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神と白黒鬼神16
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メトちゃんの力を見ているうちに僕らはとにかく驚いた
この子無意識だろうか生まれつきなのだろうか分からないけど、この力の本質を理解して使ってる?
危険な化け物を出しても、サニアさんが封印することなくすんでる
というのも、見ただけで呪われるような類だろうとこっちに影響がなかったんだ
本来なら体に何らかの不調があってしかるべきなのに、いやまあ僕やクロハさん、ハクラちゃんが精神生命体だからというのもあるかもしれないけど、それでも何か良くない影響があるはずなんだ
現に生身の詩季さんすら何ともないんだ
つまりこれは怪異の力を完全に制御してるってこと?
サニアさんがその能力をしっかりと見極めるために、ずっとメトちゃんと訓練場に籠ってる
もし危なくなったらすぐに呼ぶってことで僕らは中に入るための扉近くに待機してるんだけど、悲鳴は聞こえないし呼ぶ声もない
時折何かが出てきている音は聞こえてくるから、サニアさんに何かあったってことは無いとは思う
そのまま数時間が過ぎたころ扉が急に開いてサニアさんが満足そうな顔で出てきた
「非常に素晴らしい能力です! 能力の女神としてはこの子を是非とも私の天使にしたいところですね」
「天使!? ママの天使ってこと?」
「ええそうです。ねえ詩季さん? メトちゃんを私の天使として旅立たせる気は?」
詩季さんは考え込むようにして顎に手を置き唸っている
「確かに・・・。いやでも子供を預かる身としては・・・。でも天涯孤独・・・。ええやっぱりそうよね。ええそう」
どうやら頭の中で他の姉妹たちと話し合いをしているみたいだ
こういう時一人だけど一人じゃない詩季さんって便利そうって思う
「分かりました女神様、この子をお任せできますか? わたくしたちでは恐らくこの子の力を制御などできないでしょう」
子供が大好きな詩季さんのことだ。きっと断腸の思いだろう
でもこの子のためを思ってそう決意してくれたんだ
だから僕たちは絶対にメトちゃんを守らなくちゃいけない
「ありがとう詩季さん。この子は必ず立派な天使にしてみせます。そして成長した姿をあなたに見せに帰ってきます」
メトちゃんはまだ人間だ
だけどこれから先成長していく過程でサニアさんの力を受け続けることによって、どこかで天使へと進化するはずだ
人間からは遠い道のりだろうけどね
「なる~! 私ママの天使になる~」
ニッコニコの笑顔で嬉しそうなメトちゃんはサニアさんに思いっきり抱き着いた
その後僕の方にもぎゅー――っと抱き着いてきたよカワイイね!
「あれ? あの女神様、この子の背中・・・」
詩季さんに言われて僕らはメトちゃんの背中を見てみた
するとなんともうすでに小さな翼が生えている
まだまだ天使としては覚醒していないみたいだけど、まさかただついてくるって言っただけで翼が生えて来るなんて
これは成長が早いなんてもんじゃない
恐らくこの子の能力が関係してもう天使への兆しが見え始めてるんだと思う
天使になるにはかなりの修行と素質が必要だ
素質は十分だけどこの子はまだまだ小さな子供だしなぁ
能力の相乗効果での成長率がとんでもないみたいだね
「ねぇママたち、この背中のフワフワなあに?」
「それは天使の翼です。まだ小さいけれどいずれ空を飛べるほどにってあなたは能力で飛べるのだからあまり必要はないかもしれませんね。まあすぐにしまえるのでまずはそこから練習しましょう」
「うんママ!」
元気よく飛び跳ねながら手を上げてる
翼をしまう位なら多分そんなに時間はかからないね
それにこの子はもう自分の能力を完全に理解して使いこなしてるみたいだし、天使に覚醒するのもすぐかも
この子無意識だろうか生まれつきなのだろうか分からないけど、この力の本質を理解して使ってる?
危険な化け物を出しても、サニアさんが封印することなくすんでる
というのも、見ただけで呪われるような類だろうとこっちに影響がなかったんだ
本来なら体に何らかの不調があってしかるべきなのに、いやまあ僕やクロハさん、ハクラちゃんが精神生命体だからというのもあるかもしれないけど、それでも何か良くない影響があるはずなんだ
現に生身の詩季さんすら何ともないんだ
つまりこれは怪異の力を完全に制御してるってこと?
サニアさんがその能力をしっかりと見極めるために、ずっとメトちゃんと訓練場に籠ってる
もし危なくなったらすぐに呼ぶってことで僕らは中に入るための扉近くに待機してるんだけど、悲鳴は聞こえないし呼ぶ声もない
時折何かが出てきている音は聞こえてくるから、サニアさんに何かあったってことは無いとは思う
そのまま数時間が過ぎたころ扉が急に開いてサニアさんが満足そうな顔で出てきた
「非常に素晴らしい能力です! 能力の女神としてはこの子を是非とも私の天使にしたいところですね」
「天使!? ママの天使ってこと?」
「ええそうです。ねえ詩季さん? メトちゃんを私の天使として旅立たせる気は?」
詩季さんは考え込むようにして顎に手を置き唸っている
「確かに・・・。いやでも子供を預かる身としては・・・。でも天涯孤独・・・。ええやっぱりそうよね。ええそう」
どうやら頭の中で他の姉妹たちと話し合いをしているみたいだ
こういう時一人だけど一人じゃない詩季さんって便利そうって思う
「分かりました女神様、この子をお任せできますか? わたくしたちでは恐らくこの子の力を制御などできないでしょう」
子供が大好きな詩季さんのことだ。きっと断腸の思いだろう
でもこの子のためを思ってそう決意してくれたんだ
だから僕たちは絶対にメトちゃんを守らなくちゃいけない
「ありがとう詩季さん。この子は必ず立派な天使にしてみせます。そして成長した姿をあなたに見せに帰ってきます」
メトちゃんはまだ人間だ
だけどこれから先成長していく過程でサニアさんの力を受け続けることによって、どこかで天使へと進化するはずだ
人間からは遠い道のりだろうけどね
「なる~! 私ママの天使になる~」
ニッコニコの笑顔で嬉しそうなメトちゃんはサニアさんに思いっきり抱き着いた
その後僕の方にもぎゅー――っと抱き着いてきたよカワイイね!
「あれ? あの女神様、この子の背中・・・」
詩季さんに言われて僕らはメトちゃんの背中を見てみた
するとなんともうすでに小さな翼が生えている
まだまだ天使としては覚醒していないみたいだけど、まさかただついてくるって言っただけで翼が生えて来るなんて
これは成長が早いなんてもんじゃない
恐らくこの子の能力が関係してもう天使への兆しが見え始めてるんだと思う
天使になるにはかなりの修行と素質が必要だ
素質は十分だけどこの子はまだまだ小さな子供だしなぁ
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「ねぇママたち、この背中のフワフワなあに?」
「それは天使の翼です。まだ小さいけれどいずれ空を飛べるほどにってあなたは能力で飛べるのだからあまり必要はないかもしれませんね。まあすぐにしまえるのでまずはそこから練習しましょう」
「うんママ!」
元気よく飛び跳ねながら手を上げてる
翼をしまう位なら多分そんなに時間はかからないね
それにこの子はもう自分の能力を完全に理解して使いこなしてるみたいだし、天使に覚醒するのもすぐかも
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