上 下
39 / 142
第二章 風の世界<フーリアスター>編

36.リリースカード

しおりを挟む
 ユナが撃たれる直前まで、アリサはサルヴァを足止めしていた。
 「魔力をふんだんに使う…」
 「悪い、まだこの状態に慣れてなくてよ!」
 雷の魔力で創り出した剣で、応戦するアリサ。
 一方で、能力を使わずに応戦するサルヴァ。
 いやこの場合は、させていないが正しい表現だろう。
 アリサの目の精度は魔力が少なかった時とはうって変わって、相手のしようとしていることを、させない立ち回りをしていた。
 今までのアリサなら、相手はこう動く、ならその後を対処しようだったのだが、相手がこう動く、ならその前に対処してしまおう、という差が出来たのである。
 これにより、相手はアリサより劣っている場合、全てが後手に回ってしまう。
 ただ、アリサは少しだけ気になるところがあった。
 「お前、戦いに集中してないね?」
 その証拠に魔眼は発動していなかった。
 「気になるんだろ?ユナさんの返答。」
 「…」
 「いいさ、あたしも気になるからね。その後に思い切りやってもいいよ?」
 といい座り込む。
 「全てお見通しというわけか。」
 半ば諦めたようにサルヴァも座り込む。
 
 しばらくしてユナの声が響き渡る。
 「そろそろ終わりそうだね。」
 「ああ。」
 と言いながら立ち上がる二人。
 「どうする?続きをするのかい?」
 「いや、お前たちはユナの仲間だ。俺にはどうしようも…‼︎」「‼︎」
 硬直する二人。圧倒的な寒気と冷や汗が溢れ出る。
 「なんだ…この殺気。」
 「ボスの殺気だ。」
 「ボス…は!マジかよこいつ!やりやがった!」
 アリサは、最速で大原の元へと向かった。
 それに呼応するように、サルヴァも追いかける。

 その声は虚しく、未来を見たままになってしまった。
 ユナは背中を撃たれ、大原にもたれかかっていた。
 そしてそれを見下ろす一人の男。
 
 「ユナ…さん…?」
 もたれかかったユナを支える。
 手は血で真っ赤に染まってしまった。
 「二人同時にやったと思っていたが、死を見通す目デッドアイで即死を避け、魔力でその男を守ったか。」
 
 大原は無言で、ユナの中にある銃弾を取り出した。
 そして、目の前の男に背を向け階段へと向かう。
 「俺に背中を向けるなど、俺はそこの裏切り者とは違うぞ。」
 問答無用で銃を発砲する。
 魔力がこもった銃弾を見もせず斬撃で切る。
 「何⁉︎」
 大原はそのまま呟くように発する。
 「賢者様」
 「人使い荒くない?」
 「申し訳ないとは思うけど、それしかないから。」
 「…何か私に感謝の証みたいなことを考えておきなさい。」
 「分かりました。」
 「お…お…はら…さん」
 「なんです?」
 と話している時、後ろから大原の首元をナイフが通ろうとしていた。
 「うるさいな。今、ユナさんが喋ってるだろ。邪魔すんなよ。」
 土の壁を何十も展開する。
 「あの…人を…ころさ…ない…で…下さい…」
 絞り出すように言いながら、大原の手を力強く握り、大原の目を見た。
 「…スゥ…ハア…。分かりました。あいつは殺しません。でも、少しだけ叱ってきます。それでいいですか?」
 その言葉を聞いたユナは大原の手を離し、賢者に転移された。

 その瞬間、土の壁が破られ、大原に向かう影があった。
 「殺さない…か。まぁ上手くやれると思うしかないか。」
 
 「‼︎」
 大原がそう決心した直後、展開された壁が全て土の剣の形を模したまま空中で静止していた。
 大原が手を前に出すと土の剣は、男の元へ向かって行った。
 男は魔眼の力で、土の剣を撃ち落としていく。
 「全く。殺されにくるとは哀れな。」
 「悪いけど、そんな気は一切ないよ。俺たちは、お前を説得することに集中するからさ、覚悟しろ。」
 そうして、アリサとサルヴァが合流した。

 「サルヴァ、貴様…」
 「もう良いじゃないか、ユナはこの人達を選んだんだ。今更殺す必要なんてないだろ。」
 「アリサ、この子は。」
 「味方だよ。だから、目の前のやつに集中しよう。」
 
 しばし、静寂が流れた…

 仕掛けたのはキラーズだった。狙いは大原…ではなくアリサ。
 キラーズも雷をまといながら戦う。
 どちらも音速を超えて戦っていた。
 「狙い目がガチなんだが、」
 「減らず口はここまでだ。」
 そうしてキラーズは能力を発動させる。
 アリサが気づいた時には、サルヴァがキラーズと鍔迫り合いをしていた。
 そこに追いついた大原が炎の魔力弾を放つ。
 だが、先ほどと同じように目の前から消える。
 次に現れたのは、3人の前であった。
 
 「早すぎる…この目でも視えなかった。」
 「それもそうだ、ボスの能力は瞬間移動。任意の場所へ瞬時に移動できる。ただ転移とは違い移動距離には制限がある。」
 「まぁ何はともあれ、奴が有利ってことだな。」
 この地下二階という場では、壁を利用して機動力を保つことが出来、さらには瞬間移動で最速で仕掛けることができる。
 「大原…少しだけ可能性があるのはこれしかない。」
 「…まぁ俺も少しは考えたけど、どうする?」
 「ぶち破る。」
 「オーケー、頭上に注意しろよ!」
 「何を⁉︎」
 大原は魔力を溜め始める。
 それをさせまいとキラーズは大原だけを集中狙いしたが、全てサルヴァとアリサによって防がれる。
 アリサはこの数秒の間に未来を見て、キラーズの攻撃カ所を見極め、防いでいた。
 しかし、未来で見えなかった範囲をサルヴァがかろうじて防ぐ。
 「ちぃ!」
 充填が完了したと同時に魔力弾を放つ。
 地下二階の頭上を砕き、地下一階、一階と貫通していく。
 「大原‼︎」
 大原はアリサに捕まり地上へと向かった。
 
 「やりすぎたか?」
 「完璧よ。まぁひびは入ったと思うけど。」
 「なるほど、ここでなら倒せると…」
 そうして、地上へときたキラーズが言葉をこぼす。
 「あそこよりましだろ。」
 「ここならゆっくり話せそうだしな。」
 距離は十分にあるが、一瞬で詰められる範囲。
 しかし、大原はそれどころではなかった。
 「どうしてそこまでユナさんにこだわるんだ。ユナさんには、人は殺せないことがここで分かったじゃないか。」
 「それは情によるものだ。そればかりはわたしにもどうしようもないとは思うが、ユナの復讐心を尊重したいのだよ。」
 「それが今は」
 「無くなってはいない。完全にはな。私達は、魔王軍に恨みを持った者の集まりだ。その復讐心で私達は、魔王軍と同じくらいの悪の者を滅し、人を殺めてきた。暗殺者として仕事をしていても、人を殺すのは覚悟がいることだ。殺め続けた者には、後には引けぬ重圧がある。それをお前たちは、どう考える。」
 「⁉︎」
 ノーモーションから近づいてきたキラーズの攻撃をサルヴァが防ぐ。
 「くっ…」
 「お前もだサルヴァ、俺たち兄弟は誓い合ったじゃないか…共に魔王軍を絶滅させるとな‼︎」

 サルヴァを大きく吹っ飛ばす。
 そこからアリサが追撃に入る。
 ライトニング・ラウンドスパーク。
 アリサを中心に雷のドーム状の攻撃。
 それをキラーズはあっさりとかわす。
 大原も迎撃に入るが全て防がれる。
 
「俺たちは、この復讐心だけしかない。ここにいる者達は全てを魔王軍に奪われた。どうしてそこから解放されよう。」
 「知らないよ。そんなもの。けど、俺はその生き方を否定することは出来ない。だけど、一人の女の子の生き方を、お前が勝手に決めつけて言い訳ないだろ。お前はお前の生き方を選べよ。だから、ユナさんはユナさんのいきたい方向に行かせてやれよ!」
 「綺麗事をクドクドと、そんな夢物語があるなら、俺たちはとうにやっている!!」
  
 そこでキラーズは消えた。
 それを捉えることができているのはいつも、サルヴァであった。
 「兄さん、これはもう意味のない戦いだ。」
 「サルヴァ…私の能力の範囲を知っているだけあってよく防ぐじゃないか。まさかお前が、ここまで鬱陶しいとは思わなかったがな‼︎」
 「くっ!」
 ギリギリ全ての攻撃を防ぎ切ったサルヴァ。
 
 ここでキラーズは少しだけだが隙を見せた。
 攻撃は最後の一撃だけ大ぶりになっていた。
 理由は恐らく怒りによる感情の制御。
 この少しの隙をアリサは待っていた。
 足下に向かって土がキラーズを包み込んでいく。
 「これは…」
 「砂鉄による行動制限。魔力を持ってかれはするが、お前には十分すぎる。」
 アリサは、この瞬間移動に違和感を持っていた。
 未来は見えなくとも魔力の流れで見えないものかと。
 瞬間移動とは言っても結局は足で高速に動いているだけ。
 有効的に使えているのは経験によるもの。
 ならその経験から導き出せるのは。
 「足に魔力操作してないと見た。」
 その仮説は当たっていた。
 アリサが予想したのは、瞬間移動による身体の負担の部分をどう解消しているのかだ。
 いくらなんでもあのスピードで空気抵抗には体が抗えないだろう。
 なら体を前面に押し出して、そこに魔力を集中させれば、高いポテンシャルを測れるのではと予想した。
 故に、足には魔力が及んでいなかった。
 これにより、この砂鉄の拘束に数秒取られてしまう。
 その数秒の内に、大原は斬撃の剣に水と雷を混ぜ、包むようにキラーズに斬り込む。
 キラーズは全身に雷が周り倒れ込んだ。

 「よくあの一瞬の隙に、叩き込めたな。」
 と吹っ飛ばされたサルヴァが戻ってくる。
 「あいつにも情があったのさ。現にお前だけは集中的に攻撃していなかった。お前が攻撃を防ごうとするとアイツの攻撃に迷いが少しだけあったからな。」
 とアリサが説明する。
 「しかしアリサはどうしてこんな魔力が増えたんだ?」
 と大原も話に加わる。
 「まぁ、色々あるからとりあえず、ユナさんたちの元へ…‼︎大原!」
 アリサが指差す方向を見ると、キラーズがフラフラと立ち上がった。
 「大原お前!」
 「いや、気絶させる威力で流し込んだ。どうなって…」
 「何…簡単な…ことよ、地面に…流し込んだのさ…ギリギリ…だった…が」
 「そんなになりながらまだやるのか。」
 現に今キラーズからは殺意は感じられるが、フラフラとしている。
 歩くのもままならない。
 しかし、一人この状況で一つの逆転の策があることを知っていた。
 「まずい。」
 「おい!何を!」
 サルヴァがキラーズに向かって飛び出す。
 確実に気絶させるため、首元に峰打ちでナイフを振る。
 だがそれよりも先にキラーズは、つぶやくように唱える。
 「リリースカード・オープン…」
 その瞬間、キラーズからは大量の魔力が放出される。
 その衝撃波にサルヴァは巻き込まれ態勢を立て直す間も無く、腹部を刺された。
 それは先ほどのキラーズよりも速く、キレがあり魔力もアリサが検知した魔力よりも大幅に伸びていた。
 「30、40、50、な、何だこれ…どんどん魔力が増えてる!」
 キラーズの方を見ると片目から血が出ていた。
 いや、そもそも、目がそこには無かった。
 「これどうするよ、アリサ。」
 「正直無理。あれはもう人を捨ててるよ。」
 「まぁ、どっちにしろ逃げられんもんな」
 そうして、大原とアリサは目の前の化け物と対峙する。

 

 
 

しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

凡人がおまけ召喚されてしまった件

根鳥 泰造
ファンタジー
 勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。  仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。  それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。  異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。  最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。  だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。  祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。

【本編完結済み/後日譚連載中】巻き込まれた事なかれ主義のパシリくんは争いを避けて生きていく ~生産系加護で今度こそ楽しく生きるのさ~

みやま たつむ
ファンタジー
【本編完結しました(812話)/後日譚を書くために連載中にしています。ご承知おきください】 事故死したところを別の世界に連れてかれた陽キャグループと、巻き込まれて事故死した事なかれ主義の静人。 神様から強力な加護をもらって魔物をちぎっては投げ~、ちぎっては投げ~―――なんて事をせずに、勢いで作ってしまったホムンクルスにお店を開かせて面倒な事を押し付けて自由に生きる事にした。 作った魔道具はどんな使われ方をしているのか知らないまま「のんびり気ままに好きなように生きるんだ」と魔物なんてほっといて好き勝手生きていきたい静人の物語。 「まあ、そんな平穏な生活は転移した時点で無理じゃけどな」と最高神は思うのだが―――。 ※「小説家になろう」と「カクヨム」で同時掲載しております。

