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第七章 地球<アースター>編
崩壊
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この戦いが始まるまでに最優先事項が存在した。
戦力を集めることでも、大原将希を守ることよりも最優先すること。
それはある者の異世界転移を行うことである。
「貴方が、佐野さんね。」
「うわぁ⁉︎え?ど、どうやって⁉︎」
賢者は驚いた様子をよそ目にテレビを見る。
二人の時間稼ぎの様子も見れるが、少なくとも状況は理解しているらしい。
「大原君の知り合いといえば分かるでしょうか?」
「大原?じゃあ貴方が賢者?」
「その通りです。さて時間がありません。貴方にはいち早くこの場から去らなければなりません。…そちらのお二人もお父様に近づいてください。」
家の中には佐野さんの嫁と娘がいた。
疑心暗鬼にもなりながらもテレビの画面では、現実という時間が流れていく。
「…分かったわ。」
必要な物をかき集めて、佐野さんのそばに近寄る。
「安心してください。必ず安全な場所に送ります。」
その一言を境に賢者は転移する。
転移先は雷の世界。
「ようこそ、雷の世界<エクスター>へ!ここなら魔王軍が攻めてくることはないよ!むしろこんな風に会える事を嬉しいって思うはずだよ!お兄さんは、これから私と答え合わせをするんだよ!楽しみだね!」
ここに、答えを持つ者と真実を知る者が揃ったのだった。
地球では魔王軍の攻撃が開始された。
魔王軍の戦艦は転移門をくぐりその姿を現す。
先に来ていた魔族は無造作に殺していく。
だがそれは、日本という国だけであった。
他の国では犠牲者はほとんど見ない。
魔王軍は建物を壊したいわけでも、木々を切り刻む事をするのではない。
ただ指示された事を行っているのかを見ている。
犠牲となった者は不運か、パニックか、どちらにしろ地上にいたのであれば蹂躙の対象となる。
人の反応がなくなるとある一定数をその国に残し、日本へと向かう。
今この世界で一番標的にされているのが、対応が遅れた日本だ。
「哀れだね。英雄が日本にいただけで、今を生きる君たちは英雄ではないというのに。」
タイムズは黒煙が上がる風景を、ただただ眺めているだけだった。
その者に殴られるまでは。
「どういう事だ!説明しろ、タイムズ!どうしてラインが…!」
フードの男は行き場のない怒りを、人形のような者に当たることしか出来なかった…。
「将希!」
穂乃果の叫び声は爆発音と共にかき消された。
ラインの攻撃は命中した。
防ぐ素振りも何もなかった。
「やはり人は精神攻撃が一番効くという事だな。」
ラインの作戦は違反に満ちていた。
当初の作戦はタイムズが攻撃の指示が出てからの事だ。
だがラインはそれを無視し、すぐに大原家へ攻撃を仕掛けた。
大原将希に対しての奇襲ではない。
大原将希には何も守れないという精神崩壊を促すものだった。
結果成功した。
「しかし、あの犬のおかげで多少の反撃をもらってしまった。少し腹が立ったが俺の復讐は遂げられた。タイムズに何をされようが、気分はいいものだな。」
高笑いをするライン。
作戦は成功だ。
良かったじゃないか。
やっと殺し会えるぞ。
「真凜、母さん、叔父さん、じじ、風太…クソババア…。ごめん…すぐに墓は作ってやるから。」
ラインの背後には標的が存在していた。
理由は何か。いやそれ以上に、違う。
「穂乃果、お前は自分の家族を避難所へ送れ。」
「将希君は⁉︎」
「大丈夫、すぐに終わる。」
その言葉を聞いた穂乃果は駆け出す。
「私だけだとでも?」
穂乃果の背後にはゴブリンがいる。
数は十。一人では対応が難しい。
なら減らせばいいのだ。
一瞬にしてゴブリンの首が飛ぶ。
そのついでという感覚で、ラインの四肢を切った。
「何故だ…。」
大原将希は魔族であっても殺しはしない。
その通りだ。分かり合えると思っていたから。
「なんなんだお前は!」
聞く耳は持たない。
その剣はラインの腹を串刺しにする。
「お前を殺しておけばこんなことにはならなかったんだよな。」
恐怖。震えが止まらない。
殺気、圧、分からないただただ怖い。
無くせなくせ。なくせばいいのだ!
こんな人間如き、吹き飛ばしてやればいい!
「理由は聞かない。これは俺が甘かったって事だから。」
「そうだ!お前は甘い!今この瞬間に俺を殺さなかった事がなあ!」
四肢が再生する。
魔王より授かった再生の細胞がラインの中に入っていた。
攻撃までノータイム。予想外の攻撃に対応出来ないはず。
魔力が回る事がない。
今再生したはず。同じだ。
また同じ状況になっている。
「だから、無くすことにした。」
何度やっても同じだと思った。
もう前の面影がない。
「や、やめ…!」
宙を舞う。
薄れる意識の中で後悔をした。
怒らせてはいけない者を怒らせた事を。
切り刻んだ。微塵切りと言っていい。
それを跡形もなく消し去った。
「終わったよ。みんな。」
振り向いても奇跡は起きない。
殺された者を殺しても生き返りはしない。
あるのは無造作に置かれた物だ。
赤い液体を撒き散らし、自分から動くことのないゴミのようだ。
「くそ…」
だがそこには過ごした日々があった。
もう戻れない思い出があった。
「クソがああああああ!!どうして…夢を見てしまったんだ…。どうしてあそこで殺さなかった!そうすればこんなことにはなってないのに!くそ…!」
自身の甘さ。
夢を持った少年は現実を見る時が来たようだ。
枷は外された。
またつけることはないだろう。
彼はその場で亡骸を埋める。
丁寧に、忘れないように、決意を固める。
「将希君。」
穂乃果が戻って来たようだ。
家族は無事なようだ。
「穂乃果は学校へ向かってくれ。まずは避難が最優先だ。」
「将希君も一緒に!」
「行かない。俺はアリサから指示を貰うから大丈夫。」
将希君の顔はやつれていた。
それと少し、怖さを感じた。
「分かった。私たちは学校へ向かえばいいんだね?なら急ごう。行くよ穂乃果。」
「ちょ!待って母さん!」
穂乃果の手を引きながら学校へと向かっていく。
少しの残撃を向かわせつつ、大原将希はかけていく。
「全てを終わらせるには、魔王を倒す…いや殺すしかない。」
世界は黒煙に満ちていた。
平和という言葉は見る影もない。
向かって来たガーゴイルを一瞬にして切り伏せる。
「もうお前たちとは、分かりあうことはない。」
この戦いを終わらせるために、大原将希は殺戮者と化した。
一方で学校では避難誘導がスムーズになって来た。
多少の迎撃はアリサ、レオス、エノスが行っている。
「くそ!東京でこれなら他の場所はもっとやばい!数が多すぎる!」
うじゃうじゃと異形が破壊の限りを尽くす。
視界の悪さも家が破壊されれば、殺風景の平の地面の完成だ。
まだ大部隊が攻めて来ていないのにこの状況だ。
麗華さんも結界の維持で戦えない。
まだ戦えない。
何故なら、この先には仲間がいるのだから。
前兆。多数の魔力反応が各地で展開される。
スカイツリーの転移門から風の世界から第一陣が到着した。
そして、各国の転移門から次々に風の世界からの部隊が到着する。
「あそこか。」
地球に来て早速行動に移す者。
確認後三十秒ほど。
最速を飛ばしてこちらに辿り着いた韋駄天。
ファスティアが抱えて持って来たオペレーター。
そして、懐かしき故郷の場で修行を終えた龍人と呼ぶに相応しい者がこの場に助太刀に来た。
「アリサ!作戦を教えてくださいっす!」
「待ってたぜ!お前たち!まずはフレン、マスターブレイブに繋いでくれるか?」
「了解です。どのようなご用件で?」
東京スカイツリー下、転移門
「なるほどのう。それならもう分かるぞい。デカデカとあるあの山、あそこにある戦艦に魔王はいる。」
マスターブレイブは陣を用いて魔王のいる場所を突き止めていた。
「…あれか!」
「あの方角は、富士山?」
龍也がそう呟くとアリサは目標地点のデータを送った。
「全員!魔王を最短で倒す!目標、富士山頂戦艦!ここで終わらせるぞ!」
歓声を上げながら行動する中、一人冷静にある人物を探していた。
「…大原さん。ここには、死が多すぎます。」
ユナ・アルシュタは崩壊した世界をそう評価したのだった。
戦力を集めることでも、大原将希を守ることよりも最優先すること。
それはある者の異世界転移を行うことである。
「貴方が、佐野さんね。」
「うわぁ⁉︎え?ど、どうやって⁉︎」
賢者は驚いた様子をよそ目にテレビを見る。
二人の時間稼ぎの様子も見れるが、少なくとも状況は理解しているらしい。
「大原君の知り合いといえば分かるでしょうか?」
「大原?じゃあ貴方が賢者?」
「その通りです。さて時間がありません。貴方にはいち早くこの場から去らなければなりません。…そちらのお二人もお父様に近づいてください。」
家の中には佐野さんの嫁と娘がいた。
疑心暗鬼にもなりながらもテレビの画面では、現実という時間が流れていく。
「…分かったわ。」
必要な物をかき集めて、佐野さんのそばに近寄る。
「安心してください。必ず安全な場所に送ります。」
その一言を境に賢者は転移する。
転移先は雷の世界。
「ようこそ、雷の世界<エクスター>へ!ここなら魔王軍が攻めてくることはないよ!むしろこんな風に会える事を嬉しいって思うはずだよ!お兄さんは、これから私と答え合わせをするんだよ!楽しみだね!」
ここに、答えを持つ者と真実を知る者が揃ったのだった。
地球では魔王軍の攻撃が開始された。
魔王軍の戦艦は転移門をくぐりその姿を現す。
先に来ていた魔族は無造作に殺していく。
だがそれは、日本という国だけであった。
他の国では犠牲者はほとんど見ない。
魔王軍は建物を壊したいわけでも、木々を切り刻む事をするのではない。
ただ指示された事を行っているのかを見ている。
犠牲となった者は不運か、パニックか、どちらにしろ地上にいたのであれば蹂躙の対象となる。
人の反応がなくなるとある一定数をその国に残し、日本へと向かう。
今この世界で一番標的にされているのが、対応が遅れた日本だ。
「哀れだね。英雄が日本にいただけで、今を生きる君たちは英雄ではないというのに。」
タイムズは黒煙が上がる風景を、ただただ眺めているだけだった。
その者に殴られるまでは。
「どういう事だ!説明しろ、タイムズ!どうしてラインが…!」
フードの男は行き場のない怒りを、人形のような者に当たることしか出来なかった…。
「将希!」
穂乃果の叫び声は爆発音と共にかき消された。
ラインの攻撃は命中した。
防ぐ素振りも何もなかった。
「やはり人は精神攻撃が一番効くという事だな。」
ラインの作戦は違反に満ちていた。
当初の作戦はタイムズが攻撃の指示が出てからの事だ。
だがラインはそれを無視し、すぐに大原家へ攻撃を仕掛けた。
大原将希に対しての奇襲ではない。
大原将希には何も守れないという精神崩壊を促すものだった。
結果成功した。
「しかし、あの犬のおかげで多少の反撃をもらってしまった。少し腹が立ったが俺の復讐は遂げられた。タイムズに何をされようが、気分はいいものだな。」
高笑いをするライン。
作戦は成功だ。
良かったじゃないか。
やっと殺し会えるぞ。
「真凜、母さん、叔父さん、じじ、風太…クソババア…。ごめん…すぐに墓は作ってやるから。」
ラインの背後には標的が存在していた。
理由は何か。いやそれ以上に、違う。
「穂乃果、お前は自分の家族を避難所へ送れ。」
「将希君は⁉︎」
「大丈夫、すぐに終わる。」
その言葉を聞いた穂乃果は駆け出す。
「私だけだとでも?」
穂乃果の背後にはゴブリンがいる。
数は十。一人では対応が難しい。
なら減らせばいいのだ。
一瞬にしてゴブリンの首が飛ぶ。
そのついでという感覚で、ラインの四肢を切った。
「何故だ…。」
大原将希は魔族であっても殺しはしない。
その通りだ。分かり合えると思っていたから。
「なんなんだお前は!」
聞く耳は持たない。
その剣はラインの腹を串刺しにする。
「お前を殺しておけばこんなことにはならなかったんだよな。」
恐怖。震えが止まらない。
殺気、圧、分からないただただ怖い。
無くせなくせ。なくせばいいのだ!
こんな人間如き、吹き飛ばしてやればいい!
「理由は聞かない。これは俺が甘かったって事だから。」
「そうだ!お前は甘い!今この瞬間に俺を殺さなかった事がなあ!」
四肢が再生する。
魔王より授かった再生の細胞がラインの中に入っていた。
攻撃までノータイム。予想外の攻撃に対応出来ないはず。
魔力が回る事がない。
今再生したはず。同じだ。
また同じ状況になっている。
「だから、無くすことにした。」
何度やっても同じだと思った。
もう前の面影がない。
「や、やめ…!」
宙を舞う。
薄れる意識の中で後悔をした。
怒らせてはいけない者を怒らせた事を。
切り刻んだ。微塵切りと言っていい。
それを跡形もなく消し去った。
「終わったよ。みんな。」
振り向いても奇跡は起きない。
殺された者を殺しても生き返りはしない。
あるのは無造作に置かれた物だ。
赤い液体を撒き散らし、自分から動くことのないゴミのようだ。
「くそ…」
だがそこには過ごした日々があった。
もう戻れない思い出があった。
「クソがああああああ!!どうして…夢を見てしまったんだ…。どうしてあそこで殺さなかった!そうすればこんなことにはなってないのに!くそ…!」
自身の甘さ。
夢を持った少年は現実を見る時が来たようだ。
枷は外された。
またつけることはないだろう。
彼はその場で亡骸を埋める。
丁寧に、忘れないように、決意を固める。
「将希君。」
穂乃果が戻って来たようだ。
家族は無事なようだ。
「穂乃果は学校へ向かってくれ。まずは避難が最優先だ。」
「将希君も一緒に!」
「行かない。俺はアリサから指示を貰うから大丈夫。」
将希君の顔はやつれていた。
それと少し、怖さを感じた。
「分かった。私たちは学校へ向かえばいいんだね?なら急ごう。行くよ穂乃果。」
「ちょ!待って母さん!」
穂乃果の手を引きながら学校へと向かっていく。
少しの残撃を向かわせつつ、大原将希はかけていく。
「全てを終わらせるには、魔王を倒す…いや殺すしかない。」
世界は黒煙に満ちていた。
平和という言葉は見る影もない。
向かって来たガーゴイルを一瞬にして切り伏せる。
「もうお前たちとは、分かりあうことはない。」
この戦いを終わらせるために、大原将希は殺戮者と化した。
一方で学校では避難誘導がスムーズになって来た。
多少の迎撃はアリサ、レオス、エノスが行っている。
「くそ!東京でこれなら他の場所はもっとやばい!数が多すぎる!」
うじゃうじゃと異形が破壊の限りを尽くす。
視界の悪さも家が破壊されれば、殺風景の平の地面の完成だ。
まだ大部隊が攻めて来ていないのにこの状況だ。
麗華さんも結界の維持で戦えない。
まだ戦えない。
何故なら、この先には仲間がいるのだから。
前兆。多数の魔力反応が各地で展開される。
スカイツリーの転移門から風の世界から第一陣が到着した。
そして、各国の転移門から次々に風の世界からの部隊が到着する。
「あそこか。」
地球に来て早速行動に移す者。
確認後三十秒ほど。
最速を飛ばしてこちらに辿り着いた韋駄天。
ファスティアが抱えて持って来たオペレーター。
そして、懐かしき故郷の場で修行を終えた龍人と呼ぶに相応しい者がこの場に助太刀に来た。
「アリサ!作戦を教えてくださいっす!」
「待ってたぜ!お前たち!まずはフレン、マスターブレイブに繋いでくれるか?」
「了解です。どのようなご用件で?」
東京スカイツリー下、転移門
「なるほどのう。それならもう分かるぞい。デカデカとあるあの山、あそこにある戦艦に魔王はいる。」
マスターブレイブは陣を用いて魔王のいる場所を突き止めていた。
「…あれか!」
「あの方角は、富士山?」
龍也がそう呟くとアリサは目標地点のデータを送った。
「全員!魔王を最短で倒す!目標、富士山頂戦艦!ここで終わらせるぞ!」
歓声を上げながら行動する中、一人冷静にある人物を探していた。
「…大原さん。ここには、死が多すぎます。」
ユナ・アルシュタは崩壊した世界をそう評価したのだった。
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