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選ばれた者たち2
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黄金の風はエーテを包み込むとエーテは世界の種から受け取った本来の力を発動させる
「解析、分解、足りないものを空気中の有機物から補完、生体解析完了、同時進行、エリアパーフェクトヒール!」
なんとエーテはこの廃墟街にいた子供達をいっぺんに回復させてしまった
これで培養液から出しても問題ないだろう
だがエーテはその場でガクリと膝をついて倒れ込んだ
「エーテ!」
アーキアが慌てて支える
「良かった、気絶してるだけみたいだ。きっと一気に力を使ったからだろう」
彼女の能力の本質は分析や解析ではない
それらを使って体の構造を完璧に理解し、分解してたとえ死に直結するような怪我だろうと足りないものまで補って再生させる力だった
これは攻撃にも転用でき、相手を解析することでその相手を構造から分解してしまう
今はまだ本人は気づいていないが、この力はウルのリーダーであるアウルにも届きうる力だった
母親以外誰も知らないアウルの体の秘密
それを完全に理解して分解しうる力だった
しばらくエーテを休ませると無事彼女は目を覚ました
「う、すまないねぇ、迷惑をかけたよ」
子供達は既にアモンたちの手によって助け出されている
どうやらこの街にはりえもマリーもいないようだ
「もう動いても大丈夫なの?」
「おやぁ、レノンナ、心配してくれるのかい?」
「なによ、悪い?」
「いやぁありがとう」
助け出された子供達の内、目を覚ました子たちに協力してもらい、ひとまず培養液の施設がない建物へと避難させる
十分な広さがあるため他の街から子供達を連れてきても大丈夫そうだ
「エーテ、目が覚めたばかりで悪いけど、次の場所へ行こう。あの子達を救うには君の力が必要そうだ」
「もちろんだねぇ。任せておくれよ、コツは掴んだからもう気絶はしないさねぇ」
アモンとエーテ、そしてアーキアで次なる街を目指す
レノンナとライナにはこの場に残ってもらい、もしもの時に備えて子供達を守ってもらうことにした
「それじゃあ子供達をたのんだよぉ」
「オッケー任せて」
「こちらは大丈夫ですアモン様」
二人と子供達を置いて三人は次の街を目指した
街の場所は今のエーテになら手に取るようにわかっている
素早く最短距離を移動して第二の街に到着した
そこもかなり劣化した廃墟街で、先ほどの街よりも崩壊が激しい
「早く助け出そう」
はやるアモンとそれに続く二人
だがエーテにはわかっていた
ここにもりえとマリーはいないことが
彼女はすでに半径五キロ四方を探知している
この街にもたくさんの子供達が囚われていることは分かっていたが、二人の気配はなかったのだ
「解析、分解、足りないものを空気中の有機物から補完、生体解析完了、同時進行、エリアパーフェクトヒール!」
なんとエーテはこの廃墟街にいた子供達をいっぺんに回復させてしまった
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だがエーテはその場でガクリと膝をついて倒れ込んだ
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「良かった、気絶してるだけみたいだ。きっと一気に力を使ったからだろう」
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これは攻撃にも転用でき、相手を解析することでその相手を構造から分解してしまう
今はまだ本人は気づいていないが、この力はウルのリーダーであるアウルにも届きうる力だった
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しばらくエーテを休ませると無事彼女は目を覚ました
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「なによ、悪い?」
「いやぁありがとう」
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「エーテ、目が覚めたばかりで悪いけど、次の場所へ行こう。あの子達を救うには君の力が必要そうだ」
「もちろんだねぇ。任せておくれよ、コツは掴んだからもう気絶はしないさねぇ」
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