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第十一章 働かざる者食うべからず
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翌日の朝は前の日の夜のことが何でもなかったかの
ようにリオン様に挨拶をされて、普通に朝食の席に
ついた。
「ユーリ、顔が赤いけどどうかした?」
なんてわざとらしく訊かれたので
「確信犯ですよね⁉︎」
って言ったら笑っていたけど。そのリオン様の後ろに
立つレジナスさんは一体何の話かと不思議そうに
していたよ・・・。
ちなみに、離宮で酔った私のせいでユリウスさんに
泣くほど迷惑をかけたらしいから謝りに行きたいと
言ったら二人に反対されてしまった。
「そっとしておいてやれ。あまり思い出させない
方があいつのためだ。」
レジナスさんが首を振り、リオン様まで
「蒸し返さない方がいいんじゃないかな?」
と言う始末だ。エル君を振り返れば、
「もういい年をした大人が泣くところは見たくない
ので追い討ちはかけない方がいいと思います。」
かぶりを振ってそう言った。え、そんなにみんなが
揃って反対するようなひどい事を私はしたの?
あまりにもみんながそう言うので不安になりながら
部屋に戻ると、今度はそんな私の不安を忘れてしまう
勢いでマリーさんが謝ってきた。
「ユーリ様‼︎昨日は大変申し訳ございませんでした‼︎
うちのバカがユーリ様を人違いで働かせてしまう
なんて、あまりにも申し訳なさ過ぎて・・・‼︎」
どうしたのかと思って話を聞けば、昨日私をあの
食堂に連れて行ったウィルさんはなんとマリーさんの
弟だという。
商会の出資するあの食堂を任せられている人だけど、
何かと忙しくてあちこちと仕事を掛け持ちしていて
おまけに昨日は癒し子がこっそり訪れるということも
あり、テンパり過ぎてあんな人違いを起こしたとか。
「本当はユーリ様達が食事に行く時間にはあの子も
食堂にいて皆さまをお迎えするはずだったんです。
それが別件でトラブルがあって来れなくなったために
ユーリ様達に会えず、別のお客様を席に案内した
間違いにも誰も気付かなかったそうで。そのせいで
あんなことになってしまって・・・!」
なるほど、そういうことだったんだ。
「いいんですよ、代わりに王都見学に来たらしい
親子に良い思い出が出来たみたいですし!
私はまた次に王都に出掛けた時のお楽しみに
とっておきます‼︎」
それに思いがけずタラコスパゲティも作って
もらえたし。
そんな話をしても、マリーさんは申し訳ないと
ひたすら私に謝り倒している。
「お詫びにもなりませんけど今朝は朝イチで
街に降りて、あの食堂の制服を借りて参りました!
すでにシンシアさんには渡してありますから、
二日後にリオン殿下のところでお手伝いされる
までには必ず王宮仕様への仕立て直しは間に合わせ
ます!勿論その際には私も腕によりをかけて
いつも以上にユーリ様を可愛らしくさせて
いただきます‼︎」
私に対して申し訳ないと思う気持ちが別方向で
マリーさんに気合を入れさせてしまった。
街歩きで失態をしたので本職の侍女仕事でそれを
取り返そうってこと?
でもそこまで張り切られると嫌な予感しかしない。
「い、いいんですよ?本当に私、気にしてないので。
そんなに気合を入れて準備すると返ってリオン様の
お仕事の邪魔になるような姿になるって事も・・・」
「いえ!全力で可愛らしくしてみせます‼︎
騎士達武官だけでなく、普段はお会いする機会の
ない文官の方々にもユーリ様の愛らしさを分かって
いただく良い機会と存じます‼︎今度こそ失敗は
いたしません‼︎」
変なところでマリーさんの責任感に火がついて
しまった。
・・・果たしてその結果はというと、案の定の
猫耳だった。
いよいよリオン様の書類整理を手伝うという初日、
朝食を終えて支度に入った私の頭にマリーさんは
さっそく猫耳を作り上げた。
マリーさんが全力で愛らしく!と気合を入れた時から
そんな予感はしてたけど。
「マリーさん・・・さすがにこれは働く皆さんの
邪魔になりませんか?こんな猫の耳が書類を持って
部屋の中を行ったり来たりとか・・・」
「大丈夫です!リオン殿下にもご許可はいただき
ましたから‼︎」
「リオン様が?」
朝食の席ではそんなこと一言も言ってなかったよ⁉︎
ごく普通に、
「じゃあまた後でね。レジナスを迎えに行かせるから
一緒に来るといいよ。」
なんて言ってた。きっと朝食の席で猫耳の件を
持ち出すと私が反対すると思ったんだろう。
「ではユーリ様、着替えましょうか。」
シンシアさんが今日私の着る服を手ににっこりした。
「う・・・」
渋々あの服に着替えさせられる。
それは食堂での制服をそのまま使ったのではなくて、
マリーさんが王宮仕様に変えると言っていたように
色やブラウスが少し変えられていた。
パフスリーブの半袖はそのままだったけど、元々は
胸元がピンタックでわりと襟ぐりが広めに開いていた
ブラウスは王宮の侍女さん達のようにきっちりした
襟の詰まったものになっている。
胸元もピンタックではなくフリルが寄っていた。
ふむ、これならあの胸を強調した形になるよう
デザインされたスカート姿でも私の胸のささやかさは
目立たない。そこは気に入った。でも。
「やっぱりスカート丈はこの短さなんですね・・・」
変えるならそこも変えるべきじゃなかったのかな⁉︎
あの食堂での制服のように、膝上のスカートと
長靴下の間からはほんの少し生足が見えている。
絶対領域は健在だ。
変わったのはスカートの色だ。海を思わせる
爽やかな青い色のスカートは王宮の侍女さん達と
同じ黒になっている。それだけでもかなり侍女服に
近い仕上がりだ。
往生際悪く、ちょっとスカートを引っ張ってみても
当たり前だけどスカートが伸びるわけもなく・・・
「どうせ皆さま忙しくて書類に集中されていますから
そんなに気になさらなくても大丈夫ですよ。」
そんな事を言って笑ったシンシアさんは、最後に
私のブラウスの胸元に青いベルベットのリボンを
結んだ。先日の侍女ごっこの時はリオン様の侍女の
印に青いブローチをしたけどその代わりらしい。
それはいいけど、
「どうして鈴を付けるんですか⁉︎リオン様の執務室に
いるから迷子にはならないと思いますよ⁉︎」
なぜかその結んだリボンの真ん中に、騎士団の
野営訓練を見学した時に付けられた迷子防止の
鈴をまた付けられた。
「やっぱり猫ちゃんの髪型をしたユーリ様には
これを付けないと落ち着きませんので。」
猫耳と鈴はセットらしい。
「でも歩くたびに音がしたらみんなの気が散って
迷惑じゃないですか?」
「今回は音の出る切れ目部分を塞いでいますので、
それほど大きな音は出ないかと思いますよ。」
そう言われて気付く。本当だ、何だか低いくぐもった
音しか聞こえない。なんて用意周到なんだろう。
「相談したらエル様が加工してくださいましたよ。
あとでお礼を言わなければなりませんね、おかげで
素敵な仕上がりになりました。」
エル君まで加担していたなんて。着替え終えたので
部屋に入ってきてまた私の護衛についたエル君を
恨みがましく見る。だけどエル君は平然と、ぺこりと
お辞儀をしただけだ。
その時、軽いノックの音がした。レジナスさんだ。
「レジナスさん、さすがに仕事のお手伝いに猫耳は
ないですよね⁉︎」
泣きつこうとしたらそんな事はない、と頼りの
レジナスさんにまで否定された。
「とても良く似合っている。リオン様も喜んで
仕事に精が出るかもしれないな。ただ、やっぱり
そのスカート丈は短いからあまり走り回ったりは
しないように。高いところのものを取ったり、
書類をしまわなければならない時は必ず近くの
文官かエルに頼め。間違っても自分で脚立に
昇るんじゃないぞ。」
そんなに心配ならこの格好を辞めさせて欲しい。
では行こうか、とレジナスさんに手を引かれる。
さすがにこのスカート丈の短い格好で縦抱きは
出来ないらしかった。
うう、リオン様の周りの文官さん達にまともに
会うのは初めてなのに初対面がこんな格好で
猫耳だなんて・・・。
記憶のない時にランプの魔神ごっこで3つの願い、
だなんて勝手な約束をした元の姿の自分を本当に
恨んだ。
ようにリオン様に挨拶をされて、普通に朝食の席に
ついた。
「ユーリ、顔が赤いけどどうかした?」
なんてわざとらしく訊かれたので
「確信犯ですよね⁉︎」
って言ったら笑っていたけど。そのリオン様の後ろに
立つレジナスさんは一体何の話かと不思議そうに
していたよ・・・。
ちなみに、離宮で酔った私のせいでユリウスさんに
泣くほど迷惑をかけたらしいから謝りに行きたいと
言ったら二人に反対されてしまった。
「そっとしておいてやれ。あまり思い出させない
方があいつのためだ。」
レジナスさんが首を振り、リオン様まで
「蒸し返さない方がいいんじゃないかな?」
と言う始末だ。エル君を振り返れば、
「もういい年をした大人が泣くところは見たくない
ので追い討ちはかけない方がいいと思います。」
かぶりを振ってそう言った。え、そんなにみんなが
揃って反対するようなひどい事を私はしたの?
