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第一章 風の世界<フーリアスター>仲間集め編
28.帰る場所
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宴会が終わり、みんなシラフになったところで片付けを始める。
「なぁ大原。」
と片付けながらミーナが問う。
「私はこのまま雷の世界に帰ろうと思う。」
急な事であまり頭が回らない。
「私さ、幹部と戦っている時に何も出来なかった。そりゃ私は戦闘員という立場じゃない。けど、あの場で対応できるものが何もなかった。アリサは分かってくれたから私を作戦に入れなかった。宴会でも申し訳なさそうにこっちを見てたよ。」
とため息を吐く。
「けど、逃げるために帰るんじゃない。お前たちに出来る領域を広げるために帰るんだ。こういうのは大原には伝えておこうって思ってな。」
「そっか…。」
と少し考える。
役に立つものを作るために帰る。それはとてもいい事だと思った。
「俺は、この魔力制御装置はとてもありがたいと思いました。人に役立つ物を作るために帰るなら俺もみんなも止めることは無いと思います。」
「お前たちとの旅はとても勉強になった。それを活かせるようなものを色々作りたいと思う。」
「落ち着いたら、雷の世界に行きますね。」
「待ってるよ。」
と作業を続ける。
「大原!ちょっといいか?」
とエノス団長に呼ばれる。
「お前宛に伝言だと。」
「どうも、不服とは思いますが、私から伝えさせていただきます。」
と副団長が前に出る。
「ストリングにその件は聞いとけよ。」
「もちろんです。では伝言の方を、光の使者は剣豪大会にて待つ。とのことです。」
「?なんですかそれ。」
「剣豪大会とは毎年開催されている祭典だな。世界中の剣豪が集まる大規模な大会だ。そこで売られている武具や武器も豊富だから、マニアにも人気が高い。」
「何故そんなに人気があるんです?」
「やっぱり、剣の伝道師主催が大きいですよね。」
「ああ、あの人に剣舞を見せたい。褒めてもらいたい。なんて考えるやつもいるぐらいだからなあ。」
なるほど。自分にとっても勉強になりそうな大会だな。
「それで開催時期は?」
「えと、4月24日だから、約1か月後だな。」
「分かりました。楽しみだなぁ。」
「それともう一つ。お前ら次はどこで寝泊まりするんだ?」
確かに次の目的地は決めてないから、野宿という可能性もあるのか。
「もしないならここで寝泊まりしていきな。」
「マジすか!」
願ってもない話だ。実質タダだ。
「ただし、こちらにきている依頼はこなして貰うぞ。それが条件だ。どうだ?」
「俺はいいとは思いますが、少しみんなに伝えてからでもいいですか?」
「もちろんだ、今日の夜までに決めてくれ。」
「分かりました。」
「俺を仲間にしてくれ。」
「私を仲間にしてください。」
相談をしようと思ったら仲間が増えた。
「しかしどうして急にってか俺に頼まなくても…。」
「大原が全部決めるからって言われた。」
誰がそんなことを…。まぁ予想はつくが。
「それはそうとして、ギルドから寝泊まりしないかと提案されたんだが、どうする?」
「そうしよう!」「その方がいいですね。」
「任せる。」「私も任せます。」
「ギルドの手伝いも…」
「野暮だ。」「それくらいなら」
「任せる。」「任せます。」
と簡単に了承してくれた。
任される身にもなってくれよ二人とも。
「明日帰る雰囲気じゃないわね。」
「そんなもんでしょ、あたしらは。」
その件についてエノス団長に伝えた。
「よし、明日からビシバシやって貰うからな。」
「中学生なので働きたくねー」
「中学生なんですか⁉︎中学生に身長を…やはりあなたとは合わないことが分かりましたよ。」
副団長はぶつぶつと文句を言う。
「あれはいつものコンプレックスだ。気にするな。」
難儀な人だ。
「ミーナさんを見送ってからでも?」
「もちろんだ。」
ということで、働き口が決まった。
社畜の仲間入りだね。やったね。
働かない方法を考えよう…。
その日の夜、俺たちはミーナさんを囲んでパーティーをした。小規模ではあるが、みんなワイワイとしていた。
「そういえば、ユナさんを笑わすみたいなこと言われたっけな。ここでいっちょやるか。」
「そりゃあいい。」
「構いませんよ。」
と了承を得たところで、芸を披露することとなった。
「まずはあたしからだ!見よ!最強の変顔を!」
と目や頬を横に伸ばしたり鼻の穴にまで手を突っ込んで変顔を作った。女がやることじゃない。じゃないよね?
「…」
「無反応⁉︎」
「そりゃな。これで笑うやついるのか?」
と振り向くと「あはははは!なんだその顔!アヒャヒャ!」と龍也がツボっていた。
「お前こういうの好きなのか。」
「分かってるじゃねぇか。龍也、あたしの敵をうってくれ。」
「任せな!行くぜ!俺の必殺!逆立ち腹踊り。」
…ええ…どうしてそうなった?
腹には顔が描かれている。しかも逆さに…ん?逆さに?
「お前、ミスったろ?」
「と思うだろ?だがこれにはまだあるんだよ!見よ!この割れた腹筋を!」
こっこれは、割れた腹筋の匙加減で笑ったり怒ったりして見える。まさか腹踊りの顔に感情を!?
「あれ、ミスですね。さっきやっべって言ってましたし。」
と麗華さんからツッコミが入る。
それを聞くや否や逆立ちのバランスを崩された。
「ちょっと面白かったです。」
「マジで?」
「よっしゃー!先に笑わせるのは俺だな!」
続いてミーナさんはが何やらユナさん何かを取り付けている。
「これでいいだろう。」
「なんです?これ。」
そう聞くとその装置は振動し始め、脇や首、脇腹や足の裏などを集中して狙っている。
「くすぐりマシーンだ。これなら物理的にだが笑わせられるだろう?」
「けど見てくださいよ。」
「…」「笑ってませんよ?」
「痩せ我慢だろう。ならもう一段あげるだけだ。」
「てか機械に任せるってずるくない?」
「そうだそうだ!」
「いつのまに仲良くなったよお前ら。」
とりあえず、アリサは龍也に任せようと思った。
良かった、仕事が減りそうだ。
「いいマッサージですねこれ。」
「な!?そんなはずは⁉︎」
「くすぐったくないんじゃないですか?故障とか。」
「ならば自分で確かめるまで。」
と装置を自分につけると。
「あははははは‼︎ちょっ!やめ‼︎ああん!」
と笑いから喘ぎ声に変わっていく。
ところどころぷるんぷるんと動く物体がある。
「辞めろ!この作品はあんまりエロいのとかしない感じにしたいんだからさ!」
「メタいよ‼︎お前!」
「とりあえず外しましょう。」
「いや、これはこれで…」
「龍也、お前そういう…」
「これは役得いや一生に一度あるかないかだぞ!しっかり堪能して後々に役立てないぐは!?」
とユナさんが暴走した龍也を気絶させる。
「男ってこんなんばっかですか?」
「そうだけど…欲望には抗わないとね…」
否定などなぜ出来ようか、これはこれでアリなのだ。
そうして装置をなんとか外しきった。
「もうお嫁にいけない…」
「ええ…自分からやっておきながら。」
「ふふ…」
「あ!ちょっと笑った!」
と全員がユナさんに向く。
「嘘!こんなところで!?」
「どこに笑う要素が…調べなければ」
「おい!どんな顔だったよ‼︎アリサ」
「かっこよかったです」
「敬語になるくらい!?」
「大袈裟ですよ。」
「そうですよね神谷さ…」
と振り向くと、鬼のような仮面をした神谷さんがいた。
「ふぇ?何してるんです?」
「ぐはっ!」
「大原?どうしたんだ?」
「いつも低い声で丁寧に喋っているのに、高い声でふぇ?なんて耐えられない。」
と倒れ込む大原。
「ちょっ!お前までネタに走らなくても…!すげぇいい笑顔だ。」
「変な人しかいませんね。」
と神谷さんがいうと「あなたも含めてね。」
とユナさんが少しだけはにかみながら言った。
そんな変なことを終えた翌日、ミーナが雷の世界に帰る時間になる。
「そっちからも来いよな。」
「落ち着いたら、アリサの力で行くよ。」
「一応、王の娘だからな!」
「神谷、龍也、この二人を頼む。」
「はい。」「任せてください。」
「なぜにこの二人…」
「じゃあな大原、お前に感謝されるものをたくさん作るからな。」
「はい。体に気をつけて。」
「じゃあ行くわね。」
と賢者の力で帰っていったミーナさん。
彼女の様々な装置や機能などは後に多くの影響を及ぼす。
だがそれは大原達にはまだ知る由もなかった。
「よし、じゃあ働くかー。」
「テンション低!」
そうして大原達は依頼をこなしに向かうのであった。
「なぁ大原。」
と片付けながらミーナが問う。
「私はこのまま雷の世界に帰ろうと思う。」
急な事であまり頭が回らない。
「私さ、幹部と戦っている時に何も出来なかった。そりゃ私は戦闘員という立場じゃない。けど、あの場で対応できるものが何もなかった。アリサは分かってくれたから私を作戦に入れなかった。宴会でも申し訳なさそうにこっちを見てたよ。」
とため息を吐く。
「けど、逃げるために帰るんじゃない。お前たちに出来る領域を広げるために帰るんだ。こういうのは大原には伝えておこうって思ってな。」
「そっか…。」
と少し考える。
役に立つものを作るために帰る。それはとてもいい事だと思った。
「俺は、この魔力制御装置はとてもありがたいと思いました。人に役立つ物を作るために帰るなら俺もみんなも止めることは無いと思います。」
「お前たちとの旅はとても勉強になった。それを活かせるようなものを色々作りたいと思う。」
「落ち着いたら、雷の世界に行きますね。」
「待ってるよ。」
と作業を続ける。
「大原!ちょっといいか?」
とエノス団長に呼ばれる。
「お前宛に伝言だと。」
「どうも、不服とは思いますが、私から伝えさせていただきます。」
と副団長が前に出る。
「ストリングにその件は聞いとけよ。」
「もちろんです。では伝言の方を、光の使者は剣豪大会にて待つ。とのことです。」
「?なんですかそれ。」
「剣豪大会とは毎年開催されている祭典だな。世界中の剣豪が集まる大規模な大会だ。そこで売られている武具や武器も豊富だから、マニアにも人気が高い。」
「何故そんなに人気があるんです?」
「やっぱり、剣の伝道師主催が大きいですよね。」
「ああ、あの人に剣舞を見せたい。褒めてもらいたい。なんて考えるやつもいるぐらいだからなあ。」
なるほど。自分にとっても勉強になりそうな大会だな。
「それで開催時期は?」
「えと、4月24日だから、約1か月後だな。」
「分かりました。楽しみだなぁ。」
「それともう一つ。お前ら次はどこで寝泊まりするんだ?」
確かに次の目的地は決めてないから、野宿という可能性もあるのか。
「もしないならここで寝泊まりしていきな。」
「マジすか!」
願ってもない話だ。実質タダだ。
「ただし、こちらにきている依頼はこなして貰うぞ。それが条件だ。どうだ?」
「俺はいいとは思いますが、少しみんなに伝えてからでもいいですか?」
「もちろんだ、今日の夜までに決めてくれ。」
「分かりました。」
「俺を仲間にしてくれ。」
「私を仲間にしてください。」
相談をしようと思ったら仲間が増えた。
「しかしどうして急にってか俺に頼まなくても…。」
「大原が全部決めるからって言われた。」
誰がそんなことを…。まぁ予想はつくが。
「それはそうとして、ギルドから寝泊まりしないかと提案されたんだが、どうする?」
「そうしよう!」「その方がいいですね。」
「任せる。」「私も任せます。」
「ギルドの手伝いも…」
「野暮だ。」「それくらいなら」
「任せる。」「任せます。」
と簡単に了承してくれた。
任される身にもなってくれよ二人とも。
「明日帰る雰囲気じゃないわね。」
「そんなもんでしょ、あたしらは。」
その件についてエノス団長に伝えた。
「よし、明日からビシバシやって貰うからな。」
「中学生なので働きたくねー」
「中学生なんですか⁉︎中学生に身長を…やはりあなたとは合わないことが分かりましたよ。」
副団長はぶつぶつと文句を言う。
「あれはいつものコンプレックスだ。気にするな。」
難儀な人だ。
「ミーナさんを見送ってからでも?」
「もちろんだ。」
ということで、働き口が決まった。
社畜の仲間入りだね。やったね。
働かない方法を考えよう…。
その日の夜、俺たちはミーナさんを囲んでパーティーをした。小規模ではあるが、みんなワイワイとしていた。
「そういえば、ユナさんを笑わすみたいなこと言われたっけな。ここでいっちょやるか。」
「そりゃあいい。」
「構いませんよ。」
と了承を得たところで、芸を披露することとなった。
「まずはあたしからだ!見よ!最強の変顔を!」
と目や頬を横に伸ばしたり鼻の穴にまで手を突っ込んで変顔を作った。女がやることじゃない。じゃないよね?
「…」
「無反応⁉︎」
「そりゃな。これで笑うやついるのか?」
と振り向くと「あはははは!なんだその顔!アヒャヒャ!」と龍也がツボっていた。
「お前こういうの好きなのか。」
「分かってるじゃねぇか。龍也、あたしの敵をうってくれ。」
「任せな!行くぜ!俺の必殺!逆立ち腹踊り。」
…ええ…どうしてそうなった?
腹には顔が描かれている。しかも逆さに…ん?逆さに?
「お前、ミスったろ?」
「と思うだろ?だがこれにはまだあるんだよ!見よ!この割れた腹筋を!」
こっこれは、割れた腹筋の匙加減で笑ったり怒ったりして見える。まさか腹踊りの顔に感情を!?
「あれ、ミスですね。さっきやっべって言ってましたし。」
と麗華さんからツッコミが入る。
それを聞くや否や逆立ちのバランスを崩された。
「ちょっと面白かったです。」
「マジで?」
「よっしゃー!先に笑わせるのは俺だな!」
続いてミーナさんはが何やらユナさん何かを取り付けている。
「これでいいだろう。」
「なんです?これ。」
そう聞くとその装置は振動し始め、脇や首、脇腹や足の裏などを集中して狙っている。
「くすぐりマシーンだ。これなら物理的にだが笑わせられるだろう?」
「けど見てくださいよ。」
「…」「笑ってませんよ?」
「痩せ我慢だろう。ならもう一段あげるだけだ。」
「てか機械に任せるってずるくない?」
「そうだそうだ!」
「いつのまに仲良くなったよお前ら。」
とりあえず、アリサは龍也に任せようと思った。
良かった、仕事が減りそうだ。
「いいマッサージですねこれ。」
「な!?そんなはずは⁉︎」
「くすぐったくないんじゃないですか?故障とか。」
「ならば自分で確かめるまで。」
と装置を自分につけると。
「あははははは‼︎ちょっ!やめ‼︎ああん!」
と笑いから喘ぎ声に変わっていく。
ところどころぷるんぷるんと動く物体がある。
「辞めろ!この作品はあんまりエロいのとかしない感じにしたいんだからさ!」
「メタいよ‼︎お前!」
「とりあえず外しましょう。」
「いや、これはこれで…」
「龍也、お前そういう…」
「これは役得いや一生に一度あるかないかだぞ!しっかり堪能して後々に役立てないぐは!?」
とユナさんが暴走した龍也を気絶させる。
「男ってこんなんばっかですか?」
「そうだけど…欲望には抗わないとね…」
否定などなぜ出来ようか、これはこれでアリなのだ。
そうして装置をなんとか外しきった。
「もうお嫁にいけない…」
「ええ…自分からやっておきながら。」
「ふふ…」
「あ!ちょっと笑った!」
と全員がユナさんに向く。
「嘘!こんなところで!?」
「どこに笑う要素が…調べなければ」
「おい!どんな顔だったよ‼︎アリサ」
「かっこよかったです」
「敬語になるくらい!?」
「大袈裟ですよ。」
「そうですよね神谷さ…」
と振り向くと、鬼のような仮面をした神谷さんがいた。
「ふぇ?何してるんです?」
「ぐはっ!」
「大原?どうしたんだ?」
「いつも低い声で丁寧に喋っているのに、高い声でふぇ?なんて耐えられない。」
と倒れ込む大原。
「ちょっ!お前までネタに走らなくても…!すげぇいい笑顔だ。」
「変な人しかいませんね。」
と神谷さんがいうと「あなたも含めてね。」
とユナさんが少しだけはにかみながら言った。
そんな変なことを終えた翌日、ミーナが雷の世界に帰る時間になる。
「そっちからも来いよな。」
「落ち着いたら、アリサの力で行くよ。」
「一応、王の娘だからな!」
「神谷、龍也、この二人を頼む。」
「はい。」「任せてください。」
「なぜにこの二人…」
「じゃあな大原、お前に感謝されるものをたくさん作るからな。」
「はい。体に気をつけて。」
「じゃあ行くわね。」
と賢者の力で帰っていったミーナさん。
彼女の様々な装置や機能などは後に多くの影響を及ぼす。
だがそれは大原達にはまだ知る由もなかった。
「よし、じゃあ働くかー。」
「テンション低!」
そうして大原達は依頼をこなしに向かうのであった。
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