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大勇者と従者6
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「この世界があいつらの言ってた世界で間違いないか。確かにあいつらが怒る理由もわかる。こんなひどい世界・・・」
「うぅうう、うううう!!」
アンも怒っている
エーテたちと出会ってから数分後、アイシスは彼女たちとは別の廃墟へと到着していた
「えーっとこれが人相書きで、座標の場所はここに送信すればいいのか」
エーテにもらった人相書きと座標特定装置
人相書きは向こうのアモンという悪魔が、座標特定装置はエーテが作っている
その人相書きはよくできており、二人を見つければすぐに分かるだろう
「アンはそっちの建物を頼む、俺はこっちだ」
「うっ!」
二人で手分けして掴まっている子供達の顔を確認していく
助け出すことはまだできない
ここの培養装置は一人助け出せば連動して他のポットの電源が切れるようになっている
そうなれば子供達は死んでしまうだろう
体中を切り刻まれ、内臓まで取り出されている子供達
そんな彼らの実験調査書と思われる資料を見るアイシス
「何だよこれ、力の抽出、能力の核たる臓腑の採集結果と未知なる臓器の発見。四肢の切除におけるストレスからの能力変化における調査報告書。これをやったやつらは心がないのかよ!」
ビリビリに資料を破り捨て、そこにあった机をガンと叩く
だがぼやぼやしてもいられない
アイシスは部屋から出ると次の廃墟へ入る
一軒家のようなそこにも二つの培養ポットがあった
その中に入っているのは双子のようだ
その二人は目を覚ましているようで、アイシスを見て助けを求めるような顔をしている
「すまない、すぐに助けが来るから待っててくれ」
二人共両腕が無く、それを理解して泣いているようだった
エーテが来ればこの双子も助けられる
アイシスはすぐにでも助け出したいのを我慢しながら、一度アンと合流した
「そっちはどうだった? いたか?」
「うーう」
首を横に振るアン
どうやら彼女の方もりえとマリーはいなかったようだ
「ここにはいない、か。しかしあのエーテとかいう女性、凄い力を持っていたな。あれが何なのか俺にはわからないが、子供好きないいやつってのは分かった。彼女に任せればここの子供達も大丈夫だろう」
「ううう、うぅ」
深くうなづくアン
彼女にもエーテは悪事を働くようには見えなかったようだ
「次に行くぞアン」
「うう!」
子供達を助けれないことに後ろ髪を引かれつつここからさらに南下して次なる廃墟を目指した
二人はこの世界の違和感に気づきつつも今はとにかく子供達を助けることを優先して歩き続けた
「うぅうう、うううう!!」
アンも怒っている
エーテたちと出会ってから数分後、アイシスは彼女たちとは別の廃墟へと到着していた
「えーっとこれが人相書きで、座標の場所はここに送信すればいいのか」
エーテにもらった人相書きと座標特定装置
人相書きは向こうのアモンという悪魔が、座標特定装置はエーテが作っている
その人相書きはよくできており、二人を見つければすぐに分かるだろう
「アンはそっちの建物を頼む、俺はこっちだ」
「うっ!」
二人で手分けして掴まっている子供達の顔を確認していく
助け出すことはまだできない
ここの培養装置は一人助け出せば連動して他のポットの電源が切れるようになっている
そうなれば子供達は死んでしまうだろう
体中を切り刻まれ、内臓まで取り出されている子供達
そんな彼らの実験調査書と思われる資料を見るアイシス
「何だよこれ、力の抽出、能力の核たる臓腑の採集結果と未知なる臓器の発見。四肢の切除におけるストレスからの能力変化における調査報告書。これをやったやつらは心がないのかよ!」
ビリビリに資料を破り捨て、そこにあった机をガンと叩く
だがぼやぼやしてもいられない
アイシスは部屋から出ると次の廃墟へ入る
一軒家のようなそこにも二つの培養ポットがあった
その中に入っているのは双子のようだ
その二人は目を覚ましているようで、アイシスを見て助けを求めるような顔をしている
「すまない、すぐに助けが来るから待っててくれ」
二人共両腕が無く、それを理解して泣いているようだった
エーテが来ればこの双子も助けられる
アイシスはすぐにでも助け出したいのを我慢しながら、一度アンと合流した
「そっちはどうだった? いたか?」
「うーう」
首を横に振るアン
どうやら彼女の方もりえとマリーはいなかったようだ
「ここにはいない、か。しかしあのエーテとかいう女性、凄い力を持っていたな。あれが何なのか俺にはわからないが、子供好きないいやつってのは分かった。彼女に任せればここの子供達も大丈夫だろう」
「ううう、うぅ」
深くうなづくアン
彼女にもエーテは悪事を働くようには見えなかったようだ
「次に行くぞアン」
「うう!」
子供達を助けれないことに後ろ髪を引かれつつここからさらに南下して次なる廃墟を目指した
二人はこの世界の違和感に気づきつつも今はとにかく子供達を助けることを優先して歩き続けた
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