226 / 725
第十三章 好きこそものの上手なれ
1
しおりを挟む
「君、俺の顔に弱いだろう」
うららかな初冬の午後、新しく出来た結界石を
受け取りに来た魔導士院の団長室で、テーブルを
はさんだシグウェルさんは突然私にそう言った。
ズバリと図星をついた不意打ちみたいなその言葉に
お茶を持つ手が震えて顔が熱くなる。
私がイケメンに弱いことがバレていた⁉︎
動揺したそんな私をシグウェルさんは面白そうに
見つめていた。
「なっ・・・何言って」
「何言ってんすか団長‼︎」
私より先にユリウスさんが声を上げた。
室内には私とシグウェルさんの他は少し離れて
団長室の扉の前に立つエル君と今声を上げた
ユリウスさんだけだ。
シェラさんもついて来たがったけど、リオン様が
『今日のユーリは結界石を受け取る件だけでなく、
グノーデル神様から預けられたユールヴァルト家の
魔石についてなどあまり他人が入らない方がいい
大事な話が多いからね。』
そう言ってエル君だけを護衛に付けたのだ。
ちなみに一緒に来たマリーさんはリオン様が持たせた
他の魔導士の人達への差し入れの受け渡しのために
今ここにはいない。
いなくて良かった、シグウェルさんのこんな言葉は
とてもじゃないけど聞かせられない。私が恥ずかし
過ぎる。
いや、一番聞かれたらめんどくさそうなユリウスさん
にはもう聞かれちゃったんだけど。
「団長、今までずっと自分の顔の良さには無頓着
だったくせにいきなり何言ってんすか⁉︎」
「今までの俺に対するユーリの態度をある程度考察
した結果、結論付けられた事実を本人に確かめて
いるだけだ。」
「そんなのユーリ様だけじゃなく、その辺の女性なら
みんな団長の顔には弱いでしょうが!なのに今突然
そんな事を言い出す意図が分からないっす‼︎」
わあわあ言うユリウスさんにもシグウェルさんは
平然として動じない。
まるで魔法の実験をした結果を淡々と述べるみたいに
話しているけど、あれ?
この話の流れだとシグウェルさん、ユリウスさんに
私のことをどう思っているかまで話すことになりそう
な感じ・・・?
そう思ったその時、まさにシグウェルさんがまたもや
ズバリ核心をついた言葉を放った。
「ユーリが俺の顔に弱いなら、俺を意識してもらい
今の関係を進展させてお互いの仲を深めるのに有効
だし、それを最大限活用しない手はないと思ったまで
だ。今まで自分の顔の良さに利用価値や意味がある
のか疑問だったが、どうやら意味も価値も大いに
ありそうだ。」
そう言いながら満足そうに目を細めてまだ私を
見つめている。それどころか、
「見ろユリウス。やっぱりユーリは俺の顔に弱い
らしい。」
そう言って赤くなっている私を見るようにと
ユリウスさんを促す始末だ。何してんのこの人。
そしてユリウスさんはといえば
「何言ってんすか、そんなこと本人の目の前で
言ったら恥ずかしくてかわいそうでしょうが!
て言うか、え?今以上に仲を深めるとか意識して
もらうとか、ホント何言ってんすか団長?」
若干混乱気味だ。
「ユーリは俺がユーリと友達になりたいと誤解して
いるようだったから、そんなことは思っていないと
先日話したんだ。俺とユーリの間に、お互いに
対する認識の差があるようだからそれを埋める為
ユーリが俺を意識するのにこの顔が使えるなら
使うべきだろう?」
なあ?と私に聞かれても困る。ユリウスさんは
そんなシグウェルさんをぽかんとして見ている。
「え?なんかそれって、まるで団長がユーリ様の
こと好きみたいに聞こえるんすけど?」
その言葉にシグウェルさんは嫌そうな顔をして
舌打ちをした。
「おい、それはユーリに出した課題だ。お前が先に
答えてどうする。」
「はあぁ⁉︎何すかそれ‼︎ユーリ様⁉︎」
この状況で私に話を振らないで欲しい。本当は
もっと落ち着いて話したかったのに。
「えーと・・・はい、そうですね。シグウェルさんの
出した課題をよーく考えた結果、私が間違っていた
のに気付きました・・・」
「ほう」
それで?と先を促すような視線をシグウェルさんに
投げかけられて言葉に詰まる。
ユリウスさんはそんな私達二人を息を潜めて見守って
いる。これは一体どういう状況なのかを整理しよう
としているみたいだ。
「それで、えーと・・・シグウェルさんは私と友達に
なりたいんじゃなくて、好意を持っていてお付き合い
したいとかそういう・・・?」
「なぜそこでまだ疑問系なのかが不思議だが、概ね
合っている。もう少ししっかりと俺の言動を分析
できればあともう一歩踏み込んだ結論が出ていても
いいんだが惜しいな。だがまあ、そこそこ及第点と
いったところか。」
課題の答え合わせをしたシグウェルさんがまるで
魔法の指導をしているかのようにふむ、と頷いた。
そこそこの及第点、と言われた私はついむきになって
「わ、私の伴侶を望むとか夫に申し出たいとか
そういう事まで考えてます・・・⁉︎」
ユリウスさんもいるし言おうかどうしようか迷って
いたことまで思わず口に出してしまった。
するとそれまでいつも通りの氷の彫像みたいな顔
だったシグウェルさんは、一瞬だけ目を見開くと
満足そうに微笑んだ。
「伴侶でなければ俺の人生の隣に君がいて、これから
先も面白い事に出会えないだろう?」
ダーヴィゼルドの鏡の間で話した事を私が良く覚えて
いないと思ったからか、あの時と同じようなことを
シグウェルさんはもう一度言った。
その顔に浮かぶのはごく稀にしか見ない、氷の
溶けたようなイケメンオーラ全開の麗しい笑顔だ。
普段のシグウェルさんの顔にも動揺させられる事が
あるのに、たまにしか見せないその笑顔の破壊力
たるや私はひとたまりもない。
しかも今回は私の答えに自分の気持ちが通じたとでも
言うように嬉しげにこちらを見ているその紫色の瞳の
奥に、リオン様やレジナスさんが私を見つめてくる
時と同じ甘い色があったので意識せずとも思わず
心臓が跳ねた。
あ、あれ?おかしいな。今まで一度もシグウェルさん
のことをそういう風に意識したことなかったのに。
イケメンが私のことを好きだと分かった途端に
意識するとかちょっとチョロ過ぎないか自分。
トクトクと脈打ってまだ落ち着かない自分の心臓に
戸惑っていると、
「うわ、うわあぁぁ~~っ‼︎」
シグウェルさんのいつにない微笑みとそれに動揺した
私のせいで妙な雰囲気になりかけた空気を壊すように
ユリウスさんの大声がした。
「マジですか、何なんですかそれ!団長が人並の
恋愛感情を⁉︎いやっ、ていうか交際の申し出を
ぶっ飛ばしていきなり求婚とかやっぱりちょっと
おかしいっすけど‼︎」
まるで悪夢だとでも言うように恐ろしいものを見る
目でシグウェルさんと私を交互に見ていた。
「う~、でもこれでなんとなく離宮で二人が
イチャついてた訳が分かった気がするっす。おかしい
と思ってたんすよ、団長が自分の上に乗っかった
ユーリ様を放置したり腰に手を回してたり。あれは
ただユーリ様の魔力に酔っ払ってただけじゃなかった
んすね。」
なんだそれは。全然記憶にない。
「えっ?シグウェルさんの上に乗ってたって私が?
どうすればそんな風になるんです⁉︎」
驚いた私にユリウスさんも驚いている。
「あれを覚えてないんすか⁉︎長椅子に座る団長の
手から紙を取ろうとして迫った挙句に、団長を
押し倒して組み敷いてたじゃないすか‼︎」
「おっ、押し倒し・・・‼︎組み敷いて・・・⁉︎」
そんな痴女みたいな真似を?だってシンシアさん、
私は誰にも迷惑はかけてないって言ってたのに。
思いも寄らない衝撃の事実をユリウスさんに
教えられて愕然とした。
うららかな初冬の午後、新しく出来た結界石を
受け取りに来た魔導士院の団長室で、テーブルを
はさんだシグウェルさんは突然私にそう言った。
ズバリと図星をついた不意打ちみたいなその言葉に
お茶を持つ手が震えて顔が熱くなる。
私がイケメンに弱いことがバレていた⁉︎
動揺したそんな私をシグウェルさんは面白そうに
見つめていた。
「なっ・・・何言って」
「何言ってんすか団長‼︎」
私より先にユリウスさんが声を上げた。
室内には私とシグウェルさんの他は少し離れて
団長室の扉の前に立つエル君と今声を上げた
ユリウスさんだけだ。
シェラさんもついて来たがったけど、リオン様が
『今日のユーリは結界石を受け取る件だけでなく、
グノーデル神様から預けられたユールヴァルト家の
魔石についてなどあまり他人が入らない方がいい
大事な話が多いからね。』
そう言ってエル君だけを護衛に付けたのだ。
ちなみに一緒に来たマリーさんはリオン様が持たせた
他の魔導士の人達への差し入れの受け渡しのために
今ここにはいない。
いなくて良かった、シグウェルさんのこんな言葉は
とてもじゃないけど聞かせられない。私が恥ずかし
過ぎる。
いや、一番聞かれたらめんどくさそうなユリウスさん
にはもう聞かれちゃったんだけど。
「団長、今までずっと自分の顔の良さには無頓着
だったくせにいきなり何言ってんすか⁉︎」
「今までの俺に対するユーリの態度をある程度考察
した結果、結論付けられた事実を本人に確かめて
いるだけだ。」
「そんなのユーリ様だけじゃなく、その辺の女性なら
みんな団長の顔には弱いでしょうが!なのに今突然
そんな事を言い出す意図が分からないっす‼︎」
わあわあ言うユリウスさんにもシグウェルさんは
平然として動じない。
まるで魔法の実験をした結果を淡々と述べるみたいに
話しているけど、あれ?
この話の流れだとシグウェルさん、ユリウスさんに
私のことをどう思っているかまで話すことになりそう
な感じ・・・?
そう思ったその時、まさにシグウェルさんがまたもや
ズバリ核心をついた言葉を放った。
「ユーリが俺の顔に弱いなら、俺を意識してもらい
今の関係を進展させてお互いの仲を深めるのに有効
だし、それを最大限活用しない手はないと思ったまで
だ。今まで自分の顔の良さに利用価値や意味がある
のか疑問だったが、どうやら意味も価値も大いに
ありそうだ。」
そう言いながら満足そうに目を細めてまだ私を
見つめている。それどころか、
「見ろユリウス。やっぱりユーリは俺の顔に弱い
らしい。」
そう言って赤くなっている私を見るようにと
ユリウスさんを促す始末だ。何してんのこの人。
そしてユリウスさんはといえば
「何言ってんすか、そんなこと本人の目の前で
言ったら恥ずかしくてかわいそうでしょうが!
て言うか、え?今以上に仲を深めるとか意識して
もらうとか、ホント何言ってんすか団長?」
若干混乱気味だ。
「ユーリは俺がユーリと友達になりたいと誤解して
いるようだったから、そんなことは思っていないと
先日話したんだ。俺とユーリの間に、お互いに
対する認識の差があるようだからそれを埋める為
ユーリが俺を意識するのにこの顔が使えるなら
使うべきだろう?」
なあ?と私に聞かれても困る。ユリウスさんは
そんなシグウェルさんをぽかんとして見ている。
「え?なんかそれって、まるで団長がユーリ様の
こと好きみたいに聞こえるんすけど?」
その言葉にシグウェルさんは嫌そうな顔をして
舌打ちをした。
「おい、それはユーリに出した課題だ。お前が先に
答えてどうする。」
「はあぁ⁉︎何すかそれ‼︎ユーリ様⁉︎」
この状況で私に話を振らないで欲しい。本当は
もっと落ち着いて話したかったのに。
「えーと・・・はい、そうですね。シグウェルさんの
出した課題をよーく考えた結果、私が間違っていた
のに気付きました・・・」
「ほう」
それで?と先を促すような視線をシグウェルさんに
投げかけられて言葉に詰まる。
ユリウスさんはそんな私達二人を息を潜めて見守って
いる。これは一体どういう状況なのかを整理しよう
としているみたいだ。
「それで、えーと・・・シグウェルさんは私と友達に
なりたいんじゃなくて、好意を持っていてお付き合い
したいとかそういう・・・?」
「なぜそこでまだ疑問系なのかが不思議だが、概ね
合っている。もう少ししっかりと俺の言動を分析
できればあともう一歩踏み込んだ結論が出ていても
いいんだが惜しいな。だがまあ、そこそこ及第点と
いったところか。」
課題の答え合わせをしたシグウェルさんがまるで
魔法の指導をしているかのようにふむ、と頷いた。
そこそこの及第点、と言われた私はついむきになって
「わ、私の伴侶を望むとか夫に申し出たいとか
そういう事まで考えてます・・・⁉︎」
ユリウスさんもいるし言おうかどうしようか迷って
いたことまで思わず口に出してしまった。
するとそれまでいつも通りの氷の彫像みたいな顔
だったシグウェルさんは、一瞬だけ目を見開くと
満足そうに微笑んだ。
「伴侶でなければ俺の人生の隣に君がいて、これから
先も面白い事に出会えないだろう?」
ダーヴィゼルドの鏡の間で話した事を私が良く覚えて
いないと思ったからか、あの時と同じようなことを
シグウェルさんはもう一度言った。
その顔に浮かぶのはごく稀にしか見ない、氷の
溶けたようなイケメンオーラ全開の麗しい笑顔だ。
普段のシグウェルさんの顔にも動揺させられる事が
あるのに、たまにしか見せないその笑顔の破壊力
たるや私はひとたまりもない。
しかも今回は私の答えに自分の気持ちが通じたとでも
言うように嬉しげにこちらを見ているその紫色の瞳の
奥に、リオン様やレジナスさんが私を見つめてくる
時と同じ甘い色があったので意識せずとも思わず
心臓が跳ねた。
あ、あれ?おかしいな。今まで一度もシグウェルさん
のことをそういう風に意識したことなかったのに。
イケメンが私のことを好きだと分かった途端に
意識するとかちょっとチョロ過ぎないか自分。
トクトクと脈打ってまだ落ち着かない自分の心臓に
戸惑っていると、
「うわ、うわあぁぁ~~っ‼︎」
シグウェルさんのいつにない微笑みとそれに動揺した
私のせいで妙な雰囲気になりかけた空気を壊すように
ユリウスさんの大声がした。
「マジですか、何なんですかそれ!団長が人並の
恋愛感情を⁉︎いやっ、ていうか交際の申し出を
ぶっ飛ばしていきなり求婚とかやっぱりちょっと
おかしいっすけど‼︎」
まるで悪夢だとでも言うように恐ろしいものを見る
目でシグウェルさんと私を交互に見ていた。
「う~、でもこれでなんとなく離宮で二人が
イチャついてた訳が分かった気がするっす。おかしい
と思ってたんすよ、団長が自分の上に乗っかった
ユーリ様を放置したり腰に手を回してたり。あれは
ただユーリ様の魔力に酔っ払ってただけじゃなかった
んすね。」
なんだそれは。全然記憶にない。
「えっ?シグウェルさんの上に乗ってたって私が?
どうすればそんな風になるんです⁉︎」
驚いた私にユリウスさんも驚いている。
「あれを覚えてないんすか⁉︎長椅子に座る団長の
手から紙を取ろうとして迫った挙句に、団長を
押し倒して組み敷いてたじゃないすか‼︎」
「おっ、押し倒し・・・‼︎組み敷いて・・・⁉︎」
そんな痴女みたいな真似を?だってシンシアさん、
私は誰にも迷惑はかけてないって言ってたのに。
思いも寄らない衝撃の事実をユリウスさんに
教えられて愕然とした。
57
お気に入りに追加
2,022
あなたにおすすめの小説

転生先は男女比50:1の世界!?
4036(シクミロ)
恋愛
男女比50:1の世界に転生した少女。
「まさか、男女比がおかしな世界とは・・・」
デブで自己中心的な女性が多い世界で、ひとり異質な少女は・・
どうなる!?学園生活!!

騎士団寮のシングルマザー
古森きり
恋愛
夫と離婚し、実家へ帰る駅への道。
突然突っ込んできた車に死を覚悟した歩美。
しかし、目を覚ますとそこは森の中。
異世界に聖女として召喚された幼い娘、真美の為に、歩美の奮闘が今、始まる!
……と、意気込んだものの全く家事が出来ない歩美の明日はどっちだ!?
※ノベルアップ+様(読み直し改稿ナッシング先行公開)にも掲載しましたが、カクヨムさん(は改稿・完結済みです)、小説家になろうさん、アルファポリスさんは改稿したものを掲載しています。
※割と鬱展開多いのでご注意ください。作者はあんまり鬱展開だと思ってませんけども。

なんか、異世界行ったら愛重めの溺愛してくる奴らに囲われた
いに。
恋愛
"佐久良 麗"
これが私の名前。
名前の"麗"(れい)は綺麗に真っ直ぐ育ちますようになんて思いでつけられた、、、らしい。
両親は他界
好きなものも特にない
将来の夢なんてない
好きな人なんてもっといない
本当になにも持っていない。
0(れい)な人間。
これを見越してつけたの?なんてそんなことは言わないがそれ程になにもない人生。
そんな人生だったはずだ。
「ここ、、どこ?」
瞬きをしただけ、ただそれだけで世界が変わってしまった。
_______________....
「レイ、何をしている早くいくぞ」
「れーいちゃん!僕が抱っこしてあげよっか?」
「いや、れいちゃんは俺と手を繋ぐんだもんねー?」
「、、茶番か。あ、おいそこの段差気をつけろ」
えっと……?
なんか気づいたら周り囲まれてるんですけどなにが起こったんだろう?
※ただ主人公が愛でられる物語です
※シリアスたまにあり
※周りめちゃ愛重い溺愛ルート確です
※ど素人作品です、温かい目で見てください
どうぞよろしくお願いします。

40歳88キロの私が、クールな天才医師と最高の溺愛家族を作るまで
和泉杏咲
恋愛
1度諦めたはずのもの。もしそれを手にしたら、失う時の方が怖いのです。
神様……私は彼を望んでも良いのですか?
もうすぐ40歳。
身長155cm、体重は88キロ。
数字だけで見れば末広がりで縁起が良い数字。
仕事はそれなりレベル。
友人もそれなりにいます。
美味しいものはそれなりに毎日食べます。
つまり私は、それなりに、幸せを感じられる生活を過ごしていました。
これまでは。
だから、これ以上の幸せは望んではダメだと思っていました。
もう、王子様は来ないだろうと諦めていました。
恋愛に結婚、出産。
それは私にとってはテレビや、映画のようなフィクションのお話だと思っていました。
だけど、運命は私に「彼」をくれました。
「俺は、そのままのお前が好きだ」
神様。 私は本当に、彼の手を取っても良いのでしょうか?
もし一度手に取ってしまったら、私はもう二度と戻れなくなってしまうのではないでしょうか?
彼を知らない頃の私に。
それが、とても……とても怖いのです。

女性の少ない異世界に生まれ変わったら
Azuki
恋愛
高校に登校している途中、道路に飛び出した子供を助ける形でトラックに轢かれてそのまま意識を失った私。
目を覚ますと、私はベッドに寝ていて、目の前にも周りにもイケメン、イケメン、イケメンだらけーーー!?
なんと私は幼女に生まれ変わっており、しかもお嬢様だった!!
ーーやった〜!勝ち組人生来た〜〜〜!!!
そう、心の中で思いっきり歓喜していた私だけど、この世界はとんでもない世界で・・・!?
これは、女性が圧倒的に少ない異世界に転生した私が、家族や周りから溺愛されながら様々な問題を解決して、更に溺愛されていく物語。

異世界に行った、そのあとで。
神宮寺 あおい@受賞&書籍化
恋愛
新海なつめ三十五歳。
ある日見ず知らずの女子高校生の異世界転移に巻き込まれ、気づけばトルス国へ。
当然彼らが求めているのは聖女である女子高校生だけ。
おまけのような状態で現れたなつめに対しての扱いは散々な中、宰相の協力によって職と居場所を手に入れる。
いたって普通に過ごしていたら、いつのまにか聖女である女子高校生だけでなく王太子や高位貴族の子息たちがこぞって悩み相談をしにくるように。
『私はカウンセラーでも保健室の先生でもありません!』
そう思いつつも生来のお人好しの性格からみんなの悩みごとの相談にのっているうちに、いつの間にか年下の美丈夫に好かれるようになる。
そして、気づけば異世界で求婚されるという本人大混乱の事態に!

転生したら、6人の最強旦那様に溺愛されてます!?~6人の愛が重すぎて困ってます!~
月
恋愛
ある日、女子高生だった白川凛(しらかわりん)
は学校の帰り道、バイトに遅刻しそうになったのでスピードを上げすぎ、そのまま階段から落ちて死亡した。
しかし、目が覚めるとそこは異世界だった!?
(もしかして、私、転生してる!!?)
そして、なんと凛が転生した世界は女性が少なく、一妻多夫制だった!!!
そんな世界に転生した凛と、将来の旦那様は一体誰!?

辺境伯へ嫁ぎます。
アズやっこ
恋愛
私の父、国王陛下から、辺境伯へ嫁げと言われました。
隣国の王子の次は辺境伯ですか… 分かりました。
私は第二王女。所詮国の為の駒でしかないのです。 例え父であっても国王陛下には逆らえません。
辺境伯様… 若くして家督を継がれ、辺境の地を護っています。
本来ならば第一王女のお姉様が嫁ぐはずでした。
辺境伯様も10歳も年下の私を妻として娶らなければいけないなんて可哀想です。
辺境伯様、大丈夫です。私はご迷惑はおかけしません。
それでも、もし、私でも良いのなら…こんな小娘でも良いのなら…貴方を愛しても良いですか?貴方も私を愛してくれますか?
そんな望みを抱いてしまいます。
❈ 作者独自の世界観です。
❈ 設定はゆるいです。
(言葉使いなど、優しい目で読んで頂けると幸いです)
❈ 誤字脱字等教えて頂けると幸いです。
(出来れば望ましいと思う字、文章を教えて頂けると嬉しいです)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる