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妖怪族の国75
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僕達の妖怪族の国での観光兼視察は終わった
結論、妖怪族の国は自然豊かで、皆が協力し合ってより良い場所を築き上げてるとってもいい国でした
まぁ少し問題もあったけど、それは彼らだけで解決できる問題ばかり
これからも僕たち精霊は妖怪族に加護を与えて行こうと思う
最後に僕たちは空高く飛び上がって、この国中にその加護を振りまいた
これでまた百年ほど加護が続くと思う
またここに加護を与えに来た時は、たぶんクノエちゃんがリーダーになってるはずだから、それを楽しみにしよう
あ、百年間来ないわけじゃないよ。ちょくちょくみんなに会いに来るよ
「精霊様、加護をありがとうございます。精霊様のご期待に沿えるよう精いっぱい務めさせていただきます」
今ここにはタマモさんを含めた全族長と族長娘ズがそろっている
みんながそれぞれ僕たちに感謝と送迎の言葉を送ってくれる
そう言えば、族長娘ズはいよいよアイドル活動を始めるようで、セトカちゃんの演奏を主軸にみんなで楽器を持って演奏し、歌を歌うみたい
ちなみにクノエちゃんはタマモさんから習ってるお琴を弾くらしい
そのうち鬼ヶ島でのライブや人間族の国でのライブも計画しているんだとか
そのときは僕らも聞きに行くことにしよう
さて、次は妖怪族の国の隣国、竜人族の国へ行こう
竜人族の国は戦いに長けた人たちが多くて、鬼ヶ島で開かれる武闘大会で優勝するほどだ
確か前回優勝したのも竜人族の男性だって聞いた
それに、火山地帯にある国だから温泉が有名で、様々な国からの観光客が湯治にくる
ああ、魅惑の温泉。今から楽しみで仕方がない
空を飛んで、国から出ようとすると、妖犬族の里と妖猫族の里の丁度間辺りでかなり大きな爆発が起こった
「な、なになになに!?」
僕たちは急いでその爆発のあった方向へ飛ぶ
煙がもうもうと上がるそこには複数の怪我人が出ているみたいだ
すぐに救助を始める
幸いにも死者はいないみたいなんだけど、重傷者や重体者が多い
とにかく僕は彼らを優先的に回復していった
手足の欠損すら再生させる最大の回復魔法、フルヒール
これを使えるのは精霊くらいなんだけど、とにかく魔力の消費量が激しい
魔力回復が追い付かない
「リディエラ様、私達の魔力もお使いください」
そう言ってくれたのは妖怪族のみんなと、念のため呼んでおいた精霊達だ
彼らのおかげで何とか全員の治療を終えることができた
「ふぅ、皆ありがとう。それにしても一体何の爆発だったんだろう」
ふとようやく煙が消え始めた爆発の中心を見てみると、そこには閉じた目が数百個、手足が数百対、巨大な口に長い髪を持った、巨大でおどろおどろしい女性の姿をした化け物が立っていた
「なに、あれ」
あまりにも強い怨念を感じる
相手はまだ動いていないにもかかわらず、周囲にビリビリとした危険な気配が漂っていた
「あ、あれは、サキミ姫・・・。およそ二千年前に非業の死を遂げ、この世の全てを呪って亡くなり、死後姫を慕っていた家臣たちと共に大妖怪となった、元鬼人と人間のハーフの姫です」
サキミ姫、呪いと恨みによって全てを壊そうとした大妖鬼
かつてそのあまりの危険さに封印するのがやっとだったらしい
なにせこのサキミ姫、呪力が強すぎて神力以外の力が全く通じない
そのうえ神力でも半端な攻撃だと弾かれてしまう神話級の妖怪だった
「あれに話は通じません、動き出す前に急いで避難を! このままでは全員取り殺されます!」
タマモさんが国中に避難勧告を発令、空を飛べる妖怪族や、転移の妖力を持つ妖怪族が力を合わせてこの国全ての人を避難させていく
でも、間に合わない。奴の目が一斉に開いてこちらを見た
「ひぃっ」
う、動けない。あいつに睨まれた瞬間この場にいた全員が金縛りにあったかのように動けなくなった
まずい、サキミ姫がこっちに向かって歩き始めた
「きゃはっ、アハハハハハアハハハハハハハハ」
国中に響く笑い声
僕にはないはずの心臓が震える
クノエちゃんや族長娘ズはあまりの恐怖に漏らしている子までいた
とにかくまずは子供を逃がさないと
お願いだから、動いてよ僕の体!
恐らく今あいつが振りまいているのは恐怖だ
だから恐怖に打ち勝つ強い心を
「ぐぐぐ、くうううう、そりゃぁ!」
気合を入れ、とにかく動くことに集中
魔力の切れかかっている体ですごくだるくなってるけど、それでも僕は動いた
テュネたちも同じように体の硬直を解いて迫りくるサキミ姫から皆を守ろうと走り出した
「クノエちゃん! ミナちゃん! タカラちゃん!」
僕はひとまず目の前にいた三人の少女を抱えて空に飛び、全速力で飛ぶと遠くに逃がす
すぐに戻って続くセトカちゃん、マンゲツちゃん、ノドカさんを抱きかかえて再び飛んだ
だめだ、これじゃ間に合わない!
テュネもエンシュもアスラムもフーレンも、四大精霊達は限界まで力を解放して人々を避難させていく
さらに次々と僕が呼んでいた精霊達もようやく動けるようになって救助し始めた
でももう、目前にまでサキミ姫の魔の手が迫っていた
だめだ、皆、死んじゃう!
サキミ姫の体は触れただけでその命を奪うらしい
数千人の怨念が詰まった呪体はだてじゃない
「どうしよう、どうすればみんなを助けれる? 考えなきゃ、考えなきゃ」
転移は?
駄目だ、、一度にあの人数を運べない
飛べる人達と協力して
いや、皆動けなくなってる
あいつを倒す?
もっと無理だ。一瞬で僕の魂ごと喰われて消えちゃうのが目に見えてる
どうすれば、どうすればいいんだ!
「精霊様、落ち着いてください」
声をかけたのはタマモさんだ
族長たちは続々と動けるようになっていた
「ご安心ください精霊様、幸いここには族長達全員が集まっています。族長全員で繰り出す力、妖術のその先をお見せします」
タマモさんの合図を皮切りに族長たちが整列した
十二人の族長が力を溜めている姿は圧巻だね
「みなさん、行きますよ。大妖術、神域、逢魔が時百鬼夜行!!」
これこそ族長たちが神の域にまで達した力だ
全ての妖怪の力を一点に集中して放つ大技
妖術の百鬼夜行をさらに強くした逢魔が時百鬼夜行は、それぞれの妖怪の妖術を一斉に放ちながらサキミ姫の顔面を直撃した
「ああああああああ!!」
耳をつんざく叫び声が響く
すごい、族長たちが力を合わせると神力をも凌駕するような力になってる
サキミ姫は段々と小さくなり、最後には角の生えた可愛らしいお姫様になった
「ああ、わたくしは、何ということを・・・。あなた方に恨みはございませんのに、体が最早言うことを聞きませんでした。救っていただきありがとうございます」
サキミ姫さんはニコリと微笑んでスーッと消えた
魂が浄化されて成仏?したんだと思う
「サキミ姫はまだ十五歳のころ、家臣の一人の謀略によって殺害されました。死んでも死にきれずこの世をさまよった彼女は、自分の愛する者たちの死を知って心を壊してしまったのです。それにしても、成功してよかったです。この力は数千年前にはないものでした。今こうして妖怪族が一つになったことで成し遂げられた力なのです」
無事サキミ姫さんを浄化出来た
でも、なんで勝手に封印が解けたんだろう?
これだけ立て続けに色々なところで封印が解けるなんてやっぱりおかしい
僕は全ての精霊達に異変がないかを通達し、妖怪族のみんなに別れを告げて竜人族の国、バルハートへと飛んだ
結論、妖怪族の国は自然豊かで、皆が協力し合ってより良い場所を築き上げてるとってもいい国でした
まぁ少し問題もあったけど、それは彼らだけで解決できる問題ばかり
これからも僕たち精霊は妖怪族に加護を与えて行こうと思う
最後に僕たちは空高く飛び上がって、この国中にその加護を振りまいた
これでまた百年ほど加護が続くと思う
またここに加護を与えに来た時は、たぶんクノエちゃんがリーダーになってるはずだから、それを楽しみにしよう
あ、百年間来ないわけじゃないよ。ちょくちょくみんなに会いに来るよ
「精霊様、加護をありがとうございます。精霊様のご期待に沿えるよう精いっぱい務めさせていただきます」
今ここにはタマモさんを含めた全族長と族長娘ズがそろっている
みんながそれぞれ僕たちに感謝と送迎の言葉を送ってくれる
そう言えば、族長娘ズはいよいよアイドル活動を始めるようで、セトカちゃんの演奏を主軸にみんなで楽器を持って演奏し、歌を歌うみたい
ちなみにクノエちゃんはタマモさんから習ってるお琴を弾くらしい
そのうち鬼ヶ島でのライブや人間族の国でのライブも計画しているんだとか
そのときは僕らも聞きに行くことにしよう
さて、次は妖怪族の国の隣国、竜人族の国へ行こう
竜人族の国は戦いに長けた人たちが多くて、鬼ヶ島で開かれる武闘大会で優勝するほどだ
確か前回優勝したのも竜人族の男性だって聞いた
それに、火山地帯にある国だから温泉が有名で、様々な国からの観光客が湯治にくる
ああ、魅惑の温泉。今から楽しみで仕方がない
空を飛んで、国から出ようとすると、妖犬族の里と妖猫族の里の丁度間辺りでかなり大きな爆発が起こった
「な、なになになに!?」
僕たちは急いでその爆発のあった方向へ飛ぶ
煙がもうもうと上がるそこには複数の怪我人が出ているみたいだ
すぐに救助を始める
幸いにも死者はいないみたいなんだけど、重傷者や重体者が多い
とにかく僕は彼らを優先的に回復していった
手足の欠損すら再生させる最大の回復魔法、フルヒール
これを使えるのは精霊くらいなんだけど、とにかく魔力の消費量が激しい
魔力回復が追い付かない
「リディエラ様、私達の魔力もお使いください」
そう言ってくれたのは妖怪族のみんなと、念のため呼んでおいた精霊達だ
彼らのおかげで何とか全員の治療を終えることができた
「ふぅ、皆ありがとう。それにしても一体何の爆発だったんだろう」
ふとようやく煙が消え始めた爆発の中心を見てみると、そこには閉じた目が数百個、手足が数百対、巨大な口に長い髪を持った、巨大でおどろおどろしい女性の姿をした化け物が立っていた
「なに、あれ」
あまりにも強い怨念を感じる
相手はまだ動いていないにもかかわらず、周囲にビリビリとした危険な気配が漂っていた
「あ、あれは、サキミ姫・・・。およそ二千年前に非業の死を遂げ、この世の全てを呪って亡くなり、死後姫を慕っていた家臣たちと共に大妖怪となった、元鬼人と人間のハーフの姫です」
サキミ姫、呪いと恨みによって全てを壊そうとした大妖鬼
かつてそのあまりの危険さに封印するのがやっとだったらしい
なにせこのサキミ姫、呪力が強すぎて神力以外の力が全く通じない
そのうえ神力でも半端な攻撃だと弾かれてしまう神話級の妖怪だった
「あれに話は通じません、動き出す前に急いで避難を! このままでは全員取り殺されます!」
タマモさんが国中に避難勧告を発令、空を飛べる妖怪族や、転移の妖力を持つ妖怪族が力を合わせてこの国全ての人を避難させていく
でも、間に合わない。奴の目が一斉に開いてこちらを見た
「ひぃっ」
う、動けない。あいつに睨まれた瞬間この場にいた全員が金縛りにあったかのように動けなくなった
まずい、サキミ姫がこっちに向かって歩き始めた
「きゃはっ、アハハハハハアハハハハハハハハ」
国中に響く笑い声
僕にはないはずの心臓が震える
クノエちゃんや族長娘ズはあまりの恐怖に漏らしている子までいた
とにかくまずは子供を逃がさないと
お願いだから、動いてよ僕の体!
