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白黒 童子姉妹の冒険5
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七龍の案内で頂上まで一気に駆け上がると、強力な魔力の気配が漂い始めた
これって多分五王龍の気配だよね?
「んにぇ? なんでぇここに人間いるの?」
「よく見ろジュマ、この子たちは鬼人だよ」
「鬼人にしては不思議な力を感じますね。仙人と同じ力、それに・・・」
「あぁ、神力を微かに感じるじゃん」
「ああ、まだまだ成長の余地がありそうだ」
岩陰や空、雪の中などからそれぞれのエレメントの特色を示す体を持った龍たちが現れて私たちを囲んだ
威圧されてるけど、私とお姉ちゃんがちょっとだけ力を開放すると
「げっ! 何だよこいつら、うちらより強いんじゃね?」
炎を纏った龍が驚いてる
どうやら龍たちは威嚇を解いてくれたみたいね
「ごめんにぇ、得体のしれない力だったかりゃぁ、ついつい威嚇しちゃったよぉ」
樹木のような龍、ジュマと呼ばれていた龍が謝ってくれる
「お前たちはどういう目的でここに来たんだ? 七龍を倒した実力はあるようだが、目的もなく我らを脅かすことはやめてもらいたいのだが」
「五王龍、僕はデュレロ、竜人王ゴトラの息子だ。こっちは弟のディレロ」
五王龍はデュレロ君とディレロ君の顔をしっかりと見ている
「なんと、ゴトラ殿の息子たちとな。そうすると、そちらの二人は、鬼ヶ島の鬼人、いや鬼仙、キンゲツの娘達か?」
「え!? どうしてわかったんですか?」
「それは、俺たちとキンゲツは友であったからな」
話を聞くと、父様はこの龍襲山でも修行をしていたらしい
その時五王龍とよく手合わせをしてたみたい
「キンゲツとはよく酒を飲み交わしたわ。まるでウワバミみたいにお酒が強いんだもの」
氷結を身にまとった龍が思い出を語ってくれる
私達は自己紹介をしてここに来た目的を話した
ちなみに五王龍の名前はそれぞれ、木女王のジュマさん、雷王のジランさん、炎女王のモウビさん、氷女王のマキラさん、土王のロダルさんだよ
「なるほど、我らと戦って修行をしたいとな。しかし残念かな、我らは貴殿らより弱い。戦わなくてもわかる。そこまでの力を見たのは絶桜鬼以来だ」
やっぱり、この龍たちは絶桜鬼さんと修行してたんだ
「あいや、修行はしてないんだよなぁ。あいつ、じゃなかった。あの人はあたいらの師匠なんだよ」
五王龍の話だと、絶桜鬼さんは突如この山に現れて、七龍を一撃でのして、彼らを締め上げたらしい
そこから五王龍は絶桜鬼さんの舎弟となって修行をつけてもらっていたとか
なんか伝わってる話と違う気がする・・・
「まぁとにかくあの人は強かった。俺たちはあの人の強さにあこがれて龍王になったのだからな」
もともとただの龍だった七龍と五王龍。五王龍は絶桜鬼さんを目指して龍王まで上り詰めたらしい
「んにぇ、君たちのぉ期待に応えられないのわぁ残念だけどぉにぃ。あの方の所にぃ行くといいにぇ」
ジュマさんが教えてくれたのは龍神という、龍王がさらに進化した種族の居場所
神と名前がつくだけあってその力は本当に神様に近いみたいね
「あの方の名前は龍神アンミツ。遥かな昔に異世界の勇者に名前をいただいた龍族最強のお方よ」
あ、アンミツって、鬼ヶ島でも売ってる大人気スイーツじゃないですか
可愛い名前だけど、龍神というくらいだから怖いかも
五王龍も見ただけで震えるって言ってたからまだ会ってもないのに心臓がバクバクし始めちゃう
「あの方は今半ば隠居されているが、力はまったく衰えておらぬ。いくら貴殿らの力が強いとはいえ、気を引き締めてかからねば骨も残さず灰にされると思え」
うわ、それを聞いて、わぁ会いたい!とはなりませんよね?
でも強くなるために会わなきゃ始まらないのよね
「案内、よろしくお願いします!」
「はいよぉ。わたしぃが、連れてくよぉ」
ジュマさんが私たちを背中に乗せて運んでくれるみたい
龍神のアンミツさん。一体どんな龍なのかな?
楽しみな反面、ちょっと怖いな
「あぁああ、言い忘れてたんだけどぉにぇ、アンミツ様はぁ、あんみつ姫ってぇ呼ばないとぉ。暴れだすぅからぁ気をぉつけてぇにぇ」
聞いておいてよかった
暴れだしたら手が付けられないみたいなのよね
「すぐぅ着くぅからぁ、しっかりぃ掴まってにぇ」
ジュマさんは羽ばたくと、神風のような速さで目的地、龍神殿を目指して一直線に飛び始めた
これって多分五王龍の気配だよね?
「んにぇ? なんでぇここに人間いるの?」
「よく見ろジュマ、この子たちは鬼人だよ」
「鬼人にしては不思議な力を感じますね。仙人と同じ力、それに・・・」
「あぁ、神力を微かに感じるじゃん」
「ああ、まだまだ成長の余地がありそうだ」
岩陰や空、雪の中などからそれぞれのエレメントの特色を示す体を持った龍たちが現れて私たちを囲んだ
威圧されてるけど、私とお姉ちゃんがちょっとだけ力を開放すると
「げっ! 何だよこいつら、うちらより強いんじゃね?」
炎を纏った龍が驚いてる
どうやら龍たちは威嚇を解いてくれたみたいね
「ごめんにぇ、得体のしれない力だったかりゃぁ、ついつい威嚇しちゃったよぉ」
樹木のような龍、ジュマと呼ばれていた龍が謝ってくれる
「お前たちはどういう目的でここに来たんだ? 七龍を倒した実力はあるようだが、目的もなく我らを脅かすことはやめてもらいたいのだが」
「五王龍、僕はデュレロ、竜人王ゴトラの息子だ。こっちは弟のディレロ」
五王龍はデュレロ君とディレロ君の顔をしっかりと見ている
「なんと、ゴトラ殿の息子たちとな。そうすると、そちらの二人は、鬼ヶ島の鬼人、いや鬼仙、キンゲツの娘達か?」
「え!? どうしてわかったんですか?」
「それは、俺たちとキンゲツは友であったからな」
話を聞くと、父様はこの龍襲山でも修行をしていたらしい
その時五王龍とよく手合わせをしてたみたい
「キンゲツとはよく酒を飲み交わしたわ。まるでウワバミみたいにお酒が強いんだもの」
氷結を身にまとった龍が思い出を語ってくれる
私達は自己紹介をしてここに来た目的を話した
ちなみに五王龍の名前はそれぞれ、木女王のジュマさん、雷王のジランさん、炎女王のモウビさん、氷女王のマキラさん、土王のロダルさんだよ
「なるほど、我らと戦って修行をしたいとな。しかし残念かな、我らは貴殿らより弱い。戦わなくてもわかる。そこまでの力を見たのは絶桜鬼以来だ」
やっぱり、この龍たちは絶桜鬼さんと修行してたんだ
「あいや、修行はしてないんだよなぁ。あいつ、じゃなかった。あの人はあたいらの師匠なんだよ」
五王龍の話だと、絶桜鬼さんは突如この山に現れて、七龍を一撃でのして、彼らを締め上げたらしい
そこから五王龍は絶桜鬼さんの舎弟となって修行をつけてもらっていたとか
なんか伝わってる話と違う気がする・・・
「まぁとにかくあの人は強かった。俺たちはあの人の強さにあこがれて龍王になったのだからな」
もともとただの龍だった七龍と五王龍。五王龍は絶桜鬼さんを目指して龍王まで上り詰めたらしい
「んにぇ、君たちのぉ期待に応えられないのわぁ残念だけどぉにぃ。あの方の所にぃ行くといいにぇ」
ジュマさんが教えてくれたのは龍神という、龍王がさらに進化した種族の居場所
神と名前がつくだけあってその力は本当に神様に近いみたいね
「あの方の名前は龍神アンミツ。遥かな昔に異世界の勇者に名前をいただいた龍族最強のお方よ」
あ、アンミツって、鬼ヶ島でも売ってる大人気スイーツじゃないですか
可愛い名前だけど、龍神というくらいだから怖いかも
五王龍も見ただけで震えるって言ってたからまだ会ってもないのに心臓がバクバクし始めちゃう
「あの方は今半ば隠居されているが、力はまったく衰えておらぬ。いくら貴殿らの力が強いとはいえ、気を引き締めてかからねば骨も残さず灰にされると思え」
うわ、それを聞いて、わぁ会いたい!とはなりませんよね?
でも強くなるために会わなきゃ始まらないのよね
「案内、よろしくお願いします!」
「はいよぉ。わたしぃが、連れてくよぉ」
ジュマさんが私たちを背中に乗せて運んでくれるみたい
龍神のアンミツさん。一体どんな龍なのかな?
楽しみな反面、ちょっと怖いな
「あぁああ、言い忘れてたんだけどぉにぇ、アンミツ様はぁ、あんみつ姫ってぇ呼ばないとぉ。暴れだすぅからぁ気をぉつけてぇにぇ」
聞いておいてよかった
暴れだしたら手が付けられないみたいなのよね
「すぐぅ着くぅからぁ、しっかりぃ掴まってにぇ」
ジュマさんは羽ばたくと、神風のような速さで目的地、龍神殿を目指して一直線に飛び始めた
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