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第十三章 好きこそものの上手なれ
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「『強欲の目』だなんて、大層な名前ですけどこれは
一体どういった物なんですか?」
私の言葉にシグウェルさんは、黄色い魔石にそっと
指先だけ触れた。
「勇者が召喚された時代よりもずっと昔に、領地を
蹂躙した魔竜をユールヴァルト一族総出で倒した
そうだ。その魔竜の亡骸・・・瞳が魔石に変わった
ものだと言われている。」
話しながら、魔石に触れているシグウェルさんの
指先がぽうっと光った。何かの魔法を使ったらしい。
その淡い光はそのまま魔石の中に吸い込まれてしまい
指先の光は消えてしまった。
「見ろ、分かるか?この魔石は魔法を吸収する。
魔竜の特徴は身体頑強、見つめた相手の魔力と精力を
吸い取る魔法特性があったという。だからこそ、
剣にしろ魔法にしろ倒すのが難しかったらしいが。
その魔竜が死んだ後に残されたこの魔石も、竜の特性
そのままに魔力を吸い取る特徴がある。」
なるほど、だから今もシグウェルさんの魔力を
吸収しちゃったんだ。
「対峙した相手の力を我が物にしてしまう事からその
魔竜は『強欲』という名で呼ばれていたらしい。
その瞳から出来た物だから『強欲の目』と名付けれ、
王家の式典への参列やユールヴァルト家の重要な行事
それに当主就任式の時などではユールヴァルト一族の
当主は銀毛魔狐の毛皮のローブと共にこの魔石で
飾られた王笏のような杖を持つ。」
うわあ、そんなに重要な物をキリウさんは賭け金
代わりにしちゃったの?
聞けば聞くほどとんでもない。
そこでユリウスさんが首を傾げた。
「そんなに大事な物が今までなかった・・・って
いうか、100年近くニセモノだったんすよね?
よく団長のうちの人達誰も気付かなかったっすね。」
そんな大層な力を持ってる魔石、魔力の強い団長の
一族ならニセモノだってすぐに見破れそうなのに。
そう言われたシグウェルさんは皮肉げに僅かに
口の端を持ち上げて笑った。
「それだけキリウ・ユールヴァルトの創り上げた
偽物の魔石の出来が良かったということだ。俺も
間近でこの魔石を見る機会はそうなかったからな。
おかしいと思いつつも確かめるきっかけはたった
一度だけだった。」
「あ、団長は疑ってたんすね。」
「魔竜から出来たにしては禍々しさが薄いというか、
魔力の吸収の仕方が文献に記されていたものと少し
違うような気がした。この魔石は俺達魔導士でも
魔法を使えば狙った相手の魔力を奪える。怪しいと
思ったから元々俺のやりたかった実験に利用して
その真贋を確かめたかったんだが・・・」
そこで一度言葉を切ったシグウェルさんは何か
イヤなことでも思い出したのか眉を顰めた。
「・・・うちの奴らは俺の言葉を取り合おうとも
しなかった。昔からある貴重な物だと言って崇め奉る
ばかりで確かめようともしない。盲信と思い込みは
人の目を真理から覆い隠す。愚かな事だ。」
「何でも疑ってかかるあたりが団長らしいっすけど、
団長のことだから家族に反対されてもこっそり何か
やってたりして。もしかしてそれが本物かどうかを
確かめた一度きりの機会だったり?」
はははー、とユリウスさんが冗談めかして言ったら
「何だお前、よく分かったな。」
シグウェルさんが当然と言った風に頷いた。
「「ええ⁉︎」」
驚いたユリウスさんと私の声が被ってしまった。
「ち、ちなみに仮にもユールヴァルト家の家宝と
されてるモノを勝手に持ち出して、こっそりと何の
実験をやったんすか団長」
聞くのは怖いが聞かずにはいられない、といった
風情でユリウスさんが恐る恐る尋ねた。
シグウェルさんは魔石を撫でながら話を続ける。
「7、8年ほど前だったか。当時の俺は結界石を配置
して取り囲んだその範囲内にいる魔物を一度で一気に
無力化出来ないか考えていた。対峙した魔物だけを
いちいち倒すのは面倒だったからな。そこでこの
『強欲の目』を利用出来ないかと思ったんだ。」
「いや、当時の団長ってまだ10代っすよね?そんな歳
からそんな事考えてたんすか・・・」
それを一人でやろうとする辺り、魔力量が膨大な
団長しか出来なさそうな大魔法っすね、とそこまでを
聞いただけでユリウスさんは恐ろしげだ。
「前から我が家の家宝にそれほど大事にされるだけの
価値があるか疑わしいと思っていた俺には、その
広範囲の魔物を無力化する実験に『強欲の目』は
最適だった。偽物ならそんな力はないし、本物なら
魔物を易々と無力化するはずだからな。」
「それで無断で家宝を持ち出したんすか・・・」
ユリウスさんの言葉に頷いたシグウェルさんは
「実験はまず下準備が大変だったがな。当時すでに
魔導士院に在籍していた俺は仕事で辺境に行く度に
時間を見つけては国のあちこちに結界石を配置
した。」
そう言ったけど、その言葉にユリウスさんは青く
なった。ん?何か変なこと言ってたかな?
私にはシグウェルさんの今の話のどこにユリウスさん
の顔色が変わる要素があったのかさっぱりだ。
「ちょっと待って下さいよ、国のあちこちに石を配置
した、って実験はユールヴァルトの領地内だけで
やったんじゃないんすか?どんだけ広範囲で・・・」
「当時の俺の魔力量と結界石の配置場所、それに
もし『強欲の目』が本物だった場合の魔法効力の
掛け合わせから計算するに、国全体はいけそうだった
からな。実験規模はルーシャ国全域に設定した。」
あっさりそう言い放ち、ついにユリウスさんが
ウワァ‼︎と悲鳴を上げた。
「怖い!もう終わった事なのに聞いてるだけで
怖いっす‼︎今でも無謀な実験をする団長なのに、
怖いもの知らずの10代がやる実験が国家規模だとか!
当時知らなくて良かった‼︎」
「何を言う。もし成功すれば国中の魔物を一掃できる
好機だったんだぞ。ついでにうちの家宝の真贋も
確かめられて丁度良い機会だったんだ。」
「でも失敗したんすよね⁉︎団長とは割と長い付き合い
になるから、今までの話ぶりから俺にはなんとなく
分かるっすよ⁉︎」
噛み付くようにそう言ったユリウスさんに眉を顰めた
シグウェルさんは渋々頷いた。
「本当にお前は余計な事だけに勘が鋭いな。そうだ、
実験は失敗した。魔物ではなく人間・・・国中の
魔導士の魔力を吸収して無力化してしまったんだ。」
「ああっ!それ、前に団長が話してた自分史上最大の
謹慎期間になったとかいうやつ‼︎俺の通ってた学院が
臨時休校になったアレっすね⁉︎」
・・・国中の魔導士さんが魔法を使えなくなった?
それはかなりの大事だったのでは?
そこまで聞いてやっと私にもその話のとんでもなさが
分かった。魔法が使えなかったらその間の国防とかは
かなり大変だったんじゃないかな・・・。
「何してるんですかシグウェルさん・・・」
さすがに呆れてそう口に出せば、
「だが収穫もあった。その実験で、確実に偽物と
断言は出来なかったがどうやらうちの家宝は怪しい
らしいという疑いを父上を始めうちの一族に持たせる
ことは出来たからな。本物だったなら実験結果は
もっと違っていたし、こんな実験如きで今我が家に
ある『強欲の目』にヒビは入っていないはずだ。」
「え、シグウェルさんの家にある偽物の家宝って
今ヒビが入ってるんですか?」
「本物ならば国中の魔導士の魔力を吸収したところで
そうなるはずがない。さすがに偽物だとその膨大な
量の魔力を吸収するのに耐え切れなかったらしい。
最終的にヒビ割れたところから魔力は漏れ出し、
元の魔導士達のところへその力は還元された。」
全て話し終えたシグウェルさんは、
「そういうわけで、その実験の時に初めて間近で
『強欲の目』を見た俺からすると今、目の前にある
これはあの時手にした物とまるで違う物だという事が
よく分かる。こちらの方が感じ取れる魔力の濃さは
桁違いだからな。」
そう話の最後を結んだけど・・・。
なんだかすごい話を聞いてしまった気がする。
やらかしたと言う意味でだけど。
一体どういった物なんですか?」
私の言葉にシグウェルさんは、黄色い魔石にそっと
指先だけ触れた。
「勇者が召喚された時代よりもずっと昔に、領地を
蹂躙した魔竜をユールヴァルト一族総出で倒した
そうだ。その魔竜の亡骸・・・瞳が魔石に変わった
ものだと言われている。」
話しながら、魔石に触れているシグウェルさんの
指先がぽうっと光った。何かの魔法を使ったらしい。
その淡い光はそのまま魔石の中に吸い込まれてしまい
指先の光は消えてしまった。
「見ろ、分かるか?この魔石は魔法を吸収する。
魔竜の特徴は身体頑強、見つめた相手の魔力と精力を
吸い取る魔法特性があったという。だからこそ、
剣にしろ魔法にしろ倒すのが難しかったらしいが。
その魔竜が死んだ後に残されたこの魔石も、竜の特性
そのままに魔力を吸い取る特徴がある。」
なるほど、だから今もシグウェルさんの魔力を
吸収しちゃったんだ。
「対峙した相手の力を我が物にしてしまう事からその
魔竜は『強欲』という名で呼ばれていたらしい。
その瞳から出来た物だから『強欲の目』と名付けれ、
王家の式典への参列やユールヴァルト家の重要な行事
それに当主就任式の時などではユールヴァルト一族の
当主は銀毛魔狐の毛皮のローブと共にこの魔石で
飾られた王笏のような杖を持つ。」
うわあ、そんなに重要な物をキリウさんは賭け金
代わりにしちゃったの?
聞けば聞くほどとんでもない。
そこでユリウスさんが首を傾げた。
「そんなに大事な物が今までなかった・・・って
いうか、100年近くニセモノだったんすよね?
よく団長のうちの人達誰も気付かなかったっすね。」
そんな大層な力を持ってる魔石、魔力の強い団長の
一族ならニセモノだってすぐに見破れそうなのに。
そう言われたシグウェルさんは皮肉げに僅かに
口の端を持ち上げて笑った。
「それだけキリウ・ユールヴァルトの創り上げた
偽物の魔石の出来が良かったということだ。俺も
間近でこの魔石を見る機会はそうなかったからな。
おかしいと思いつつも確かめるきっかけはたった
一度だけだった。」
「あ、団長は疑ってたんすね。」
「魔竜から出来たにしては禍々しさが薄いというか、
魔力の吸収の仕方が文献に記されていたものと少し
違うような気がした。この魔石は俺達魔導士でも
魔法を使えば狙った相手の魔力を奪える。怪しいと
思ったから元々俺のやりたかった実験に利用して
その真贋を確かめたかったんだが・・・」
そこで一度言葉を切ったシグウェルさんは何か
イヤなことでも思い出したのか眉を顰めた。
「・・・うちの奴らは俺の言葉を取り合おうとも
しなかった。昔からある貴重な物だと言って崇め奉る
ばかりで確かめようともしない。盲信と思い込みは
人の目を真理から覆い隠す。愚かな事だ。」
「何でも疑ってかかるあたりが団長らしいっすけど、
団長のことだから家族に反対されてもこっそり何か
やってたりして。もしかしてそれが本物かどうかを
確かめた一度きりの機会だったり?」
はははー、とユリウスさんが冗談めかして言ったら
「何だお前、よく分かったな。」
シグウェルさんが当然と言った風に頷いた。
「「ええ⁉︎」」
驚いたユリウスさんと私の声が被ってしまった。
「ち、ちなみに仮にもユールヴァルト家の家宝と
されてるモノを勝手に持ち出して、こっそりと何の
実験をやったんすか団長」
聞くのは怖いが聞かずにはいられない、といった
風情でユリウスさんが恐る恐る尋ねた。
シグウェルさんは魔石を撫でながら話を続ける。
「7、8年ほど前だったか。当時の俺は結界石を配置
して取り囲んだその範囲内にいる魔物を一度で一気に
無力化出来ないか考えていた。対峙した魔物だけを
いちいち倒すのは面倒だったからな。そこでこの
『強欲の目』を利用出来ないかと思ったんだ。」
「いや、当時の団長ってまだ10代っすよね?そんな歳
からそんな事考えてたんすか・・・」
それを一人でやろうとする辺り、魔力量が膨大な
団長しか出来なさそうな大魔法っすね、とそこまでを
聞いただけでユリウスさんは恐ろしげだ。
「前から我が家の家宝にそれほど大事にされるだけの
価値があるか疑わしいと思っていた俺には、その
広範囲の魔物を無力化する実験に『強欲の目』は
最適だった。偽物ならそんな力はないし、本物なら
魔物を易々と無力化するはずだからな。」
「それで無断で家宝を持ち出したんすか・・・」
ユリウスさんの言葉に頷いたシグウェルさんは
「実験はまず下準備が大変だったがな。当時すでに
魔導士院に在籍していた俺は仕事で辺境に行く度に
時間を見つけては国のあちこちに結界石を配置
した。」
そう言ったけど、その言葉にユリウスさんは青く
なった。ん?何か変なこと言ってたかな?
私にはシグウェルさんの今の話のどこにユリウスさん
の顔色が変わる要素があったのかさっぱりだ。
「ちょっと待って下さいよ、国のあちこちに石を配置
した、って実験はユールヴァルトの領地内だけで
やったんじゃないんすか?どんだけ広範囲で・・・」
「当時の俺の魔力量と結界石の配置場所、それに
もし『強欲の目』が本物だった場合の魔法効力の
掛け合わせから計算するに、国全体はいけそうだった
からな。実験規模はルーシャ国全域に設定した。」
あっさりそう言い放ち、ついにユリウスさんが
ウワァ‼︎と悲鳴を上げた。
「怖い!もう終わった事なのに聞いてるだけで
怖いっす‼︎今でも無謀な実験をする団長なのに、
怖いもの知らずの10代がやる実験が国家規模だとか!
当時知らなくて良かった‼︎」
「何を言う。もし成功すれば国中の魔物を一掃できる
好機だったんだぞ。ついでにうちの家宝の真贋も
確かめられて丁度良い機会だったんだ。」
「でも失敗したんすよね⁉︎団長とは割と長い付き合い
になるから、今までの話ぶりから俺にはなんとなく
分かるっすよ⁉︎」
噛み付くようにそう言ったユリウスさんに眉を顰めた
シグウェルさんは渋々頷いた。
「本当にお前は余計な事だけに勘が鋭いな。そうだ、
実験は失敗した。魔物ではなく人間・・・国中の
魔導士の魔力を吸収して無力化してしまったんだ。」
「ああっ!それ、前に団長が話してた自分史上最大の
謹慎期間になったとかいうやつ‼︎俺の通ってた学院が
臨時休校になったアレっすね⁉︎」
・・・国中の魔導士さんが魔法を使えなくなった?
それはかなりの大事だったのでは?
そこまで聞いてやっと私にもその話のとんでもなさが
分かった。魔法が使えなかったらその間の国防とかは
かなり大変だったんじゃないかな・・・。
「何してるんですかシグウェルさん・・・」
さすがに呆れてそう口に出せば、
「だが収穫もあった。その実験で、確実に偽物と
断言は出来なかったがどうやらうちの家宝は怪しい
らしいという疑いを父上を始めうちの一族に持たせる
ことは出来たからな。本物だったなら実験結果は
もっと違っていたし、こんな実験如きで今我が家に
ある『強欲の目』にヒビは入っていないはずだ。」
「え、シグウェルさんの家にある偽物の家宝って
今ヒビが入ってるんですか?」
「本物ならば国中の魔導士の魔力を吸収したところで
そうなるはずがない。さすがに偽物だとその膨大な
量の魔力を吸収するのに耐え切れなかったらしい。
最終的にヒビ割れたところから魔力は漏れ出し、
元の魔導士達のところへその力は還元された。」
全て話し終えたシグウェルさんは、
「そういうわけで、その実験の時に初めて間近で
『強欲の目』を見た俺からすると今、目の前にある
これはあの時手にした物とまるで違う物だという事が
よく分かる。こちらの方が感じ取れる魔力の濃さは
桁違いだからな。」
そう話の最後を結んだけど・・・。
なんだかすごい話を聞いてしまった気がする。
やらかしたと言う意味でだけど。
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