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メルカとの旅8
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宝石人の世界を去ってから三日後
僕らはなぜか大勢のエルフに取り囲まれ、接待のようなものを受けていた
まさかこんな世界があろうとは
ここはエルフしかいない世界
他種族がいっさいおらず、豊かな自然が広がるのどかな世界
魔物もいるけど、生態系はエルフたちの完璧な管理によって生態系は保たれている
「はあ、何と美しいのでしょう」
「リディエラ様、ささ、どうぞどうぞ」
どうやら僕達女神が来たことがかなり嬉しいらしく
しかも僕は精霊神ということもあって大人気だ
「こちらも美味しいですよ。今朝採れたばかりの果物です」
「こちらは畑で採れた野菜を使った料理です」
「あ、うん、ありがとう」
正直こんなに食べきれない。でも彼らの好意は本当にうれしい
「ところで女神様方はなぜこの世界に?」
「今いろんな世界を回ってるんだけど、この世界には何か変わったことは起きてないかな? 例えばとんでもなく強い魔物が出たり、エルフたちの心に悪意が芽生えてたり」
「いえ、今のところそのような報告はうけておりませんね」
至って平和だというこの世界
まあ確かに何か起きてたらこんなにのんびりとしてはいられないよね
そのまままた僕らに料理や飲み物をふるまってくれるんだけど、もう食べれないから断った
少し悲しそうな顔をされたけど、食べきれずに捨てちゃったらもったいないじゃない
そうやって大歓迎ムードの中のこと
僕らはその気配に気づいて一斉に立ち上がった
エルフたちはキョトンとしてる
巧妙に隠してある
でもこの何とも言えない感覚
ウルの大幹部たちに感じたあの感覚をさらに濃くしたような深い感
体に震えが来た
この感じは大幹部の日にならないほどにヤバイ
「皆! すぐに逃げて! はやく!」
素早く非難するよう注意したけど、それはもう目の前に立っていた
「こんにちはっち! そしてすぐさまバイバイだっち!」
「合わせて欲しいねキミー」
二人の少女のうち、キミーと呼ばれた方の少女がリディエラの首を掴む
「恨みはないけど死んでほしいっち」
「それな」
苦しい、呼吸はしてないから息苦しいってわけじゃない
これは魂を掴まれてるんだ
「リディエラ様を放しなさい!」
クロハさんの刀が少女の腕を斬りつける
でもスカッとすり抜けるようにして外れた
「え?」
「無駄だっち。あちしの体に物理攻撃なんてできないっちよ」
「ならば!」
クロハさんの刀に呪力が宿った
「ハクラ!」
「うん!」
ハクラちゃんも剣を出し、それに氷雪の力を宿し、二人で同時に切りつけた
「おっとそれは勘弁だっちね」
なんと彼女の腕は僕を掴んだまま、その腕が切り離されて刀による斬撃を避けてしまった
「この!」
さらに上に斬り上げようとするけど、今度はそれをもう一人の少女が素手で止めた
「キミーを傷つけようっての? ぼくちんキレちゃうよ?」
まずい、だんだん力が抜けていく
もがいたり腕を殴りつけたりしたけど、腕はまったく意に介さずに掴んだままだ
かなりまずい状況だよ
「よし! 二人共伏せて!」
今度はメルカちゃんが何やら力を放ってくれる
でもそれは二人の体にかすっただけ
「無駄だってば」
「あちしらにかすらせただけでもすごいっちよ」
でもそこからだった。メルカちゃんの力が発揮されるのは
「かすっただけでも危ないのよ。私の力はね!」
その小さな傷痕が変色し始める
「ぬあ! 腐った!」
超強力な腐食? いや、これはそんな生易しいものじゃない気がする
「腐ったってのは間違いないけど、それは魂にまで響く永久の腐凶。傷口をえぐっても無駄よ? あなた達は死ぬまで腐り続けるの」
なんて怖い攻撃を・・・。でもそれほどまでに余裕がなかったってことだ
メルカちゃんが手加減を一切できない相手
それほどまでに危険ってことだ
僕らはなぜか大勢のエルフに取り囲まれ、接待のようなものを受けていた
まさかこんな世界があろうとは
ここはエルフしかいない世界
他種族がいっさいおらず、豊かな自然が広がるのどかな世界
魔物もいるけど、生態系はエルフたちの完璧な管理によって生態系は保たれている
「はあ、何と美しいのでしょう」
「リディエラ様、ささ、どうぞどうぞ」
どうやら僕達女神が来たことがかなり嬉しいらしく
しかも僕は精霊神ということもあって大人気だ
「こちらも美味しいですよ。今朝採れたばかりの果物です」
「こちらは畑で採れた野菜を使った料理です」
「あ、うん、ありがとう」
正直こんなに食べきれない。でも彼らの好意は本当にうれしい
「ところで女神様方はなぜこの世界に?」
「今いろんな世界を回ってるんだけど、この世界には何か変わったことは起きてないかな? 例えばとんでもなく強い魔物が出たり、エルフたちの心に悪意が芽生えてたり」
「いえ、今のところそのような報告はうけておりませんね」
至って平和だというこの世界
まあ確かに何か起きてたらこんなにのんびりとしてはいられないよね
そのまままた僕らに料理や飲み物をふるまってくれるんだけど、もう食べれないから断った
少し悲しそうな顔をされたけど、食べきれずに捨てちゃったらもったいないじゃない
そうやって大歓迎ムードの中のこと
僕らはその気配に気づいて一斉に立ち上がった
エルフたちはキョトンとしてる
巧妙に隠してある
でもこの何とも言えない感覚
ウルの大幹部たちに感じたあの感覚をさらに濃くしたような深い感
体に震えが来た
この感じは大幹部の日にならないほどにヤバイ
「皆! すぐに逃げて! はやく!」
素早く非難するよう注意したけど、それはもう目の前に立っていた
「こんにちはっち! そしてすぐさまバイバイだっち!」
「合わせて欲しいねキミー」
二人の少女のうち、キミーと呼ばれた方の少女がリディエラの首を掴む
「恨みはないけど死んでほしいっち」
「それな」
苦しい、呼吸はしてないから息苦しいってわけじゃない
これは魂を掴まれてるんだ
「リディエラ様を放しなさい!」
クロハさんの刀が少女の腕を斬りつける
でもスカッとすり抜けるようにして外れた
「え?」
「無駄だっち。あちしの体に物理攻撃なんてできないっちよ」
「ならば!」
クロハさんの刀に呪力が宿った
「ハクラ!」
「うん!」
ハクラちゃんも剣を出し、それに氷雪の力を宿し、二人で同時に切りつけた
「おっとそれは勘弁だっちね」
なんと彼女の腕は僕を掴んだまま、その腕が切り離されて刀による斬撃を避けてしまった
「この!」
さらに上に斬り上げようとするけど、今度はそれをもう一人の少女が素手で止めた
「キミーを傷つけようっての? ぼくちんキレちゃうよ?」
まずい、だんだん力が抜けていく
もがいたり腕を殴りつけたりしたけど、腕はまったく意に介さずに掴んだままだ
かなりまずい状況だよ
「よし! 二人共伏せて!」
今度はメルカちゃんが何やら力を放ってくれる
でもそれは二人の体にかすっただけ
「無駄だってば」
「あちしらにかすらせただけでもすごいっちよ」
でもそこからだった。メルカちゃんの力が発揮されるのは
「かすっただけでも危ないのよ。私の力はね!」
その小さな傷痕が変色し始める
「ぬあ! 腐った!」
超強力な腐食? いや、これはそんな生易しいものじゃない気がする
「腐ったってのは間違いないけど、それは魂にまで響く永久の腐凶。傷口をえぐっても無駄よ? あなた達は死ぬまで腐り続けるの」
なんて怖い攻撃を・・・。でもそれほどまでに余裕がなかったってことだ
メルカちゃんが手加減を一切できない相手
それほどまでに危険ってことだ
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