恐らく今あいつが振りまいているのは恐怖だ
だから恐怖に打ち勝つ強い心を
「ぐぐぐ、くうううう、そりゃぁ!」
気合を入れ、とにかく動くことに集中
魔力の切れかかっている体ですごくだるくなってるけど、それでも僕は動いた
テュネたちも同じように体の硬直を解いて迫りくるサキミ姫から皆を守ろうと走り出した
「クノエちゃん! ミナちゃん! タカラちゃん!」
僕はひとまず目の前にいた三人の少女を抱えて空に飛び、全速力で飛ぶと遠くに逃がす
すぐに戻って続くセトカちゃん、マンゲツちゃん、ノドカさんを抱きかかえて再び飛んだ
だめだ、これじゃ間に合わない!
テュネもエンシュもアスラムもフーレンも、四大精霊達は限界まで力を解放して人々を避難させていく
さらに次々と僕が呼んでいた精霊達もようやく動けるようになって救助し始めた
でももう、目前にまでサキミ姫の魔の手が迫っていた
だめだ、皆、死んじゃう!
サキミ姫の体は触れただけでその命を奪うらしい
数千人の怨念が詰まった呪体はだてじゃない
「どうしよう、どうすればみんなを助けれる? 考えなきゃ、考えなきゃ」
転移は?
駄目だ、、一度にあの人数を運べない
飛べる人達と協力して
いや、皆動けなくなってる
あいつを倒す?
もっと無理だ。一瞬で僕の魂ごと喰われて消えちゃうのが目に見えてる
どうすれば、どうすればいいんだ!
「精霊様、落ち着いてください」
声をかけたのはタマモさんだ
族長たちは続々と動けるようになっていた
「ご安心ください精霊様、幸いここには族長達全員が集まっています。族長全員で繰り出す力、妖術のその先をお見せします」
タマモさんの合図を皮切りに族長たちが整列した
十二人の族長が力を溜めている姿は圧巻だね
「みなさん、行きますよ。大妖術、神域、逢魔が時百鬼夜行!!」
これこそ族長たちが神の域にまで達した力だ
全ての妖怪の力を一点に集中して放つ大技
妖術の百鬼夜行をさらに強くした逢魔が時百鬼夜行は、それぞれの妖怪の妖術を一斉に放ちながらサキミ姫の顔面を直撃した
「ああああああああ!!」
耳をつんざく叫び声が響く
すごい、族長たちが力を合わせると神力をも凌駕するような力になってる
サキミ姫は段々と小さくなり、最後には角の生えた可愛らしいお姫様になった
「ああ、わたくしは、何ということを・・・。あなた方に恨みはございませんのに、体が最早言うことを聞きませんでした。救っていただきありがとうございます」
サキミ姫さんはニコリと微笑んでスーッと消えた
魂が浄化されて成仏?したんだと思う
「サキミ姫はまだ十五歳のころ、家臣の一人の謀略によって殺害されました。死んでも死にきれずこの世をさまよった彼女は、自分の愛する者たちの死を知って心を壊してしまったのです。それにしても、成功してよかったです。この力は数千年前にはないものでした。今こうして妖怪族が一つになったことで成し遂げられた力なのです」
無事サキミ姫さんを浄化出来た
でも、なんで勝手に封印が解けたんだろう?
これだけ立て続けに色々なところで封印が解けるなんてやっぱりおかしい
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