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第二章 誰が為に花は降る
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部屋でこっそり行った実証実験の結果からも、
呪文はできればあった方がいいんだろう。
勇者様が漫画やアニメと同じ名前の
必殺技を使っていたように、
やっぱり自分に馴染みのある単語であるほど
効果をイメージしやすいのだ。
それはそのまま癒しの力の成功率を
高めてくれそうだ。
でもさすがに例の
ドラゴンをクエストするゲームの
回復呪文をもじって使うのはねぇ。と
悩んだ結果、定番だがあの単語にした。
癒しを意味する英語、ヒーリングを
語源にした言葉。ヒールだ。
これはファンタジー音痴の私でも
なんとなく聞いたことがある単語だ。
当たり障りがなく無難で、
万が一この世界の文献に残されても
恥ずかしくない!
よし‼︎と頷き翌日からさっそく
さらなる癒しの実証実験を始めた。
いつの間にか癒し子の後見人的な役割をする人が
リオン様になっていたので
(後から聞いたらお兄さんの大声殿下が
任せてくれたらしい)、
リオン様に許可をもらって
王宮のあちこちをうろちょろしては
小さな癒しからやってみた。
乳の出が悪い牛がいると聞いては牛舎に行き
薬草の育ちが悪いと相談されては
薬草園を訪れた。
羽根を痛めた伝書鳩も飛べるようにしたし、
最近色の悪い薔薇しか咲かないと
小耳にはさんだら王宮のバラ園にも
行ってみた。
そうやって、人間以外のものを
癒す数をこなして自分の力の使い方が
段々と分かるようになってきた頃。
「ユーリ様、動植物だけでなく
人間は治療してみないのですか?」
あちこち癒しの実験で王宮内を
フラフラしている私にいつも付いている
魔導士さんが不思議そうにそう問いかけた。
その疑問は当然だ。
ついにそれに気付いてしまったんだね、君。
「はい。人間を癒すのはまだ怖いです。
乳牛のお乳の出はよくなりましたし、
鳩も問題なく飛べているようなんですが
もう少し慎重にいきたいです!」
ウソをついた。人間を癒すのは怖くない。
ただ、問題がある。
一番最初に部屋で侍女さん達を癒した後、
その後の様子をルルーさんにこっそり
後追いで聞き取り調査をしてもらったら
意外なことが分かった。
あの時癒した人達、その後ちょっとやそっとの
腰痛やあかぎれ、体の不調はものともしない位
か な り 丈夫になってしまったらしい。
初めてだったので、加減が分からず
私の祈りが強過ぎたのか
はたまたイリューディアさんの加護の力が
強力なのか分からないが、おいそれと他人を
癒していいのか悩みどころができてしまった。
ルルーさんなんかは、
『これは癒し子様のご加護がついたと
いうことですよ!光栄です‼︎』
って、私を崇め奉る勢いで喜んでいたけど、
なんか違う気がする・・・。
私は病気やケガをした人達を
普通に治したいだけで
強化人間や超人を作りたいわけではないし、
新興宗教の教祖様のように
敬われたいわけでもないのだ。
力の使い方はなんとなく分かってきたから
今度は力加減を覚えるべきなんだな。
次の課題が見えた。
そこをコントロールできないと
癒して回復どころか強化人間を大量生産して
癒し子は人間を化け物に変える!
なんて言われかねない。
加減って、難しい・・・。
悩んでいたのだが、思いもよらぬところに
その問題解決の糸口があった。
それは王宮勤めをしているメイドさんや
侍女さんの子ども達の遊び場でのこと。
彼女達は子守りが見つからない時、
みんな気軽に王宮に自分の子どもを連れてくる。
で、集まった子ども達は子ども同士で
王宮の片隅を溜まり場にして
いつもわちゃわちゃ遊んでいる。
ある日たまたまそこを通りかかった時に
遠目にわんわん泣いてる男の子を見つけた。
どうやらやんちゃをし過ぎて
塀の上から落ちたらしく、
擦りむいたらしい両膝からはたくさん
血が出ていた。
他の子達は周りでオロオロしていて、
まだ誰も大人を呼びに行っていないみたいだ。
私は自分に付いている魔導士さんに、
すぐに医官を呼びにいかせて
その間に泣いてる子に近寄ると
ケガの具合を確かめた。
金髪で男の子の割にかわいい顔をして、
真っ青な目からボロボロ涙を
こぼしているその子は
私と同じか少し歳下くらいにみえる。
周りの子達よりも
ちょっといい服を着ていたから、
もしかするとメイドさんの子どもっていうより
王宮勤めの貴族の子どもが
こっそり身分の違う子達の中に
混ざって遊んでいたのかも知れない。
もしそうなら、これがバレたら
めちゃくちゃ怒られるんだろうなあ。
もうここに遊びに来るのは
禁止されるんじゃないかな?
「す、すごく痛い!
どうしよう、もしかして死んじゃうのかも・・・」
「人間これくらいじゃ死にませんよ」
自分と同じ位の歳の女の子に
心配されるのが恥ずかしいのか、
その子は顔を真っ赤にして
自分の顔を乱暴にごしごし拭うと
泣いてたのを誤魔化すように
私に話しかけてきた。
その強がっている様子が
あんまりにもかわいくて、
笑いながら思わず頭をなでてしまう。
「笑うな!子供扱いするんじゃない‼︎
頭をなでるなんて、お前失礼だぞっ‼︎」
うわぁ、強気でかわいい‼︎
そしてこの上から目線っぽい物言いは
やっぱりいいとこの子どもっぽい。
「膝が血だらけのまま泣いてる子なんて、
ぜーんぜん怖くありません~!」
あまりのかわいさに、つい揶揄いたくなってしまい
ふざけた物言いになってしまうと
その子はグッと言葉を飲み込んで、
プルプル震えると太めの眉毛がハの字に
歪んで、その青い瞳いっぱいに
またみるみる涙が溜まり始めた。
あっ、やばい大人げなかった!
「あぁ~ごめん、ごめんね‼︎私が悪かった‼︎」
痛いの痛いの飛んでけ~!と
軽い気持ちでその子の両膝を撫でた。
それはほんの二往復程度の行為。
そうしたら、なんとたったそれだけで
両膝から傷が消えた。
傷が消えたどころか、つるりとした
子どもらしい柔らかそうな
綺麗な膝になっている。
まるで最初から傷なんてなかったかのよう。
「え」
「⁉︎」
思いもしない出来事に、私も驚いたが
男の子もびっくりして目を見開いて
ぽかんとしている。
私、ヒールって口に出して言ってないよ?
軽い気持ちで膝を撫でただけ。
それだけで傷が消えた・・・?
そういえばレジナスさんは、
召喚の儀式の後で擦り傷だらけだった
私は顔を押さえただけで
その傷が消えたようだと言っていた。
えっ、あんなに必死に考えたのに
まさかの呪文いらず⁉︎
呪文はあると効果をイメージしやすいけど
それは時と場合を選ばないと私の場合、
効きが良過ぎるってことかしら?
まあ確かに、牛や薬草を治すのに
ヒールって唱えても人間を癒すほど
思い入れを込めて
言ってるわけではないけれど・・・。
たまたま通りがかりで男の子を治したおかげで
新しい発見をしてしまった。
「お前・・・一体なんなんだ・・・?」
男の子が怪しいやつ、と私を
うさんくさげに見てきた。
うわぁ、さっきまではあんなに泣いてたくせに。
急に不審者を見る目で見られて慌てる。
「なっ、名乗るほどの者ではないですよ⁉︎
それよりも君、いいとこの子でしょ?
こんな所でケガしたなんてバレたら
今度からここに遊びに来るの
禁止されちゃうんじゃないかなぁ⁉︎
この事は誰にも言わないほうが
いいかもね?そうしよう‼︎それじゃあっ‼︎」
子ども相手にこの件は口外無用とばかりに
なかば脅すような物の言い方をして
あわあわとその場を離れる。
途中で医官を連れた魔導士さんに会ったので
大したことはなかったようです、と
話して医官さんを引き返させ
あの子に会わせないようにした。
たぶんあの子も、これから先も
あそこで遊びたければ今日の出来事は
誰にも話さず、一緒にいて目撃した子達にも
口止めをするはずだ。
いやほんと、あの子には
脅したような形になってしまって申し訳ないけど
まだ私が治したなんて知られたら困るのだ。
もう少し時間が欲しい。
呪文有り無しでの癒し効果をきちんと確かめて、
力の加減を覚えなければ。
そうしたら、やっとリオン様を治す
手がかりができるはず。
呪文はできればあった方がいいんだろう。
勇者様が漫画やアニメと同じ名前の
必殺技を使っていたように、
やっぱり自分に馴染みのある単語であるほど
効果をイメージしやすいのだ。
それはそのまま癒しの力の成功率を
高めてくれそうだ。
でもさすがに例の
ドラゴンをクエストするゲームの
回復呪文をもじって使うのはねぇ。と
悩んだ結果、定番だがあの単語にした。
癒しを意味する英語、ヒーリングを
語源にした言葉。ヒールだ。
これはファンタジー音痴の私でも
なんとなく聞いたことがある単語だ。
当たり障りがなく無難で、
万が一この世界の文献に残されても
恥ずかしくない!
よし‼︎と頷き翌日からさっそく
さらなる癒しの実証実験を始めた。
いつの間にか癒し子の後見人的な役割をする人が
リオン様になっていたので
(後から聞いたらお兄さんの大声殿下が
任せてくれたらしい)、
リオン様に許可をもらって
王宮のあちこちをうろちょろしては
小さな癒しからやってみた。
乳の出が悪い牛がいると聞いては牛舎に行き
薬草の育ちが悪いと相談されては
薬草園を訪れた。
羽根を痛めた伝書鳩も飛べるようにしたし、
最近色の悪い薔薇しか咲かないと
小耳にはさんだら王宮のバラ園にも
行ってみた。
そうやって、人間以外のものを
癒す数をこなして自分の力の使い方が
段々と分かるようになってきた頃。
「ユーリ様、動植物だけでなく
人間は治療してみないのですか?」
あちこち癒しの実験で王宮内を
フラフラしている私にいつも付いている
魔導士さんが不思議そうにそう問いかけた。
その疑問は当然だ。
ついにそれに気付いてしまったんだね、君。
「はい。人間を癒すのはまだ怖いです。
乳牛のお乳の出はよくなりましたし、
鳩も問題なく飛べているようなんですが
もう少し慎重にいきたいです!」
ウソをついた。人間を癒すのは怖くない。
ただ、問題がある。
一番最初に部屋で侍女さん達を癒した後、
その後の様子をルルーさんにこっそり
後追いで聞き取り調査をしてもらったら
意外なことが分かった。
あの時癒した人達、その後ちょっとやそっとの
腰痛やあかぎれ、体の不調はものともしない位
か な り 丈夫になってしまったらしい。
初めてだったので、加減が分からず
私の祈りが強過ぎたのか
はたまたイリューディアさんの加護の力が
強力なのか分からないが、おいそれと他人を
癒していいのか悩みどころができてしまった。
ルルーさんなんかは、
『これは癒し子様のご加護がついたと
いうことですよ!光栄です‼︎』
って、私を崇め奉る勢いで喜んでいたけど、
なんか違う気がする・・・。
私は病気やケガをした人達を
普通に治したいだけで
強化人間や超人を作りたいわけではないし、
新興宗教の教祖様のように
敬われたいわけでもないのだ。
力の使い方はなんとなく分かってきたから
今度は力加減を覚えるべきなんだな。
次の課題が見えた。
そこをコントロールできないと
癒して回復どころか強化人間を大量生産して
癒し子は人間を化け物に変える!
なんて言われかねない。
加減って、難しい・・・。
悩んでいたのだが、思いもよらぬところに
その問題解決の糸口があった。
それは王宮勤めをしているメイドさんや
侍女さんの子ども達の遊び場でのこと。
彼女達は子守りが見つからない時、
みんな気軽に王宮に自分の子どもを連れてくる。
で、集まった子ども達は子ども同士で
王宮の片隅を溜まり場にして
いつもわちゃわちゃ遊んでいる。
ある日たまたまそこを通りかかった時に
遠目にわんわん泣いてる男の子を見つけた。
どうやらやんちゃをし過ぎて
塀の上から落ちたらしく、
擦りむいたらしい両膝からはたくさん
血が出ていた。
他の子達は周りでオロオロしていて、
まだ誰も大人を呼びに行っていないみたいだ。
私は自分に付いている魔導士さんに、
すぐに医官を呼びにいかせて
その間に泣いてる子に近寄ると
ケガの具合を確かめた。
金髪で男の子の割にかわいい顔をして、
真っ青な目からボロボロ涙を
こぼしているその子は
私と同じか少し歳下くらいにみえる。
周りの子達よりも
ちょっといい服を着ていたから、
もしかするとメイドさんの子どもっていうより
王宮勤めの貴族の子どもが
こっそり身分の違う子達の中に
混ざって遊んでいたのかも知れない。
もしそうなら、これがバレたら
めちゃくちゃ怒られるんだろうなあ。
もうここに遊びに来るのは
禁止されるんじゃないかな?
「す、すごく痛い!
どうしよう、もしかして死んじゃうのかも・・・」
「人間これくらいじゃ死にませんよ」
自分と同じ位の歳の女の子に
心配されるのが恥ずかしいのか、
その子は顔を真っ赤にして
自分の顔を乱暴にごしごし拭うと
泣いてたのを誤魔化すように
私に話しかけてきた。
その強がっている様子が
あんまりにもかわいくて、
笑いながら思わず頭をなでてしまう。
「笑うな!子供扱いするんじゃない‼︎
頭をなでるなんて、お前失礼だぞっ‼︎」
うわぁ、強気でかわいい‼︎
そしてこの上から目線っぽい物言いは
やっぱりいいとこの子どもっぽい。
「膝が血だらけのまま泣いてる子なんて、
ぜーんぜん怖くありません~!」
あまりのかわいさに、つい揶揄いたくなってしまい
ふざけた物言いになってしまうと
その子はグッと言葉を飲み込んで、
プルプル震えると太めの眉毛がハの字に
歪んで、その青い瞳いっぱいに
またみるみる涙が溜まり始めた。
あっ、やばい大人げなかった!
「あぁ~ごめん、ごめんね‼︎私が悪かった‼︎」
痛いの痛いの飛んでけ~!と
軽い気持ちでその子の両膝を撫でた。
それはほんの二往復程度の行為。
そうしたら、なんとたったそれだけで
両膝から傷が消えた。
傷が消えたどころか、つるりとした
子どもらしい柔らかそうな
綺麗な膝になっている。
まるで最初から傷なんてなかったかのよう。
「え」
「⁉︎」
思いもしない出来事に、私も驚いたが
男の子もびっくりして目を見開いて
ぽかんとしている。
私、ヒールって口に出して言ってないよ?
軽い気持ちで膝を撫でただけ。
それだけで傷が消えた・・・?
そういえばレジナスさんは、
召喚の儀式の後で擦り傷だらけだった
私は顔を押さえただけで
その傷が消えたようだと言っていた。
えっ、あんなに必死に考えたのに
まさかの呪文いらず⁉︎
呪文はあると効果をイメージしやすいけど
それは時と場合を選ばないと私の場合、
効きが良過ぎるってことかしら?
まあ確かに、牛や薬草を治すのに
ヒールって唱えても人間を癒すほど
思い入れを込めて
言ってるわけではないけれど・・・。
たまたま通りがかりで男の子を治したおかげで
新しい発見をしてしまった。
「お前・・・一体なんなんだ・・・?」
男の子が怪しいやつ、と私を
うさんくさげに見てきた。
うわぁ、さっきまではあんなに泣いてたくせに。
急に不審者を見る目で見られて慌てる。
「なっ、名乗るほどの者ではないですよ⁉︎
それよりも君、いいとこの子でしょ?
こんな所でケガしたなんてバレたら
今度からここに遊びに来るの
禁止されちゃうんじゃないかなぁ⁉︎
この事は誰にも言わないほうが
いいかもね?そうしよう‼︎それじゃあっ‼︎」
子ども相手にこの件は口外無用とばかりに
なかば脅すような物の言い方をして
あわあわとその場を離れる。
途中で医官を連れた魔導士さんに会ったので
大したことはなかったようです、と
話して医官さんを引き返させ
あの子に会わせないようにした。
たぶんあの子も、これから先も
あそこで遊びたければ今日の出来事は
誰にも話さず、一緒にいて目撃した子達にも
口止めをするはずだ。
いやほんと、あの子には
脅したような形になってしまって申し訳ないけど
まだ私が治したなんて知られたら困るのだ。
もう少し時間が欲しい。
呪文有り無しでの癒し効果をきちんと確かめて、
力の加減を覚えなければ。
そうしたら、やっとリオン様を治す
手がかりができるはず。
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