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閑話休題 千夜一夜物語
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私の体のごく僅かな変化に気付いたのは
シンシアさんだった。
「あら?ユーリ様、なんだか少し
大きくなっていませんか?
お召し物の裾が・・・」
首を傾げてそう言うシンシアさんが
鏡に私を映して見せてくれた。
「そういえば、いつもよりちょっとだけ
服から足が出ているような?」
でもついこの間までは身長に
変わりはなかったような気がする。
3日寝込んで起きたらあからさまに
成長してるとか、そんなのある?
成長期でもそんなのは聞いたことがない。
不思議に思いながらも、その日は
これから謁見用の部屋で
リオン様立ち会いの下、
シェラザードさんとの面会があったため
とりあえずその事は後回しにした。
シンシアさんと手を繋ぎ、
お待たせしましたと部屋に入れば
リオン様とレジナスさんのほかに
すでにシェラザードさんも
そこには待っている。
私の姿を見るなりシェラザードさんは
立ち上がり、滴るような色気を
滲ませながら微笑んだ。
そのまま私に向かって丁寧な
お辞儀をする。
「お疲れのところ、申し訳ありません。
ですがこうしてユーリ様のその
かわいらしいお姿、花のようなご尊顔を
再び目にすることが出来るのは
オレにとってこの世の何にも勝る
喜びです。あなたがただそこに佇み
オレを見つめてくれているだけで、
この世界は美しく思えます。」
オレの女神。またそう言われた。
あまりの褒め言葉と垂れ流しの色気に
いつも冷静なシンシアさんも
うっすら赤面して私と繋ぐ手に
力が入ってしまっている。
多分これ、マリーさんだったら
倒れてたかもしれない。
むしろ踏みとどまっている
シンシアさんすごい。
ちなみに私はシェラザードさんの色気は
あんまり気にならない。
なんと言っても街中であれだけ
私の目の前で惨殺ショーを
繰り広げられてしまったのだ。
色気にうっとりするよりも先にあの、
首スパンとか血の雨の中で笑っている
シェラザードさんを思い出してしまう。
シグウェルさんのイケメンオーラには
いまだに戸惑う時があるのに、
初対面の印象って大事だね。
それにしても、なぜかうっとりと
シェラザードさんは憧れるような目で
私を見つめてくるけど、どうしたら
いいのか分からない。何だこれ。
どういうこと?私何かしたっけ?
そもそも、オレの女神ってなんだ。
そんな戸惑う私に助け舟を
出してくれたのはリオン様だ。
「シェラ、君が美しいものに
目がないことは知っているけど、
そんな風に言ってもユーリを
困らせるだけだよ。
ほどほどにしておくんだ。」
そうして、おいでユーリ。と
手招きしてくれたので
シンシアさんから離れて
リオン様の元へ行くと、
ひょいと抱き上げられて
その膝の上に座らせられた。
「リオン様⁉︎私、普通に座れますよ?
体調は全然悪くないです!」
面会に来た人の前でこれはないでしょ⁉︎
恥ずかしくて抗議をしたけど、
まあまあ。となだめるように
頭を撫でられた。
「なんだかシェラの様子が
おかしいからね。念のためだよ。」
レジナスさんもその後ろでなぜか
頷いて同意している。
意味が分からない。そう思っていたら
「殿下、美しいもの同士が寄り添いあう
2人のそのお姿は大変絵になりますが、
まだオレの挨拶が済んでおりません。
敬慕を込めてユーリ様のその美しい
御手に口付けても?」
なぜオレの挨拶の邪魔をするのですか?
不思議そうにシェラザードさんが
小首を傾げてリオン様にそう言った。
「いいわけないだろう」
リオン様がちょっと呆れてそう言うと、
「ではその可愛らしい御御足には?」
シェラザードさんが更に食い下がった。
なんでそんなに⁉︎
「却下だ」
リオン様も容赦がない。ていうか、
うん、そうだよね。足に口付けなんて
許可しなくていいですよ。
「残念です。オレのこの胸の内に
溢れる、ユーリ様に対する気持ちは
あの悪党どもを消し去っただけでは
とても伝えきれないのですが。
挨拶ひとつ許していただけないなど、
オレは一体どうすればよろしいのでしょう」
どうすればよろしいも何も、
なにもしなくていいんですよ・・・?
このままでは埒があかない。
慌てて私も口を開いた。
「私はその気持ちだけで充分です!
シェラザードさん、助けてもらったのに
きちんとお礼を言えてなくて
ごめんなさい。あの時は来てくれて
本当に助かりました!
