20 / 142
第一章 風の世界<フーリアスター>仲間集め編
18.龍の試練
しおりを挟む
ある時、20人程度の魔族のパーティが我のところにやってきた。その時の火の試練というのは結界を破壊すれば、同じように問い、龍の証を与える。というものだった。魔族も、力欲しさにくるものも少なくなかった。
その者たちは、試行錯誤を繰り返し、我の攻撃を避けながらも、結界を破壊することに成功した。
我にとって、人の子が何人来ようと同じことでしかなかったが、協力し、魔力を高めれば破壊できるということをその者たちは導き出したのだ。
当然、汝らと同じように問いただそうとした瞬間、背後から忍び寄る者に気付かずに、呆気なく…。
「龍神として情けなく思う。他の龍神も同じだろう。」
「しかし、背後の反応の速さは素晴らしいものでした。そのような失態を犯すようには…。」
「それについてだが、大原よ、我の全方位に攻撃をしてみよ。」
「?はあ、分かりました。」
わけがわからないが、何かの証明になるなら、やってみた方がいいだろう。
そうして、ユナさんからもらった…、この剣の名前…考えておこう。とどうでもいいことを考えながら、俺は座りながら剣を振り抜く。
一度斬撃には止まってもらい、全方位に展開させる。
「いきますよ!」
と宣言し、一つ一つの斬撃に指示を通す。
斬撃は全て龍神に向かっていったが、弾かれる。
「これが、我が油断した理由だ。」
龍神がいる所に、強力な結界が張られていた。
「これは、普通なら無理ですよ。」
とミーナが説明する。
「この結界は、魔力も何も通さない、今の人類ではたどり着くことは無理な要素が積み込まれています。これを作るには、神がいなければ不可能です。」
神、この世界にも神なる存在がいるのか。最高で龍神までかと思っていた。
「はは、これが作られたのは200年と少し前か。懐かしいのう、これからもこの歴史を紡いで欲しいと、わざわざお越しになったのだからな。」
「神が、降りられたのですか?」
「神々の反逆は御伽話でもなんでもない。本当にあったことなのだから。」
その話を聞いた瞬間、全体に緊張が走る。
「ラグナロクって?」
と聞くと、ミーナさんが話してくれた。
「ラグナロクは、神話とされていた昔話のような者だ。本来ある神話とは違い、オリジナル要素が沢山ある。それのおかげで、とてもリアリティがある昔話として、調べる人が多いほど有名なやつだ。」
「内容は簡潔にいうと、人類の滅亡、二人の神の反逆、人の可能性、という構成で成り立っています。」
とユナさんとミーナさんに説明される。
「この内容を聞く限り、人類滅亡を一度はしてるってことですか?」
「正確には違うが、物心ついたものが全員死んだという方が正しいだろう。」
つまりそれは…「赤ん坊や、子供は生き残ったということですね。」
「そうだ。そして、その者たちを育てたのは魔族だ」
今の俺たちがいるのは、魔族のおかげ…。
「と、話が逸れてしまったが、通常この場には誰一人として入ってくることは出来ない。何故入れたのか、未だに謎ということだ。」
この結界は、神が作ったもの。神の存在が明らかになった今、これを解除できるのは…「神だけ…」
「そう、可能性がある事として神となんらかの繋がりがあるものが疑われている。その可能性があるのが、神谷の巫女とギルドは予想しているらしい。」
神谷の巫女。その人に会えば何かが分かるかもしれないな。
「未だにわからない事だらけだが、これだけは言える。魔王の考えはおかしいという事だ。止めなければならない。分かるな、人の子よ。」
はい、と全員が力強く返事をする。
「では、これで我の知る限りのことは話した。もし龍神のテリトリーで戦場になった場合、我らも力を貸すことを約束しよう。」
龍神が仲間になった!と考えていいだろう。これは心強すぎる。
「はい、ではまた、今度は神々の反逆のお話も聞きたいです。」
「褒美を待っている。」
(食いしん坊なだけでは?)とアリサは思った。
洞窟の外に出ると昼頃らしく、復興作業から休憩している人が多くなっている。
グルル~と俺のお腹から音がする。
「そういえば、寝たきりだったから腹減った。」
「獣の鳴き声みたいだったな」
「エリックさん、あの音の真似出来る?」
「…失礼極まりないですなアリサ様。…出来ますが。」
という感じで、俺たちもお昼を一緒に食べることになった。
集落の人たちは、龍の証を見て驚いていた。
今回は操られていたから判定が甘いのかねと、予想する人もいた。
そんなこんなで、昼飯を食べ終えた俺たちは復興作業を手伝う事にした。
俺は、昼飯を食べて少し動けるようにはなった。とはいえ、流石に安静にしとけということで、魔力は使えるので、浮いて、下にある物を能力で取り出して渡したり、魔力を提供したりして、手伝ったりした。
光の使者は家の修理を、ミーナは便利なアイテムを渡したり作ったり、ユナさんは木を切ったり、土でサポートしたり、アリサは図をみたりして、お偉いさんと話したり、とにかくこの復興作業で俺たちとこの集落の人たちは仲良くなったのだ。
「そういえば、なんでウオラさんここにいるんですか?」
道具の片付けをしている時に聞いてみた。
「そりゃお前、龍神の力を有した武器を作るためよ」
なんと夢のある。それが成功すれば強力な武器になる。
「出来ますかね?その武器。」
「やってやるさ。俺はこの世界が好きだ。みんな、ゆっくりゆったり過ごしてる。それが戦場になる事が決まったんだ、出来そうなことをやって、貢献しないとな。」
「頑張って下さい。ウオラさん」
「おうお前もな、大原」
と握手を交わすのだった。
集落の中心部に戻ると、なんやらお祭り騒ぎだった。
キャンプファイアー並みに立ち上る炎。
その周りで、沢山のご馳走が並んでいる。
「ほら、大原も食え食え!今日はご馳走だ!」
とアリサがめちゃくちゃ食べながら言ってくる。
「なんの祭りなんです?」
「龍神復活祭だそうです。」
「大原がいないから、昨日やりそびれたんだよ。」
と光の使者もこの祭りを楽しんでいる。
「ほれほれ、食わねーと太らんぞーほれほれ。」
とミーナさんが少し顔を赤らめて言ってくる。
「酔ってますねー。そういう貴方こそ太りますよ。」
と返すと、「太りませーん、意外とそういうの考えてます~。んぐんぐ、~~サイコー‼︎」
とめちゃくちゃ呑んでいる。全く、中学生にはその豊満なやつはキツいんですよ。ちくしょう、柔らかかった。
という少し残念に思いながら、俺も大食いに参戦する。少し離れた場所に、ユナさんもいたけど、意外と食べていた。
「の、飲みすぎた…。うっ、」
「食べすぎた。」「美味すぎた」「もう無理です」
ということで酒豪(ミーナ)と食べすぎ三人衆を除いて、みんなで片付けをする。
「大原さん、次はどこへ向かうのでしょう?」
と聞いてくる。
「うーん、神谷の巫女さんには会ってみたいなあとは思うけど、ここからどのくらいか分からないしなぁ。」
「ここからなら、ギルドに向かう途中にありますよ。飛行船にも乗れますし。」
「飛行船かー、乗って見てもいいかもね」
と隣を見ると、左手を握り拳にしている。
そんな乗りたかったんだと、もしかするとアリサよりも子供ぽいかもしれないと思った。
その日は、集落で一夜を過ごした。
翌日、「オロロロロ」
と二日酔いで吐いている人を横目に今後のルートを話し合っていた。
「なるほど。大原たちは、神谷の巫女に会いに行くと。」
「うん、そっちは属性龍を救いに行くんだね。」
「ああ、君達は当初の仲間集めに勤しむといい。機会があれば、龍を救いにくるといい。」
「ここでお別れか、お互いに頑張って行こう。」
「ああ、次会う時は恐らく、魔王軍退治の時だろう。」
「だな。」
と固い握手を交わす。
「お二人もお気をつけて。」
「グリム様のおもり頑張って下さい。」
「中々酷いねユナさん!」
「おお…、じゃあなぁまた会えたらいいなぁ…」
とミーナがギリギリ戻ってきた。
「強くなれよ!」
「おう!」
そうして俺たちはそれぞれの道を辿って行くのだった。
その者たちは、試行錯誤を繰り返し、我の攻撃を避けながらも、結界を破壊することに成功した。
我にとって、人の子が何人来ようと同じことでしかなかったが、協力し、魔力を高めれば破壊できるということをその者たちは導き出したのだ。
当然、汝らと同じように問いただそうとした瞬間、背後から忍び寄る者に気付かずに、呆気なく…。
「龍神として情けなく思う。他の龍神も同じだろう。」
「しかし、背後の反応の速さは素晴らしいものでした。そのような失態を犯すようには…。」
「それについてだが、大原よ、我の全方位に攻撃をしてみよ。」
「?はあ、分かりました。」
わけがわからないが、何かの証明になるなら、やってみた方がいいだろう。
そうして、ユナさんからもらった…、この剣の名前…考えておこう。とどうでもいいことを考えながら、俺は座りながら剣を振り抜く。
一度斬撃には止まってもらい、全方位に展開させる。
「いきますよ!」
と宣言し、一つ一つの斬撃に指示を通す。
斬撃は全て龍神に向かっていったが、弾かれる。
「これが、我が油断した理由だ。」
龍神がいる所に、強力な結界が張られていた。
「これは、普通なら無理ですよ。」
とミーナが説明する。
「この結界は、魔力も何も通さない、今の人類ではたどり着くことは無理な要素が積み込まれています。これを作るには、神がいなければ不可能です。」
神、この世界にも神なる存在がいるのか。最高で龍神までかと思っていた。
「はは、これが作られたのは200年と少し前か。懐かしいのう、これからもこの歴史を紡いで欲しいと、わざわざお越しになったのだからな。」
「神が、降りられたのですか?」
「神々の反逆は御伽話でもなんでもない。本当にあったことなのだから。」
その話を聞いた瞬間、全体に緊張が走る。
「ラグナロクって?」
と聞くと、ミーナさんが話してくれた。
「ラグナロクは、神話とされていた昔話のような者だ。本来ある神話とは違い、オリジナル要素が沢山ある。それのおかげで、とてもリアリティがある昔話として、調べる人が多いほど有名なやつだ。」
「内容は簡潔にいうと、人類の滅亡、二人の神の反逆、人の可能性、という構成で成り立っています。」
とユナさんとミーナさんに説明される。
「この内容を聞く限り、人類滅亡を一度はしてるってことですか?」
「正確には違うが、物心ついたものが全員死んだという方が正しいだろう。」
つまりそれは…「赤ん坊や、子供は生き残ったということですね。」
「そうだ。そして、その者たちを育てたのは魔族だ」
今の俺たちがいるのは、魔族のおかげ…。
「と、話が逸れてしまったが、通常この場には誰一人として入ってくることは出来ない。何故入れたのか、未だに謎ということだ。」
この結界は、神が作ったもの。神の存在が明らかになった今、これを解除できるのは…「神だけ…」
「そう、可能性がある事として神となんらかの繋がりがあるものが疑われている。その可能性があるのが、神谷の巫女とギルドは予想しているらしい。」
神谷の巫女。その人に会えば何かが分かるかもしれないな。
「未だにわからない事だらけだが、これだけは言える。魔王の考えはおかしいという事だ。止めなければならない。分かるな、人の子よ。」
はい、と全員が力強く返事をする。
「では、これで我の知る限りのことは話した。もし龍神のテリトリーで戦場になった場合、我らも力を貸すことを約束しよう。」
龍神が仲間になった!と考えていいだろう。これは心強すぎる。
「はい、ではまた、今度は神々の反逆のお話も聞きたいです。」
「褒美を待っている。」
(食いしん坊なだけでは?)とアリサは思った。
洞窟の外に出ると昼頃らしく、復興作業から休憩している人が多くなっている。
グルル~と俺のお腹から音がする。
「そういえば、寝たきりだったから腹減った。」
「獣の鳴き声みたいだったな」
「エリックさん、あの音の真似出来る?」
「…失礼極まりないですなアリサ様。…出来ますが。」
という感じで、俺たちもお昼を一緒に食べることになった。
集落の人たちは、龍の証を見て驚いていた。
今回は操られていたから判定が甘いのかねと、予想する人もいた。
そんなこんなで、昼飯を食べ終えた俺たちは復興作業を手伝う事にした。
俺は、昼飯を食べて少し動けるようにはなった。とはいえ、流石に安静にしとけということで、魔力は使えるので、浮いて、下にある物を能力で取り出して渡したり、魔力を提供したりして、手伝ったりした。
光の使者は家の修理を、ミーナは便利なアイテムを渡したり作ったり、ユナさんは木を切ったり、土でサポートしたり、アリサは図をみたりして、お偉いさんと話したり、とにかくこの復興作業で俺たちとこの集落の人たちは仲良くなったのだ。
