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第十三章 好きこそものの上手なれ
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リオン様が用事のために部屋を出ると、しんとした
室内は私とレジナスさんの二人きりだ。
それまでレジナスさんと私は長椅子に二人で隣同士に
座ってリオン様へ報告をしていたんだけど、ふいに
「足の傷は大丈夫か?」
と聞かれた。足?なんのことだろう。レジナスさんに
向き直って首を傾げた私に
「裸足でシグウェルと対峙していて、随分と足が
傷付いているようだった。」
眉根を寄せてそう気遣われた。そういうことか!
「ありがとうございます、もう大丈夫ですよ!自分で
回復の力を使いましたから。あのグノーデルさんの
力、思いっきり私の体を酷使してましたからねぇ。」
今までに経験がないほど高く足を蹴り上げたり姿勢を
低くしてシグウェルさんの拳を躱したりと、普通なら
体中の筋肉が悲鳴を上げてもおかしくなかったけど
イリューディアさんの加護があるこの体は特別なのか
筋肉痛だとか拳を痛めたということもない。
ちょっと擦りむいたのと、最後の最後に私が自分で
シグウェルさんの体から転がり落ちた時に鼻を打った
のが一番痛かったくらいだった。
案の定レジナスさんにも、
「最後、シグウェルの体から降りる時に鼻を打って
いただろう?」
と鼻をつつかれた。
「もう治しましたよ!ほら、鼻の頭だって赤くない
でしょう?」
安心して欲しくてそう言ったのに、まだ心配顔だ。
「・・・浄化のために随分と乱暴に口付けていたが」
「あっ!あれはグノーデルさんが悪いんですよ、
なんか血の味がしましたし、シグウェルさんの唇にも
血が滲んでました!」
そういえばシグウェルさんのあの唇のケガは治して
こなかった。ユリウスさん、治してくれてるよね?
そんな事を考えていたら、鼻の頭をつついてから
私の頬に手を当てていたレジナスさんは私の唇を
その無骨な指で静かになぞると
「浄化のためだと分かってはいたが落ち着かない
気分にさせられたな。」
そう言った。その言葉にレジナスさんを見上げれば
あの夕陽色の瞳のオレンジ色が静かに揺らめきながら
私に近付く。キスされる、と思った時には私達の唇は
重なっていた。一度唇を離して
「ユーリがシグウェルを選んでもいい。こうして
ユーリの愛情が感じられれば俺は何も言うことは
ない。」
そう言われて再び口付けられる。
私、まだシグウェルさんを選ぶとか決めてない
んですけど⁉︎
そう思ったけどあの浄化の時、私の中に流れ込んで
きたシグウェルさんの感情や想いを考えると断り辛い
のも事実だ。
そういえばなんか、自分が好きな人よりも自分の事を
必要としてくれる、好きでいてくれる人と結婚する
方が結婚生活はうまくいくってどこかで聞いた気も
するなあ。
何か言いたげな様子の私に気付いたのか、もう一度
レジナスさんは私から離れた。
「私、シグウェルさんを選んでもいいんですか?」
シグウェルさんが私を想うほど強い気持ちを私は
シグウェルさんに対して持っていないんだけど。
そう言えば、レジナスさんに苦笑される。
「ユーリは自分のことなのに全然自分の気持ちが
分かっていないんだな。いつもイヤなことはイヤと
はっきり言うのに迷っているのは、あいつに少しは
気持ちがあるということだろう。」
その言葉に、ユリウスさんに「俺のことはすぐ断った
のに団長は違うじゃないですか」と言われたのを
思い出す。
あれって今レジナスさんが言ったのと同じこと?
頭の中にアドニスの町でグノーデルさんが笑いながら
言った「ユーリ、お前はもうすでに選んでいる。
時が来れば分かる、それはそういう類いのものだ!」
という言葉がふと思い出された。
グノーデルさんはシグウェルさんについて迷う私の
ことを見透かしていたらしい。
ということは、本当に私だけが自分の事を分かって
いなかったということだ。
ユリウスさんもレジナスさんも、グノーデルさんも
分かっている。多分リオン様も。
シグウェルさんも、ユリウスさんとのあの時の会話
からすると分かっていそうだった。
え?なんなのそれ。みんなして、そのうち私が
シグウェルさんも伴侶に選ぶって当然のように
思ってたの?