ありがとうございます‼︎」
「もう一度よろしいですか?」
「へ?」
「もう一度、そのかわいい口から
オレの名前を言って頂けますか?」
「な、なんで、・・・」
「お願いします。」
物腰柔らかなのに有無を言わせない
謎の迫力・・・と言うか、圧がある。
人攫いのおじさんと一緒に
シェラザードさんに会った時と同じだ。
柔らかに微笑みながら、紫色の
前髪の間から覗く金色の瞳は
期待を込めてじっと私を見つめている。
負けた。
「シ、シェラザードさん・・・?」
「はい。」
ありがとうございます。そう言うと、
ほうと震えるようなため息を一つつき
シェラザードさんはシンシアさんの
淹れたお茶を優雅な手付きで口にした。
「ユーリ様にその名を呼んで
いただけるなど、養父に教えれば
オレに美しい名前を付けた甲斐が
あったと喜んでくれることでしょう。
・・・こんな日が来るなんて、
本当に生きて来て良かった。」
最後だけぽつりと呟くように小さく
言うと、ぱっと顔を上げて私に
明るく微笑んだ。
「オレのことはシェラとお呼び下さい
ユーリ様。あなたに愛称で呼んで
いただければ、それがオレに対する
何よりの褒美になります。
なんならあなたにならイルと呼んで
いただいても構わないのですよ?
あなたはオレの女神です。
どうぞお好きにお呼び下さい。」
そう言われても困る。
シェラザードさんの態度がなんだか
おかしいのはもしかしてあれかな、
イリューディアさんとか癒し子の
熱烈な信奉者か原理主義者的な感じ?
宗教の過激派みたいなものだろうか。
それならあまり刺激しない方が
いいのかも知れない。
そう思って、恐る恐る声をかける。
「じゃ、じゃあシェラさんで・・・」
「ありがとうございます。
そうだ、これをお渡しするのでした。」
シェラさんが自分の懐から綺麗に
リボンをかけた何かを取り出した。
「あ、これ・・・!」
「街でお会いした時に、買い直して
お渡し出来ませんでしたからね。
どうか受け取っていただけますか?」
シェラさんが手にしていたのは、
綺麗にラッピングされたリンゴの形の
飴細工だ。
私のためにどうやら新たに買い直して
持ってきてくれたらしい。
そう言えばあの時は割れた飴を
受け取らずにその場を離れたんだった。
怪しい人だと思っていてごめんなさい。
一輪の花を手渡すようにうやうやしく
それを私に捧げ渡すと、
受け取った私の手をきゅっと握ったまま
シェラさんは私の目を見つめて
微笑んでいる。左目の泣きぼくろが
色っぽい。
「やはり美しい瞳ですね。
この世界にこれほどまでに美しいものが
あるのをオレは他に知りません。
本当に、冬の夜空に凛と輝く星の如き
天上の美です。」
口を開くたびに私への称賛が
止まらない。大丈夫かなこの人。
シェラさんの目に見えてるのは
ホントに私か?実は誰か別の人が
見えているんじゃ?
あまりに褒められても、社畜生活が
長過ぎて誉められ慣れていない私は
現実感がなさ過ぎて、
何かウラがあるのでは?と
疑い深くなる。
リオン様にいい子だね、と
頭を撫でられてる位がちょうどいい。
手放しで褒めちぎっても特に喜ぶでも
ない私を見てシェラさんは
「その謙虚な姿勢もまたあなたの
尊さを美しく彩りますね。」
そう言って飴細工ごと握る手が
両手になった。
離してくれる気はないらしい。
「いつまでそうやっているつもり?」
そこでさすがにリオン様から
ストップがかかった。
私を膝に抱いたまま前のめりで
シェラさんの手を外そうとして、
リオン様は私の肩口に顎を
乗せるように身を乗り出す。
そのまま私の代わりに飴細工を
受け取ると、握る手を離されて
残念そうな顔のシェラさんを前に、
「過ぎた賛辞は口説いているのと
変わらないからね、ダメだよシェラ。」
珍しく不機嫌そうにむっつりとした
声でリオン様はそう言った。
その姿勢は前のめりで私の肩口に
顎を乗せたまま、私の体の前で
両手を組むように飴細工を手にして
後ろから私を抱き込むような
形になっている。
まるでお気に入りのぬいぐるみを
抱きしめて取られまいとするようだ。
おもちゃの取り合いですか。
そう思ったけど無駄口は墓穴を掘るのと
争いの元なので黙っていた。
シンシアさんだった。
「あら?ユーリ様、なんだか少し
大きくなっていませんか?
お召し物の裾が・・・」
首を傾げてそう言うシンシアさんが
鏡に私を映して見せてくれた。
「そういえば、いつもよりちょっとだけ
服から足が出ているような?」
でもついこの間までは身長に
変わりはなかったような気がする。
3日寝込んで起きたらあからさまに
成長してるとか、そんなのある?
成長期でもそんなのは聞いたことがない。
不思議に思いながらも、その日は
これから謁見用の部屋で
リオン様立ち会いの下、
シェラザードさんとの面会があったため
とりあえずその事は後回しにした。
シンシアさんと手を繋ぎ、
お待たせしましたと部屋に入れば
リオン様とレジナスさんのほかに
すでにシェラザードさんも
そこには待っている。
私の姿を見るなりシェラザードさんは
立ち上がり、滴るような色気を
滲ませながら微笑んだ。
そのまま私に向かって丁寧な
お辞儀をする。
「お疲れのところ、申し訳ありません。
ですがこうしてユーリ様のその
かわいらしいお姿、花のようなご尊顔を
再び目にすることが出来るのは
オレにとってこの世の何にも勝る
喜びです。あなたがただそこに佇み
オレを見つめてくれているだけで、
この世界は美しく思えます。」
オレの女神。またそう言われた。
あまりの褒め言葉と垂れ流しの色気に
いつも冷静なシンシアさんも
うっすら赤面して私と繋ぐ手に
力が入ってしまっている。
多分これ、マリーさんだったら
倒れてたかもしれない。
むしろ踏みとどまっている
シンシアさんすごい。
ちなみに私はシェラザードさんの色気は
あんまり気にならない。
なんと言っても街中であれだけ
私の目の前で惨殺ショーを
繰り広げられてしまったのだ。
色気にうっとりするよりも先にあの、
首スパンとか血の雨の中で笑っている
シェラザードさんを思い出してしまう。
シグウェルさんのイケメンオーラには
いまだに戸惑う時があるのに、
初対面の印象って大事だね。
それにしても、なぜかうっとりと
シェラザードさんは憧れるような目で
私を見つめてくるけど、どうしたら
いいのか分からない。何だこれ。
どういうこと?私何かしたっけ?
そもそも、オレの女神ってなんだ。
そんな戸惑う私に助け舟を
出してくれたのはリオン様だ。
「シェラ、君が美しいものに
目がないことは知っているけど、
そんな風に言ってもユーリを
困らせるだけだよ。
ほどほどにしておくんだ。」
そうして、おいでユーリ。と
手招きしてくれたので
シンシアさんから離れて
リオン様の元へ行くと、
ひょいと抱き上げられて
その膝の上に座らせられた。
「リオン様⁉︎私、普通に座れますよ?
体調は全然悪くないです!」
面会に来た人の前でこれはないでしょ⁉︎
恥ずかしくて抗議をしたけど、
まあまあ。となだめるように
頭を撫でられた。
「なんだかシェラの様子が
おかしいからね。念のためだよ。」
レジナスさんもその後ろでなぜか
頷いて同意している。
意味が分からない。そう思っていたら
「殿下、美しいもの同士が寄り添いあう
2人のそのお姿は大変絵になりますが、
まだオレの挨拶が済んでおりません。
敬慕を込めてユーリ様のその美しい
御手に口付けても?」
なぜオレの挨拶の邪魔をするのですか?
不思議そうにシェラザードさんが
小首を傾げてリオン様にそう言った。
「いいわけないだろう」
リオン様がちょっと呆れてそう言うと、
「ではその可愛らしい御御足には?」
シェラザードさんが更に食い下がった。
なんでそんなに⁉︎
「却下だ」
リオン様も容赦がない。ていうか、
うん、そうだよね。足に口付けなんて
許可しなくていいですよ。
「残念です。オレのこの胸の内に
溢れる、ユーリ様に対する気持ちは
あの悪党どもを消し去っただけでは
とても伝えきれないのですが。
挨拶ひとつ許していただけないなど、
オレは一体どうすればよろしいのでしょう」
どうすればよろしいも何も、
なにもしなくていいんですよ・・・?
このままでは埒があかない。
慌てて私も口を開いた。
「私はその気持ちだけで充分です!
シェラザードさん、助けてもらったのに
きちんとお礼を言えてなくて
ごめんなさい。あの時は来てくれて
本当に助かりました!
ありがとうございます‼︎」
「もう一度よろしいですか?」
「へ?」
「もう一度、そのかわいい口から
オレの名前を言って頂けますか?」
「な、なんで、・・・」
「お願いします。」
物腰柔らかなのに有無を言わせない
謎の迫力・・・と言うか、圧がある。
人攫いのおじさんと一緒に
シェラザードさんに会った時と同じだ。
柔らかに微笑みながら、紫色の
前髪の間から覗く金色の瞳は
期待を込めてじっと私を見つめている。
負けた。
「シ、シェラザードさん・・・?」
「はい。」
ありがとうございます。そう言うと、
ほうと震えるようなため息を一つつき
シェラザードさんはシンシアさんの
淹れたお茶を優雅な手付きで口にした。
「ユーリ様にその名を呼んで
いただけるなど、養父に教えれば
オレに美しい名前を付けた甲斐が
あったと喜んでくれることでしょう。
・・・こんな日が来るなんて、
本当に生きて来て良かった。」
最後だけぽつりと呟くように小さく
言うと、ぱっと顔を上げて私に
明るく微笑んだ。
「オレのことはシェラとお呼び下さい
ユーリ様。あなたに愛称で呼んで
いただければ、それがオレに対する
何よりの褒美になります。
なんならあなたにならイルと呼んで
いただいても構わないのですよ?
あなたはオレの女神です。
どうぞお好きにお呼び下さい。」
そう言われても困る。
シェラザードさんの態度がなんだか
おかしいのはもしかしてあれかな、
イリューディアさんとか癒し子の
熱烈な信奉者か原理主義者的な感じ?
宗教の過激派みたいなものだろうか。
それならあまり刺激しない方が
いいのかも知れない。
そう思って、恐る恐る声をかける。
「じゃ、じゃあシェラさんで・・・」
「ありがとうございます。
そうだ、これをお渡しするのでした。」
シェラさんが自分の懐から綺麗に
リボンをかけた何かを取り出した。
「あ、これ・・・!」
「街でお会いした時に、買い直して
お渡し出来ませんでしたからね。
どうか受け取っていただけますか?」
シェラさんが手にしていたのは、
綺麗にラッピングされたリンゴの形の
飴細工だ。
私のためにどうやら新たに買い直して
持ってきてくれたらしい。
そう言えばあの時は割れた飴を
受け取らずにその場を離れたんだった。
怪しい人だと思っていてごめんなさい。
一輪の花を手渡すようにうやうやしく
それを私に捧げ渡すと、
受け取った私の手をきゅっと握ったまま
シェラさんは私の目を見つめて
微笑んでいる。左目の泣きぼくろが
色っぽい。
「やはり美しい瞳ですね。
この世界にこれほどまでに美しいものが
あるのをオレは他に知りません。
本当に、冬の夜空に凛と輝く星の如き
天上の美です。」
口を開くたびに私への称賛が
止まらない。大丈夫かなこの人。
シェラさんの目に見えてるのは
ホントに私か?実は誰か別の人が
見えているんじゃ?
あまりに褒められても、社畜生活が
長過ぎて誉められ慣れていない私は
現実感がなさ過ぎて、
何かウラがあるのでは?と
疑い深くなる。
リオン様にいい子だね、と
頭を撫でられてる位がちょうどいい。
手放しで褒めちぎっても特に喜ぶでも
ない私を見てシェラさんは
「その謙虚な姿勢もまたあなたの
尊さを美しく彩りますね。」
そう言って飴細工ごと握る手が
両手になった。
離してくれる気はないらしい。
「いつまでそうやっているつもり?」
そこでさすがにリオン様から
ストップがかかった。
私を膝に抱いたまま前のめりで
シェラさんの手を外そうとして、
リオン様は私の肩口に顎を
乗せるように身を乗り出す。
そのまま私の代わりに飴細工を
受け取ると、握る手を離されて
残念そうな顔のシェラさんを前に、
「過ぎた賛辞は口説いているのと
変わらないからね、ダメだよシェラ。」
珍しく不機嫌そうにむっつりとした
声でリオン様はそう言った。
その姿勢は前のめりで私の肩口に
顎を乗せたまま、私の体の前で
両手を組むように飴細工を手にして
後ろから私を抱き込むような
形になっている。
まるでお気に入りのぬいぐるみを
抱きしめて取られまいとするようだ。
おもちゃの取り合いですか。
そう思ったけど無駄口は墓穴を掘るのと
争いの元なので黙っていた。
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