「そういえば、なんでウオラさんここにいるんですか?」
道具の片付けをしている時に聞いてみた。
「そりゃお前、龍神の力を有した武器を作るためよ」
なんと夢のある。それが成功すれば強力な武器になる。
「出来ますかね?その武器。」
「やってやるさ。俺はこの世界が好きだ。みんな、ゆっくりゆったり過ごしてる。それが戦場になる事が決まったんだ、出来そうなことをやって、貢献しないとな。」
「頑張って下さい。ウオラさん」
「おうお前もな、大原」
と握手を交わすのだった。
集落の中心部に戻ると、なんやらお祭り騒ぎだった。
キャンプファイアー並みに立ち上る炎。
その周りで、沢山のご馳走が並んでいる。
「ほら、大原も食え食え!今日はご馳走だ!」
とアリサがめちゃくちゃ食べながら言ってくる。
「なんの祭りなんです?」
「龍神復活祭だそうです。」
「大原がいないから、昨日やりそびれたんだよ。」
と光の使者もこの祭りを楽しんでいる。
「ほれほれ、食わねーと太らんぞーほれほれ。」
とミーナさんが少し顔を赤らめて言ってくる。
「酔ってますねー。そういう貴方こそ太りますよ。」
と返すと、「太りませーん、意外とそういうの考えてます~。んぐんぐ、~~サイコー‼︎」
とめちゃくちゃ呑んでいる。全く、中学生にはその豊満なやつはキツいんですよ。ちくしょう、柔らかかった。
という少し残念に思いながら、俺も大食いに参戦する。少し離れた場所に、ユナさんもいたけど、意外と食べていた。
「の、飲みすぎた…。うっ、」
「食べすぎた。」「美味すぎた」「もう無理です」
ということで酒豪(ミーナ)と食べすぎ三人衆を除いて、みんなで片付けをする。
「大原さん、次はどこへ向かうのでしょう?」
と聞いてくる。
「うーん、神谷の巫女さんには会ってみたいなあとは思うけど、ここからどのくらいか分からないしなぁ。」
「ここからなら、ギルドに向かう途中にありますよ。飛行船にも乗れますし。」
「飛行船かー、乗って見てもいいかもね」
と隣を見ると、左手を握り拳にしている。
そんな乗りたかったんだと、もしかするとアリサよりも子供ぽいかもしれないと思った。
その日は、集落で一夜を過ごした。
翌日、「オロロロロ」
と二日酔いで吐いている人を横目に今後のルートを話し合っていた。
「なるほど。大原たちは、神谷の巫女に会いに行くと。」
「うん、そっちは属性龍を救いに行くんだね。」
「ああ、君達は当初の仲間集めに勤しむといい。機会があれば、龍を救いにくるといい。」
「ここでお別れか、お互いに頑張って行こう。」
「ああ、次会う時は恐らく、魔王軍退治の時だろう。」
「だな。」
と固い握手を交わす。
「お二人もお気をつけて。」
「グリム様のおもり頑張って下さい。」
「中々酷いねユナさん!」
「おお…、じゃあなぁまた会えたらいいなぁ…」
とミーナがギリギリ戻ってきた。
「強くなれよ!」
「おう!」
そうして俺たちはそれぞれの道を辿って行くのだった。
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説
レベルアップしない呪い持ち元神童、実は【全スキル契約済み】 ~実家を追放されるも呪いが無効な世界に召喚され、爆速レベルアップで無双する~
なっくる
ファンタジー
☆気に入っていただけましたら、ファンタジー小説大賞の投票よろしくお願いします!☆
代々宮廷魔術師を務める名家に庶子として生まれたリーノ、世界に存在する全ての”スキル”を契約し、一躍神童と持ち上げられたがレベルアップ出来ない呪いが
発覚し、速攻で実家を追放されてしまう。
「”スキル辞典”のリーノさん、自慢の魔術を使ってみろよ!」
転がり込んだ冒険者ギルドでも馬鹿にされる日々……めげないリーノは気のいい親友と真面目な冒険者生活を続けていたのだが。
ある日、召喚獣として別世界に召喚されてしまう。
召喚獣らしく目の前のモンスターを倒したところ、突然リーノはレベルアップし、今まで使えなかったスキルが使えるようになる。
可愛いモフモフ召喚士が言うには、”こちらの世界”ではリーノの呪いは無効になるという……あれ、コレってレベルアップし放題じゃ?
