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獣人族の国再び1
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僕はテュネに抱っこされたまま仙人の長であるジョカさんのいる家まで連れていかれた
何か話があるみたい
とりあえず恥ずかしいのでテュネに降ろしてもらってからジョカさんに会った
「精霊様、迷宮お疲れ様でした。実はニャコ様から伝言があるのです」
「伝言? でもさっき会った時は何もおっしゃってなかったけど」
「そうなのですか? 恐らく忘れているのでしょう。ニャコ様ですので」
「あ、そうなんだ」
「はい、それでですね、先ほど精霊様が迷宮に入ってすぐのことなのですが、鬼仙の姫が死の淵に瀕した部下を連れてきたのです」
「え!?」
「ハクラ姫とキキのようでした。キキはかなりの深手を負っていたようでして」
「え、キキちゃん大丈夫なの!?」
「はい、それは、ニャコ様が何とかしてくださいましたので問題ないのですが」
「ほっ、よかった。それでそれで?」
「ニャコ様が言うには、ハクラと共に次の迷宮に行くようにとのことなのです」
「え? ハクラちゃんと?」
「はい、四大精霊様には精霊の国にお帰りいただき、これからはハクラと行動を共にせよと」
「な、なんでだろう?」
「それは、私にはわかりかねます」
「そっか、ありがとうジョカさん」
「いえ、頑張って下さいね」
「うん・・・」
テュネたちと、分かれるの? なんで?
僕は訳も分からぬままにそのままテュネたちから離れないといけなくなった
「リディエラ様、別に今生の別れというわけではありませんよ。修行が終わればまた会えます」
「でも、でも」
「私達だって~、離れるのは~、寂しいです~」
「そうですよ。ほらエンシュをみて下さい。号泣してます」
「ちょ、アスラム、ばらさないで!」
それから四柱皆としっかりと別れを告げて、僕は一人鬼ヶ島を目指すことにした
ハクラちゃんと合流して獣人族の国ガルドラに行かなきゃ
「リディエラ様、いつでも私達を呼んでください。精霊召喚を行えばすぐに駆け付けれますから」
「うん、ちょっとの間お別れだけど、もっと成長して皆に会う日を楽しみにしてるよ」
「はい! シルフェイン様には私達からお伝えしておきます」
「頑張ってくださいねリディエラ様!」
「私も寂しいけど~、国で待ってますね~」
ジョカさんたちにお礼を言って、四大精霊の見送る中僕は鬼ヶ島に転移する
あっという間に景色が変わって、久しぶりの鬼ヶ島
首都であるトウゲンに向かう道中、ハクラちゃんの部下の鬼仙の一人、ソウカちゃんに会った
「あら~リディエラ様じゃないですか~、お久しぶり~ですね~」
「久しぶり、ハクラちゃんいる?」
「はい~、今クロハ様とお風呂に~。あ、覗かない方がいいですよ~」
「?」
いや覗かないけど?
とりあえず二人がお風呂から上がるまで屋敷で待たせてもらうことにした
ソウカちゃんがお茶とお茶菓子を出してくれる
「このお菓子~、私の手作りなんです~。お口に合いますか~?」
「美味しそう! いただきます!」
お饅頭を楊枝で小さく切って口に運ぶ
甘すぎず程よくて、ゴマの風味が香る最高のお饅頭だ
お茶を飲むとすっきりとした苦みが口を潤してくれる
「美味しいね! ソウカちゃんが作ったの? すごい!」
「おほめ頂き~、光栄です~」
「ああ!これは精霊様! こらソウカ!精霊様がいらっしゃってるならまず私に言いなさい!」
「ごめんね~キキちゃん~。忘れてた~」
「もう全く、申し訳ありません精霊様。すぐにハクラを呼んでまいります」
「いいよいいよゆっくりで」
キキちゃんは踵を返して走って行ってしまった
その直後、キャー!というキキちゃんの悲鳴が聞こえたので、慌ててソウカちゃんと見に行くと、裸で絡み合うようにキョトンとしている白黒姉妹と、それを見て顔を真っ赤にしているキキちゃんが倒れていた
ムワムワと湯気が立っていて、ハクラちゃんの後ろに温泉が見える
「あ、えっと、お取込み中、みたいだね、アハハ」
「ま、待ってください精霊様! これは、その、姉妹のスキンシップです! 何でもないただのスキンシップですから!」
クロハさんが顔を真っ赤にして必死で否定してる
ただ一人、ハクラちゃんだけは何が何やら分かっていなくてキョトンとしていた
「んあれ? んー、お姉ちゃん、顔真っ赤だよ? のぼせた?」
「ハ、ハクラは黙ってて」
「あうー」
急いでタオルで体を隠し始めるクロハさんと、まだ裸でキョトンとしているハクラちゃん
うん、君はそのまま純粋でいて欲しい・・・
まったく、クロハさんはもう! 無知なハクラちゃんをいいことに変なことを
キキちゃんなんて真っ赤な顔で気絶しちゃってるし
ソウカちゃんも顔を伏せてる
「えっと、私も、服着た方がいいよね?」
「そうしてね」
とりあえず落ち着いて、クロハさんとハクラさん、それに三獣鬼がそろって僕の前に座っている
「それで聞いてるとは思うけどハクラちゃん」
「はい! 私とリディエラ様でガルドラの迷宮に挑戦するんですよね!」
「私としては行かせたくないのですが、神様からの試練ですので・・・」
クロハさんがものすごーく悲しそうな顔をしている
「クロハさんはもう少し妹離れをしようね。それじゃぁハクラちゃん、準備ができたら行こっか」
「はい!」
「精霊様、姫を、ハクラちゃんをよろしくっす!」
「アハハ、僕の方がよろしくされちゃうかも。何せ今のハクラちゃんは僕より強いみたいだし」
そう、驚いたのが二人の姿だ
三獣鬼も進化していて十分にすごいんだけど、二人はいつの間にか鬼神に成ってたみたいなんだ
なんていうか、少し大人っぽくなって、きりりとした目鼻立ち、それこそ神がかった美少女になってるし、力なんかも僕じゃ推し量れないくらいに増している。正直母さんよりも上だ
鬼神、まさしく神のごとしってことなのか
ともかく落ち込むクロハさんをなだめて、僕とハクラちゃんはガルドラへと旅立った
何か話があるみたい
とりあえず恥ずかしいのでテュネに降ろしてもらってからジョカさんに会った
「精霊様、迷宮お疲れ様でした。実はニャコ様から伝言があるのです」
「伝言? でもさっき会った時は何もおっしゃってなかったけど」
「そうなのですか? 恐らく忘れているのでしょう。ニャコ様ですので」
「あ、そうなんだ」
「はい、それでですね、先ほど精霊様が迷宮に入ってすぐのことなのですが、鬼仙の姫が死の淵に瀕した部下を連れてきたのです」
「え!?」
「ハクラ姫とキキのようでした。キキはかなりの深手を負っていたようでして」
「え、キキちゃん大丈夫なの!?」
「はい、それは、ニャコ様が何とかしてくださいましたので問題ないのですが」
「ほっ、よかった。それでそれで?」
「ニャコ様が言うには、ハクラと共に次の迷宮に行くようにとのことなのです」
「え? ハクラちゃんと?」
「はい、四大精霊様には精霊の国にお帰りいただき、これからはハクラと行動を共にせよと」
「な、なんでだろう?」
「それは、私にはわかりかねます」
「そっか、ありがとうジョカさん」
「いえ、頑張って下さいね」
「うん・・・」
テュネたちと、分かれるの? なんで?
僕は訳も分からぬままにそのままテュネたちから離れないといけなくなった
「リディエラ様、別に今生の別れというわけではありませんよ。修行が終わればまた会えます」
「でも、でも」
「私達だって~、離れるのは~、寂しいです~」
「そうですよ。ほらエンシュをみて下さい。号泣してます」
「ちょ、アスラム、ばらさないで!」
それから四柱皆としっかりと別れを告げて、僕は一人鬼ヶ島を目指すことにした
ハクラちゃんと合流して獣人族の国ガルドラに行かなきゃ
「リディエラ様、いつでも私達を呼んでください。精霊召喚を行えばすぐに駆け付けれますから」
「うん、ちょっとの間お別れだけど、もっと成長して皆に会う日を楽しみにしてるよ」
「はい! シルフェイン様には私達からお伝えしておきます」
「頑張ってくださいねリディエラ様!」
「私も寂しいけど~、国で待ってますね~」
ジョカさんたちにお礼を言って、四大精霊の見送る中僕は鬼ヶ島に転移する
あっという間に景色が変わって、久しぶりの鬼ヶ島
首都であるトウゲンに向かう道中、ハクラちゃんの部下の鬼仙の一人、ソウカちゃんに会った
「あら~リディエラ様じゃないですか~、お久しぶり~ですね~」
「久しぶり、ハクラちゃんいる?」
「はい~、今クロハ様とお風呂に~。あ、覗かない方がいいですよ~」
「?」
いや覗かないけど?
とりあえず二人がお風呂から上がるまで屋敷で待たせてもらうことにした
ソウカちゃんがお茶とお茶菓子を出してくれる
「このお菓子~、私の手作りなんです~。お口に合いますか~?」
「美味しそう! いただきます!」
お饅頭を楊枝で小さく切って口に運ぶ
甘すぎず程よくて、ゴマの風味が香る最高のお饅頭だ
お茶を飲むとすっきりとした苦みが口を潤してくれる
「美味しいね! ソウカちゃんが作ったの? すごい!」
「おほめ頂き~、光栄です~」
「ああ!これは精霊様! こらソウカ!精霊様がいらっしゃってるならまず私に言いなさい!」
「ごめんね~キキちゃん~。忘れてた~」
「もう全く、申し訳ありません精霊様。すぐにハクラを呼んでまいります」
「いいよいいよゆっくりで」
キキちゃんは踵を返して走って行ってしまった
その直後、キャー!というキキちゃんの悲鳴が聞こえたので、慌ててソウカちゃんと見に行くと、裸で絡み合うようにキョトンとしている白黒姉妹と、それを見て顔を真っ赤にしているキキちゃんが倒れていた
ムワムワと湯気が立っていて、ハクラちゃんの後ろに温泉が見える
「あ、えっと、お取込み中、みたいだね、アハハ」
「ま、待ってください精霊様! これは、その、姉妹のスキンシップです! 何でもないただのスキンシップですから!」
クロハさんが顔を真っ赤にして必死で否定してる
ただ一人、ハクラちゃんだけは何が何やら分かっていなくてキョトンとしていた
「んあれ? んー、お姉ちゃん、顔真っ赤だよ? のぼせた?」
「ハ、ハクラは黙ってて」
「あうー」
急いでタオルで体を隠し始めるクロハさんと、まだ裸でキョトンとしているハクラちゃん
うん、君はそのまま純粋でいて欲しい・・・
まったく、クロハさんはもう! 無知なハクラちゃんをいいことに変なことを
キキちゃんなんて真っ赤な顔で気絶しちゃってるし
ソウカちゃんも顔を伏せてる
「えっと、私も、服着た方がいいよね?」
「そうしてね」
とりあえず落ち着いて、クロハさんとハクラさん、それに三獣鬼がそろって僕の前に座っている
「それで聞いてるとは思うけどハクラちゃん」
「はい! 私とリディエラ様でガルドラの迷宮に挑戦するんですよね!」
「私としては行かせたくないのですが、神様からの試練ですので・・・」
クロハさんがものすごーく悲しそうな顔をしている
「クロハさんはもう少し妹離れをしようね。それじゃぁハクラちゃん、準備ができたら行こっか」
「はい!」
「精霊様、姫を、ハクラちゃんをよろしくっす!」
「アハハ、僕の方がよろしくされちゃうかも。何せ今のハクラちゃんは僕より強いみたいだし」
そう、驚いたのが二人の姿だ
三獣鬼も進化していて十分にすごいんだけど、二人はいつの間にか鬼神に成ってたみたいなんだ
なんていうか、少し大人っぽくなって、きりりとした目鼻立ち、それこそ神がかった美少女になってるし、力なんかも僕じゃ推し量れないくらいに増している。正直母さんよりも上だ
鬼神、まさしく神のごとしってことなのか
ともかく落ち込むクロハさんをなだめて、僕とハクラちゃんはガルドラへと旅立った
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