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悪意を植え付けられた者達2
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一人目、アーサー・ヒュディリオ
彼は物心ついたころからずっと人を殺し続けてきた
別に暗殺を生業としていたわけでも、無理やりやらされていたわけでもない
彼はただ人が好きだった
心の底から人が大好きだった
だからその中身が見たかったのだ
初めて殺したのは幼馴染の女の子
その子が好きだったから解体し、その中身を隅々まで知りたくなったのだった
生きたまま解体され、少しずつ自分がバラバラになって行くのを見せられていたらしく、その顔は苦悶の形相のまま死に至っていた
彼はすぐに捕まり、当時八歳という年齢であるにも関わらず死刑宣告を受けた
その残虐性は両親ですら恐れるほどのアーサー
そして捕まった彼はその日のうちに、刑務官どころか、刑務所の人間全てを解体して家に戻った
さらに家に戻ってすぐに両親と妹をバラバラに解体して積みなおし、満足するとそのまま行方をくらました
家族は笑顔にさせられ、バラバラになった体を積み木のように積み上げられた後にそれぞれの傷口を縫い合わされていた
何故そのようなことをしたのか?
理由などなかった
ただやってみたかっただけ
それが彼の行動原理だった
彼には悪意などない。害意などない。彼はただ純粋なだけであった
その純粋さが人を傷つけている。害をなしているということすら理解していない
姿をくらましてからわずか数週間後、彼はすでに十八人もの人間を殺していた
全て自分が興味を持った殺害方法、解体方法、時には眠るような美しい死体を、時にはあまりにもバラバラで、どんなにパズルが上手い者でも治せないほどの損壊具合
結果彼は十五歳になるまで殺人を繰り返し、とある男と出会った
彼の名はアウル
悪意の塊のような男
純粋なアーサーにとって彼は初めて見る部類のヒトだった
「君に興味が尽きないよ僕は。アーサー、僕と一緒に来ればもっと人間を解体できるよ?」
「別に俺は人間が解体したいわけじゃない。ただ俺は好奇心が止まらないんだ。見たいんだ、知りたいんだ。好きになった人の全てを知りたいだけなんだ。脳のしわの数まで」
「でも君、別に何とも思ってない人も殺してるよね?」
「一般的な人間と僕が好きになった人は何が違うのか知りたかっただけだ」
「そっか、ならなおさら僕と来てよ。多分君の知りたい事を知るチャンスは、僕といる方が叶えやすいと思うよ」
アウルの顔を見るアーサー
「君は俺の好きな部類の人だな。分かった。そのうち君の全てを見せてくれるならついて行くよ」
「決まりだ。でも僕の目的を手伝ってもらうよ。僕を解体するのはその後ってことで」
「いいだろう」
アーサーはこうしてアウルについて行った
「それじゃあこれを君に」
アウルがアーサーに黒い種のようなものを渡す
「これは?」
「君に力を与えるよ。それを飲み込んでごらん?」
何の躊躇もなくその種を飲み込む
「うん、今日から君は僕の友達だ。終焉のアーサー、よろしくね」
二つ名を与えられ、アーサーは力を手に入れた
彼は物心ついたころからずっと人を殺し続けてきた
別に暗殺を生業としていたわけでも、無理やりやらされていたわけでもない
彼はただ人が好きだった
心の底から人が大好きだった
だからその中身が見たかったのだ
初めて殺したのは幼馴染の女の子
その子が好きだったから解体し、その中身を隅々まで知りたくなったのだった
生きたまま解体され、少しずつ自分がバラバラになって行くのを見せられていたらしく、その顔は苦悶の形相のまま死に至っていた
彼はすぐに捕まり、当時八歳という年齢であるにも関わらず死刑宣告を受けた
その残虐性は両親ですら恐れるほどのアーサー
そして捕まった彼はその日のうちに、刑務官どころか、刑務所の人間全てを解体して家に戻った
さらに家に戻ってすぐに両親と妹をバラバラに解体して積みなおし、満足するとそのまま行方をくらました
家族は笑顔にさせられ、バラバラになった体を積み木のように積み上げられた後にそれぞれの傷口を縫い合わされていた
何故そのようなことをしたのか?
理由などなかった
ただやってみたかっただけ
それが彼の行動原理だった
彼には悪意などない。害意などない。彼はただ純粋なだけであった
その純粋さが人を傷つけている。害をなしているということすら理解していない
姿をくらましてからわずか数週間後、彼はすでに十八人もの人間を殺していた
全て自分が興味を持った殺害方法、解体方法、時には眠るような美しい死体を、時にはあまりにもバラバラで、どんなにパズルが上手い者でも治せないほどの損壊具合
結果彼は十五歳になるまで殺人を繰り返し、とある男と出会った
彼の名はアウル
悪意の塊のような男
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「君に興味が尽きないよ僕は。アーサー、僕と一緒に来ればもっと人間を解体できるよ?」
「別に俺は人間が解体したいわけじゃない。ただ俺は好奇心が止まらないんだ。見たいんだ、知りたいんだ。好きになった人の全てを知りたいだけなんだ。脳のしわの数まで」
「でも君、別に何とも思ってない人も殺してるよね?」
「一般的な人間と僕が好きになった人は何が違うのか知りたかっただけだ」
「そっか、ならなおさら僕と来てよ。多分君の知りたい事を知るチャンスは、僕といる方が叶えやすいと思うよ」
アウルの顔を見るアーサー
「君は俺の好きな部類の人だな。分かった。そのうち君の全てを見せてくれるならついて行くよ」
「決まりだ。でも僕の目的を手伝ってもらうよ。僕を解体するのはその後ってことで」
「いいだろう」
アーサーはこうしてアウルについて行った
「それじゃあこれを君に」
アウルがアーサーに黒い種のようなものを渡す
「これは?」
「君に力を与えるよ。それを飲み込んでごらん?」
何の躊躇もなくその種を飲み込む
「うん、今日から君は僕の友達だ。終焉のアーサー、よろしくね」
二つ名を与えられ、アーサーは力を手に入れた
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