755 / 1,022
選ばれし者たち4
しおりを挟む
エーテの力はどんどん強くなっていく
その探索範囲はこの世界生命体のほぼ半分をカバーするほどに広がっていた
そして遠隔からも子供達の回復を可能にし、世界生命体の情報も徐々に掴みつつあった
「なるほどなるほど、これはこれはたいそうなもんだねぇ」
そして世界生命体の構造を見て理解した
「そこにいるんだねぇ、この生命体を作り出したお前は! 子供達をこんな目に合わせたお前は!」
エーテの怒りはもう頂点にまで上がっている
りえとマリーの場所はどうやらその何者か、ヴィヨンドと呼ばれている何かが二人を捕らえているらしい
男なのかも女なのかもわからないヴィヨンド
エーテは二人を見つけたことでその力全てを使う勢いで視た
「アアアアア!! りえ! マリー! なんて酷いことを!」
「ど、どうしたんだエーテ! 一体何を視たんだ!」
「二人が、二人の頭部が、胴体と、切り離されて、う、うう、許さない! ユルサナイ!!!」
そしてとうとう、エーテの力の全てが解放された
みるみるうちにこの世界生命体の表面が分解され、その中心部があらわになる
そこにはドクドクと脈打つ血管のようなものが無数に走り、そして見えてしまった
首から下のなくなったりえとマリーの頭部だけが、その血管に繋がっている
そう、この二人は、世界生命体の脳として繋がれていたのだ
そして二人の頭部の前にいる白いローブのヴィヨンド
「気づかれるとは思っていたけど、こんなにも早いとはね」
変性している声質
これも男なのか女なのかを分からなくさせる要因である
背の高さは170センチほど
特に高いというわけでもなく、低いというわけでもない
ローブの上からでは分かりにくいが、少し腰は縊れているように見える
「あんたが、これを、やったのかい?」
「そうだよ。脳だけが欲しかったからね。あ、脳みそだけだと取り出すのが大変だからさ、頭だけ切り取ってこうして」
「ユルサナイ!!」
エーテの力がヴィヨンドを襲う
「おっと」
その瞬間ローブが崩れ去り、中身があらわになった
全身が真っ白で、髪の色や目の色、肌の色までもが真っ白な少女と言ってもいい年齢の女性が現れた
そしてその顔は、エーテとうり二つであった
「ああそうかいそういうことかい。その話し方でうすうすそうじゃぁないかと思っていたんだよ」
「ふふふ、相変わらずだね、無力な妹」
「そっちもだねぇ、クソ姉!」
ヴィヨンドの正体、それはエーテの双子の姉、ヴィータ
「エーテの、お姉さん、だって?」
「ああそうさね、あいつはいつも、いつだって自分勝手で、壊れていた! 自分以外を下等と見下し、小動物を実験と称して殺害しまくっていた変態だよ!」
ヴィヨンド改めヴィータはエーテの姉、そして数年前にエーテや家族の前から突如消えた
小さなころから他の人間と違って天才だったヴィータ
しかし彼女はその小さなころから小動物を殺し、その中身を観察して楽しむことを趣味としていた
狂気の研究者
ウルのプロフェッサーとはまた違った怪物だった
その探索範囲はこの世界生命体のほぼ半分をカバーするほどに広がっていた
そして遠隔からも子供達の回復を可能にし、世界生命体の情報も徐々に掴みつつあった
「なるほどなるほど、これはこれはたいそうなもんだねぇ」
そして世界生命体の構造を見て理解した
「そこにいるんだねぇ、この生命体を作り出したお前は! 子供達をこんな目に合わせたお前は!」
エーテの怒りはもう頂点にまで上がっている
りえとマリーの場所はどうやらその何者か、ヴィヨンドと呼ばれている何かが二人を捕らえているらしい
男なのかも女なのかもわからないヴィヨンド
エーテは二人を見つけたことでその力全てを使う勢いで視た
「アアアアア!! りえ! マリー! なんて酷いことを!」
「ど、どうしたんだエーテ! 一体何を視たんだ!」
「二人が、二人の頭部が、胴体と、切り離されて、う、うう、許さない! ユルサナイ!!!」
そしてとうとう、エーテの力の全てが解放された
みるみるうちにこの世界生命体の表面が分解され、その中心部があらわになる
そこにはドクドクと脈打つ血管のようなものが無数に走り、そして見えてしまった
首から下のなくなったりえとマリーの頭部だけが、その血管に繋がっている
そう、この二人は、世界生命体の脳として繋がれていたのだ
そして二人の頭部の前にいる白いローブのヴィヨンド
「気づかれるとは思っていたけど、こんなにも早いとはね」
変性している声質
これも男なのか女なのかを分からなくさせる要因である
背の高さは170センチほど
特に高いというわけでもなく、低いというわけでもない
ローブの上からでは分かりにくいが、少し腰は縊れているように見える
「あんたが、これを、やったのかい?」
「そうだよ。脳だけが欲しかったからね。あ、脳みそだけだと取り出すのが大変だからさ、頭だけ切り取ってこうして」
「ユルサナイ!!」
エーテの力がヴィヨンドを襲う
「おっと」
その瞬間ローブが崩れ去り、中身があらわになった
全身が真っ白で、髪の色や目の色、肌の色までもが真っ白な少女と言ってもいい年齢の女性が現れた
そしてその顔は、エーテとうり二つであった
「ああそうかいそういうことかい。その話し方でうすうすそうじゃぁないかと思っていたんだよ」
「ふふふ、相変わらずだね、無力な妹」
「そっちもだねぇ、クソ姉!」
ヴィヨンドの正体、それはエーテの双子の姉、ヴィータ
「エーテの、お姉さん、だって?」
「ああそうさね、あいつはいつも、いつだって自分勝手で、壊れていた! 自分以外を下等と見下し、小動物を実験と称して殺害しまくっていた変態だよ!」
ヴィヨンド改めヴィータはエーテの姉、そして数年前にエーテや家族の前から突如消えた
小さなころから他の人間と違って天才だったヴィータ
しかし彼女はその小さなころから小動物を殺し、その中身を観察して楽しむことを趣味としていた
狂気の研究者
ウルのプロフェッサーとはまた違った怪物だった
0
お気に入りに追加
111
あなたにおすすめの小説
幼馴染の彼女と妹が寝取られて、死刑になる話
島風
ファンタジー
幼馴染が俺を裏切った。そして、妹も......固い絆で結ばれていた筈の俺はほんの僅かの間に邪魔な存在になったらしい。だから、奴隷として売られた。幸い、命があったが、彼女達と俺では身分が違うらしい。
俺は二人を忘れて生きる事にした。そして細々と新しい生活を始める。だが、二人を寝とった勇者エリアスと裏切り者の幼馴染と妹は俺の前に再び現れた。
魔力∞を魔力0と勘違いされて追放されました
紗南
ファンタジー
異世界に神の加護をもらって転生した。5歳で前世の記憶を取り戻して洗礼をしたら魔力が∞と記載されてた。異世界にはない記号のためか魔力0と判断され公爵家を追放される。
国2つ跨いだところで冒険者登録して成り上がっていくお話です
更新は1週間に1度くらいのペースになります。
何度か確認はしてますが誤字脱字があるかと思います。
自己満足作品ですので技量は全くありません。その辺り覚悟してお読みくださいm(*_ _)m
幼馴染み達が寝取られたが,別にどうでもいい。
みっちゃん
ファンタジー
私達は勇者様と結婚するわ!
そう言われたのが1年後に再会した幼馴染みと義姉と義妹だった。
「.....そうか,じゃあ婚約破棄は俺から両親達にいってくるよ。」
そう言って俺は彼女達と別れた。
しかし彼女達は知らない自分達が魅了にかかっていることを、主人公がそれに気づいていることも,そして,最初っから主人公は自分達をあまり好いていないことも。
愛されなかった私が転生して公爵家のお父様に愛されました
上野佐栁
ファンタジー
前世では、愛されることなく死を迎える主人公。実の父親、皇帝陛下を殺害未遂の濡れ衣を着せられ死んでしまう。死を迎え、これで人生が終わりかと思ったら公爵家に転生をしてしまった主人公。前世で愛を知らずに育ったために人を信頼する事が出来なくなってしまい。しばらくは距離を置くが、だんだんと愛を受け入れるお話。
チート転生~チートって本当にあるものですね~
水魔沙希
ファンタジー
死んでしまった片瀬彼方は、突然異世界に転生してしまう。しかも、赤ちゃん時代からやり直せと!?何げにステータスを見ていたら、何やら面白そうなユニークスキルがあった!!
そのスキルが、随分チートな事に気付くのは神の加護を得てからだった。
亀更新で気が向いたら、随時更新しようと思います。ご了承お願いいたします。
転生幼女は幸せを得る。
泡沫 ウィルベル
ファンタジー
私は死んだはずだった。だけど何故か赤ちゃんに!?
今度こそ、幸せになろうと誓ったはずなのに、求められてたのは魔法の素質がある跡取りの男の子だった。私は4歳で家を出され、森に捨てられた!?幸せなんてきっと無いんだ。そんな私に幸せをくれたのは王太子だった−−
僕の従魔は恐ろしく強いようです。
緋沙下
ファンタジー
僕は生まれつき体が弱かった。物心ついた頃から僕の世界は病院の中の一室だった。
僕は治ることなく亡くなってしまった。
心配だったのは、いつも明るく無理をして笑うお母さん達の事だった。
そんな僕に、弟と妹を授ける代わりに別の世界に行って見ないか?という提案がもたらされた。
そこで勇者になるわけでもなく、強いステータスも持たない僕が出会った従魔の女の子
処女作なのでご迷惑かける場面が多数存在するかもしれません。気になる点はご報告いただければ幸いです。
---------------------------------------------------------------------------------------
プロローグと小説の内容を一部変更いたしました。
神の使いでのんびり異世界旅行〜チート能力は、あくまで自由に生きる為に〜
和玄
ファンタジー
連日遅くまで働いていた男は、転倒事故によりあっけなくその一生を終えた。しかし死後、ある女神からの誘いで使徒として異世界で旅をすることになる。
与えられたのは並外れた身体能力を備えた体と、卓越した魔法の才能。
だが骨の髄まで小市民である彼は思った。とにかく自由を第一に異世界を楽しもうと。
地道に進む予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる