854 / 1,022
想像で創造する女神22
しおりを挟む
大勢の歓声が聞こえる賑やかな場所に二人は立っていた
闘技場の中心、そこに二人を含め数十人が立っている
「はぁ、なんでこんなことになったんすかね」
「し、仕方ありませんよ、こうでもしないと納得してもらえなかったんですから」
「威光はどうしたんすか威光は!」
「あ、あれは、だって、怖がられたりするんだもん」
「だもんじゃないっすよ、ここで使わずしてなにが威光なんすか」
「うう、ごめんなさい」
こうなる数時間前のこと
「まぁ、なんてきれいなお花なのかしら」
降り立った場所はちょうど花畑のような場所で、その中央あたりで花を愛でていると、突然大量の兵に囲まれた
「何者だ! 王女の花園で何をしている!」
「え? す、すみません、知りませんでした」
「おのれ! どこの平民だ! どこから入った! この者どもをひっとらえろ!」
あれよあれよという間に二人は兵たちに無抵抗で捕まった
オディルスが少し暴れれば簡単に逃げれるが、主であるプリシラが一切抵抗しなかったためオディルスもおとなしくしていたようだ
「で、なんで捕まったんすか? 簡単に逃げれるでしょうに」
「なんというか、威光に少し、トラウマができてしまいまして」
前の世界ではウルに恐怖を与えてしまった
それもトラウマを植え付けるほどに
他の神々ならばもっとうまく威光を扱えるのだが、新米であるためたまに相手に恐怖を与えてしまう
その時の怖がられた表情が、彼女にとってもトラウマとなっていた
つかまってから罪人となり、あれよあれよと見世物のコロシアム剣闘士に選ばれた二人
特に少女が出ることなどなく、会場は大いに盛り上がっていた
もちろん少女を血祭りにあげる残虐ショーを期待してのことである
とうぜんオディルスはプリシラを守るようにして立っていた
見た目が雑魚っぽい彼も恰好の獲物として見られているようだ
「はぁ、じゃあまぁちゃっちゃと終わらせましょう」
箱入りであまり世間を知らないプリシラのお守は意外と大変だとオディルスが気づいた瞬間だった
歓声がいよいよ大きくなり、コロシアムでの殺し合いが始まった
罪人同士が殺し合うのはかつての地球でも最高のエンターテインメントであった
今回はどうやら何でもありのバトルロイヤル方式で、最後に立っていた一人が優勝のようだ
当然一番弱そうなプリシラがまっさきに狙われた
少女をいたぶれるなど罪人たちにとっても喜ばしいことであったが、この場で最も強い者にかかって行った者達の末路は当然
「おらよっと! うちの女神様には指一本触れさせないっすよ」
気合を入れれば入れるほどに強さを増す上に、魔力操作も上手くなったオディルスに死角はなかった
かかってきた男ども全員を簡単にのして転がしてしまった
それを見てたじろぐ後続の者達
明らかな実力差に恐れおののいたが、まだプリシラを狙えばその従者らしき男の隙が生まれるだろうと考え、プリシラを後ろから狙いに行った男が一人
そんな男を蹴りの一蹴で吹っ飛ばしてしまった可憐そうな少女
コロシアムはあまりの大番狂わせに大盛り上がりだった
闘技場の中心、そこに二人を含め数十人が立っている
「はぁ、なんでこんなことになったんすかね」
「し、仕方ありませんよ、こうでもしないと納得してもらえなかったんですから」
「威光はどうしたんすか威光は!」
「あ、あれは、だって、怖がられたりするんだもん」
「だもんじゃないっすよ、ここで使わずしてなにが威光なんすか」
「うう、ごめんなさい」
こうなる数時間前のこと
「まぁ、なんてきれいなお花なのかしら」
降り立った場所はちょうど花畑のような場所で、その中央あたりで花を愛でていると、突然大量の兵に囲まれた
「何者だ! 王女の花園で何をしている!」
「え? す、すみません、知りませんでした」
「おのれ! どこの平民だ! どこから入った! この者どもをひっとらえろ!」
あれよあれよという間に二人は兵たちに無抵抗で捕まった
オディルスが少し暴れれば簡単に逃げれるが、主であるプリシラが一切抵抗しなかったためオディルスもおとなしくしていたようだ
「で、なんで捕まったんすか? 簡単に逃げれるでしょうに」
「なんというか、威光に少し、トラウマができてしまいまして」
前の世界ではウルに恐怖を与えてしまった
それもトラウマを植え付けるほどに
他の神々ならばもっとうまく威光を扱えるのだが、新米であるためたまに相手に恐怖を与えてしまう
その時の怖がられた表情が、彼女にとってもトラウマとなっていた
つかまってから罪人となり、あれよあれよと見世物のコロシアム剣闘士に選ばれた二人
特に少女が出ることなどなく、会場は大いに盛り上がっていた
もちろん少女を血祭りにあげる残虐ショーを期待してのことである
とうぜんオディルスはプリシラを守るようにして立っていた
見た目が雑魚っぽい彼も恰好の獲物として見られているようだ
「はぁ、じゃあまぁちゃっちゃと終わらせましょう」
箱入りであまり世間を知らないプリシラのお守は意外と大変だとオディルスが気づいた瞬間だった
歓声がいよいよ大きくなり、コロシアムでの殺し合いが始まった
罪人同士が殺し合うのはかつての地球でも最高のエンターテインメントであった
今回はどうやら何でもありのバトルロイヤル方式で、最後に立っていた一人が優勝のようだ
当然一番弱そうなプリシラがまっさきに狙われた
少女をいたぶれるなど罪人たちにとっても喜ばしいことであったが、この場で最も強い者にかかって行った者達の末路は当然
「おらよっと! うちの女神様には指一本触れさせないっすよ」
気合を入れれば入れるほどに強さを増す上に、魔力操作も上手くなったオディルスに死角はなかった
かかってきた男ども全員を簡単にのして転がしてしまった
それを見てたじろぐ後続の者達
明らかな実力差に恐れおののいたが、まだプリシラを狙えばその従者らしき男の隙が生まれるだろうと考え、プリシラを後ろから狙いに行った男が一人
そんな男を蹴りの一蹴で吹っ飛ばしてしまった可憐そうな少女
コロシアムはあまりの大番狂わせに大盛り上がりだった
0
お気に入りに追加
111
あなたにおすすめの小説
転生してチートを手に入れました!!生まれた時から精霊王に囲まれてます…やだ
如月花恋
ファンタジー
…目の前がめっちゃ明るくなったと思ったら今度は…真っ白?
「え~…大丈夫?」
…大丈夫じゃないです
というかあなた誰?
「神。ごめんね~?合コンしてたら死んじゃってた~」
…合…コン
私の死因…神様の合コン…
…かない
「てことで…好きな所に転生していいよ!!」
好きな所…転生
じゃ異世界で
「異世界ってそんな子供みたいな…」
子供だし
小2
「まっいっか。分かった。知り合いのところ送るね」
よろです
魔法使えるところがいいな
「更に注文!?」
…神様のせいで死んだのに…
「あぁ!!分かりました!!」
やたね
「君…結構策士だな」
そう?
作戦とかは楽しいけど…
「う~ん…だったらあそこでも大丈夫かな。ちょうど人が足りないって言ってたし」
…あそこ?
「…うん。君ならやれるよ。頑張って」
…んな他人事みたいな…
「あ。爵位は結構高めだからね」
しゃくい…?
「じゃ!!」
え?
ちょ…しゃくいの説明ぃぃぃぃ!!
余命半年のはずが?異世界生活始めます
ゆぃ♫
ファンタジー
静波杏花、本日病院で健康診断の結果を聞きに行き半年の余命と判明…
不運が重なり、途方に暮れていると…
確認はしていますが、拙い文章で誤字脱字もありますが読んでいただけると嬉しいです。
初夜に「君を愛するつもりはない」と夫から言われた妻のその後
澤谷弥(さわたに わたる)
ファンタジー
結婚式の日の夜。夫のイアンは妻のケイトに向かって「お前を愛するつもりはない」と言い放つ。
ケイトは知っていた。イアンには他に好きな女性がいるのだ。この結婚は家のため。そうわかっていたはずなのに――。
※短いお話です。
※恋愛要素が薄いのでファンタジーです。おまけ程度です。
収納持ちのコレクターは、仲間と幸せに暮らしたい。~スキルがなくて追放された自称「か弱い女の子」の元辺境伯令嬢。実は無自覚チートで世界最強⁉~
SHEILA
ファンタジー
生まれた時から、両親に嫌われていた。
物心ついた時には、毎日両親から暴力を受けていた。
4年後に生まれた妹は、生まれた時から、両親に可愛がられた。
そして、物心ついた妹からも、虐めや暴力を受けるようになった。
現代日本では考えられないような環境で育った私は、ある日妹に殺され、<選択の間>に呼ばれた。
異世界の創造神に、地球の輪廻の輪に戻るか異世界に転生するかを選べると言われ、迷わず転生することを選んだ。
けれど、転生先でも両親に愛されることはなくて……
お読みいただきありがとうございます。
のんびり不定期更新です。
異世界のんびりワークライフ ~生産チートを貰ったので好き勝手生きることにします~
樋川カイト
ファンタジー
友人の借金を押し付けられて馬車馬のように働いていた青年、三上彰。
無理がたたって過労死してしまった彼は、神を自称する男から自分の不幸の理由を知らされる。
そのお詫びにとチートスキルとともに異世界へと転生させられた彰は、そこで出会った人々と交流しながら日々を過ごすこととなる。
そんな彼に訪れるのは平和な未来か、はたまた更なる困難か。
色々と吹っ切れてしまった彼にとってその全てはただ人生の彩りになる、のかも知れない……。
※この作品はカクヨム様でも掲載しています。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる