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アモンの旅10
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精霊王女の震えはどうやら止まったようだ
おとなしくアモンの後ろをしずしずと付いてくる
「あの、アモン様」
「なんだい?」
「アモン様は悪魔だと聞いたのですが、なぜ人族に味方を? それにわたくしたちに協力など、他の悪魔たちが黙っていないのでは?」
「僕はね、人の優しさや温かさ、愛が好きなんだ。何せ人間に育てられたからね。だから僕は悪魔の世界でも変わり者、何度も殺されかけたさ。その度に母さんの優しいあの笑顔を思い出して頑張ってこれたんだ。愛はすごいよ、ゼロからでも力が湧いてくる」
二人で話しながらようやく施設に到達
姿はエランダの力のおかげでちゃんと隠れているようで、内部にはあっさりと侵入できた
一階から囚われた人々のいる二階へ
警備らしきグレイもセキュリティシステムも反応はしない。エランダの力はかなり強力なようだ
二階について最初の扉、中に入ろうとしているグレイの後について一緒に入ると、数人の男性が体を調べられているようだ
監視カメラらしきものの線をばれないように切り、調べているグレイたちを殴ってのす
「な、なんだ? 何が起きた? お、おい、大丈夫かバーニー」
「ああこっちは大丈夫だ。脱がされただけだしな。それよりカルディナのことが心配だ。どこか別室へ連れていかれたし、くそ、この拘束さえ解ければ」
「すぐ解きます」
姿を消したまま話しかけたせいで二人は驚いた
「な、なんだ! 誰かいるのか!」
「訳あって姿は表せませんが味方です」
「なるほど、それでグレイたちが突然倒れたか」
「拘束を解きますので僕達に協力してくれませんか?」
「ああもちろんだ」
二人を助け出し、脱がされた服を着てもらってから彼らの仲間が囚われているトコ悪露を探しに部屋から出た
その間レディナはずっと後ろを向いていた
何せ二人の男は丸裸だったから
「も、もうよろしくて? わたくし、殿方の裸は見慣れていませんの」
顔を真っ赤にして恥ずかしがっている
「何だびっくりした! 女性もいたのかよ!」
「その、なんかごめん」
二人の男は能力者で、変に捕まりさえしなければグレイ程度に負けはしない
彼らが捕まった理由はもう一人の仲間の女性を人質に取られたからだ
今ウルはこの施設にいない。チャンスだと言えるだろう
「手分けして探そう。俺たちは右、君らは左を頼む」
「分かりました」
二人と別れて左へ進むとすぐに部屋が見えた
気づかれないよう隙間から覗いてみると、男女が今まさに腕を斬り取られているところだった
「アアアア!! 痛い! イタイイ!!」
「やめろぉお! エコーを放せ!!」
右腕が切り落とされ、左腕を切り落とそうとしたところをレディナが魔法で止めた
恐らく光の精霊魔法であろう攻撃によってグレイたちはその場で灰となって崩れ落ちる
「助けに来ました!」
姿は消したまま二人の拘束を解く
女性の方は出血が激しい
「わたくしに任せてください」
落とされた右腕を傷口にあてがうと、それも精霊魔法なのかぴったりと癒着させ、元通りに戻した
「腕、治ったの? う、うう、良かった、ちゃんと動く」
「ああエコー・・・。姿が見えないが助けてくれて感謝する」
男女に服を渡し、協力してまた別の部屋を探索するため走った
おとなしくアモンの後ろをしずしずと付いてくる
「あの、アモン様」
「なんだい?」
「アモン様は悪魔だと聞いたのですが、なぜ人族に味方を? それにわたくしたちに協力など、他の悪魔たちが黙っていないのでは?」
「僕はね、人の優しさや温かさ、愛が好きなんだ。何せ人間に育てられたからね。だから僕は悪魔の世界でも変わり者、何度も殺されかけたさ。その度に母さんの優しいあの笑顔を思い出して頑張ってこれたんだ。愛はすごいよ、ゼロからでも力が湧いてくる」
二人で話しながらようやく施設に到達
姿はエランダの力のおかげでちゃんと隠れているようで、内部にはあっさりと侵入できた
一階から囚われた人々のいる二階へ
警備らしきグレイもセキュリティシステムも反応はしない。エランダの力はかなり強力なようだ
二階について最初の扉、中に入ろうとしているグレイの後について一緒に入ると、数人の男性が体を調べられているようだ
監視カメラらしきものの線をばれないように切り、調べているグレイたちを殴ってのす
「な、なんだ? 何が起きた? お、おい、大丈夫かバーニー」
「ああこっちは大丈夫だ。脱がされただけだしな。それよりカルディナのことが心配だ。どこか別室へ連れていかれたし、くそ、この拘束さえ解ければ」
「すぐ解きます」
姿を消したまま話しかけたせいで二人は驚いた
「な、なんだ! 誰かいるのか!」
「訳あって姿は表せませんが味方です」
「なるほど、それでグレイたちが突然倒れたか」
「拘束を解きますので僕達に協力してくれませんか?」
「ああもちろんだ」
二人を助け出し、脱がされた服を着てもらってから彼らの仲間が囚われているトコ悪露を探しに部屋から出た
その間レディナはずっと後ろを向いていた
何せ二人の男は丸裸だったから
「も、もうよろしくて? わたくし、殿方の裸は見慣れていませんの」
顔を真っ赤にして恥ずかしがっている
「何だびっくりした! 女性もいたのかよ!」
「その、なんかごめん」
二人の男は能力者で、変に捕まりさえしなければグレイ程度に負けはしない
彼らが捕まった理由はもう一人の仲間の女性を人質に取られたからだ
今ウルはこの施設にいない。チャンスだと言えるだろう
「手分けして探そう。俺たちは右、君らは左を頼む」
「分かりました」
二人と別れて左へ進むとすぐに部屋が見えた
気づかれないよう隙間から覗いてみると、男女が今まさに腕を斬り取られているところだった
「アアアア!! 痛い! イタイイ!!」
「やめろぉお! エコーを放せ!!」
右腕が切り落とされ、左腕を切り落とそうとしたところをレディナが魔法で止めた
恐らく光の精霊魔法であろう攻撃によってグレイたちはその場で灰となって崩れ落ちる
「助けに来ました!」
姿は消したまま二人の拘束を解く
女性の方は出血が激しい
「わたくしに任せてください」
落とされた右腕を傷口にあてがうと、それも精霊魔法なのかぴったりと癒着させ、元通りに戻した
「腕、治ったの? う、うう、良かった、ちゃんと動く」
「ああエコー・・・。姿が見えないが助けてくれて感謝する」
男女に服を渡し、協力してまた別の部屋を探索するため走った
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