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メルカとの旅1
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僕たちは新たにメルカちゃんを連れて世界を渡った
メルカちゃんはずっとハクラちゃんを抱っこしていて、ハクラちゃんはもう無表情になっていた
クロハさんはハクラちゃんの可愛さを十二分に理解しているメルカちゃんならまあいいかと、始終ニコニコしている始末
まあそれはさておいて、今度の世界はしとしとと雨が降っていて、なんだかじめじめとした世界だった
「湿気がすごいですね。ハクラ、これを被りなさい」
クロハさんはハクラちゃんが雨に濡れないよう、わらで出来た古典的なレインコートのようなものを頭から被せる
「ありがとうお姉ちゃん」
これは、ますますカワイイ
この子可愛さに磨きがかかってる
恐ろしい子
「あそこに何か見えるよ」
メルカちゃんが指さす方向、何も見えないんだけど・・・
「ほら、あそこだよ」
指の方をよくよく凝視してみると、何かの明かりが本当にうっすらと見えた
「よく見えるね」
「まあ昔っから目はいいからねぇ」
その灯りに向かって歩く
途中に変な魔物みたいな泥の塊がいたけど、襲ってこないから放っておく
そして三十分ほどかけてようやく灯りの元へたどり着いた
その灯りはランタンの明かりで、たった一軒だけ家が建っていた
それもかなりの大豪邸
僕たちは雨宿りさせてもらおうとその屋敷の門戸を叩いた
「すみませーん、誰かいますかー?」
雨音しかないから響くな、僕の声
そしてしばらくすると門が開いて、不気味なおじいさんが出てきた
「おやおや、このような場所にお客様とは、道に迷われたのですかな? ささ、雨も降っております、おあがりください。主も喜ばれます」
おじいさんはかなり不気味だけど、別に怪しい力も感じないし悪意もなさそうだ
彼に案内されるがまま館へと入って行く一向
まさかこれがあんな事態を引き起こすことになるなんて、この時は誰も思っていなかったんだ・・・
メルカちゃんはずっとハクラちゃんを抱っこしていて、ハクラちゃんはもう無表情になっていた
クロハさんはハクラちゃんの可愛さを十二分に理解しているメルカちゃんならまあいいかと、始終ニコニコしている始末
まあそれはさておいて、今度の世界はしとしとと雨が降っていて、なんだかじめじめとした世界だった
「湿気がすごいですね。ハクラ、これを被りなさい」
クロハさんはハクラちゃんが雨に濡れないよう、わらで出来た古典的なレインコートのようなものを頭から被せる
「ありがとうお姉ちゃん」
これは、ますますカワイイ
この子可愛さに磨きがかかってる
恐ろしい子
「あそこに何か見えるよ」
メルカちゃんが指さす方向、何も見えないんだけど・・・
「ほら、あそこだよ」
指の方をよくよく凝視してみると、何かの明かりが本当にうっすらと見えた
「よく見えるね」
「まあ昔っから目はいいからねぇ」
その灯りに向かって歩く
途中に変な魔物みたいな泥の塊がいたけど、襲ってこないから放っておく
そして三十分ほどかけてようやく灯りの元へたどり着いた
その灯りはランタンの明かりで、たった一軒だけ家が建っていた
それもかなりの大豪邸
僕たちは雨宿りさせてもらおうとその屋敷の門戸を叩いた
「すみませーん、誰かいますかー?」
雨音しかないから響くな、僕の声
そしてしばらくすると門が開いて、不気味なおじいさんが出てきた
「おやおや、このような場所にお客様とは、道に迷われたのですかな? ささ、雨も降っております、おあがりください。主も喜ばれます」
おじいさんはかなり不気味だけど、別に怪しい力も感じないし悪意もなさそうだ
彼に案内されるがまま館へと入って行く一向
まさかこれがあんな事態を引き起こすことになるなんて、この時は誰も思っていなかったんだ・・・
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