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魔族国再び1
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植物人の国をニーバちゃんに案内してもらって大満足の僕たちは食事をとっていた
彼ら植物人は日光と地面からの栄養で生活できるんだけど、たまに野菜は取ってるらしい
で、そんな料理をふるまってくれたんだ
ハクラちゃんは大根の煮物が出てきてものすごく喜んでる
野菜料理でお腹を満たして次の国へ向かうことにした
「また来てくださいね精霊様!」
「うん、ありがとうニーバちゃん」
この後は魔族国に向かうつもりなんだ
久しぶりに勇者やキーラちゃんに会いたいしね
キーラちゃんとは連絡はとれてるんだけど、勇者アイシスさんは全く取れない
一体どこで何をしてるんだろう?
キーラちゃんが言うには彼女は世界各地で人助けをしてるらしい
まぁあの子らしいと言えばらしいね
植物人の国から飛び立つと一気に魔族国へ飛んだ
魔族国にはまだ精霊用の転移魔法陣がないからね。転移装置はあるんだけど、この植物人の国に装置がないからね
だから空を飛んで行くしかないんだ
まぁ僕やこの二人の鬼神にとって飛んでいくって言うのはそんなに手間じゃないしね
驚くほどの速度も出せるし、このくらいの距離なら二十分ほどで着きそう
大きな城が見えて来る
そこが魔王キーラちゃんが住む城で、お付きのリドリリさんにはすでに連絡をしてあるから空から入っても大丈夫
国に入って城の前に降り立つと魔族に一斉に囲まれた
「精霊様! 精霊様が来られたぞ!」
「すぐにおもてなしの準備を!」
うわ、なんてすごい熱気なんだ。僕だけじゃなくハクラちゃんたちも大歓迎出迎えられたから、二人は少し驚いた顔をしてる
まあかつての戦争では互いに敵同士だったからね
魔王がキーラちゃんになってからは平和で、魔族たちも他の種族と交流が持ててうれしいみたいだ
「おお! 精霊様、よくぞ来てくださいました! お久しぶりです」
そこにキーラちゃんの可愛い声が響いた
彼女の方を見て僕はびっくりした
なにせ角と背が大きくなってるからね。それにペタンコだった胸も成長してる
ハクラちゃんがそれを見て目が少し死んでたけど気にしないでおこう
「それでアイシスのことなんだけど、今まだ帰って来てないんだ」
「そっか、いつ帰るか、とかは分からないよね?」
「うーむ、難しいのだ。何せ人を救うのに奮闘しておるからなぁ」
「あ、僕の前では普通に話していいから」
「そっか、そうだった」
僕とキーラちゃんは友達だから対等に話して欲しいって言ったんだ
ハクラちゃんにも言ってるのに彼女は全然崩してくれないな、恐れ多いとかで・・・
「取りあえず家に来て。リドリリが腕によりをかけて料理を作ってくれてるから」
「それは楽しみだね」
歓迎会は滞りなく行われたみたい
リドリリさんはキーラちゃんの幼馴染にして秘書にして親友にして護衛。そして今回新たに料理人というのが追加された
何でもできるなこの人
「どう? リドリリの料理は絶品でしょう?」
「は、はい、このお肉料理、凄くおいしいですね」
「ハクラさんはお酒は飲まないの? 鬼系の人種はお酒が大好きって聞いたけど」
「それが私達はお酒に弱いのです。仙人と鬼人双方の血が混ざるとどうやらお酒に極端に弱くなるみたいでして」
そういえばアカネさんやキキさん、ソウカさんも苦手だって聞いたっけ
ご飯を食べ終えた僕らは王や姫としての在り方を語り合った
とにかくキーラちゃんとクロハさんは気が合うようで、始終熱く議論し合ってたね
クロハさん、ハクラちゃんのことしか頭にないと思ってたけど、しっかりと国のことを考えれるんだね
ハクラちゃんはちょっと頭がショートしてるみたいだ
馬鹿ではないんだけど、政治的な話しになるとどうにもついて行けないっぽいね
「なるほど、国の生産量をあげることで自給自足を促す。そしてその実りを貿易に・・・。クロハ殿とは非常にいい議論ができましたぞ」
「いえ、こちらとしても国交を結んだ国の王と正式にお話がしたかったと思っていましたので」
二人は意気投合して、クロハさんがそばにあった飲み物を飲み下した
「あ、それは」
リドリリさんが止めようとしたけど一足遅くて、クロハさんはグラスを飲み干してしまった
その中に入っていたのは果実酒
クロハさんに出されていたぶどうジュースに似てたからついうっかり飲んじゃったんだろう
そのとたんクロハさんはひっくり返って目を回していた
普段クールな彼女がへべれけに酔っぱらってふにゃふにゃになっちゃってるよ
そしてハクラちゃんを見つけた瞬間服を脱いで抱き着き、キスの嵐を送っていた
「お、お姉ちゃん落ち着いて!」
「何を言うのですハクラ! 私はとてもとてもまともれすよ!」
呂律も回らなくなってる
でも引きはがそうにも力が強すぎて全然剥がれない
と思ったら急に離れてコテンと床に転がって気絶するように寝てしまった
ここまでお酒に弱いのか・・・
彼ら植物人は日光と地面からの栄養で生活できるんだけど、たまに野菜は取ってるらしい
で、そんな料理をふるまってくれたんだ
ハクラちゃんは大根の煮物が出てきてものすごく喜んでる
野菜料理でお腹を満たして次の国へ向かうことにした
「また来てくださいね精霊様!」
「うん、ありがとうニーバちゃん」
この後は魔族国に向かうつもりなんだ
久しぶりに勇者やキーラちゃんに会いたいしね
キーラちゃんとは連絡はとれてるんだけど、勇者アイシスさんは全く取れない
一体どこで何をしてるんだろう?
キーラちゃんが言うには彼女は世界各地で人助けをしてるらしい
まぁあの子らしいと言えばらしいね
植物人の国から飛び立つと一気に魔族国へ飛んだ
魔族国にはまだ精霊用の転移魔法陣がないからね。転移装置はあるんだけど、この植物人の国に装置がないからね
だから空を飛んで行くしかないんだ
まぁ僕やこの二人の鬼神にとって飛んでいくって言うのはそんなに手間じゃないしね
驚くほどの速度も出せるし、このくらいの距離なら二十分ほどで着きそう
大きな城が見えて来る
そこが魔王キーラちゃんが住む城で、お付きのリドリリさんにはすでに連絡をしてあるから空から入っても大丈夫
国に入って城の前に降り立つと魔族に一斉に囲まれた
「精霊様! 精霊様が来られたぞ!」
「すぐにおもてなしの準備を!」
うわ、なんてすごい熱気なんだ。僕だけじゃなくハクラちゃんたちも大歓迎出迎えられたから、二人は少し驚いた顔をしてる
まあかつての戦争では互いに敵同士だったからね
魔王がキーラちゃんになってからは平和で、魔族たちも他の種族と交流が持ててうれしいみたいだ
「おお! 精霊様、よくぞ来てくださいました! お久しぶりです」
そこにキーラちゃんの可愛い声が響いた
彼女の方を見て僕はびっくりした
なにせ角と背が大きくなってるからね。それにペタンコだった胸も成長してる
ハクラちゃんがそれを見て目が少し死んでたけど気にしないでおこう
「それでアイシスのことなんだけど、今まだ帰って来てないんだ」
「そっか、いつ帰るか、とかは分からないよね?」
「うーむ、難しいのだ。何せ人を救うのに奮闘しておるからなぁ」
「あ、僕の前では普通に話していいから」
「そっか、そうだった」
僕とキーラちゃんは友達だから対等に話して欲しいって言ったんだ
ハクラちゃんにも言ってるのに彼女は全然崩してくれないな、恐れ多いとかで・・・
「取りあえず家に来て。リドリリが腕によりをかけて料理を作ってくれてるから」
「それは楽しみだね」
歓迎会は滞りなく行われたみたい
リドリリさんはキーラちゃんの幼馴染にして秘書にして親友にして護衛。そして今回新たに料理人というのが追加された
何でもできるなこの人
「どう? リドリリの料理は絶品でしょう?」
「は、はい、このお肉料理、凄くおいしいですね」
「ハクラさんはお酒は飲まないの? 鬼系の人種はお酒が大好きって聞いたけど」
「それが私達はお酒に弱いのです。仙人と鬼人双方の血が混ざるとどうやらお酒に極端に弱くなるみたいでして」
そういえばアカネさんやキキさん、ソウカさんも苦手だって聞いたっけ
ご飯を食べ終えた僕らは王や姫としての在り方を語り合った
とにかくキーラちゃんとクロハさんは気が合うようで、始終熱く議論し合ってたね
クロハさん、ハクラちゃんのことしか頭にないと思ってたけど、しっかりと国のことを考えれるんだね
ハクラちゃんはちょっと頭がショートしてるみたいだ
馬鹿ではないんだけど、政治的な話しになるとどうにもついて行けないっぽいね
「なるほど、国の生産量をあげることで自給自足を促す。そしてその実りを貿易に・・・。クロハ殿とは非常にいい議論ができましたぞ」
「いえ、こちらとしても国交を結んだ国の王と正式にお話がしたかったと思っていましたので」
二人は意気投合して、クロハさんがそばにあった飲み物を飲み下した
「あ、それは」
リドリリさんが止めようとしたけど一足遅くて、クロハさんはグラスを飲み干してしまった
その中に入っていたのは果実酒
クロハさんに出されていたぶどうジュースに似てたからついうっかり飲んじゃったんだろう
そのとたんクロハさんはひっくり返って目を回していた
普段クールな彼女がへべれけに酔っぱらってふにゃふにゃになっちゃってるよ
そしてハクラちゃんを見つけた瞬間服を脱いで抱き着き、キスの嵐を送っていた
「お、お姉ちゃん落ち着いて!」
「何を言うのですハクラ! 私はとてもとてもまともれすよ!」
呂律も回らなくなってる
でも引きはがそうにも力が強すぎて全然剥がれない
と思ったら急に離れてコテンと床に転がって気絶するように寝てしまった
ここまでお酒に弱いのか・・・
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