そういう風に周りから思われていたと気付いて急に
恥ずかしくなる。
「次にシグウェルさんに会った時どんな顔をすれば
いいのか何を話せばいいのか分からなくなりました
・・・」
熱を持った顔を見られるのが恥ずかしくて、俯いた
ままレジナスさんの胸元を握りしめてそう言えば
「あいつに会って、何か思うところがあったり心が
動くようならそのままその気持ちに身を任せれば
いい。大丈夫だ、ユーリがどんな選択をしても俺は
それを受け入れる。だから今はこうして抱き締め
させてくれ。」
柔らかい声音で優しく言ったレジナスさんは、ひょい
と私を抱き上げるとそのまま膝の上に私を対面で
向き合わせるようにして座らせた。
「ちょっとレジナスさん⁉︎」
驚いて降りようと思っても、大きいレジナスさんの
膝の上は安定した椅子みたいにしっかりしていて
私を逃さない。
そのままぎゅっと抱き締められると首筋に口付け
られる。くすぐったいようなむず痒いような変な
気分だ。
落ち着かない気分でもぞもぞ動く私に構わず、
レジナスさんはそのまま私の頬へ、目尻へ、耳たぶ
へと口付けを続ける。
そして私がシグウェルさんへ噛み付くみたいな口付け
をしたのと同じように、まるで食べられるかのように
貪るように唇を重ねられた。
あれ、これまずいやつ・・・!レジナスさんの歯止め
が効かなくなるやつじゃないのかな⁉︎
最近気付いたけど、レジナスさんは根が真っ直ぐな
だけに一途なところがある反面、一度スイッチが
入ると歯止めが効かなくなるところがある。
今がまさにそうだ。
そう思ってストップをかけようと思ったけど、その
片腕はしっかり体に回され密着されているので
まるで身動きが取れない。
え?何これ騎士の体術的な?こんな時に変な技を
使わないで欲しい。あまりの身動きの取れなさに
びっくりする。
深い深い口付けをしながら、レジナスさんのもう片方
の手はゆっくり私の髪と首筋を撫でている。
・・・髪の毛を他人に撫でられると気持ち良くなって
うっとりして眠くなるのは私だけだろうか。
考えてみれば美容院でシャンプーされている時も
気持ち良すぎて美容師さんの手に身を任せて眠って
しまうタイプだった。
そんな私が、ただでさえ目眩のするような熱い
口付けをされ、更には髪の毛を優しく撫でられると
止めようとしていたはずなのに訳が分からなくなる。
いや待って、ここでこんな事してたらもうじき
戻ってくるリオン様にどう思われるか。何よりも
恥ずかしいし!
その時だった。まさにそのリオン様の声が背後から
かかった。
「・・・ほんのちょっと席を外しただけなのに、
どうしてそんな事になっているんだろうね?」
呆れているでもなく、驚いているでもなく、そして
怒っているでもなく。本当にただ不思議だ、とでも
いうような声に逆に私がびっくりする。
これを見てなんでそんなに冷静なんだろう?
もしかしてレジナスさんを止めてくれるのかな⁉︎
歯止め役としてのリオン様をちょっと期待する。
助かった!
そんなリオン様の不思議そうな問いかけに、ようやく
私の唇を解放したレジナスさんはため息をつくように
答えた。
「ユーリがシグウェルを選ぶことに決めたようです。
ですからそれをあいつに話す前に甘えさせてもらって
いました。」
あ、甘え・・・⁉︎これのどこが。甘え方が随分と
過激だ。
驚いてパチクリと目を瞬けば、かわいいなとまた
額に口付けられた。
それを聞いたリオン様がへぇ、と声を上げたけどその
声色がなぜか楽しそうに聞こえたような気がする。
レジナスさんに抱き締められたままでリオン様の方を
振り返ることが出来ないので、一体何を考えてどんな
表情をしてリオン様がそんな返事をしたのか謎だ。
だけど次の瞬間、ぎし、と長椅子の私の背後が軋んだ
音がして
「いいね。僕も混ぜて。ユーリ、僕も甘えさせてよ」
私の耳に吐息がかかるくらいの超至近距離で囁く
ようなリオン様の声がして、そのままそっと耳たぶに
口付けられた。
・・・止めてくれるどころか歯止め役がいなくなった
瞬間だった。
室内は私とレジナスさんの二人きりだ。
それまでレジナスさんと私は長椅子に二人で隣同士に
座ってリオン様へ報告をしていたんだけど、ふいに
「足の傷は大丈夫か?」
と聞かれた。足?なんのことだろう。レジナスさんに
向き直って首を傾げた私に
「裸足でシグウェルと対峙していて、随分と足が
傷付いているようだった。」
眉根を寄せてそう気遣われた。そういうことか!
「ありがとうございます、もう大丈夫ですよ!自分で
回復の力を使いましたから。あのグノーデルさんの
力、思いっきり私の体を酷使してましたからねぇ。」
今までに経験がないほど高く足を蹴り上げたり姿勢を
低くしてシグウェルさんの拳を躱したりと、普通なら
体中の筋肉が悲鳴を上げてもおかしくなかったけど
イリューディアさんの加護があるこの体は特別なのか
筋肉痛だとか拳を痛めたということもない。
ちょっと擦りむいたのと、最後の最後に私が自分で
シグウェルさんの体から転がり落ちた時に鼻を打った
のが一番痛かったくらいだった。
案の定レジナスさんにも、
「最後、シグウェルの体から降りる時に鼻を打って
いただろう?」
と鼻をつつかれた。
「もう治しましたよ!ほら、鼻の頭だって赤くない
でしょう?」
安心して欲しくてそう言ったのに、まだ心配顔だ。
「・・・浄化のために随分と乱暴に口付けていたが」
「あっ!あれはグノーデルさんが悪いんですよ、
なんか血の味がしましたし、シグウェルさんの唇にも
血が滲んでました!」
そういえばシグウェルさんのあの唇のケガは治して
こなかった。ユリウスさん、治してくれてるよね?
そんな事を考えていたら、鼻の頭をつついてから
私の頬に手を当てていたレジナスさんは私の唇を
その無骨な指で静かになぞると
「浄化のためだと分かってはいたが落ち着かない
気分にさせられたな。」
そう言った。その言葉にレジナスさんを見上げれば
あの夕陽色の瞳のオレンジ色が静かに揺らめきながら
私に近付く。キスされる、と思った時には私達の唇は
重なっていた。一度唇を離して
「ユーリがシグウェルを選んでもいい。こうして
ユーリの愛情が感じられれば俺は何も言うことは
ない。」
そう言われて再び口付けられる。
私、まだシグウェルさんを選ぶとか決めてない
んですけど⁉︎
そう思ったけどあの浄化の時、私の中に流れ込んで
きたシグウェルさんの感情や想いを考えると断り辛い
のも事実だ。
そういえばなんか、自分が好きな人よりも自分の事を
必要としてくれる、好きでいてくれる人と結婚する
方が結婚生活はうまくいくってどこかで聞いた気も
するなあ。
何か言いたげな様子の私に気付いたのか、もう一度
レジナスさんは私から離れた。
「私、シグウェルさんを選んでもいいんですか?」
シグウェルさんが私を想うほど強い気持ちを私は
シグウェルさんに対して持っていないんだけど。
そう言えば、レジナスさんに苦笑される。
「ユーリは自分のことなのに全然自分の気持ちが
分かっていないんだな。いつもイヤなことはイヤと
はっきり言うのに迷っているのは、あいつに少しは
気持ちがあるということだろう。」
その言葉に、ユリウスさんに「俺のことはすぐ断った
のに団長は違うじゃないですか」と言われたのを
思い出す。
あれって今レジナスさんが言ったのと同じこと?
頭の中にアドニスの町でグノーデルさんが笑いながら
言った「ユーリ、お前はもうすでに選んでいる。
時が来れば分かる、それはそういう類いのものだ!」
という言葉がふと思い出された。
グノーデルさんはシグウェルさんについて迷う私の
ことを見透かしていたらしい。
ということは、本当に私だけが自分の事を分かって
いなかったということだ。
ユリウスさんもレジナスさんも、グノーデルさんも
分かっている。多分リオン様も。
シグウェルさんも、ユリウスさんとのあの時の会話
からすると分かっていそうだった。
え?なんなのそれ。みんなして、そのうち私が
シグウェルさんも伴侶に選ぶって当然のように
思ってたの?
そういう風に周りから思われていたと気付いて急に
恥ずかしくなる。
「次にシグウェルさんに会った時どんな顔をすれば
いいのか何を話せばいいのか分からなくなりました
・・・」
熱を持った顔を見られるのが恥ずかしくて、俯いた
ままレジナスさんの胸元を握りしめてそう言えば
「あいつに会って、何か思うところがあったり心が
動くようならそのままその気持ちに身を任せれば
いい。大丈夫だ、ユーリがどんな選択をしても俺は
それを受け入れる。だから今はこうして抱き締め
させてくれ。」
柔らかい声音で優しく言ったレジナスさんは、ひょい
と私を抱き上げるとそのまま膝の上に私を対面で
向き合わせるようにして座らせた。
「ちょっとレジナスさん⁉︎」
驚いて降りようと思っても、大きいレジナスさんの
膝の上は安定した椅子みたいにしっかりしていて
私を逃さない。
そのままぎゅっと抱き締められると首筋に口付け
られる。くすぐったいようなむず痒いような変な
気分だ。
落ち着かない気分でもぞもぞ動く私に構わず、
レジナスさんはそのまま私の頬へ、目尻へ、耳たぶ
へと口付けを続ける。
そして私がシグウェルさんへ噛み付くみたいな口付け
をしたのと同じように、まるで食べられるかのように
貪るように唇を重ねられた。
あれ、これまずいやつ・・・!レジナスさんの歯止め
が効かなくなるやつじゃないのかな⁉︎
最近気付いたけど、レジナスさんは根が真っ直ぐな
だけに一途なところがある反面、一度スイッチが
入ると歯止めが効かなくなるところがある。
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片腕はしっかり体に回され密着されているので
まるで身動きが取れない。
え?何これ騎士の体術的な?こんな時に変な技を
使わないで欲しい。あまりの身動きの取れなさに
びっくりする。
深い深い口付けをしながら、レジナスさんのもう片方
の手はゆっくり私の髪と首筋を撫でている。
・・・髪の毛を他人に撫でられると気持ち良くなって
うっとりして眠くなるのは私だけだろうか。
考えてみれば美容院でシャンプーされている時も
気持ち良すぎて美容師さんの手に身を任せて眠って
しまうタイプだった。
そんな私が、ただでさえ目眩のするような熱い
口付けをされ、更には髪の毛を優しく撫でられると
止めようとしていたはずなのに訳が分からなくなる。
いや待って、ここでこんな事してたらもうじき
戻ってくるリオン様にどう思われるか。何よりも
恥ずかしいし!
その時だった。まさにそのリオン様の声が背後から
かかった。
「・・・ほんのちょっと席を外しただけなのに、
どうしてそんな事になっているんだろうね?」
呆れているでもなく、驚いているでもなく、そして
怒っているでもなく。本当にただ不思議だ、とでも
いうような声に逆に私がびっくりする。
これを見てなんでそんなに冷静なんだろう?
もしかしてレジナスさんを止めてくれるのかな⁉︎
歯止め役としてのリオン様をちょっと期待する。
助かった!
そんなリオン様の不思議そうな問いかけに、ようやく
私の唇を解放したレジナスさんはため息をつくように
答えた。
「ユーリがシグウェルを選ぶことに決めたようです。
ですからそれをあいつに話す前に甘えさせてもらって
いました。」
あ、甘え・・・⁉︎これのどこが。甘え方が随分と
過激だ。
驚いてパチクリと目を瞬けば、かわいいなとまた
額に口付けられた。
それを聞いたリオン様がへぇ、と声を上げたけどその
声色がなぜか楽しそうに聞こえたような気がする。
レジナスさんに抱き締められたままでリオン様の方を
振り返ることが出来ないので、一体何を考えてどんな
表情をしてリオン様がそんな返事をしたのか謎だ。
だけど次の瞬間、ぎし、と長椅子の私の背後が軋んだ
音がして
「いいね。僕も混ぜて。ユーリ、僕も甘えさせてよ」
私の耳に吐息がかかるくらいの超至近距離で囁く
ようなリオン様の声がして、そのままそっと耳たぶに
口付けられた。
・・・止めてくれるどころか歯止め役がいなくなった
瞬間だった。
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