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第一章 風の世界<フーリアスター>仲間集め編
9.協力者
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この剣の能力を理解した瞬間、今どうするべきか、どう防ぐべきかが頭に浮かんだ。そのままその通りに動くと、相手は隙を見せた。違う、見せたではなく、見えたと言った方が正しいかも知れない。まるで自分が前に経験したかのように、相手は自分が思った通りに動いた。これは、賢者様との対戦でもあった現象だ。一体何の影響を受けてこんな事になっているのか。自分でも分からなかった。
あの人は、あの剣を一瞬で使いこなした。未だ、能力の一部だったとしても、殺傷能力が高い能力を人を殺すためではなく、自分を守る事に重きを置いている。ああ…この人なら、きっと人のためにこの剣を…。
「いやー、参ったね。この剣の能力普通にやばいよ。ほら、お前たちも確認してみていいよ。」
とグリムの側近の者たちも調べ始める。
「これは…なるほどだからあの小回りが。」
「これ、扱いが普通に難しいと思うのですが。」
という感想を述べてくれる。
この剣の能力は「斬撃を操る能力」だ。ここで注目して欲しいのが、「操る」という事だ。
どういうことかというと、自分の意思で斬撃を操ることができるという事だ。
斬撃を出す剣は、色々あるだろうが、この剣は斬撃の大きさ、威力はもちろん、その場で留まったり、時間差で攻撃できたりと、一つの斬撃で、消えるまで働き続けることができる。
すると、ユナさんがこちらに歩いてきた。
「よく殺さないよう立ち回りましたね。凄い、と思います。」と急に褒められた。
「そ、それはどうも、ありがとうございます。」
綺麗な人に褒められるのは、ちょっと…慣れてないんで、どう反応すれば…。
「ですが、この先どう扱うのかは、あなた次第ですので、どのように扱うのかを私も側で見守らせて下さい。」
つまりどういうことだ?と思い、ミーナに顔を向ける。ミーナは、やれやれ顔で話した。
「つまりは、一緒に行きたいってことでしょ?」
と代弁してくれた。
え、ユナさんが仲間になるの?え?
「でも、ウオラ屋はどうするの?」
「大丈夫だ。元々一人でやってたんだ。まぁ、可愛い子には旅をさせよってなぁ。」ガハハ、とウオラさんは大きく笑った。
「でも、君戦えるの?」と聞くと、ユナさんは地面に手をつき、瞬時に四つの土の大砲を作り出した。
「援護は任せて下さい。」
と実力を多いに発揮してくれた。何故かウオラさんはほっとしていたが。
「うん、まぁそれなら、よろしくお願いします、ユナさん。」
「はい、貴方の使い方をしっかりと見させて頂きます。」と固い握手を結んだ。
「僕からも一つ、頼みがあるんだ。」
とグリムが話に加わる。
「なんだ?お前達も仲間に?」
「私たちはそうなって欲しいのだけどね。けど、これは危険な話だ。断るかどうかは君たち次第さ。」
と前置きをしたグリムは、真面目な顔つきになり、本題に入ろうと言った。
「単刀直入に言う。属性龍を倒すために一緒に戦って欲しい。」
エレメンタルドラゴン?また他の龍ということだろうか?
「守護龍と同じだ。あっちではそう呼んでるんでしょ。」とミーナは説明してくれる。
そうともとグリムは頷く。
しかし、倒すか…。俺たちは助けるためにそこへ行くのだが、考えは一致するだろうか?
と考えていると、「試練を受けにきたんですね。」とユナさんが話しかける。
「その通りだけど、何かあったことは分かるんだけど詳しいことを知ってたら教えてくれないかい?」
というわけで、ミーナさんとユナさんが説明してる間に、ウオラさんにこの剣の概要を説明してもらった。
この剣に名前はない。ユナさんは思いついているけど正式にはつけられていないらしい。斬撃を操る、というのは危険な代物。遠距離でも適当にやれば殺せるぐらいの切れ味がある。試しに切ったものが今の剣の素材になっているらしい。属性の付与も出来、どちらかというと二次剣に近い。
コイツの弱点は、振り切らないと斬撃が出ないこと。途中で止まると斬撃が発生しない。
という感じらしい。ウオラさん曰く、この剣は俺がみた中で一番意味が分からない剣らしい。
「なるほど。そんな事に…。ということは君達が懸念しているのは、討伐が目的かもということかな?」
と一通りの説明が終わったらしい。話は次のところまでいったようだ。
「そう、私たちは助けたいがために行くんだ。そちらさんは試練を受けにきたってことは少しばかり待ってもらう事になるけど…。」
とグリムは後ろの二人に目を向けてから、「分かったよ。この光の使者が、ドラゴンを助けるために尽力することを誓おう。」と了承を得た。
結構な人が仲間に加わってくれた。あの実力がある人を仲間にできた。頼りになること間違いなしだ。
と大原はこれから先の旅に希望を見出していた。
あの人は、あの剣を一瞬で使いこなした。未だ、能力の一部だったとしても、殺傷能力が高い能力を人を殺すためではなく、自分を守る事に重きを置いている。ああ…この人なら、きっと人のためにこの剣を…。
「いやー、参ったね。この剣の能力普通にやばいよ。ほら、お前たちも確認してみていいよ。」
とグリムの側近の者たちも調べ始める。
「これは…なるほどだからあの小回りが。」
「これ、扱いが普通に難しいと思うのですが。」
という感想を述べてくれる。
この剣の能力は「斬撃を操る能力」だ。ここで注目して欲しいのが、「操る」という事だ。
どういうことかというと、自分の意思で斬撃を操ることができるという事だ。
斬撃を出す剣は、色々あるだろうが、この剣は斬撃の大きさ、威力はもちろん、その場で留まったり、時間差で攻撃できたりと、一つの斬撃で、消えるまで働き続けることができる。
すると、ユナさんがこちらに歩いてきた。
「よく殺さないよう立ち回りましたね。凄い、と思います。」と急に褒められた。
「そ、それはどうも、ありがとうございます。」
綺麗な人に褒められるのは、ちょっと…慣れてないんで、どう反応すれば…。
「ですが、この先どう扱うのかは、あなた次第ですので、どのように扱うのかを私も側で見守らせて下さい。」
つまりどういうことだ?と思い、ミーナに顔を向ける。ミーナは、やれやれ顔で話した。
「つまりは、一緒に行きたいってことでしょ?」
と代弁してくれた。
え、ユナさんが仲間になるの?え?
「でも、ウオラ屋はどうするの?」
「大丈夫だ。元々一人でやってたんだ。まぁ、可愛い子には旅をさせよってなぁ。」ガハハ、とウオラさんは大きく笑った。
「でも、君戦えるの?」と聞くと、ユナさんは地面に手をつき、瞬時に四つの土の大砲を作り出した。
「援護は任せて下さい。」
と実力を多いに発揮してくれた。何故かウオラさんはほっとしていたが。
「うん、まぁそれなら、よろしくお願いします、ユナさん。」
「はい、貴方の使い方をしっかりと見させて頂きます。」と固い握手を結んだ。
「僕からも一つ、頼みがあるんだ。」
とグリムが話に加わる。
「なんだ?お前達も仲間に?」
「私たちはそうなって欲しいのだけどね。けど、これは危険な話だ。断るかどうかは君たち次第さ。」
と前置きをしたグリムは、真面目な顔つきになり、本題に入ろうと言った。
「単刀直入に言う。属性龍を倒すために一緒に戦って欲しい。」
エレメンタルドラゴン?また他の龍ということだろうか?
「守護龍と同じだ。あっちではそう呼んでるんでしょ。」とミーナは説明してくれる。
そうともとグリムは頷く。
しかし、倒すか…。俺たちは助けるためにそこへ行くのだが、考えは一致するだろうか?
と考えていると、「試練を受けにきたんですね。」とユナさんが話しかける。
「その通りだけど、何かあったことは分かるんだけど詳しいことを知ってたら教えてくれないかい?」
というわけで、ミーナさんとユナさんが説明してる間に、ウオラさんにこの剣の概要を説明してもらった。
この剣に名前はない。ユナさんは思いついているけど正式にはつけられていないらしい。斬撃を操る、というのは危険な代物。遠距離でも適当にやれば殺せるぐらいの切れ味がある。試しに切ったものが今の剣の素材になっているらしい。属性の付与も出来、どちらかというと二次剣に近い。
コイツの弱点は、振り切らないと斬撃が出ないこと。途中で止まると斬撃が発生しない。
という感じらしい。ウオラさん曰く、この剣は俺がみた中で一番意味が分からない剣らしい。
「なるほど。そんな事に…。ということは君達が懸念しているのは、討伐が目的かもということかな?」
と一通りの説明が終わったらしい。話は次のところまでいったようだ。
「そう、私たちは助けたいがために行くんだ。そちらさんは試練を受けにきたってことは少しばかり待ってもらう事になるけど…。」
とグリムは後ろの二人に目を向けてから、「分かったよ。この光の使者が、ドラゴンを助けるために尽力することを誓おう。」と了承を得た。
結構な人が仲間に加わってくれた。あの実力がある人を仲間にできた。頼りになること間違いなしだ。
と大原はこれから先の旅に希望を見出していた。
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