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第1話 ロンコが来るようになったきっかけ

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僕の名前は、域 智也「いき ともや」40歳。
僕は障がい者施設 カノンの森が運営する自立ホームモチノキで5人の仲間と一緒に生活。
僕には中度の知的障がい者があり物事があまり判断できない。
僕は怒りっぽい時もある。

そんな僕はホームから徒歩10分ほどの場所にある レストラン コウノトリで一般就労。
朝7時半に出勤してホームへ帰るのは3時半。
僕の仕事は食器洗いと調理補助。

時給は850円、1日の就労時間は6時間。
付き102000円から保険など16000円差し引かれて手取りが84000円。
僕は国から障がい者年金を2ヵ月で130000円もらってるので生活は困らない。

ホーム内には僕の他、空人 直人「からじん なおと」25歳、土間 真太郎「どま しんたろう」36歳、
大法 仁哉「だいほう じんや」50歳、そして、那古野 作太「なごの さくた」60歳。

世話人は、大槻 穂香「おおつき ほのか」さん35歳と北国 莉乃「きたぐに りの」さん40歳、
田川 育子「たがわ いくこ」さん50歳と朝生田 皆江「あそうだ みなえ」さん55歳の4人が
2人ずつ代わり交代でホームに来てる。
僕の仕事ぶりは上々。

自立ホームモチノキは男性の自立ホームだけど休日必ず遊びに来る女子利用者がいる。
その女子利用者は、音野 ロンコ「おとね ろんこ」さん32歳。
僕より8歳年下だけど凄く甘えんぼ。

彼女は遊ぶに来ると必ず僕の膝の上に座る。
しかも僕の膝の上で豪快におならする。
そんなロンコさんが休日に何故僕が住んでる自立ホームに遊びに来て僕の膝の上に座るのか。

それは3年前に遡る。
僕は5年前自立ホームモチノキができてから4人の仲間と共に生活開始。
ロンコさんは5年前障がい者支援施設 カノンの森を出て自立ホーム 桃ノ木での生活開始。

ロンコさんはカノンの森にいた時から自力でおならを出す事ができず
おならを出すのに人の手が必要だった。
おならすら人の手が必要なのでう〇ちを出す時も人の手が必要。

そんなロンコさんが何故自立ホームで生活できるのかが不思議である。
ロンコさんが暮らす自立ホーム 桃ノ木は女性の自立ホーム。
桃ノ木はロンコさんを含めて8人が生活。

自立ホーム 桃ノ木のメイトはロンコさんの他、赤坂 美穂「あかさか みほ」30歳
湯ノ山 レナ「ゆのやま れな」28歳、鈍川 乙子「にぶかわ おとこ」26歳
一ノ瀬 知恵「いちのせ ともえ」40歳、宮団 園子「みやだん そのこ」45歳
玉響 ルンコ「たまゆら るんこ」18歳、神橋 燐「かみはし りん」20歳。

桃ノ木の世話人は、明石 円花「あかし まどか」さん25歳、瀬戸 真子「せと まこ」さん24歳
来島 姫子「くるしま ひめこ」さん26歳、大鳴門 望愛「おおなると のあ」さん28歳。

僕達自立ホーム モチノキの利用者はこんなもの。

直人「おはよう域君。」
僕「おはよう空人君。」
真太郎「域君は今日も仕事?」

僕「仕事だよ。」
仁哉「僕達は休みだよ。」
作太「域君は給料いっぱいもらってるんだろう。」

僕「一般就労だからね。」
大槻「みんなおはよう、ご飯できたよ。」

今日の世話人は大槻さんと北国さん。

北国「域君は仕事順調みたいね。」
僕「今のところ順調だよ。」
大槻「域君は仕事を頑張ってるから給料いっぱいもらってるのよ。みんなも頑張ってね。」

ホーム内には事務所を含めて6つ部屋がある。
ホームで僕らは食事とお風呂とトイレ以外は個室で過ごす。
翌日の世話人は田川さんと朝生田さん。

朝生田「みんなおはよう、ご飯できたから集まって。」

僕は基本的ゆっくり動くタイプ。
あまり忙しいのは苦手だ。

朝生田「域君は何時も穏やかやね。」
僕「そんな事ないよ。」
田川「そう、私から見ると域君は凄く穏やかだと思うわよ。」

僕は自立ホームモチノキではボスのようなもの。
何故なら後の4人はほぼ僕の意見どうりに動くから。
僕はホームのメイトの中で唯一インターネットを使える。

パソコンでネットショッピングしたり、動画を見たりいろいろしてる。
インターネット代は月16000円ほど。
5人の中で一番収入が多いのは僕で後の4人はかなり少ない。

