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ウルの世界1

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 白黒鬼神がウルの本拠地へと到着し、ほどなくして三人のリディエラにゆかりある者たちが合流した
「え!? ハクラちゃんがいる! クラハさんまで!」
 虹色に輝く羽を持った、大妖精シェイナは驚く
 どうやらシェイナの世界にもハクラはいるようで、その姉の名はクラハというらしい
 互いに自己紹介が済んだ今、五人でこの世界の最奥、攫われたリディエラがいると思われる
 そしてそこには十中八九、組織のボスであるアウル、リディエラをあっさり攫った何者かがいるはずだ
 さらにはそこまで行く道中には強力な敵が待ち構えているだろう
 たった五人で乗り込むにはあまりにも心もとないが、ここに来ているのは世界から集められた精鋭たちだ
 神をも超える力を持つが、大天使として神に使えるイア
 妖精神の力を受け継いでいる大妖精シェイナ(リディエラのいとこにあたる)
 どの世界の超能力者よりも強力な超能力を持った詩季
 そしてリディエラの親友である白黒鬼神、ハクラとクロハ姉妹だ
 たとえアウルの右腕だとしてもそう簡単に勝てる相手ではないだろう
 五人は気合を入れなおし、ディスに案内される
「こっち、この先を右に曲がる。でも気を付けて。この先は大幹部たちがいる。あいつらはここの守りを任されてるから強いよ」
「今更大幹部程度、私の敵ではありません」
 クロハは呪いの力を曲がった先にある大部屋へと放った
 超強力な呪いの力が部屋に充満する
 内部で悲鳴が聞こえ始めた
「うわ、こわぁ」
 詩季がポツリとつぶやく
 このお姉さんだけは絶対怒らせないようにしようと思う一行だった

 大部屋の内部に入るとほとんどが泡を吹いて倒れていたが、数人ほど何の影響もなく立っている
「お前だろ、これやったの。まあ弱いやつらはこうなるか」
「ヌヒヒ、こいつら強そう」
「あーめんどくさいなぁまったく」
「・・・」
 立っているのは四人
 それぞれ一癖も二癖もありそうなメンツだ
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