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大勇者と従者12
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花畑を進んでいるとあることが分かった
それはとんでもなく魔物が多いことだ
これだけ綺麗な花畑にもかかわらず、魔物たちはむやみやたらと花畑を踏みつぶしているように見えた
そしてその理由は観察していたことで分かった
「アイシス、あれ見て」
他の魔物が花畑をつぶしているところに、ゆっくりと動いて近づいてくる花
魔物の一匹をその尖った根で串刺し、バクンと飲み込んでしまった
そしてその花の周囲からまた花が咲き乱れる
この花畑は生物を喰らうとんでもない花たちで構成されているのだった
「花自体が襲ってる。なるほど、魔物たちはこの花を駆除してるってわけか」
「綺麗なのに、危ない花なんて・・・」
せっかくの美しい花畑だったが、恐らく放っておけばさらに被害が広がる
アイシスは花を踏みつぶしている大型の魔物たちと共に花を駆除し始めた
「まさか魔物と協力するとは思わなかったぜ」
「この子達、私達を襲ってこないよ。多分本来はおとなしいんだよ」
確かに大型の魔物たちは肉食ラシイ牙や爪はなく、どうやら花畑の周囲にある森に住む草食の魔物であることが分かった
「踏みつぶすのが対抗手段みたいだけど、燃やせないかこれ?」
アイシスは黄金鎧に換装すると黄金鳥の力で小さな太陽を出現させた
「よし、焼き尽くせ!」
その太陽を操って花畑に押し付ける
ジュワっと花が一瞬で灰になった
そのまま太陽を操って花を駆逐する
「お、いけるいける。そっか、炎の魔法を使える魔物がいないのか。まあ仕えたところで森に燃え移ったら厄介だもんな」
魔物たちはアイシスが次々と花を駆除する姿を見て喜んでいる
手を叩いて拍手しているような猿のような魔物、足を踏み鳴らして首を振る鹿のような魔物、宙から羽ばたいて風をエールのように送る鳥のような魔物などなど
「はは、ありがとな」
花を駆除し終えたアイシスは魔物たちに囲まれ、果物をもらった
お礼のつもりらしい
「ありがとう、あ、そうだ」
アイシスは黄金鎧をさらに換装する
兎の力
これには実は言語を理解する能力もある
長い耳を向けると魔物たちが言っていることが分かってきた
「この花畑は俺たちを喰うんだ。しかも喰った傍から増えるからすぐに駆除しないと大変なことになる。だから普段は敵同士の魔物であっても協力して倒すんだ」
「そうなのか。役に立ててよかったよ」
彼らから色々とこの世界について話を聞けた
ここはヒト族が一切いない世界
いるのはコミュニケーション能力が発達した魔物たちだけだ
種族ごとにたまにいざこざや縄張り争いはあるものの、比較的平和なんだそうだ
だがここ最近になって魔物たちが行方不明になる事件が多発している
ここの花畑の仕業かとも思われたが、花畑の規模に対して消えた魔物の量が多すぎるらしい
「そうか、もしかしたら」
「うん、ウルかも」
この世界の魔物は戦えばかなり強力な力を持った魔物が多いらしい
ヒトという敵がいないため戦いはもっぱら縄張り争い程度
それも知能がある彼らは戦いではあまり決着させず、コミュニケーションによる話し合いが多いらしい
ウルはその高い知能と強力な戦闘力に目をつけたのかもしれない
「よし、それ俺たちが解決するよ。果物のの礼だ!」
「そんな、俺たちの方が助けられたって言うのに」
「いいっていいって、こんな平和な世界で悪さする馬鹿を放っとけないだけだよ」
アイシスは猿魔物の肩をポンポンと叩いて任せろと言った
それはとんでもなく魔物が多いことだ
これだけ綺麗な花畑にもかかわらず、魔物たちはむやみやたらと花畑を踏みつぶしているように見えた
そしてその理由は観察していたことで分かった
「アイシス、あれ見て」
他の魔物が花畑をつぶしているところに、ゆっくりと動いて近づいてくる花
魔物の一匹をその尖った根で串刺し、バクンと飲み込んでしまった
そしてその花の周囲からまた花が咲き乱れる
この花畑は生物を喰らうとんでもない花たちで構成されているのだった
「花自体が襲ってる。なるほど、魔物たちはこの花を駆除してるってわけか」
「綺麗なのに、危ない花なんて・・・」
せっかくの美しい花畑だったが、恐らく放っておけばさらに被害が広がる
アイシスは花を踏みつぶしている大型の魔物たちと共に花を駆除し始めた
「まさか魔物と協力するとは思わなかったぜ」
「この子達、私達を襲ってこないよ。多分本来はおとなしいんだよ」
確かに大型の魔物たちは肉食ラシイ牙や爪はなく、どうやら花畑の周囲にある森に住む草食の魔物であることが分かった
「踏みつぶすのが対抗手段みたいだけど、燃やせないかこれ?」
アイシスは黄金鎧に換装すると黄金鳥の力で小さな太陽を出現させた
「よし、焼き尽くせ!」
その太陽を操って花畑に押し付ける
ジュワっと花が一瞬で灰になった
そのまま太陽を操って花を駆逐する
「お、いけるいける。そっか、炎の魔法を使える魔物がいないのか。まあ仕えたところで森に燃え移ったら厄介だもんな」
魔物たちはアイシスが次々と花を駆除する姿を見て喜んでいる
手を叩いて拍手しているような猿のような魔物、足を踏み鳴らして首を振る鹿のような魔物、宙から羽ばたいて風をエールのように送る鳥のような魔物などなど
「はは、ありがとな」
花を駆除し終えたアイシスは魔物たちに囲まれ、果物をもらった
お礼のつもりらしい
「ありがとう、あ、そうだ」
アイシスは黄金鎧をさらに換装する
兎の力
これには実は言語を理解する能力もある
長い耳を向けると魔物たちが言っていることが分かってきた
「この花畑は俺たちを喰うんだ。しかも喰った傍から増えるからすぐに駆除しないと大変なことになる。だから普段は敵同士の魔物であっても協力して倒すんだ」
「そうなのか。役に立ててよかったよ」
彼らから色々とこの世界について話を聞けた
ここはヒト族が一切いない世界
いるのはコミュニケーション能力が発達した魔物たちだけだ
種族ごとにたまにいざこざや縄張り争いはあるものの、比較的平和なんだそうだ
だがここ最近になって魔物たちが行方不明になる事件が多発している
ここの花畑の仕業かとも思われたが、花畑の規模に対して消えた魔物の量が多すぎるらしい
「そうか、もしかしたら」
「うん、ウルかも」
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それも知能がある彼らは戦いではあまり決着させず、コミュニケーションによる話し合いが多いらしい
ウルはその高い知能と強力な戦闘力に目をつけたのかもしれない
「よし、それ俺たちが解決するよ。果物のの礼だ!」
「そんな、俺たちの方が助けられたって言うのに」
「いいっていいって、こんな平和な世界で悪さする馬鹿を放っとけないだけだよ」
アイシスは猿魔物の肩をポンポンと叩いて任せろと言った
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