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~

いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。 他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。 「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。 しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。 1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化! 自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働! 「転移者が世界を良くする?」 「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」 追放された少年の第2の人生が、始まる――! ※本作品は他サイト様でも掲載中です。

人の才能が見えるようになりました。~いい才能は幸運な俺が育てる~

犬型大
ファンタジー
突如として変わった世界。 塔やゲートが現れて強いものが偉くてお金も稼げる世の中になった。 弱いことは才能がないことであるとみなされて、弱いことは役立たずであるとののしられる。 けれども違ったのだ。 この世の中、強い奴ほど才能がなかった。 これからの時代は本当に才能があるやつが強くなる。 見抜いて、育てる。 育てて、恩を売って、いい暮らしをする。 誰もが知らない才能を見抜け。 そしてこの世界を生き残れ。 なろう、カクヨムその他サイトでも掲載。 更新不定期

ちょっ!みんな私のこと寵愛しすぎじゃない?!

アナスタシア
ファンタジー
世界No.1財閥の寵愛されしお姫様、暁 美心愛(アカツキ ミコア)が過ごす非日常。神や精霊、妖精も魅了していく愛し子。規格外な魔法や美貌でまた1人魅了されていく。ある日は聖女として、ある日は愛し子として歴史に名を残す行動を無自覚にしていく。美心愛に逆らったものは生きてはいけないのがこの世の暗黙の了解?!美心愛のファンクラブは信者が多い。世界の愛し子のチート生活をどうぞ! 美心愛の周りには規格外が集まりすぎる! 「ちょっと、みんな! 過保護すぎるよ!え、今度は何? 神様?天使?悪魔?魔王? 知りません、私は何も関係ありません! 私は平穏な華の高校生になりたいだけなのに。」 初めての作品です。 話の辻褄が合わないところが出てくるかもしれませんが優しく見守ってくだされば嬉しいです。 頑張って投稿していきたいと思います。 登場人物紹介は毎回更新していきます。 ところどころ間違ったところなどを編集します。 文章を修正するので少し変わってしまう部分が増えてしまうかもしれませんがご了承ください。 お願い致します。

[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!

どら焼き
ファンタジー
ついに!第5章突入! 舐めた奴らに、真実が牙を剥く! 何も説明無く、いきなり異世界転移!らしいのだが、この王冠つけたオッサン何を言っているのだ? しかも、ステータスが文字化けしていて、スキルも「鑑定??」だけって酷くない? 訳のわからない言葉?を発声している王女?と、勇者らしい同級生達がオレを城から捨てやがったので、 なんとか、苦労して宿代とパン代を稼ぐ主人公カザト! そして…わかってくる、この異世界の異常性。 出会いを重ねて、なんとか元の世界に戻る方法を切り開いて行く物語。 主人公の直接復讐する要素は、あまりありません。 相手方の、あまりにも酷い自堕落さから出てくる、ざまぁ要素は、少しづつ出てくる予定です。 ハーレム要素は、不明とします。 復讐での強制ハーレム要素は、無しの予定です。 追記  2023/07/21 表紙絵を戦闘モードになったあるヤツの参考絵にしました。 8月近くでなにが、変形するのかわかる予定です。 2024/02/23 アルファポリスオンリーを解除しました。

転移した場所が【ふしぎな果実】で溢れていた件

月風レイ
ファンタジー
 普通の高校2年生の竹中春人は突如、異世界転移を果たした。    そして、異世界転移をした先は、入ることが禁断とされている場所、神の園というところだった。  そんな慣習も知りもしない、春人は神の園を生活圏として、必死に生きていく。  そこでしか成らない『ふしぎな果実』を空腹のあまり口にしてしまう。  そして、それは世界では幻と言われている祝福の果実であった。  食料がない春人はそんなことは知らず、ふしぎな果実を米のように常食として喰らう。  不思議な果実の恩恵によって、規格外に強くなっていくハルトの、異世界冒険大ファンタジー。  大修正中!今週中に修正終え更新していきます!

【R18】異世界なら彼女の母親とラブラブでもいいよね!

SoftCareer
ファンタジー
幼なじみの彼女の母親と二人っきりで、期せずして異世界に飛ばされてしまった主人公が、 帰還の方法を模索しながら、その母親や異世界の人達との絆を深めていくというストーリーです。 性的描写のガイドラインに抵触してカクヨムから、R-18のミッドナイトノベルズに引っ越して、 お陰様で好評をいただきましたので、こちらにもお世話になれればとやって参りました。 (こちらとミッドナイトノベルズでの同時掲載です)

処理中です...