過ぎて行った。
「明日いよいよユーリが薬花に加護を付けるそうだ。
そろそろ僕達も公国へ行こうか。」
シェラザード様の手紙を手にリオン殿下がそう言った
のはバロイ国に足止めされて何日目のことだった
ろうか。
「ここの侍女達は散々ユーリの事を神の使いたる
癒し子にまるで似つかわしくない嫉妬深い者と言って
いるみたいだし、その癒し子が嫉妬のあまり公国まで
来ないうちに向こうを訪問しよう。」
なるほど、第二殿下達にはそう言ってここを離れる
つもりなんだ。てことは出発は明日の早朝だ。
「すぐに準備します」
ぺこりとお辞儀をした僕はシンシアさん達にも話して
モリー公国へ移る準備に入った。
「魔物と人間の合いの子?そんな生き物がいるなんて
聞いたこともない。ルーシャ国ほどの大国の商人とも
なればそんな珍しい者も連れているのかしら?」
「何か不思議な力でも持っているのか、それとも単に
公国への献上品や公子殿下を楽しませようと、見せる
ために連れて来たのかはまだ不明ですが。」
「そう・・・。念のためそちらにも気を配って
おきなさい。薬花の方はどう?」
「そちらも順調です。公国の目を盗み気付かれない
程度に少しずつこちらでの買い付けの値を上げて
購入も増やしておりますので、我々に買ってもらおう
と公国の目を盗んで薬花を乱獲する者達も増えて来て
おります。いずれ根絶やしになるのも時間の問題
でしょう。」
「あまり買い付けが増えると公国に気付かれるから
よく気を配るように。仕入れた薬花は流行り病への
備えとしてきちんと管理はしているのでしょうね?」
「それはもう。すぐに加工して保管してあります。
この先数十年の間は対処出来るだけの充分な量が
集まりつつありますよ。」
まさか薬花の数が減っていたのにも関わっていた
とは思わなかった。
モリー公国の管理を掻い潜って乱獲して、公国の
大事な収入源まで断とうとしてるなんて。しかも
ちゃっかり自分達は流行り病にも備えている。
だけどユーリ様が薬花に加護を付けてその数が
増えれば、第二殿下のやろうとしていることは
徒労に終わる。
薬花が増えて安定供給が出来るようになれば今は
高値でもいずれ値崩れを起こすだろう。
それに他の国への定期的な輸出も出来るようになれば
モリー公国はもっと豊かになる。
これからユーリ様がモリー公国でやろうとしている
ことはただ薬花が絶滅しないようにしたり病弱な
公子殿下を治すだけじゃない。
そう、どちらもこれからのモリー公国とバロイ国との
関係性にも関わっている。
その両方とも改善されれば第二殿下にとって都合が
悪いのだ、もしユーリ様がモリー公国にいることと
これからやろうとしている事が知られれば狙われる
かも知れなかった。
朝を待ち、すぐにリオン殿下へこの事は伝えよう。
第二殿下と間者や配下の男達の話はその後も続いて
いたけど、内容が国内や経済の話に移っていたので
そっと部屋を離れた。
翌朝、いつもよりおいしそうな朝食を僕に運んで来て
くれたシンシアさんが言うには第二殿下の部屋が
何だか知らないけど大騒ぎになっていて皆そちらに
かかり切りだと言う話だった。
「おかげで昨日まではまるで残り物のように見た目も
貧しい食べ物ばかりでしたのに、今日は充分に良い物
を準備してもらうことが出来ました。」
上機嫌で言う姿から、朝食まで僕の分は食材に
嫌がらせをされていたのかと初めて知った。
そういえば昨日の朝食、リオン殿下はバロイ国王に
誘われて皇太子殿下はいないのに第二殿下は同席して
いるという奇妙な朝食会に誘われていたので僕とは
別行動だった。
昨日の朝のシンシアさんは少し不機嫌だったけど、
あれは殿下不在の中で僕が朝からぞんざいな扱いを
されたからだったのか。
何しろ僕は腐った物でも食べられるものだから、多少
おいしくなくても全然気にしていなかった。
でもまあ、第二殿下の部屋が騒ぎになったという
ことはあの集めた毒虫達が良い仕事をしたのだろう。
おいしい朝食を味わってから早速昨日の夜に聞いた
話をリオン殿下に報告する。
シェラザード様からの連絡用の手紙を読みながら
その話を聞いていた殿下は、ユーリ様が向こうで
魔物らしいものに勘違いされている話を迷った挙句
報告した僕に手紙から顔を上げた。
「それはある意味ユーリの身を守るには都合の良い
勘違いかも知れないね。」
そう言って微笑む顔が、まるでユーリ様をからかって
いる時のような面白そうな顔だった。
「リオン殿下?」
なぜだろうと不思議に思えば、
「ああ、いや。今朝シェラから来た手紙にもその事が
書いてあったんだよ。謎の珍獣扱いをされて、部屋は
シェラと一緒だがユーリは柵のついた、円形のまるで
赤子かペットが眠るようなベッドを準備されたらしい
よ。その扱いにはさすがのユーリも頬を膨らませたと
いう話だけど、きっといじけたようなその様子も
かわいいに違いないね。」
ユーリ様を魔物との合いの子呼ばわりするだけでなく
珍獣扱い?
いくらベールで顔が隠れているからってあんなにも
かわいらしいユーリ様を魔物や珍獣と思えるなんて
本当に不思議でならない。
そう思っていたら、そんな僕を見つめてリオン殿下は
はは、と声を出して笑った。
「エルがそんなにも不機嫌そうな顔をするのは
初めて見たよ。ユーリの事を大事に思ってくれて
ありがとう。こうなると少しでも早くモリー公国へ
行って珍獣扱いをされてむくれている可愛いユーリに
会いたいなあ。さて、どうしようか。」
ふうむ、と笑顔から一転して思案顔になった殿下は
とんとんと指で机を叩く。
殿下は殿下で、ここに着いてからこの国の国王や
皇太子殿下、第二殿下やその他の王族の力関係を
探ったり国の内情を調べたりしていたらしい。
「皇太子殿下からはこの国をこれから良い方向へ
導くための助言を求められていてね。さて、第二殿下
とメイス国を利用するべきか・・・」
メイスと通じた反逆罪がいいかな?いや、殿下が
メイスを裏切ったように見せてメイス国から逆恨み
される方向に持っていこうか。それとも薬花の密売
の方向で国内から動かそうか・・・。
そんな事を呟いている。
「リオン殿下、他国の事情にあんまり深入りする
のは・・・」
「僕はいくつかの方法を助言するだけだよ。それを
どうするかは皇太子殿下次第だけど、まあそのおかげ
でバロイ国がユーリに手出しする余裕がなくなるなら
僕としてはありがたいよね。」
思案していた顔を上げたリオン殿下は、にこりと
あのたまに見せる空恐ろしい笑顔になる。
とりあえずもう少し情報が欲しいという殿下の要望
で、その日からバロイ国を離れるまでぼくは毎日
第二殿下の私室へと夜な夜な月夜の中を跳んだ。
そうして集められた情報と、部屋を探ってこっそり
持ち出した書類や手紙などの証拠・・・もちろん偽造
したニセモノを置いてくるのも忘れなかったそれらは
全てバロイ国の皇太子殿下の手に渡った。
第二殿下は相変わらず暇さえあればリオン殿下に声を
かけ、連日夜会を開いては誘惑しようとあの手この手
で迫っていた。
昼間も皇太子殿下とリオン殿下を懇意にさせまいと、
お茶会や遠乗り、国内視察に誘ったりもしている。
そのため皇太子殿下はリオン殿下からの剣術指南の
名目で毎朝毎夕会う時間を作っては二人で何だか
色々と話していたようだ。
僕はと言えば、リオン殿下が第二殿下に連れられて
外出している間は一人で過ごす。
よくユーリ様がそうしているように、庭園に準備
されたお茶とお菓子を目の前にテーブルでおとなしく
本を読むのだ。
そうすれば柱の向こうを、通りすがりのおしゃべりを
装って第二殿下の侍女達が僕や癒し子の悪口をわざと
聞こえるように話しながら歩いて行く。
その声が聞こえる程度の場所に僕のテーブルが
置かれているのもわざとなんだろう。
バロイに滞在中はとにかくそんな様子で毎日が
過ぎて行った。
「明日いよいよユーリが薬花に加護を付けるそうだ。
そろそろ僕達も公国へ行こうか。」
シェラザード様の手紙を手にリオン殿下がそう言った
のはバロイ国に足止めされて何日目のことだった
ろうか。
「ここの侍女達は散々ユーリの事を神の使いたる
癒し子にまるで似つかわしくない嫉妬深い者と言って
いるみたいだし、その癒し子が嫉妬のあまり公国まで
来ないうちに向こうを訪問しよう。」
なるほど、第二殿下達にはそう言ってここを離れる
つもりなんだ。てことは出発は明日の早朝だ。
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