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イーラとアインドーバ7
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ディスの姉妹であるゼア、ディメ、ウェアの三人
彼女たちはとある世界の上位女神に造られた超高度生命体型機械人であり、四姉妹それぞれが別々の意志を持ちながら、一個体のようにつながっている
四姉妹は自分達を作った女神を主として慕っているが、女神自身は四姉妹を娘だと思っているらしい
「よし、連絡が取れました。これからあなた達をゼアたちのいる世界に送ります。そこにいるウェアならあなたとプロフェッサーのつながりを断つことができるでしょう」
「本当ですか!?」
「ええ、ウェアならプロフェッサーの技術に対抗できます」
ウェアは情報戦や機械技術に一番長けているらしく、その腕前はウルのプロフェッサーにも引けを取らない
そんな彼女がウルに目をつけられていないのは、ディスの妹たちがいる世界が誰からも見放された世界であり、他の世界とは全く切り離された場所にあるからだ
この世界、レイドの世界のパラレルワールドとなっており、現在のレイドの世界とは切り離された、もしかしたらあったかもしれない未来の一つである
本来なら存在していないはずだが、どういうわけかこちらに現れたため、ディスたちが隔離して誰にもばれないよう作り替えたのだった
「そこなら安全です。もはや追手も誰も来ません」
「で、でしたら、私の仲間たちも連れてきたいのですが?」
「いいですけど、食料を取るのは苦労しますよ? 何せ普通の魔物とは違った異次元の化け物ですから」
「その点なら大丈夫よ。なにせ強者も集まってるんですもの。そうよね?イーラちゃん」
「はい、もともとウルで戦わされていた人や、私がスカウトした人もいますから、強さには問題は無いと思います」
「そうですか、でしたら向こうでゼアかディメにその旨を伝えてください。どちらかがあなたの仲間の元へ行き、連れて来てくれるはずです」
これで手はずは整った
ディスたちの作った世界、名をディリュジョン
誰にも見捨てられ、新たな世界線となった新しい世界
ディスの準備が整い、二人は彼女の手によってディリュジョンへと飛ばされた
目を開けるとすでに世界が変わっていた
荒々しい砂嵐が吹き荒れ、とても人が住んでいるようには見えない
「こっちこっち」
そんな中二人に声をかける者がいた
ディスにそっくりな顔立ちだが、髪型と性格が違う
彼女がディスの言っていたゼアだった
「いやぁ急におねえから連絡があってびっくりしたよ。とりあえずまあ妹たちのとこに案内するから来て」
ゼアに言われるがままその後ろをついて行く
ディスと違って少しおてんば気質なのか、歩きも小走りでせっかちそうだ
「話はきいたよ~。大変だったね。あ、そういえば仲間を呼びたいんだって? いいよいいよ、賑やかなのは大好きだから、早速後で連れてこようか」
道中お喋りが止まらないゼア
二人はそんな彼女の性格に幾分か安心できた
彼女たちはとある世界の上位女神に造られた超高度生命体型機械人であり、四姉妹それぞれが別々の意志を持ちながら、一個体のようにつながっている
四姉妹は自分達を作った女神を主として慕っているが、女神自身は四姉妹を娘だと思っているらしい
「よし、連絡が取れました。これからあなた達をゼアたちのいる世界に送ります。そこにいるウェアならあなたとプロフェッサーのつながりを断つことができるでしょう」
「本当ですか!?」
「ええ、ウェアならプロフェッサーの技術に対抗できます」
ウェアは情報戦や機械技術に一番長けているらしく、その腕前はウルのプロフェッサーにも引けを取らない
そんな彼女がウルに目をつけられていないのは、ディスの妹たちがいる世界が誰からも見放された世界であり、他の世界とは全く切り離された場所にあるからだ
この世界、レイドの世界のパラレルワールドとなっており、現在のレイドの世界とは切り離された、もしかしたらあったかもしれない未来の一つである
本来なら存在していないはずだが、どういうわけかこちらに現れたため、ディスたちが隔離して誰にもばれないよう作り替えたのだった
「そこなら安全です。もはや追手も誰も来ません」
「で、でしたら、私の仲間たちも連れてきたいのですが?」
「いいですけど、食料を取るのは苦労しますよ? 何せ普通の魔物とは違った異次元の化け物ですから」
「その点なら大丈夫よ。なにせ強者も集まってるんですもの。そうよね?イーラちゃん」
「はい、もともとウルで戦わされていた人や、私がスカウトした人もいますから、強さには問題は無いと思います」
「そうですか、でしたら向こうでゼアかディメにその旨を伝えてください。どちらかがあなたの仲間の元へ行き、連れて来てくれるはずです」
これで手はずは整った
ディスたちの作った世界、名をディリュジョン
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ディスの準備が整い、二人は彼女の手によってディリュジョンへと飛ばされた
目を開けるとすでに世界が変わっていた
荒々しい砂嵐が吹き荒れ、とても人が住んでいるようには見えない
「こっちこっち」
そんな中二人に声をかける者がいた
ディスにそっくりな顔立ちだが、髪型と性格が違う
彼女がディスの言っていたゼアだった
「いやぁ急におねえから連絡があってびっくりしたよ。とりあえずまあ妹たちのとこに案内するから来て」
ゼアに言われるがままその後ろをついて行く
ディスと違って少しおてんば気質なのか、歩きも小走りでせっかちそうだ
「話はきいたよ~。大変だったね。あ、そういえば仲間を呼びたいんだって? いいよいいよ、賑やかなのは大好きだから、早速後で連れてこようか」
道中お喋りが止まらないゼア
二人はそんな彼女の性格に幾分か安心できた
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