285 / 699
第十四章 手のひらを太陽に
33
しおりを挟む
エル君に呼ばれてやって来たシンシアさんとマリー
さんにも私の格好は驚かれた。
ついでに部屋の中にたくさんある私の服や小物にも。
「シェラザード様はさすが良いセンスをされています
が、たった日数でよくここまで買い揃えられました
ね。まあ、大きな姿のユーリ様のドレスや髪飾りまで
こんなにも?」
室内の物を確認していたシンシアさんが感心して
いる。
マリーさんも、どれを着てもらおうか迷いますね!と
言いながらも楽しそうだ。
ただ、別の服への着替えを手伝われた時に例の黒い
下着を見られ二人も顔を赤くして、なぜこのような
物を身に付けているのですか?と聞いてこられたのが
すごく気まずかったけど。
リオン様に話したように、その時はこれしかなかった
んです!の一点張りで押し通したけどシェラさんの
おかげでひどい目にあった。
そうしてなんとか今着ている薄手のドレスから別の
ドレスに着替えてから、すぐにフィー殿下の宮殿へ
こっそり移動した。
フィー殿下とミリアム殿下に教えてもらった人通りの
少ない道をエル君と二人で移動すると、部屋では
その二人が待っていてくれた。
「お姉様、さっきの格好も素敵でしたけどその姿も
神殿の巫女様みたいで素敵ですね!」
フィー殿下が目を輝かせて褒めてくれた格好は、
シェラさんが用意していたあの背中がお尻の近くまで
ざっくり開いている白いドレスだ。
背中が開きすぎだと話したらシンシアさんがドレスの
裾まであるような長いマントを付けてくれたので
どうにか普通のドレスらしく見えている。
「それじゃあこの噴水に加護を付けますね。」
フィー殿下の庭園に作られた小さな噴水に手を
かざす。
エル君が殿下の部屋の前を確かめて、準備も出来て
いるようですと教えてくれた。
リオン様がミオ宰相さんにも事情を話して、宰相さん
の信頼する部下の人が部屋の前に待機している。
この部屋の中から私の使う力の光が溢れたら、
癒し子が現れたと大袈裟に騒いでくれる予定になって
いた。
「フィー殿下やエーリク様がずっと元気でいられます
ように。それが例えヨナスの力でも、イリューディア
さんの力がそれに打ち勝ってみんなを守ってくれます
ように。」
この噴水の水がいつまでも枯れることなく湧き続けて
みんなを守ってくれますようにと願い、手を組んで
目を閉じた。
瞼の裏に溢れた光の強さから、かなり明るく輝いた
んじゃないかなと手応えを感じる。
何しろダーヴィゼルドのように万が一ヨナスの力に
関係があるものが持ち込まれても影響がないようにと
まで願ったんだから、かなり強い加護がついたんじゃ
ないかと思う。
直後、フィー殿下の部屋の周りがかなり騒がしくなり
たくさんの人達が集まって来たらしい雰囲気がした。
後から聞いたところによると私がいた庭園や殿下の
部屋には城下町から見てもはっきりと分かるほどの
光の柱が立っていたらしい。
癒し子が現れたと騒ぐまでもない明るさと大きさの
光だ。
『おかげで何かとても尊い者が降臨したように見えた
ようだから、癒し子が転移魔法で現れたっていう話に
信憑性が出たよ』
後でその時の話をした際にリオン様はそんな風に
笑っていた。
「・・・すっげえ・・・」
こんな光、見たことがない。そうミリアム殿下は
目を瞬いている。
「ユーリお姉様、噴水の水が金色に光っていて綺麗
ですよ、すごく不思議です!」
フィー殿下は水を手に不思議そうにしながらも喜んで
いた。
その水をのぞいてみれば、透明な水の中に小さな金箔
のような金色できらきら光るものがいくつも輝いて
いる。
「あ、消えていきます・・・!」
いつものように段々とその輝きを失って水の中に
溶け込んでいくような金色に、フィー殿下は慌てて
手を伸ばしている。
「大丈夫ですよ殿下。光は消えてもその加護の力は
ずっと続きますから。ミリアム殿下も、もし良ければ
何か容れ物に取ってこの水をバロイ国のお兄様に
届けてあげて下さい!」
リオン様がお世話になったお礼がわりだ。
それに対立している第二殿下がもし毒のようなもので
危害を加えようとした時にも役立てるかもしれない。
私の言葉に、感謝する。とミリアム殿下は言って私の
瞳を見つめるとふいと顔を逸らした。
ほのかに赤いその顔を見たフィー殿下が、
「ミミ兄様がお姉様と結婚してくれればお姉様は
ずっとここにいられるのに・・・」
と呟いた。ミリアム殿下はその言葉にばかな事を
言うんじゃない!と更に赤くなって怒っている。
「別に殿下と結婚しなくても、フィー殿下がもっと
健康になる頃に私もまた遊びに来れるようにします
からね。そんなに寂しがらないで下さい!」
笑って言えば、
「お姉様、違いますよ。僕が寂しいだけじゃなくて
ミミ兄様のためでもあるんです。・・・あれ?
もしかしてミミ兄様の気持ちが全然伝わってない?」
フィー殿下は小首を傾げて不思議そうにしている。
何の話か意味が分からないでいると、ミリアム殿下が
「フィー、いいから!あのリオン殿下の溺愛ぶりと
恐ろしさを見ただろ⁉︎あんな人と渡り合う勇気は
俺にはない!」
そんな事を言っている。
気持ちは分からないでもない。まさか私が絡んだら
一国の王様を変える話にまで加担するとは思っても
みなかったし。
そんな事を考えていたらエル君に声をかけられた。
「ユーリ様、そろそろよろしいですか。廊下の人達が
かなり人数が多くなって来ています。」
あ、そうだった。
「えーと、廊下に出ればリオン様が待っていてくれる
からそれに話を合わせればいいんですよね?」
「はい。ユーリ様は周りの人達を見渡してにっこり
微笑んで、あとはリオン様の手を取るだけで大丈夫
だと思います。」
エル君のアドバイスに、ついさっきまで赤くなって
いたミリアム殿下も重ねてアドバイスをくれる。
「かなり明るい光が周りに溢れたから相当の人数が
集まってると思う。びびんなよ。」
「頑張ります!」
頷いて、行きますよとエル君が開けてくれた殿下の
部屋の扉の向こうを見る。
目に飛び込んで来たのはひしめきあいながらこちらを
見つめるたくさんの人達の顔だった。
おお、とどよめきにも似た声も上がっている。
フィー殿下の宮殿の護衛騎士さん達が何人も、私を
見ようとしている人達が私の歩く所までなだれ込んで
来ないように必死で壁を作って抑えてくれていた。
たった数分の間にどこからこんなに人が集まって
来たんだろう⁉︎
たくさんの人達の好奇心に満ちた視線に一瞬体が
固まった。
「笑顔ですよ、ユーリ様。」
後ろからエル君がそっと声をかけてきた。
分かっているけど、なんていうかこんなに近くで
たくさんの人達の圧に晒された事がないのでその
雰囲気に気圧されそうになる。
その時だった。
「まさかと思ったけど本当にユーリだ。会いたかった
よ。」
人だかりの回廊の奥の方からリオン様の声がした。
その声に回廊の真ん中が海が割れるようにさっと
左右に開く。
そちらを見ればにっこりと微笑んでいるリオン様が
立っていた。
「もしかして僕に会いたくてこんな遠いところまで
来てくれたの?」
白々しいことを言いながら、私が緊張から動けなく
なっているのを見てとってこちらまで歩み寄って
くれた。
その様子をひしめき合うみんなが見ている。
いつものように微笑みながらこちらに近付いてくる
リオン様を見たら、何となく安心して体の力が
抜けた。
えーと、リオン様に合わせればいいんだっけ?
周りににっこり笑いかけろってエル君は言ってたな。
目の前まで来たリオン様が向かい合わせの私の両手を
握ってくれたのでほっとしてさっきエル君に言われた
ことをやっと思い出した。
はにかむようなぎこちない笑顔を作り、周りの人達に
微笑もうとしたら、
「そんなにも僕を心配して来てくれるなんて嬉しい
ね。ほら、周りじゃなくて僕を見て。僕は元気だよ。
心配させてごめんね。」
そう言って、みんなに見られている中で突然口付け
られた。
周りから更にどよめきと、宮殿勤めの侍女さんだろう
か?若い女の子達の悲鳴のような歓声も聞こえる。
しかもその口付けは、挨拶の軽くすぐ離れるような
ものじゃなくて結婚式の誓いの口付けのようにまるで
周囲に見せつけるかのようなものだった。
数秒程度だと思うけどやけに長く感じたそれに茫然と
した私に顔を離したリオン様は、
「これでもう寂しくない?さあ、こっちに来て。」
そう言ってぎゅっと抱きしめてきた。
・・・いや、これに合わせろってどうしろと?
頭が真っ白になってしまった私は赤くなったまま
衆人環視のその中をリオン様にお姫様抱っこされて
歩く。完全にリオン様のペースに巻き込まれていた。
さんにも私の格好は驚かれた。
ついでに部屋の中にたくさんある私の服や小物にも。
「シェラザード様はさすが良いセンスをされています
が、たった日数でよくここまで買い揃えられました
ね。まあ、大きな姿のユーリ様のドレスや髪飾りまで
こんなにも?」
室内の物を確認していたシンシアさんが感心して
いる。
マリーさんも、どれを着てもらおうか迷いますね!と
言いながらも楽しそうだ。
ただ、別の服への着替えを手伝われた時に例の黒い
下着を見られ二人も顔を赤くして、なぜこのような
物を身に付けているのですか?と聞いてこられたのが
すごく気まずかったけど。
リオン様に話したように、その時はこれしかなかった
んです!の一点張りで押し通したけどシェラさんの
おかげでひどい目にあった。
そうしてなんとか今着ている薄手のドレスから別の
ドレスに着替えてから、すぐにフィー殿下の宮殿へ
こっそり移動した。
フィー殿下とミリアム殿下に教えてもらった人通りの
少ない道をエル君と二人で移動すると、部屋では
その二人が待っていてくれた。
「お姉様、さっきの格好も素敵でしたけどその姿も
神殿の巫女様みたいで素敵ですね!」
フィー殿下が目を輝かせて褒めてくれた格好は、
シェラさんが用意していたあの背中がお尻の近くまで
ざっくり開いている白いドレスだ。
背中が開きすぎだと話したらシンシアさんがドレスの
裾まであるような長いマントを付けてくれたので
どうにか普通のドレスらしく見えている。
「それじゃあこの噴水に加護を付けますね。」
フィー殿下の庭園に作られた小さな噴水に手を
かざす。
エル君が殿下の部屋の前を確かめて、準備も出来て
いるようですと教えてくれた。
リオン様がミオ宰相さんにも事情を話して、宰相さん
の信頼する部下の人が部屋の前に待機している。
この部屋の中から私の使う力の光が溢れたら、
癒し子が現れたと大袈裟に騒いでくれる予定になって
いた。
「フィー殿下やエーリク様がずっと元気でいられます
ように。それが例えヨナスの力でも、イリューディア
さんの力がそれに打ち勝ってみんなを守ってくれます
ように。」
この噴水の水がいつまでも枯れることなく湧き続けて
みんなを守ってくれますようにと願い、手を組んで
目を閉じた。
瞼の裏に溢れた光の強さから、かなり明るく輝いた
んじゃないかなと手応えを感じる。
何しろダーヴィゼルドのように万が一ヨナスの力に
関係があるものが持ち込まれても影響がないようにと
まで願ったんだから、かなり強い加護がついたんじゃ
ないかと思う。
直後、フィー殿下の部屋の周りがかなり騒がしくなり
たくさんの人達が集まって来たらしい雰囲気がした。
後から聞いたところによると私がいた庭園や殿下の
部屋には城下町から見てもはっきりと分かるほどの
光の柱が立っていたらしい。
癒し子が現れたと騒ぐまでもない明るさと大きさの
光だ。
『おかげで何かとても尊い者が降臨したように見えた
ようだから、癒し子が転移魔法で現れたっていう話に
信憑性が出たよ』
後でその時の話をした際にリオン様はそんな風に
笑っていた。
「・・・すっげえ・・・」
こんな光、見たことがない。そうミリアム殿下は
目を瞬いている。
「ユーリお姉様、噴水の水が金色に光っていて綺麗
ですよ、すごく不思議です!」
フィー殿下は水を手に不思議そうにしながらも喜んで
いた。
その水をのぞいてみれば、透明な水の中に小さな金箔
のような金色できらきら光るものがいくつも輝いて
いる。
「あ、消えていきます・・・!」
いつものように段々とその輝きを失って水の中に
溶け込んでいくような金色に、フィー殿下は慌てて
手を伸ばしている。
「大丈夫ですよ殿下。光は消えてもその加護の力は
ずっと続きますから。ミリアム殿下も、もし良ければ
何か容れ物に取ってこの水をバロイ国のお兄様に
届けてあげて下さい!」
リオン様がお世話になったお礼がわりだ。
それに対立している第二殿下がもし毒のようなもので
危害を加えようとした時にも役立てるかもしれない。
私の言葉に、感謝する。とミリアム殿下は言って私の
瞳を見つめるとふいと顔を逸らした。
ほのかに赤いその顔を見たフィー殿下が、
「ミミ兄様がお姉様と結婚してくれればお姉様は
ずっとここにいられるのに・・・」
と呟いた。ミリアム殿下はその言葉にばかな事を
言うんじゃない!と更に赤くなって怒っている。
「別に殿下と結婚しなくても、フィー殿下がもっと
健康になる頃に私もまた遊びに来れるようにします
からね。そんなに寂しがらないで下さい!」
笑って言えば、
「お姉様、違いますよ。僕が寂しいだけじゃなくて
ミミ兄様のためでもあるんです。・・・あれ?
もしかしてミミ兄様の気持ちが全然伝わってない?」
フィー殿下は小首を傾げて不思議そうにしている。
何の話か意味が分からないでいると、ミリアム殿下が
「フィー、いいから!あのリオン殿下の溺愛ぶりと
恐ろしさを見ただろ⁉︎あんな人と渡り合う勇気は
俺にはない!」
そんな事を言っている。
気持ちは分からないでもない。まさか私が絡んだら
一国の王様を変える話にまで加担するとは思っても
みなかったし。
そんな事を考えていたらエル君に声をかけられた。
「ユーリ様、そろそろよろしいですか。廊下の人達が
かなり人数が多くなって来ています。」
あ、そうだった。
「えーと、廊下に出ればリオン様が待っていてくれる
からそれに話を合わせればいいんですよね?」
「はい。ユーリ様は周りの人達を見渡してにっこり
微笑んで、あとはリオン様の手を取るだけで大丈夫
だと思います。」
エル君のアドバイスに、ついさっきまで赤くなって
いたミリアム殿下も重ねてアドバイスをくれる。
「かなり明るい光が周りに溢れたから相当の人数が
集まってると思う。びびんなよ。」
「頑張ります!」
頷いて、行きますよとエル君が開けてくれた殿下の
部屋の扉の向こうを見る。
目に飛び込んで来たのはひしめきあいながらこちらを
見つめるたくさんの人達の顔だった。
おお、とどよめきにも似た声も上がっている。
フィー殿下の宮殿の護衛騎士さん達が何人も、私を
見ようとしている人達が私の歩く所までなだれ込んで
来ないように必死で壁を作って抑えてくれていた。
たった数分の間にどこからこんなに人が集まって
来たんだろう⁉︎
たくさんの人達の好奇心に満ちた視線に一瞬体が
固まった。
「笑顔ですよ、ユーリ様。」
後ろからエル君がそっと声をかけてきた。
分かっているけど、なんていうかこんなに近くで
たくさんの人達の圧に晒された事がないのでその
雰囲気に気圧されそうになる。
その時だった。
「まさかと思ったけど本当にユーリだ。会いたかった
よ。」
人だかりの回廊の奥の方からリオン様の声がした。
その声に回廊の真ん中が海が割れるようにさっと
左右に開く。
そちらを見ればにっこりと微笑んでいるリオン様が
立っていた。
「もしかして僕に会いたくてこんな遠いところまで
来てくれたの?」
白々しいことを言いながら、私が緊張から動けなく
なっているのを見てとってこちらまで歩み寄って
くれた。
その様子をひしめき合うみんなが見ている。
いつものように微笑みながらこちらに近付いてくる
リオン様を見たら、何となく安心して体の力が
抜けた。
えーと、リオン様に合わせればいいんだっけ?
周りににっこり笑いかけろってエル君は言ってたな。
目の前まで来たリオン様が向かい合わせの私の両手を
握ってくれたのでほっとしてさっきエル君に言われた
ことをやっと思い出した。
はにかむようなぎこちない笑顔を作り、周りの人達に
微笑もうとしたら、
「そんなにも僕を心配して来てくれるなんて嬉しい
ね。ほら、周りじゃなくて僕を見て。僕は元気だよ。
心配させてごめんね。」
そう言って、みんなに見られている中で突然口付け
られた。
周りから更にどよめきと、宮殿勤めの侍女さんだろう
か?若い女の子達の悲鳴のような歓声も聞こえる。
しかもその口付けは、挨拶の軽くすぐ離れるような
ものじゃなくて結婚式の誓いの口付けのようにまるで
周囲に見せつけるかのようなものだった。
数秒程度だと思うけどやけに長く感じたそれに茫然と
した私に顔を離したリオン様は、
「これでもう寂しくない?さあ、こっちに来て。」
そう言ってぎゅっと抱きしめてきた。
・・・いや、これに合わせろってどうしろと?
頭が真っ白になってしまった私は赤くなったまま
衆人環視のその中をリオン様にお姫様抱っこされて
歩く。完全にリオン様のペースに巻き込まれていた。
24
お気に入りに追加
1,889
あなたにおすすめの小説
転生したら、6人の最強旦那様に溺愛されてます!?~6人の愛が重すぎて困ってます!~
月
恋愛
ある日、女子高生だった白川凛(しらかわりん)
は学校の帰り道、バイトに遅刻しそうになったのでスピードを上げすぎ、そのまま階段から落ちて死亡した。
しかし、目が覚めるとそこは異世界だった!?
(もしかして、私、転生してる!!?)
そして、なんと凛が転生した世界は女性が少なく、一妻多夫制だった!!!
そんな世界に転生した凛と、将来の旦那様は一体誰!?
女性の少ない異世界に生まれ変わったら
Azuki
恋愛
高校に登校している途中、道路に飛び出した子供を助ける形でトラックに轢かれてそのまま意識を失った私。
目を覚ますと、私はベッドに寝ていて、目の前にも周りにもイケメン、イケメン、イケメンだらけーーー!?
なんと私は幼女に生まれ変わっており、しかもお嬢様だった!!
ーーやった〜!勝ち組人生来た〜〜〜!!!
そう、心の中で思いっきり歓喜していた私だけど、この世界はとんでもない世界で・・・!?
これは、女性が圧倒的に少ない異世界に転生した私が、家族や周りから溺愛されながら様々な問題を解決して、更に溺愛されていく物語。
皆で異世界転移したら、私だけがハブかれてイケメンに囲まれた
愛丸 リナ
恋愛
少女は綺麗過ぎた。
整った顔、透き通るような金髪ロングと薄茶と灰色のオッドアイ……彼女はハーフだった。
最初は「可愛い」「綺麗」って言われてたよ?
でも、それは大きくなるにつれ、言われなくなってきて……いじめの対象になっちゃった。
クラス一斉に異世界へ転移した時、彼女だけは「醜女(しこめ)だから」と国外追放を言い渡されて……
たった一人で途方に暮れていた時、“彼ら”は現れた
それが後々あんな事になるなんて、その時の彼女は何も知らない
______________________________
ATTENTION
自己満小説満載
一話ずつ、出来上がり次第投稿
急亀更新急チーター更新だったり、不定期更新だったりする
文章が変な時があります
恋愛に発展するのはいつになるのかは、まだ未定
以上の事が大丈夫な方のみ、ゆっくりしていってください
【完結】誰にも相手にされない壁の華、イケメン騎士にお持ち帰りされる。
三園 七詩
恋愛
独身の貴族が集められる、今で言う婚活パーティーそこに地味で地位も下のソフィアも参加することに…しかし誰にも話しかけらない壁の華とかしたソフィア。
それなのに気がつけば裸でベッドに寝ていた…隣にはイケメン騎士でパーティーの花形の男性が隣にいる。
頭を抱えるソフィアはその前の出来事を思い出した。
短編恋愛になってます。
【完結】『飯炊き女』と呼ばれている騎士団の寮母ですが、実は最高位の聖女です
葉桜鹿乃
恋愛
ルーシーが『飯炊き女』と、呼ばれてそろそろ3年が経とうとしている。
王宮内に兵舎がある王立騎士団【鷹の爪】の寮母を担っているルーシー。
孤児院の出で、働き口を探してここに配置された事になっているが、実はこの国の最も高貴な存在とされる『金剛の聖女』である。
王宮という国で一番安全な場所で、更には周囲に常に複数人の騎士が控えている場所に、本人と王族、宰相が話し合って所属することになったものの、存在を秘する為に扱いは『飯炊き女』である。
働くのは苦では無いし、顔を隠すための不細工な丸眼鏡にソバカスと眉を太くする化粧、粗末な服。これを襲いに来るような輩は男所帯の騎士団にも居ないし、聖女の力で存在感を常に薄めるようにしている。
何故このような擬態をしているかというと、隣国から聖女を狙って何者かが間者として侵入していると言われているためだ。
隣国は既に瘴気で汚れた土地が多くなり、作物もまともに育たないと聞いて、ルーシーはしばらく隣国に行ってもいいと思っているのだが、長く冷戦状態にある隣国に行かせるのは命が危ないのでは、と躊躇いを見せる国王たちをルーシーは説得する教養もなく……。
そんな折、ある日の月夜に、明日の雨を予見して変装をせずに水汲みをしている時に「見つけた」と言われて振り向いたそこにいたのは、騎士団の中でもルーシーに優しい一人の騎士だった。
※感想の取り扱いは近況ボードを参照してください。
※小説家になろう様でも掲載予定です。
【電子書籍化進行中】声を失った令嬢は、次期公爵の義理のお兄さまに恋をしました
八重
恋愛
※発売日少し前を目安に作品を引き下げます
修道院で生まれ育ったローゼマリーは、14歳の時火事に巻き込まれる。
その火事の唯一の生き残りとなった彼女は、領主であるヴィルフェルト公爵に拾われ、彼の養子になる。
彼には息子が一人おり、名をラルス・ヴィルフェルトといった。
ラルスは容姿端麗で文武両道の次期公爵として申し分なく、社交界でも評価されていた。
一方、怠惰なシスターが文字を教えなかったため、ローゼマリーは読み書きができなかった。
必死になんとか義理の父や兄に身振り手振りで伝えようとも、なかなか伝わらない。
なぜなら、彼女は火事で声を失ってしまっていたからだ──
そして次第に優しく文字を教えてくれたり、面倒を見てくれるラルスに恋をしてしまって……。
これは、義理の家族の役に立ちたくて頑張りながら、言えない「好き」を内に秘める、そんな物語。
※小説家になろうが先行公開です
王妃から夜伽を命じられたメイドのささやかな復讐
当麻月菜
恋愛
没落した貴族令嬢という過去を隠して、ロッタは王宮でメイドとして日々業務に勤しむ毎日。
でもある日、子宝に恵まれない王妃のマルガリータから国王との夜伽を命じられてしまう。
その理由は、ロッタとマルガリータの髪と目の色が同じという至極単純なもの。
ただし、夜伽を務めてもらうが側室として召し上げることは無い。所謂、使い捨ての世継ぎ製造機になれと言われたのだ。
馬鹿馬鹿しい話であるが、これは王命─── 断れば即、極刑。逃げても、極刑。
途方に暮れたロッタだけれど、そこに友人のアサギが現れて、この危機を切り抜けるとんでもない策を教えてくれるのだが……。
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる