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白黒 童子姉妹の冒険3
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資料はいくつか見つかったんだけど、かなり古びたものばかり
まぁ数万年年も前だから当然と言えば当然
「ハクラ、これを見て」
お姉ちゃんが持ってきた本、どうやら日記みたい
「ほら、絶桜鬼さんの記述がある」
そこには、いかに絶桜鬼さんが美しくて強かったかが事細かに描かれていた
描写が何だかなまめかしい。これ、見てよかったのかな?
「そこじゃなくて、ここ、ほら」
あら、このページじゃなかったのね
ページをめくると、絶桜鬼さんと前竜人王さんが共に行った修行場所とその内容が書かれていた
「龍襲山? お姉ちゃんどこかわかる?」
「私も分からないわね、ディレロ、知ってるかしら?」
「あ、えと、確かバルハートの最北端に、その山があるよ」
急に話しかけられて顔を赤らめたディレロ君
龍襲山、名前から見るに龍が襲ってくるのかな?
「僕たちも行ったことはないけど、確かあそこの龍は気性が荒いので有名だね。父上なら拳一つで黙らせるんだけど、僕達じゃまだ実力不足ってことで行かせてもらえないんだ」
龍襲山は古から竜人の修行地として開かれた山で、王に実力を認められた人しか入山できないんだって
じゃぁゴトラさんに許可をもらいに行かなきゃ
「僕たちも一緒に行けないか進言してみるよ。これでも僕達、結構戦えるようになってるんだ」
デュレロ君がやる気に満ちてる。とりあえずゴトラさんのところに戻ろっか
「遅かったっすねハクラ様ー」
別室でくつろいでたアカネたちと合流してからゴトラさんのところへ
え? 三人が何で別行動してたかって?
一応この資料室、王族しか入れないみたいなのよ
竜人王の友人関係にある私たちは特別に通されたけど、本来部外者は入っちゃダメなんだって
「どうだった?見つかったかい? 僕は普段本なんて読まないからどこに何があるかなんて分からないんだよね」
余計なことを言ってまたカルセさんにつねられてる
「これを見ていただけますか?」
お姉ちゃんがさっきの日記をゴトラさんに渡すと、驚異の速さで内容を読みきってしまった
「ふむふむ、なるほどね。要は龍襲山に入りたいってことだよね? 結論から言うと、ダメかな」
「ど、どうしてですか!?」
「かなり危険なんだよ。君たちみたいな可愛い女の子にあんなところへ行かせられない」
またつねられてる
「あなた、ふざけたことを言ってないで本当のことを言いなさいな」
笑ってるけどカルセさん怖い
「ごめんごめん、でもね、あそこは本当に危険なんだ。五王龍という龍を筆頭に好戦的な龍が溢れてる。五王龍はまだ話が通じるけど、彼らの下についている七龍が曲者なんだ。全く話は通じないし、強者しか認めない。もし敗れればその時は、喰われるだろうね」
そう聞いて少し怖かったけど、私たちの決心は変わらない
「はぁ、揺らがないね。じゃぁこうしよう。僕とカルセとこれから戦ってもらう。そうだな、一撃でも入れられれば許可を出そう」
ゴトラさんとカルセさんは立ち上がってついて来るように促した
そして案内されたのは、毎年異種族闘技の世界大会が行われる地下闘技場
世界中の格闘家や魔法使い、剣術士などの実力者が憧れる夢の舞台
「君たちの実力は底知れない。でもまだ童子に成ったばかりだろう? 果たしてその力をうまく扱えているのかな?」
王夫妻は豪華な服を脱いでいく
その下には動きやすそうな軽い服を着ていた
「それじゃぁ始めよう。デュレロ、ディレロ、お前たちもクロハちゃんたちをサポートしなさい。そして全実力を出すんだ。一斉にかかって来るといいよ」
私達は七人、大してゴトラさんはカルセさんとのコンビで二人
数の上では圧倒的有利だけど、たった一つの圧倒的な個が一国を滅ぼすこともあるから
構えるゴトラさん、彼は世界的に知られる格闘技のマスターでもある
彼の二つ名、灼氷熱地獄のゴトラ
それは矛盾してるけど、ゴトラさんの性質を正しく表してる
氷結と灼熱を操るゴトラさんの力
「全力で来なさい。でなければ、私たちに一撃を入れることなど不可能ですからね」
そして忘れてはならないのがカルセさん
彼女の二つ名は微笑冷酷のカルセ
微笑みながら敵を殲滅する姿は敵に恐怖を覚えさせるほど
忘れられないあの恐怖は今でも私に染みついてる
二人の雰囲気が変わった
ほのぼのとしたさっきまでとは全然違う強者の風格を纏ってる
かつてあった前魔王との戦争、たった二人で魔族の十個大隊を殲滅したのは今でも語り継がれるほど
でも、一撃なら、一撃だけなら、今の私たちなら、届くはず!
今まで習った力をフルに発揮するために、私とお姉ちゃん、アカネたちは、体に魔力、妖力、仙力、方力を行き渡らせた
まぁ数万年年も前だから当然と言えば当然
「ハクラ、これを見て」
お姉ちゃんが持ってきた本、どうやら日記みたい
「ほら、絶桜鬼さんの記述がある」
そこには、いかに絶桜鬼さんが美しくて強かったかが事細かに描かれていた
描写が何だかなまめかしい。これ、見てよかったのかな?
「そこじゃなくて、ここ、ほら」
あら、このページじゃなかったのね
ページをめくると、絶桜鬼さんと前竜人王さんが共に行った修行場所とその内容が書かれていた
「龍襲山? お姉ちゃんどこかわかる?」
「私も分からないわね、ディレロ、知ってるかしら?」
「あ、えと、確かバルハートの最北端に、その山があるよ」
急に話しかけられて顔を赤らめたディレロ君
龍襲山、名前から見るに龍が襲ってくるのかな?
「僕たちも行ったことはないけど、確かあそこの龍は気性が荒いので有名だね。父上なら拳一つで黙らせるんだけど、僕達じゃまだ実力不足ってことで行かせてもらえないんだ」
龍襲山は古から竜人の修行地として開かれた山で、王に実力を認められた人しか入山できないんだって
じゃぁゴトラさんに許可をもらいに行かなきゃ
「僕たちも一緒に行けないか進言してみるよ。これでも僕達、結構戦えるようになってるんだ」
デュレロ君がやる気に満ちてる。とりあえずゴトラさんのところに戻ろっか
「遅かったっすねハクラ様ー」
別室でくつろいでたアカネたちと合流してからゴトラさんのところへ
え? 三人が何で別行動してたかって?
一応この資料室、王族しか入れないみたいなのよ
竜人王の友人関係にある私たちは特別に通されたけど、本来部外者は入っちゃダメなんだって
「どうだった?見つかったかい? 僕は普段本なんて読まないからどこに何があるかなんて分からないんだよね」
余計なことを言ってまたカルセさんにつねられてる
「これを見ていただけますか?」
お姉ちゃんがさっきの日記をゴトラさんに渡すと、驚異の速さで内容を読みきってしまった
「ふむふむ、なるほどね。要は龍襲山に入りたいってことだよね? 結論から言うと、ダメかな」
「ど、どうしてですか!?」
「かなり危険なんだよ。君たちみたいな可愛い女の子にあんなところへ行かせられない」
またつねられてる
「あなた、ふざけたことを言ってないで本当のことを言いなさいな」
笑ってるけどカルセさん怖い
「ごめんごめん、でもね、あそこは本当に危険なんだ。五王龍という龍を筆頭に好戦的な龍が溢れてる。五王龍はまだ話が通じるけど、彼らの下についている七龍が曲者なんだ。全く話は通じないし、強者しか認めない。もし敗れればその時は、喰われるだろうね」
そう聞いて少し怖かったけど、私たちの決心は変わらない
「はぁ、揺らがないね。じゃぁこうしよう。僕とカルセとこれから戦ってもらう。そうだな、一撃でも入れられれば許可を出そう」
ゴトラさんとカルセさんは立ち上がってついて来るように促した
そして案内されたのは、毎年異種族闘技の世界大会が行われる地下闘技場
世界中の格闘家や魔法使い、剣術士などの実力者が憧れる夢の舞台
「君たちの実力は底知れない。でもまだ童子に成ったばかりだろう? 果たしてその力をうまく扱えているのかな?」
王夫妻は豪華な服を脱いでいく
その下には動きやすそうな軽い服を着ていた
「それじゃぁ始めよう。デュレロ、ディレロ、お前たちもクロハちゃんたちをサポートしなさい。そして全実力を出すんだ。一斉にかかって来るといいよ」
私達は七人、大してゴトラさんはカルセさんとのコンビで二人
数の上では圧倒的有利だけど、たった一つの圧倒的な個が一国を滅ぼすこともあるから
構えるゴトラさん、彼は世界的に知られる格闘技のマスターでもある
彼の二つ名、灼氷熱地獄のゴトラ
それは矛盾してるけど、ゴトラさんの性質を正しく表してる
氷結と灼熱を操るゴトラさんの力
「全力で来なさい。でなければ、私たちに一撃を入れることなど不可能ですからね」
そして忘れてはならないのがカルセさん
彼女の二つ名は微笑冷酷のカルセ
微笑みながら敵を殲滅する姿は敵に恐怖を覚えさせるほど
忘れられないあの恐怖は今でも私に染みついてる
二人の雰囲気が変わった
ほのぼのとしたさっきまでとは全然違う強者の風格を纏ってる
かつてあった前魔王との戦争、たった二人で魔族の十個大隊を殲滅したのは今でも語り継がれるほど
でも、一撃なら、一撃だけなら、今の私たちなら、届くはず!
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