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無能の異世界人6
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アーキア・アーカイブスは見る世界全てが輝いて見えるほど陽気な性格の少年だ
家族はいないが彼は幸せだった
幼いころに両親を失い孤児院で育ったが、そこの先生によって彼はまっすぐにポジティブに育った
彼のモットーは何事も陽気に
そんな彼の性格は突然異世界に飛ばされてもいかんなく発揮された
何の能力も魔力もなく、飛ばされた世界で虐げられ、無能とののしられても、それでも彼は陽気に明るく振舞った
その結果多くの仲間に恵まれたのだが、しばらくしてアウルに攫われた
そして悪意を大量に吸収した世界の種を植え付けられる
悪意は彼に広がったが、彼は屈しなかった
逆に悪意を最高の善意に変え、世界の種は彼の力となったのだ
「見なよあれ、んんはは、素晴らしいではないか! ああ私はこの世界に来るために生まれたのかもしれないねぇ」
「なんかババアみたいね」
「うるさい!」
エーテとレノンナ、りえは三人でショッピング回り、残りの二人はウルに関する情報を集めることになった
「僕らだけ何で調査なんだよ」
「まぁまぁ、女の子ってのはいろいろあるんだよ。それにショッピングをするって言うのはこの世界の食や文化を調べることもできる。エーテさんがついてるんだからその辺詳しく調べてくれると思うよ」
「でもさ、ショッピングするってお金は? この世界のお金なんて誰も持ってないよね?」
「あ、そう言えばそうだね。タハハ、どうするんだろうね」
「笑い事じゃない気がするけど・・・」
実を言うとお金に勘しては心配いらない
エーテの能力で自分の持っているものとその世界のお金を等価交換することができる
ただお金を男二人に渡し忘れていただけだ
そんなこととはつゆ知らず、彼らはご飯も食べれず情報収集をすることとなった
数時間後、げっそりとした男たちの元に女性陣がホクホクとした顔で帰って来た
「なんっでだよ! なんで君たちだけそんなに買い物できてるんだよ! エーテさん! そのから揚げ串はなに!? りえちゃんいいねぇその帽子、似合ってるよー。レノンナちゃんはずいぶんいっぱい買ってらっしゃること! どういうことですかエーテさん! 僕達飲まず食わずで情報収集してたんですよ! ああもうお腹すいた! ちょっとその串くださいよ!」
「あっはっはっは、怒涛だねぇアモン君。ほれ串だとってこーい」
「僕は犬じゃない!」
ポーンと串が投げられてそれをアモンは素早くキャッチした
「おおうまいうまい」
いじられ役アモン、彼はこれで楽しんでいるから問題はない
「ハァじゃ、僕らもご飯買ってきますからお金下さいよ」
「ほいほい」
エーテにお金をもらうとアーキアと共に屋台の出ている場所へと走った
その他にも服や下着を買い、しばらくの生活は大丈夫だろう
「うまかった。すごいなここの食べ物は」
「うんうん、レッドピートのから揚げだっけ? 凄くおいしいね、柔らかいし外はカリッと揚げられてる」
満足したアーキアとアモン
そのまま彼らは街で聞いた情報を共有し始めた
「まずは私さねぇ。情報は宝、私の聞いた話だと、ここの隣町で私達のようなあまり見ない恰好の一団が見られたそうだよぉ。うん、まあそいつらがウルかどうかはまったくわからんわね! 取りあえず暴れたりとかは無いから隣町に行ってみようか」
「ふむふむ、じゃあ次は僕らかな。僕らも同じような情報だったね。他には特になし、あ、でも面白い情報が一つあったよ。なんでもクルーフェイタっていう大きな街に異世界から来た勇者がいるんだって。フフハハ、えっとね、名前は確かサカシタって人だったよねアモンくん」
「勇者か、縁のない話だって思ってたけどね」
「勇者、それは興味あるわね。エーテ、どう思う?」
「うんうん、なら会ってみればいいと思うさね。先に」
「勇者に、ですか? 会ってみたいです!」
満場一致、まずはその勇者サカシタに会いに行くことになった
うまくいけば協力も取り付けれるだろうとの話になった
食事を終え、ホテルを二部屋とって休む
そして翌朝の朝日が昇ってすぐにクルーフェイタという街へと向かった
ちなみに転移装置があるのであえて早起きをした意味が全くなかったのだが、それは言いっこなしだ
家族はいないが彼は幸せだった
幼いころに両親を失い孤児院で育ったが、そこの先生によって彼はまっすぐにポジティブに育った
彼のモットーは何事も陽気に
そんな彼の性格は突然異世界に飛ばされてもいかんなく発揮された
何の能力も魔力もなく、飛ばされた世界で虐げられ、無能とののしられても、それでも彼は陽気に明るく振舞った
その結果多くの仲間に恵まれたのだが、しばらくしてアウルに攫われた
そして悪意を大量に吸収した世界の種を植え付けられる
悪意は彼に広がったが、彼は屈しなかった
逆に悪意を最高の善意に変え、世界の種は彼の力となったのだ
「見なよあれ、んんはは、素晴らしいではないか! ああ私はこの世界に来るために生まれたのかもしれないねぇ」
「なんかババアみたいね」
「うるさい!」
エーテとレノンナ、りえは三人でショッピング回り、残りの二人はウルに関する情報を集めることになった
「僕らだけ何で調査なんだよ」
「まぁまぁ、女の子ってのはいろいろあるんだよ。それにショッピングをするって言うのはこの世界の食や文化を調べることもできる。エーテさんがついてるんだからその辺詳しく調べてくれると思うよ」
「でもさ、ショッピングするってお金は? この世界のお金なんて誰も持ってないよね?」
「あ、そう言えばそうだね。タハハ、どうするんだろうね」
「笑い事じゃない気がするけど・・・」
実を言うとお金に勘しては心配いらない
エーテの能力で自分の持っているものとその世界のお金を等価交換することができる
ただお金を男二人に渡し忘れていただけだ
そんなこととはつゆ知らず、彼らはご飯も食べれず情報収集をすることとなった
数時間後、げっそりとした男たちの元に女性陣がホクホクとした顔で帰って来た
「なんっでだよ! なんで君たちだけそんなに買い物できてるんだよ! エーテさん! そのから揚げ串はなに!? りえちゃんいいねぇその帽子、似合ってるよー。レノンナちゃんはずいぶんいっぱい買ってらっしゃること! どういうことですかエーテさん! 僕達飲まず食わずで情報収集してたんですよ! ああもうお腹すいた! ちょっとその串くださいよ!」
「あっはっはっは、怒涛だねぇアモン君。ほれ串だとってこーい」
「僕は犬じゃない!」
ポーンと串が投げられてそれをアモンは素早くキャッチした
「おおうまいうまい」
いじられ役アモン、彼はこれで楽しんでいるから問題はない
「ハァじゃ、僕らもご飯買ってきますからお金下さいよ」
「ほいほい」
エーテにお金をもらうとアーキアと共に屋台の出ている場所へと走った
その他にも服や下着を買い、しばらくの生活は大丈夫だろう
「うまかった。すごいなここの食べ物は」
「うんうん、レッドピートのから揚げだっけ? 凄くおいしいね、柔らかいし外はカリッと揚げられてる」
満足したアーキアとアモン
そのまま彼らは街で聞いた情報を共有し始めた
「まずは私さねぇ。情報は宝、私の聞いた話だと、ここの隣町で私達のようなあまり見ない恰好の一団が見られたそうだよぉ。うん、まあそいつらがウルかどうかはまったくわからんわね! 取りあえず暴れたりとかは無いから隣町に行ってみようか」
「ふむふむ、じゃあ次は僕らかな。僕らも同じような情報だったね。他には特になし、あ、でも面白い情報が一つあったよ。なんでもクルーフェイタっていう大きな街に異世界から来た勇者がいるんだって。フフハハ、えっとね、名前は確かサカシタって人だったよねアモンくん」
「勇者か、縁のない話だって思ってたけどね」
「勇者、それは興味あるわね。エーテ、どう思う?」
「うんうん、なら会ってみればいいと思うさね。先に」
「勇者に、ですか? 会ってみたいです!」
満場一致、まずはその勇者サカシタに会いに行くことになった
うまくいけば協力も取り付けれるだろうとの話になった
食事を終え、ホテルを二部屋とって休む
そして翌朝の朝日が昇ってすぐにクルーフェイタという街へと向かった
ちなみに転移装置があるのであえて早起きをした意味が全くなかったのだが、それは言いっこなしだ
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