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勇者の成長6
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目を覚まして早速ニャコから受け取った力を使ってみると、目に移る光景が寝室から真っ白な何もない空間へと変化した
かなり広い空間で、ここならどれだけ暴れても問題なさそうだった
そんな空間の中心に一枚の紙が置かれている
そこには空間の利用方法と書かれていた
「えっとなになに、空間では自分の欲しいものを思い浮かべると実現するのにゃ。ただ制限はあるのにゃ。出せるのは食料や生活必需品だけなのにゃ。この空間で出たものは外に持ち出せないから注意が必要なのにゃ。空間内では時間の流れが違うからいくらいても外では時間が進まないのにゃ。以上有効活用してほしいのにゃ。ニャコより。ふむふむ、ニャコ様ありがとうございます」
ここにはいないニャコに向かて祈りをささげるアイシス
その信仰心はちゃんとニャコへと届くことだろう
「さて、また修行するときにでも有効活用させてもらうか
空間を閉じてベッドから抜け出すと朝食を食べるためにリドリリの元へ向かった
ちなみに横ではキーラが寝ていたのだが、疲れているのか起きなかったためそのままである
「アイシス、よく眠れましたか? キーラはかなり頑張ったようでして、浄化の神様からも良い生徒だとお墨付きをいただいております。ただ筋肉を鍛えようとするので油断はできませんが。実を言うとこの疲れも筋トレをしたからのようなのです」
「キーラをガチムチにするのだけは阻止しないとな」
「ええ本当に」
二人の意見は一致し、キーラが可愛らしい姿のままでいることを望んでいる
それに浄化の神アルケインからも筋肉は必要ないと言われている
変な憧れを持ってしまったキーラの思考を変える必要があった
「結構意志が固いからなぁキーラは。これは俺が新しい力を馴染ませるより苦労しそうだ」
「ええ本当に」
二人はため息をついていかにしてキーラのガチムチ化を阻止するかという考えを巡らせた
ニャコの力を得てから数日後のこと
魔族国にエルフの使節団が来た
なんでも貿易のことで新たな経路を確保したいらしく、その経路を切り開くのを手伝ってほしいという話だった
普通に切り開くだけならエルフだけでも事足りるのだが、その経路には瘴気から生まれた危険な魔物が跋扈しているらしく、エルフだけではかなり危険なようだ
「と言うわけで勇者様、お力をお貸しいただきたいのですが」
「もちろん、あ、魔王はこれから修行だからさ、俺とリドリリで行こうと思うんだけど大丈夫かな?」
「はい! 助かります」
使節団のリーダーである女性が嬉しそうに微笑んだ
エルフ特融の美しい彼女は女王ルニサニアの妹で、アルサナと言う女性だ
アルサナは王族でありながらフィールドワークが大好きで、植物学者でもあった
そのため瘴気によって変化した植物の調査もかねて魔族国に来たらしい
「では明日の朝お迎えに上がりますので、用意しておいてくださいね」
「ああ」
アルサナは大満足で魔族国でとった宿へと戻って行った
「新しい経路を確保できればエルフだけではなく様々な人種との経路も確保できそうです。人間族、ドワーフ族、ゴブリン族やこの前国交を結んだオーク族との貿易も行えそうですね」
「ほほお、いいじゃないか、いっちょ頑張るかリドリリ!」
「はい!」
二人は明日に供えて旅路の用意する。とは言っても数日間の旅なのでそこまで用意することもないのだが
かなり広い空間で、ここならどれだけ暴れても問題なさそうだった
そんな空間の中心に一枚の紙が置かれている
そこには空間の利用方法と書かれていた
「えっとなになに、空間では自分の欲しいものを思い浮かべると実現するのにゃ。ただ制限はあるのにゃ。出せるのは食料や生活必需品だけなのにゃ。この空間で出たものは外に持ち出せないから注意が必要なのにゃ。空間内では時間の流れが違うからいくらいても外では時間が進まないのにゃ。以上有効活用してほしいのにゃ。ニャコより。ふむふむ、ニャコ様ありがとうございます」
ここにはいないニャコに向かて祈りをささげるアイシス
その信仰心はちゃんとニャコへと届くことだろう
「さて、また修行するときにでも有効活用させてもらうか
空間を閉じてベッドから抜け出すと朝食を食べるためにリドリリの元へ向かった
ちなみに横ではキーラが寝ていたのだが、疲れているのか起きなかったためそのままである
「アイシス、よく眠れましたか? キーラはかなり頑張ったようでして、浄化の神様からも良い生徒だとお墨付きをいただいております。ただ筋肉を鍛えようとするので油断はできませんが。実を言うとこの疲れも筋トレをしたからのようなのです」
「キーラをガチムチにするのだけは阻止しないとな」
「ええ本当に」
二人の意見は一致し、キーラが可愛らしい姿のままでいることを望んでいる
それに浄化の神アルケインからも筋肉は必要ないと言われている
変な憧れを持ってしまったキーラの思考を変える必要があった
「結構意志が固いからなぁキーラは。これは俺が新しい力を馴染ませるより苦労しそうだ」
「ええ本当に」
二人はため息をついていかにしてキーラのガチムチ化を阻止するかという考えを巡らせた
ニャコの力を得てから数日後のこと
魔族国にエルフの使節団が来た
なんでも貿易のことで新たな経路を確保したいらしく、その経路を切り開くのを手伝ってほしいという話だった
普通に切り開くだけならエルフだけでも事足りるのだが、その経路には瘴気から生まれた危険な魔物が跋扈しているらしく、エルフだけではかなり危険なようだ
「と言うわけで勇者様、お力をお貸しいただきたいのですが」
「もちろん、あ、魔王はこれから修行だからさ、俺とリドリリで行こうと思うんだけど大丈夫かな?」
「はい! 助かります」
使節団のリーダーである女性が嬉しそうに微笑んだ
エルフ特融の美しい彼女は女王ルニサニアの妹で、アルサナと言う女性だ
アルサナは王族でありながらフィールドワークが大好きで、植物学者でもあった
そのため瘴気によって変化した植物の調査もかねて魔族国に来たらしい
「では明日の朝お迎えに上がりますので、用意しておいてくださいね」
「ああ」
アルサナは大満足で魔族国でとった宿へと戻って行った
「新しい経路を確保できればエルフだけではなく様々な人種との経路も確保できそうです。人間族、ドワーフ族、ゴブリン族やこの前国交を結んだオーク族との貿易も行えそうですね」
「ほほお、いいじゃないか、いっちょ頑張るかリドリリ!」
「はい!」
二人は明日に供えて旅路の用意する。とは言っても数日間の旅なのでそこまで用意することもないのだが
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