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第五章 剣豪大会編
59.情報
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風の世界、ギルドの前にたどり着いた俺は、ついて早々、そんなことを言われた。
麗華さんと賢者様を置いて、俺は案内の人について行く。
ギルドの中に入り、エレベーターに入る。
1を2回、2を3回押すと、エレベーターは下っていく。
たどり着くと、周りには牢獄に囚われている人が、手錠されながらこちらを見る。
反省の色を見せるもの、反感をかうもの、静かに殺意を出すもの、その中でも厳重にしてある場所、それがこいつの場所だった。
他とは違いガラス越しとなり、能力を封じているが、万が一に備えて、防音にしてある。
連絡、脱走、情報漏洩等を防ぐためだ。
なので、話す時は筆談だ。
面倒だが、こいつは先に話す内容を書いているらしい。
多少は楽にはなっている。
大原はいくつかの紙とペンをもらった。
案内の人はすぐに上へと向かった。
監視カメラもオフだ。
あまりに不用心。
だが、こうもしないと情報は手に入らないのだ。
条件は俺だけがくること。
ならば、これは当然というべきだろう。
その男、ストリングはガラス窓から少し離れた場所に机を前にして、座っていた。
腕には手錠、机の上は紙とペンがずらっと並んでいた。
まるで作家の部屋だ。
周りには多くの紙が散乱していた。
俺はそれを横目に紙とペンを走らせた。
「なんのようだ。」
それを見ると、ストリングはこう記した紙を見せた。
「これを取り出せ。これはお前だけでなく他のやつにも見せてもいい。」
大原には取り出せ。までしか見えなかったが、取り出して初めて全てが見えた。
紙の厚さは30ページほどのものだろう。
めくってみると、分かりやすく目次が書かれている。
内容は、魔王軍の精鋭部隊「惨劇の愚者」について、そして魔王軍の勢力数まで書かれていた。
最初に思ったのは、何故こいつがこれを渡してきたのかということだ。
味方を売る行為だ。
それを察していたのか、すぐさま紙を見せる。
「これが、タイムズの指示だ」と。
タイムズ。ユナさんから少しだけ聞いた者。
今の魔王軍を作ったとされる者。
これから察するにタイムズが全体の指揮を取っているのではないかと考えた。
ストリングは間髪入れずに、紙を見せた。
「そしてこれが、お前にだけ話すよう言われたことだ。」
とその紙も取り出させる。
数枚の紙だった。
ただそれは、大原将希を驚愕させるのには充分だった。
「これが信じられると?」
大原は早々と紙に記す。
ストリングは「間違いない」と記した。
これは、俺だけにとどめておく理由は?
このタイミングでやることかと。
ただ、アリサの予感は正しかったということ。
俺は、これを知りながらどうすればいいんだ。
魔王軍の作戦は俺を殺すこと。
その計画には、タイムズと賢者、アルシア・リンドーの名があった。
これが、真実なら俺はきっと死ぬのだろう。
それはきっと辛い。
ストリングの方を見ると、「これが全てだ。後はお前たちの武運を祈るとしよう。」
と書かれていた。
「ああ、先に地獄に行ってるよ。クソッタレ」
と記した紙をストリングに渡した。
俺は刑務所を後にし、エレベーターに乗った。
ギルドの外に出ると賢者様と麗華さんが待っていた。
「何を言われたの?って言えないからあなただけ呼んだのよね。」
自分で納得する賢者様。
あの話を聞いた後だと、何もかもを知っているのではと警戒する。
ただ、俺は冷静だった。
これは賢者様も巻き込まれているという可能性が大いにあり得るからだ。
何故かは分からないが、これだけは言える。
俺たちはタイムズの掌の上にいるということだ。
「そうですね、ですがこれを貰いました。明日にでも皆さんで読みましょうか。」
「そうですね。今日のところは賢者様の家にお邪魔をさせてもらって…」
「え?あーそういうね。うん。分かったわ。」
俺たちは賢者様に捕まって、マヨヒガへと転移した。
家の中は何日もいなかったのか、ぐちゃぐちゃだったが、ただ寝るだけだったので明日に片付けることにした。
そうして俺たちはそれぞれの部屋で眠った。
麗華さんと賢者様を置いて、俺は案内の人について行く。
ギルドの中に入り、エレベーターに入る。
1を2回、2を3回押すと、エレベーターは下っていく。
たどり着くと、周りには牢獄に囚われている人が、手錠されながらこちらを見る。
反省の色を見せるもの、反感をかうもの、静かに殺意を出すもの、その中でも厳重にしてある場所、それがこいつの場所だった。
他とは違いガラス越しとなり、能力を封じているが、万が一に備えて、防音にしてある。
連絡、脱走、情報漏洩等を防ぐためだ。
なので、話す時は筆談だ。
面倒だが、こいつは先に話す内容を書いているらしい。
多少は楽にはなっている。
大原はいくつかの紙とペンをもらった。
案内の人はすぐに上へと向かった。
監視カメラもオフだ。
あまりに不用心。
だが、こうもしないと情報は手に入らないのだ。
条件は俺だけがくること。
ならば、これは当然というべきだろう。
その男、ストリングはガラス窓から少し離れた場所に机を前にして、座っていた。
腕には手錠、机の上は紙とペンがずらっと並んでいた。
まるで作家の部屋だ。
周りには多くの紙が散乱していた。
俺はそれを横目に紙とペンを走らせた。
「なんのようだ。」
それを見ると、ストリングはこう記した紙を見せた。
「これを取り出せ。これはお前だけでなく他のやつにも見せてもいい。」
大原には取り出せ。までしか見えなかったが、取り出して初めて全てが見えた。
紙の厚さは30ページほどのものだろう。
めくってみると、分かりやすく目次が書かれている。
内容は、魔王軍の精鋭部隊「惨劇の愚者」について、そして魔王軍の勢力数まで書かれていた。
最初に思ったのは、何故こいつがこれを渡してきたのかということだ。
味方を売る行為だ。
それを察していたのか、すぐさま紙を見せる。
「これが、タイムズの指示だ」と。
タイムズ。ユナさんから少しだけ聞いた者。
今の魔王軍を作ったとされる者。
これから察するにタイムズが全体の指揮を取っているのではないかと考えた。
ストリングは間髪入れずに、紙を見せた。
「そしてこれが、お前にだけ話すよう言われたことだ。」
とその紙も取り出させる。
数枚の紙だった。
ただそれは、大原将希を驚愕させるのには充分だった。
「これが信じられると?」
大原は早々と紙に記す。
ストリングは「間違いない」と記した。
これは、俺だけにとどめておく理由は?
このタイミングでやることかと。
ただ、アリサの予感は正しかったということ。
俺は、これを知りながらどうすればいいんだ。
魔王軍の作戦は俺を殺すこと。
その計画には、タイムズと賢者、アルシア・リンドーの名があった。
これが、真実なら俺はきっと死ぬのだろう。
それはきっと辛い。
ストリングの方を見ると、「これが全てだ。後はお前たちの武運を祈るとしよう。」
と書かれていた。
「ああ、先に地獄に行ってるよ。クソッタレ」
と記した紙をストリングに渡した。
俺は刑務所を後にし、エレベーターに乗った。
ギルドの外に出ると賢者様と麗華さんが待っていた。
「何を言われたの?って言えないからあなただけ呼んだのよね。」
自分で納得する賢者様。
あの話を聞いた後だと、何もかもを知っているのではと警戒する。
ただ、俺は冷静だった。
これは賢者様も巻き込まれているという可能性が大いにあり得るからだ。
何故かは分からないが、これだけは言える。
俺たちはタイムズの掌の上にいるということだ。
「そうですね、ですがこれを貰いました。明日にでも皆さんで読みましょうか。」
「そうですね。今日のところは賢者様の家にお邪魔をさせてもらって…」
「え?あーそういうね。うん。分かったわ。」
俺たちは賢者様に捕まって、マヨヒガへと転移した。
家の中は何日もいなかったのか、ぐちゃぐちゃだったが、ただ寝るだけだったので明日に片付けることにした。
そうして俺たちはそれぞれの部屋で眠った。
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