僕は年に3回 カノンの森へみんなと一緒に行く。
僕も障がい者支援施設 カノンの森出身だから。
僕が就職してカノンの森から出たのは18年前。

僕が最初に働いた会社は清掃業。
僕は清掃業で5年働いてたが人間関係がうまくいかず5年足らずで辞めた。
20代の時の僕は人とのコミュニケーションが苦手で何をしても上手いこといかなかった。
僕は18年間で3回転職を続けて今の仕事にたどり着いた。

レストラン コウノトリの人は親切で僕との相性がいいので働きやすい。
ところで何で僕達がカノンの森へ行くかというと開園記念祭と健康診断と予防接種のため。
僕達は年に8回ほど女性利用者たちと交流する。

そして3年前の4月中旬の夜、僕達は食べ放題でお馴染み 大肉庵「だいにくあん」で他の利用者と合流。
この日店は貸し切りで肉や野菜デザート食べ放題、ソフトドリンク飲み放題で大いに賑わった。
この日来た支援員は3人で世話人は来てない。

副主任 大原 未来子「おおはら みくこ」さん30歳
主任 荒崎 龍之介「あらさき りゅうのすけ」さん45歳
相談員 跡地 聖来「あとち せいら」さん25歳。

荒崎「今日はこの店を貸し切っての食べ放題です。たくさん食べて大いに盛り上がりましょう。」
大原「今日はソフトドリンク飲み放題もついてます。」
跡地「今日は男性利用者と女性利用者と混合ですのでいっぱい話してくださいね。」

僕はこの日ロンコさんの左隣。
ロンコさんは奥側の席に座ってる。
この日みんな食べ飲み放題を満喫。
ロンコさんは凄い量の肉を食べたが大丈夫か?

跡地「音野さんいっぱいお肉食べたね。お腹大丈夫かな?」
ロンコ「大丈夫よ。」
跡地「ほどほどにしてね。」
ロンコ「分かってるよ。」

食べ飲み放題の時間制限は2時間。
40分後ロンコさんはお腹が張ったようで。

跡地「音野さんお腹が張ったの?」
ロンコ「うん、お腹が張った。」

トイレへ行くロンコさんが僕の膝の上に座ったその時。
{ブッ、プッ、ブォォォォ}

ロンコさんは僕の膝の上で特大なおならを連発。
ロンコさんは初めて僕の膝の上で自力でおならした。
荒崎さんと大原さんはドン引きというかな何が起きたのか分からない。

跡地「音野さん、初めて自分でおならしたね。でも域君の膝の上でおならしたね。」
ロンコ「域君、私のおなら臭かった?」
僕「凄く臭いよ。」
ロンコ「ごめんね域君。」

ロンコさんは初めて僕の膝の上で自力でおなら。
僕は3歳の時から施設にいたため女性を見た事はあるけど37年間触った事ない。
僕は37年間女性に触る事しなかったが今日37年ぶりに女性の体を触った。

その相手が8歳年下のロンコさん。
僕は長年何時かは女性を触ってみたいという夢があった。
その夢がこの日叶った。

跡地「音野さん、トイレへ行きましょうか?」

ロンコさんは跡地さんと一緒にトイレへ。
トイレから帰ってきたロンコさんはすっきりしたようす。
ロンコさんは僕の膝の上の感触を覚えてしまった。

荒崎「音野さんは初めて自力でおならしたのか。」
大原「ロンコさん今まで自力でおならすら出せなかったのに
自力でおならが出るようになったのですね。」

ロンコさんは僕の膝の上でおならしてから1週間ほどは自力でおならする事ができたけど
1週間を過ぎたある日からまた自力でおならが出なくなった。


大鳴門「音野さん1週間前にモチノキの域君の膝の上でおならしたみたいね。」
ロンコ「域君の膝の上でやっとおならが出たの。域君には迷惑かけたけど。」
レナ「1週間前モチノキの域君はかわいそうだったよ。」

美穂「音野さんに膝の上でおならされたから本当にかわいそうだったわ。」
乙子「でも、1週間前音野さんは域君の膝の上でおならしてからは
自力でおならする事できるようになったのでしょう。」

ロンコ「でも、今日もおなら1回も出てないよ。」
知恵「またおならが出なくなったの?」
来島「音野さん1週間くらいは自分でおならを出してたね。」

大鳴門「またおならが出なくなったのね。」
園子「音野さん大丈夫?」
ルンコ「音野さん、しんどくなったら言ってね。」

ロンコ「分かった。」
燐「音野さんはなんだかかわいそうね。自力でおならできないし。」

ロンコさんは看護婦の高宮 有紗「たかみや ありさ」さん45歳と一緒に病院へ。
医師から告げられた事はロンコさんは手術が困難な体でおならが全く出なくなったら助からないとの事。
要するにロンコさんはおならとう〇ちが出なくなる難病。
医師から告げられた余命は後1ヵ月。

明石「みんな集まったかな。これから音野 ロンコさんの事はなすね。」
瀬戸「みんなこれから話す事は本当の話だからね。」
ルンコ「音野さんに何かあったの?」

明石「音野さんはまたおならが出なくなったので病院へ行きました。
それでお医者さんからこう告げられました。
音野さんの体は手術ができないのでおならが全く出なくなったら助からないそうです。」

燐「私達に何かできる事ありますか?」
瀬戸「みんな、気付いた時でいいから音野さんのおなかをマッサージしてあげてね。」

後日ロンコさんは支援員の跡地さんと話し合い。
支援員の跡地さんは涙目になりながら話し始める。

跡地「音野さん、音野さんは後1ヵ月しか生きられないのね。
ねえ、音野さん最後に何かしたい事ある。」
ロンコ「私、また域君の膝の上に座りたい。」

跡地「そうね。先週の金曜日に音野さんはモチノキの域君の膝の上でおならしたよね。」
ロンコ「域君の膝の上気持ちよかった。」

僕もホームモチノキで跡地さんと話し合い。

跡地「ごめんね急に来て。」
僕「全然いいですよ。」
跡地「桃ノ木の音野さん知ってるね。」

僕「もちろん知ってますよ。」
跡地「先週の金曜日に音野さんは域君の膝の上でおならしたでしょう。」
僕「凄く臭かったです。」

跡地「それでね域君、音野さんが域君の膝の上に座りたいと言ってるけど
域君は音野さんが膝の上に座ってもいい?」
僕「いいですけど仕事が休みの日に限られますよ。」

僕は女の子に膝の上に座られるのはうれしい方、また膝の上でおならされる事を覚悟して受け入れた。
仕事休みの日ロンコさんは支援員の跡地さんと一緒にホームモチノキに遊びに来た。

跡地「おはよう域君、音野さん連れてきたよ。」
ロンコ「域君おはよう。今日域君の膝の上に座りに来たの。」
僕「ロンコさんは僕の膝の上に座りたかったのか。」
ロンコ「うん。」

ロンコさんは早速僕の膝の上に座った。
ロンコさんは僕の膝の上に座るとかなりリラックス。

跡地「音野さん域君の膝の上気持ちいい?」
ロンコ「凄く気持ちいい。域君も気持ちいい?」
僕「ロンコさんの体凄く温かいね。」

しばらくするとロンコさんは僕の膝の上でおならを連発。
{プッ、ブー、プォォォォ}

跡地「音野さん今日も域君の膝の上でおならしたね。」
ロンコ「すっきりしたよ域君。」
僕「そうか。それにしてもロンコさんは凄くおならが溜まってたんだな。」

僕の膝の上でおならしたロンコさんは一度僕の膝の上でおならしたら
1週間ほどは自力でおならする事ができるようだ。

この日以来ロンコさんはモチノキに遊びに来ては僕の膝の上でおならをするようになった。
今ではう〇ちも自力で出せるようになって一先ずは安心できる。
医師から余命1ヵ月と宣告されたロンコさんは余命先刻から3年たった今も元気に活動してる。
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