あまりにもみんながそう言うので不安になりながら
部屋に戻ると、今度はそんな私の不安を忘れてしまう
勢いでマリーさんが謝ってきた。
「ユーリ様‼︎昨日は大変申し訳ございませんでした‼︎
うちのバカがユーリ様を人違いで働かせてしまう
なんて、あまりにも申し訳なさ過ぎて・・・‼︎」
どうしたのかと思って話を聞けば、昨日私をあの
食堂に連れて行ったウィルさんはなんとマリーさんの
弟だという。
商会の出資するあの食堂を任せられている人だけど、
何かと忙しくてあちこちと仕事を掛け持ちしていて
おまけに昨日は癒し子がこっそり訪れるということも
あり、テンパり過ぎてあんな人違いを起こしたとか。
「本当はユーリ様達が食事に行く時間にはあの子も
食堂にいて皆さまをお迎えするはずだったんです。
それが別件でトラブルがあって来れなくなったために
ユーリ様達に会えず、別のお客様を席に案内した
間違いにも誰も気付かなかったそうで。そのせいで
あんなことになってしまって・・・!」
なるほど、そういうことだったんだ。
「いいんですよ、代わりに王都見学に来たらしい
親子に良い思い出が出来たみたいですし!
私はまた次に王都に出掛けた時のお楽しみに
とっておきます‼︎」
それに思いがけずタラコスパゲティも作って
もらえたし。
そんな話をしても、マリーさんは申し訳ないと
ひたすら私に謝り倒している。
「お詫びにもなりませんけど今朝は朝イチで
街に降りて、あの食堂の制服を借りて参りました!
すでにシンシアさんには渡してありますから、
二日後にリオン殿下のところでお手伝いされる
までには必ず王宮仕様への仕立て直しは間に合わせ
ます!勿論その際には私も腕によりをかけて
いつも以上にユーリ様を可愛らしくさせて
いただきます‼︎」
私に対して申し訳ないと思う気持ちが別方向で
マリーさんに気合を入れさせてしまった。
街歩きで失態をしたので本職の侍女仕事でそれを
取り返そうってこと?
でもそこまで張り切られると嫌な予感しかしない。
「い、いいんですよ?本当に私、気にしてないので。
そんなに気合を入れて準備すると返ってリオン様の
お仕事の邪魔になるような姿になるって事も・・・」
「いえ!全力で可愛らしくしてみせます‼︎
騎士達武官だけでなく、普段はお会いする機会の
ない文官の方々にもユーリ様の愛らしさを分かって
いただく良い機会と存じます‼︎今度こそ失敗は
いたしません‼︎」
変なところでマリーさんの責任感に火がついて
しまった。
・・・果たしてその結果はというと、案の定の
猫耳だった。
いよいよリオン様の書類整理を手伝うという初日、
朝食を終えて支度に入った私の頭にマリーさんは
さっそく猫耳を作り上げた。
マリーさんが全力で愛らしく!と気合を入れた時から
そんな予感はしてたけど。
「マリーさん・・・さすがにこれは働く皆さんの
邪魔になりませんか?こんな猫の耳が書類を持って
部屋の中を行ったり来たりとか・・・」
「大丈夫です!リオン殿下にもご許可はいただき
ましたから‼︎」
「リオン様が?」
朝食の席ではそんなこと一言も言ってなかったよ⁉︎
ごく普通に、
「じゃあまた後でね。レジナスを迎えに行かせるから
一緒に来るといいよ。」
なんて言ってた。きっと朝食の席で猫耳の件を
持ち出すと私が反対すると思ったんだろう。
「ではユーリ様、着替えましょうか。」
シンシアさんが今日私の着る服を手ににっこりした。
「う・・・」
渋々あの服に着替えさせられる。
それは食堂での制服をそのまま使ったのではなくて、
マリーさんが王宮仕様に変えると言っていたように
色やブラウスが少し変えられていた。
パフスリーブの半袖はそのままだったけど、元々は
胸元がピンタックでわりと襟ぐりが広めに開いていた
ブラウスは王宮の侍女さん達のようにきっちりした
襟の詰まったものになっている。
胸元もピンタックではなくフリルが寄っていた。
ふむ、これならあの胸を強調した形になるよう
デザインされたスカート姿でも私の胸のささやかさは
目立たない。そこは気に入った。でも。
「やっぱりスカート丈はこの短さなんですね・・・」
変えるならそこも変えるべきじゃなかったのかな⁉︎
あの食堂での制服のように、膝上のスカートと
長靴下の間からはほんの少し生足が見えている。
絶対領域は健在だ。
変わったのはスカートの色だ。海を思わせる
爽やかな青い色のスカートは王宮の侍女さん達と
同じ黒になっている。それだけでもかなり侍女服に
近い仕上がりだ。
往生際悪く、ちょっとスカートを引っ張ってみても
当たり前だけどスカートが伸びるわけもなく・・・
「どうせ皆さま忙しくて書類に集中されていますから
そんなに気になさらなくても大丈夫ですよ。」
そんな事を言って笑ったシンシアさんは、最後に
私のブラウスの胸元に青いベルベットのリボンを
結んだ。先日の侍女ごっこの時はリオン様の侍女の
印に青いブローチをしたけどその代わりらしい。
それはいいけど、
「どうして鈴を付けるんですか⁉︎リオン様の執務室に
いるから迷子にはならないと思いますよ⁉︎」
なぜかその結んだリボンの真ん中に、騎士団の
野営訓練を見学した時に付けられた迷子防止の
鈴をまた付けられた。
「やっぱり猫ちゃんの髪型をしたユーリ様には
これを付けないと落ち着きませんので。」
猫耳と鈴はセットらしい。
「でも歩くたびに音がしたらみんなの気が散って
迷惑じゃないですか?」
「今回は音の出る切れ目部分を塞いでいますので、
それほど大きな音は出ないかと思いますよ。」
そう言われて気付く。本当だ、何だか低いくぐもった
音しか聞こえない。なんて用意周到なんだろう。
「相談したらエル様が加工してくださいましたよ。
あとでお礼を言わなければなりませんね、おかげで
素敵な仕上がりになりました。」
エル君まで加担していたなんて。着替え終えたので
部屋に入ってきてまた私の護衛についたエル君を
恨みがましく見る。だけどエル君は平然と、ぺこりと
お辞儀をしただけだ。
その時、軽いノックの音がした。レジナスさんだ。
「レジナスさん、さすがに仕事のお手伝いに猫耳は
ないですよね⁉︎」
泣きつこうとしたらそんな事はない、と頼りの
レジナスさんにまで否定された。
「とても良く似合っている。リオン様も喜んで
仕事に精が出るかもしれないな。ただ、やっぱり
そのスカート丈は短いからあまり走り回ったりは
しないように。高いところのものを取ったり、
書類をしまわなければならない時は必ず近くの
文官かエルに頼め。間違っても自分で脚立に
昇るんじゃないぞ。」
そんなに心配ならこの格好を辞めさせて欲しい。
では行こうか、とレジナスさんに手を引かれる。
さすがにこのスカート丈の短い格好で縦抱きは
出来ないらしかった。
うう、リオン様の周りの文官さん達にまともに
会うのは初めてなのに初対面がこんな格好で
猫耳だなんて・・・。
記憶のない時にランプの魔神ごっこで3つの願い、
だなんて勝手な約束をした元の姿の自分を本当に
恨んだ。
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