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大勇者と従者19
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その目に魅せられるチリス
「これは面白い、精神異常系の力か。だが俺には効かない」
チリスは間合いをゆっくりと詰める
アイシスは狂気の目が効かないことに驚きを隠せないようで、チリスの攻撃を避けることができなかった
「く、ぐあ」
つかまり両腕を折られる
「ぐああああ!」
「まったく弱い、弱いは悪だ」
そのまま折った腕をつかんだまま腕を千切った
「ギャアアアア! 腕が! 腕がああ!」
「アイシスを離せ!」
そこにアンが飛び込み、チリスはアイシスを落とす
アイシスは痛みで地面を転げ回った
「ふん、お前も弱いな」
アンは怒りで我を忘れたかのようにチリスにとびかかろうとしたが、どういうわけか飛び上がれない
違和感がある足元を見ると、足の膝から下が無かった
「お探しのものはこれか?」
ぼとりとチリスの手から落ちたのはアンの両足だった
「あまりにも無防備だったんでついつい千切ってしまった」
「アアアアアアア!! 痛い、痛いいいい!」
その場でうずくまったアンの頭を、チリスは踏みつぶした
「げぷっ」
グチャリと潰れ、アンは動かなくなった
「ア、アン、ああ、助け、助けて」
顔中涙と鼻水でグズグズになり、失禁して逃げようとするアイシス
「無様、やはり弱さは悪である」
なくなった両腕で必死に立ち上がり、足だけで逃げようとするが、チリスはその足を叩き折った
「があああ!!」
「さて、もうお前のあがきも見たくない。死ね」
アイシスの首を千切り取り、こうしてアイシスも絶命した
「ねぇアイシス、この人なんで動かなくなったの?」
「俺の目の力を浴びたんだ。もうこいつが目覚めることはない。今は覚めない夢の中で俺たちを殺したつもりになっているんだろうよ」
目を見た時点で勝敗は決していた
チリスはもう二度と目覚めない
誰が解除しようと試みても、彼女はそのまま衰弱して死ぬだろう
自分に都合のいい幸せな悪夢を見ながら
アイシスとアンはなくなってしまった魔女たちを弔っていった
最初にオフィリアを抱きかかえたのだが、なんとオフィリアはまだ息があった
首を折られた為に動けなくなってはいるが、気道は確保されていたようだった
どうやら首を折られる直前に何らかの魔法を自分に仕込んでいたらしい
「これなら俺の力で治せる!」
アイシスは狐の黄金鎧に換装しなおすと、その力でオフィリアの傷を治癒した
骨を繋ぎなおし、切れてしまった神経を元通りに戻す
「かふっ、ぐふっ」
息を吹き返したオフィリア
彼女はパッと目を覚ますと、アイシスとアンの顔を交互に見て泣き出してしまった
周囲にはオフィリアの仲間と、姉の死体
オフィリアは愕然とうなだれる
「オフィリア、すまない」
「謝らないで、下さい。姉も友人たちも、戦って死んだのです」
涙がツーっと頬を伝う
オフィリアはこれから親戚のいる別の国に向かうそうだ
そしてこの国が滅んだことを報告するらしい
「俺たちがもっと早く・・・。間に合っていれば。いや、たらればで話しても埒が明かないな」
アイシスは悔しさの中、オフィリアと別れ、再び別世界へと向かった
「これは面白い、精神異常系の力か。だが俺には効かない」
チリスは間合いをゆっくりと詰める
アイシスは狂気の目が効かないことに驚きを隠せないようで、チリスの攻撃を避けることができなかった
「く、ぐあ」
つかまり両腕を折られる
「ぐああああ!」
「まったく弱い、弱いは悪だ」
そのまま折った腕をつかんだまま腕を千切った
「ギャアアアア! 腕が! 腕がああ!」
「アイシスを離せ!」
そこにアンが飛び込み、チリスはアイシスを落とす
アイシスは痛みで地面を転げ回った
「ふん、お前も弱いな」
アンは怒りで我を忘れたかのようにチリスにとびかかろうとしたが、どういうわけか飛び上がれない
違和感がある足元を見ると、足の膝から下が無かった
「お探しのものはこれか?」
ぼとりとチリスの手から落ちたのはアンの両足だった
「あまりにも無防備だったんでついつい千切ってしまった」
「アアアアアアア!! 痛い、痛いいいい!」
その場でうずくまったアンの頭を、チリスは踏みつぶした
「げぷっ」
グチャリと潰れ、アンは動かなくなった
「ア、アン、ああ、助け、助けて」
顔中涙と鼻水でグズグズになり、失禁して逃げようとするアイシス
「無様、やはり弱さは悪である」
なくなった両腕で必死に立ち上がり、足だけで逃げようとするが、チリスはその足を叩き折った
「があああ!!」
「さて、もうお前のあがきも見たくない。死ね」
アイシスの首を千切り取り、こうしてアイシスも絶命した
「ねぇアイシス、この人なんで動かなくなったの?」
「俺の目の力を浴びたんだ。もうこいつが目覚めることはない。今は覚めない夢の中で俺たちを殺したつもりになっているんだろうよ」
目を見た時点で勝敗は決していた
チリスはもう二度と目覚めない
誰が解除しようと試みても、彼女はそのまま衰弱して死ぬだろう
自分に都合のいい幸せな悪夢を見ながら
アイシスとアンはなくなってしまった魔女たちを弔っていった
最初にオフィリアを抱きかかえたのだが、なんとオフィリアはまだ息があった
首を折られた為に動けなくなってはいるが、気道は確保されていたようだった
どうやら首を折られる直前に何らかの魔法を自分に仕込んでいたらしい
「これなら俺の力で治せる!」
アイシスは狐の黄金鎧に換装しなおすと、その力でオフィリアの傷を治癒した
骨を繋ぎなおし、切れてしまった神経を元通りに戻す
「かふっ、ぐふっ」
息を吹き返したオフィリア
彼女はパッと目を覚ますと、アイシスとアンの顔を交互に見て泣き出してしまった
周囲にはオフィリアの仲間と、姉の死体
オフィリアは愕然とうなだれる
「オフィリア、すまない」
「謝らないで、下さい。姉も友人たちも、戦って死んだのです」
涙がツーっと頬を伝う
オフィリアはこれから親戚のいる別の国に向かうそうだ
そしてこの国が滅んだことを報告するらしい
「俺たちがもっと早く・・・。間に合っていれば。いや、たらればで話しても埒が明かないな」
アイシスは悔しさの中、オフィリアと別れ、再び別世界へと向かった
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