「凄いですっ! リーノさんはわたしたちの救世主ですっ!」
「頼りにしてるぜ、リーノ……ふたりで最強になろうぜ!」
こっちの世界でも向こうの世界でも、レベルアップしたリーノの最強スキルが大活躍!
最強の冒険者として成り上がっていく。
……嫉妬に狂った元実家は、リーノを始末しようととんでもない陰謀を巡らせるが……。
訪れた世界の危機をリーノの秘儀が救う?
「これは……神の御業、NEWAZAですねっ!」
「キミを押さえ込みたいんだけど、いいかな?」
「せ、せくはらですっ!」
これは、神童と呼ばれた青年が、呪いの枷から解き放たれ……無数のスキルを駆使して世界を救う物語。
※他サイトでも掲載しています。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
平凡冒険者のスローライフ
上田なごむ
ファンタジー
26歳独身動物好きの主人公大和希は、神様によって魔物・魔法・獣人等ファンタジーな世界観の異世界に転移させられる。
平凡な能力値、野望など抱いていない彼は、冒険者としてスローライフを目標に日々を過ごしていく。
果たして、彼を待ち受ける出会いや試練は如何なるものか……
ファンタジー世界に向き合う、平凡な冒険者の物語。
30年待たされた異世界転移
明之 想
ファンタジー
気づけば異世界にいた10歳のぼく。
「こちらの手違いかぁ。申し訳ないけど、さっさと帰ってもらわないといけないね」
こうして、ぼくの最初の異世界転移はあっけなく終わってしまった。
右も左も分からず、何かを成し遂げるわけでもなく……。
でも、2度目があると確信していたぼくは、日本でひたすら努力を続けた。
あの日見た夢の続きを信じて。
ただ、ただ、異世界での冒険を夢見て!!
くじけそうになっても努力を続け。
そうして、30年が経過。
ついに2度目の異世界冒険の機会がやってきた。
しかも、20歳も若返った姿で。
異世界と日本の2つの世界で、
20年前に戻った俺の新たな冒険が始まる。
鑑定能力で恩を返す
KBT
ファンタジー
どこにでもいる普通のサラリーマンの蔵田悟。
彼ははある日、上司の悪態を吐きながら深酒をし、目が覚めると見知らぬ世界にいた。
そこは剣と魔法、人間、獣人、亜人、魔物が跋扈する異世界フォートルードだった。
この世界には稀に異世界から《迷い人》が転移しており、悟もその1人だった。
帰る方法もなく、途方に暮れていた悟だったが、通りすがりの商人ロンメルに命を救われる。
そして稀少な能力である鑑定能力が自身にある事がわかり、ブロディア王国の公都ハメルンの裏通りにあるロンメルの店で働かせてもらう事になった。
そして、ロンメルから店の番頭を任された悟は《サト》と名前を変え、命の恩人であるロンメルへの恩返しのため、商店を大きくしようと鑑定能力を駆使して、海千山千の商人達や荒くれ者の冒険者達を相手に日夜奮闘するのだった。
迷い人 ~異世界で成り上がる。大器晩成型とは知らずに無難な商人になっちゃった。~
飛燕 つばさ
ファンタジー
孤独な中年、坂本零。ある日、彼は目を覚ますと、まったく知らない異世界に立っていた。彼は現地の兵士たちに捕まり、不審人物とされて牢獄に投獄されてしまう。
彼は異世界から迷い込んだ『迷い人』と呼ばれる存在だと告げられる。その『迷い人』には、世界を救う勇者としての可能性も、世界を滅ぼす魔王としての可能性も秘められているそうだ。しかし、零は自分がそんな使命を担う存在だと受け入れることができなかった。
独房から零を救ったのは、昔この世界を救った勇者の末裔である老婆だった。老婆は零の力を探るが、彼は戦闘や魔法に関する特別な力を持っていなかった。零はそのことに絶望するが、自身の日本での知識を駆使し、『商人』として新たな一歩を踏み出す決意をする…。
この物語は、異世界に迷い込んだ日本のサラリーマンが主人公です。彼は潜在的に秘められた能力に気づかずに、無難な商人を選びます。次々に目覚める力でこの世界に起こる問題を解決していく姿を描いていきます。
※当作品は、過去に私が創作した作品『異世界で商人になっちゃった。』を一から徹底的に文章校正し、新たな作品として再構築したものです。文章表現だけでなく、ストーリー展開の修正や、新ストーリーの追加、新キャラクターの登場など、変更点が多くございます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる