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勇者の成長10
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雷のような模様の服を着た全体的に黄色い少女キキ
彼女が魔王に一礼し、本来クロハかハクラが座る位置に座ったところで会合が始まった
「今回のご訪問、心より嬉しく思います。姫たちは現在救世の旅に出ていますので私が代理として外交を務めさせていただき・・・」
「ああかたっ苦しくなくていいさ。俺たちは別に外交できたわけじゃなくてだな、ただ観光を」
「ああそうでしたか! では案内をつけましょう。そうですね・・・。モモネさんどうですか?」
「あらん、勇者様の案内をできるのでしたら喜んで。それにしても、可愛らしいですねぇ三人とも、んふふ」
かなり、いや完全にアウト的な恰好の桃色の髪にセクシーすぎる衣装を着た女性モモネ
彼女はこの鬼神たちの中でも一番年上(とは言っても一歳だけだが)で、鬼神たちのお姉さんのような存在だ
男を虜にする反面真面目で誠実、実は男と付き合ったことがないという純粋さも持ち合わせている
「あ、ああ、よろしく頼むよモモネさん」
会議はすぐに終わり、モモネの案内の元鬼ヶ島を見て回ることになった
「まずはどう言ったところにぃ、行きたいですん?」
「えーっと、お腹が空いたから美味しい料理店がいいかな」
キーラのお腹がグーっとなり、ちょうどお昼時であったため食堂街へ向かうことにした
「では、私のおすすめのお店に行きましょうか」
モモネの美しい微笑みに三人とも頬を染める
三人とも女性が性対象ではないが、モモネは天然で魅了の力を持っているため三人にもそれが作用している
意図して使えばそれはどんなものでも魅了し操る危険な力となるため、平和主義者の彼女は普段力をかなり抑えていた
歩き始めてから約三十分
大きなお握り屋さんと書かれた店の前に来た
おにぎりは鬼ヶ島一番の名産品で、具も色々とある
その中でもこの大きなお握り屋さんと言う店は鬼ヶ島で最初にお握り屋を始めた店だ
「ここはですねん、んふ、変わり種のおにぎりもたくさんあるのですん。ほら、パイナップルやバナナと言ったデザートお握りもあるんですよん」
甘いおにぎりはそこまで人気は無いが、安定して人気なのは梅、鮭などと言った定番品だ
変わり種で人気なのはエルフの国で採れるスイート梅による梅干しのおにぎりで、甘いながらも程よい酸味がおにぎりの具として最高の組み合わせとなっている
ハクラもクロハもこのスイーツ梅干しのおにぎりが大好きで、異世界に旅立つ前に何個も買い込んだほどだった
「なるほどな、じゃあ俺はそのスイーツ梅干しにしようっと。キーラは?」
「私はうんと、レビンタラコにするよ」
「私はそうですね、アッシュクラブのサラダお握りと言うのにしてみます」
キーラもリドリリも具を決めたようだ
一個しか頼んでいないが、店の名の通りこの店のおにぎりは一つが大きい
一個もあればお腹いっぱいになるのだ
まぁアカネやエンシュ、ハクラと言った食いしん坊は一個では足りないようだが
ものの数十秒で一個が出来上がり、それぞれの前に提供される
「うわ、でっか・・・」
一つが顔ほどもある大きなお握り
握っているのは鬼人のイケメン亭主で、五百二十歳と中年だが、鬼ヶ島の鬼人や鬼仙は若いまま年を取る
ハクラにしても百五十と言う年齢だが、人間の年齢で言うと十五歳ほどである
三者三葉のおにぎりを必死になって食べ終えるとキーラはお腹がポッコリと出ていた
「うう、苦しい、もう無理」
「私も」
「私は意外ともう一個くらいならいけそうです」
「んふふ、ここのは大きいけど美味しいでしょ? 飽きがこないでしょう?」
確かに飽きることなく食べきれたので三人とも満腹な上に心も満たされていた
ここのおにぎりは食べ進めるごとに少しずつ味が変化するよう工夫されている
そのため飽きないのだ
大人気の理由もそこにある
昼食を食べ終え、次は観光ということでモモネは張り切って案内を始めた
彼女が魔王に一礼し、本来クロハかハクラが座る位置に座ったところで会合が始まった
「今回のご訪問、心より嬉しく思います。姫たちは現在救世の旅に出ていますので私が代理として外交を務めさせていただき・・・」
「ああかたっ苦しくなくていいさ。俺たちは別に外交できたわけじゃなくてだな、ただ観光を」
「ああそうでしたか! では案内をつけましょう。そうですね・・・。モモネさんどうですか?」
「あらん、勇者様の案内をできるのでしたら喜んで。それにしても、可愛らしいですねぇ三人とも、んふふ」
かなり、いや完全にアウト的な恰好の桃色の髪にセクシーすぎる衣装を着た女性モモネ
彼女はこの鬼神たちの中でも一番年上(とは言っても一歳だけだが)で、鬼神たちのお姉さんのような存在だ
男を虜にする反面真面目で誠実、実は男と付き合ったことがないという純粋さも持ち合わせている
「あ、ああ、よろしく頼むよモモネさん」
会議はすぐに終わり、モモネの案内の元鬼ヶ島を見て回ることになった
「まずはどう言ったところにぃ、行きたいですん?」
「えーっと、お腹が空いたから美味しい料理店がいいかな」
キーラのお腹がグーっとなり、ちょうどお昼時であったため食堂街へ向かうことにした
「では、私のおすすめのお店に行きましょうか」
モモネの美しい微笑みに三人とも頬を染める
三人とも女性が性対象ではないが、モモネは天然で魅了の力を持っているため三人にもそれが作用している
意図して使えばそれはどんなものでも魅了し操る危険な力となるため、平和主義者の彼女は普段力をかなり抑えていた
歩き始めてから約三十分
大きなお握り屋さんと書かれた店の前に来た
おにぎりは鬼ヶ島一番の名産品で、具も色々とある
その中でもこの大きなお握り屋さんと言う店は鬼ヶ島で最初にお握り屋を始めた店だ
「ここはですねん、んふ、変わり種のおにぎりもたくさんあるのですん。ほら、パイナップルやバナナと言ったデザートお握りもあるんですよん」
甘いおにぎりはそこまで人気は無いが、安定して人気なのは梅、鮭などと言った定番品だ
変わり種で人気なのはエルフの国で採れるスイート梅による梅干しのおにぎりで、甘いながらも程よい酸味がおにぎりの具として最高の組み合わせとなっている
ハクラもクロハもこのスイーツ梅干しのおにぎりが大好きで、異世界に旅立つ前に何個も買い込んだほどだった
「なるほどな、じゃあ俺はそのスイーツ梅干しにしようっと。キーラは?」
「私はうんと、レビンタラコにするよ」
「私はそうですね、アッシュクラブのサラダお握りと言うのにしてみます」
キーラもリドリリも具を決めたようだ
一個しか頼んでいないが、店の名の通りこの店のおにぎりは一つが大きい
一個もあればお腹いっぱいになるのだ
まぁアカネやエンシュ、ハクラと言った食いしん坊は一個では足りないようだが
ものの数十秒で一個が出来上がり、それぞれの前に提供される
「うわ、でっか・・・」
一つが顔ほどもある大きなお握り
握っているのは鬼人のイケメン亭主で、五百二十歳と中年だが、鬼ヶ島の鬼人や鬼仙は若いまま年を取る
ハクラにしても百五十と言う年齢だが、人間の年齢で言うと十五歳ほどである
三者三葉のおにぎりを必死になって食べ終えるとキーラはお腹がポッコリと出ていた
「うう、苦しい、もう無理」
「私も」
「私は意外ともう一個くらいならいけそうです」
「んふふ、ここのは大きいけど美味しいでしょ? 飽きがこないでしょう?」
確かに飽きることなく食べきれたので三人とも満腹な上に心も満たされていた
ここのおにぎりは食べ進めるごとに少しずつ味が変化するよう工夫されている
そのため飽きないのだ
大人気の理由もそこにある
昼食を食べ終え、次は観光ということでモモネは張り切って案内を始めた
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