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守り人28

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 お互いにらみ合うゲールとニニミミ
 ゲールの筋肉はかなり膨張し、鎧のようになっていた
 一方のニニミミは本の力で結界を多重に張っている
 そこにゲールは拳を途轍もない速度で打ち込んでいく
「く、やはりすぐ再生するか、意味がない」
「お互いこのままじゃじり貧ですね。しかしあなたを逃がすと厄介そうです」
「じり貧、か、確かにその通りだ。俺もお前ももう残りの体力が少ないようだしな。どうだ? ここはお互い休戦と行くのは?」
「言ったはずです、あなたを逃がすと厄介そうだと。つまり逃がさない」
「まぁまて、俺は次にお前と会うまで暴れないことを誓おう。お前との戦いが楽しかったからな」
「それは信じるに値するのですか?」
「俺は嘘はいわん。お前のその本でも分かっているんじゃないのか?」
 確かに言われた通りにゲールは嘘は言っていないことは本に書かれている
「ふぅ、分かりました。次に会うときは負けません」
「話の分かるやつだ。ますます気に入ったぞ。この俺破砕のゲールの真骨頂、その時までに磨いておこう」
 ゲールはその場からシュンと消えた
「はぁはぁ、かなりやばい相手でした・・・。一瞬も気が抜けない戦い、もう二度と会いたくないですね」
 その場にへたり込んで抜けた腰が落ち着くのを待つ

 数分後立ち上がったニニミミ
 この世界はひとまず大丈夫だろうと本を開いた
「あとはこの世界の住人で解決できそうなものばかりですね」
 本をぺらぺらめくり、力を加えていく
「さぁ次なる世界へ」
 本が風に吹かれたかのようにぺらぺらめくれていく
 そしてニニミミを光が包んで世界を転移した

 シュンと現れた別世界
 すぐに本を開いてこの世界の事情の理解に努める
「なるほど、原始の世界ですか。知的生命体もあまり発展はしていないみたいですね。まさかまだ農作も始まっていない狩猟時代とは」
 原始的な知的生命体しかいない世界
 彼らは狩りによって食料を得る
 相手は魔物
 魔物であるため当然相手は魔法を使う者もいる
 それに対抗するため彼らは感覚で魔法を使うことを覚えた
 余って狩りは魔法で行なわれる
「この世界の住人、一般的な魔法使いのレベルを超えていますね。言葉が通じるかは怪しいですが、会ってみる価値はありそうです」
 少しウキウキしながらニニミミは歩き始めた
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