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白黒 童子姉妹の冒険1
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桃源郷を去ってから早一週間、私たちは竜人の国バルハートを目指している
この国は桃源郷の出入りを許されている数少ない国の一つで、仙力を操れる竜人もいるみたいね
ここでは私たちの方術と仙力を磨くために来たの
あと、アカネたち三獣鬼が童子に進化するためでもある
ジョカ様から後で聞いたんだけど、私たちが進化出来たから常に一緒にいたアカネたちも引っ張られるはずなんだって
かつて童子に成ったシュテンも友人のイバラキ、ホシグマ、イブキと共に成ったらしい
「きっとなって見せるっすよハクラ様!」
「もちろん三鬼一緒にです!」
「私は~遅れちゃうかもですけどね~」
三鬼ともやる気満々だね。私とお姉ちゃんもその時が楽しみ
「そろそろバルハートに付きますよ。段々熱くなってきましたね」
バルハートは火山地帯にあって、とっても熱い
氷属性的な私にはかなりきつい、汗が止まらない、お風呂入りたい
「ほらハクラ、頑張って。肩を貸してあげるから」
お姉ちゃんが私を心配して手を肩に回してくれた
花のような良い匂い
「ほらほらハクラ様、置いていくっすよ」
逆に火属性的なアカネは元気になってる。すごいね
「着いたよハクラ」
汗で前が見えなくなってる私にお姉ちゃんが教えてくれた
あれ? この辺り涼しい
「ようこそ竜人の国バルハートへ」
入口の大門の前で衛兵らしきお兄さんが話しかけてきた
ここでは修行に来る冒険者や、火山温泉に湯治にくる人、観光客などと様々な人が行き交ってる
そしてすごいことに、この国全体に冷風の魔法がかかってて、常に涼しい。ほんとに火山地帯にいるのか不思議なくらい
溶岩の川が国にまたがっているというのに全然熱くないんだもん
「ふい~、過ごしやすいですね~」
一番汗をかいてたソウカは衛兵の竜人さんにもらった手拭いで脇をガシガシ拭いてる
するとお姉ちゃんが慌てて止めて人気のない路地裏で拭かせた
「なんで~止めるんですか~?」
「ソウカ、もっと恥じらいを持ちなさい」
お姉ちゃんがそう言ったけど首をかしげてる。正直私も何がいけないのか分かってない
ひとまず温泉を探してお風呂に入ることに。宿はいっぱいあるからあとで探そうっと
「ここなんかいいんじゃない?」
お姉ちゃんが見つけたのは、薬湯龍泉という看板の出てる温泉で、疲れや傷を劇的に癒してくれるすごい薬湯
すぐにお金を払って浸かることにした
値段もリーズナブル
服を脱いで下着を脱ぐ。結構汚れてる・・・。そういえば新しい下着と服が欲しいなぁ
よし、お風呂から出たらショッピングね! ひとまず汚れた下着は処分して少し綺麗なものを履こう
中にはお湯の出る竹筒がいくつか置いてあって、その前で他の湯治者が体を洗ってる
私たちもそれに交じって汚れた体を洗った
「さっぱりしたっすね。では浸かってきます」
「ちょっと待ちなさいアカネ。ちゃんと石鹸で洗いなさい」
「う、あたしはいいっすよ。あんまり汚れてないっすから」
「そんなわけないでしょう!」
アカネはお姉ちゃんに掴まって無理やりに洗われてた。まったく、アカネは石鹸が嫌いなんだから
確か目にはいったら痛いって理由だったっけ
「う~、ひどいっすよクロハ様ー」
洗った犬みたいになってるアカネ。そういえば髪がボサボサだから切ってあげないと。あと尻尾の毛もね
湯船に浸かってゆっくりと疲れを癒してたら、一人の女性がハァハァ言いながら入って来た
運動でもしてきたのかな? どうやら妖精族の女性みたい
「オー何と美しい! あなたたちは鬼人ですかな? いや、それにしては別の力を感じる」
「あ、私たちは鬼仙です。私とこっちのお姉ちゃんは鬼仙童子ですね」
「なんと!珍しい種族ですな! どうです? 私とこの後デートでも」
何言ってるのこの人? 女性、だよね?
「あ、あの、私達用事があるので」
「そうですか、それは残念だ。美しいお嬢さん方、また機会がありましたらデートいたしましょう」
優雅な一礼、でもずっと私たちの体を嘗めまわすように見てる。なんだか怖い
「私はテュルリス、世界中の花から花を行き交う花の妖精だ。私に会いたくなったら花に話しかけるのだ。さすればすぐに駆け付けよう」
「あ、はい、ではまた」
やっとどこかに行ってくれた。アカネとソウカと私はまったく気にしてないけど、お姉ちゃんとキキはずっと胸を隠してた
あとお姉ちゃんの顔がずっと怖い・・・。私を守るように前に出てたし
あ、アカネが湯船を泳いでる
「こらアカネ! 湯船を泳ぐんじゃありません!」
キキに怒られてシュンとしてる。よし、後で毛を綺麗にしてあげよう。アカネは私に毛を整えてもらうのが大好きだって言ってたからね
お風呂から出て、下着だけ綺麗なものに変えてからまた汚れた服を着た。う、臭う・・・。早く新しい服を買おう
施設を出てから街を散策、時折男性がこっちを見て来るのが恥ずかしい
やっとの思いで服屋さんを発見! ここには異世界人から伝わった私達の普段着である和装もあるらしい
中に入って物色を始める
「あ、これ可愛い。どう? お姉ちゃん」
「ハクラは何でも似合うわね。私は、これなんてどうかしら?」
「お姉ちゃん綺麗!」
やっぱりお姉ちゃんは着物が似合う。一応戦闘用の着物だから動きやすそう
「あたしはこれにするっす!」
アカネが持ってきたのは際どいスリットの入った着物
「ダメです! 見えちゃうじゃないの!」
「えー、別にいいっすよ。見えたって減るもんじゃないっすもん」
「アカネの恥が減るのです! 女の子なんだからもっと気をつかいなさい」
「うー、わかったっすよ。ちぇ、動きやすいと思ったのに」
キキとソウカはまともな戦闘用和装を持ってきた。うんうん、こういうのでいいの。ってソウカさん?
「ソウカ、これもダメだわ。ソウカは胸がおっきいんだからもうちょっと隠せるのにしなさい? これじゃぁ戦ってるときにこぼれちゃうでしょ?」
「そうですか~? 残念です~」
この二人は私たちで決めてあげよう・・・
それから二時間、いろいろと合わせてみてやっと全員の新しい着物が決まった
うんうん、かなりいい感じ
私は真っ白な、少し丈の短い和装で、袖は肩口までのもの。腰に刀も差せるように赤い帯も一緒に買った
お姉ちゃんは反対に真っ黒で、赤い梅の花がワンポイントで入ってる。帯は私と一緒の赤
アカネは真っ赤な着物で、丈が短い。絶対領域という魔法がかかってるから下着が見えることもない
キキは薄い黄色の着物で、下はショートパンツタイプ。うん、可愛い!
ソウカの着物は胸をちゃんと隠してくれる青い着物。一応胸が出ないように胸当ても付けた。それと、巨大な刀を背負うための頑丈な紐も新調したよ
着物によってもともと清楚な感じのソウカがさらにお嬢様っぽく! まぁお嬢様なんだよねこの子・・・。多分鬼ヶ島で二番目にお金持ち
「それじゃぁ、絶桜鬼さんの軌跡をたどりに行きましょう。確かこの国の王様が彼女のことを伝え聞いてるらしいから、まずは王宮を尋ねましょう」
お姉ちゃんを先頭に、私たちは王宮へ向かった
この国は桃源郷の出入りを許されている数少ない国の一つで、仙力を操れる竜人もいるみたいね
ここでは私たちの方術と仙力を磨くために来たの
あと、アカネたち三獣鬼が童子に進化するためでもある
ジョカ様から後で聞いたんだけど、私たちが進化出来たから常に一緒にいたアカネたちも引っ張られるはずなんだって
かつて童子に成ったシュテンも友人のイバラキ、ホシグマ、イブキと共に成ったらしい
「きっとなって見せるっすよハクラ様!」
「もちろん三鬼一緒にです!」
「私は~遅れちゃうかもですけどね~」
三鬼ともやる気満々だね。私とお姉ちゃんもその時が楽しみ
「そろそろバルハートに付きますよ。段々熱くなってきましたね」
バルハートは火山地帯にあって、とっても熱い
氷属性的な私にはかなりきつい、汗が止まらない、お風呂入りたい
「ほらハクラ、頑張って。肩を貸してあげるから」
お姉ちゃんが私を心配して手を肩に回してくれた
花のような良い匂い
「ほらほらハクラ様、置いていくっすよ」
逆に火属性的なアカネは元気になってる。すごいね
「着いたよハクラ」
汗で前が見えなくなってる私にお姉ちゃんが教えてくれた
あれ? この辺り涼しい
「ようこそ竜人の国バルハートへ」
入口の大門の前で衛兵らしきお兄さんが話しかけてきた
ここでは修行に来る冒険者や、火山温泉に湯治にくる人、観光客などと様々な人が行き交ってる
そしてすごいことに、この国全体に冷風の魔法がかかってて、常に涼しい。ほんとに火山地帯にいるのか不思議なくらい
溶岩の川が国にまたがっているというのに全然熱くないんだもん
「ふい~、過ごしやすいですね~」
一番汗をかいてたソウカは衛兵の竜人さんにもらった手拭いで脇をガシガシ拭いてる
するとお姉ちゃんが慌てて止めて人気のない路地裏で拭かせた
「なんで~止めるんですか~?」
「ソウカ、もっと恥じらいを持ちなさい」
お姉ちゃんがそう言ったけど首をかしげてる。正直私も何がいけないのか分かってない
ひとまず温泉を探してお風呂に入ることに。宿はいっぱいあるからあとで探そうっと
「ここなんかいいんじゃない?」
お姉ちゃんが見つけたのは、薬湯龍泉という看板の出てる温泉で、疲れや傷を劇的に癒してくれるすごい薬湯
すぐにお金を払って浸かることにした
値段もリーズナブル
服を脱いで下着を脱ぐ。結構汚れてる・・・。そういえば新しい下着と服が欲しいなぁ
よし、お風呂から出たらショッピングね! ひとまず汚れた下着は処分して少し綺麗なものを履こう
中にはお湯の出る竹筒がいくつか置いてあって、その前で他の湯治者が体を洗ってる
私たちもそれに交じって汚れた体を洗った
「さっぱりしたっすね。では浸かってきます」
「ちょっと待ちなさいアカネ。ちゃんと石鹸で洗いなさい」
「う、あたしはいいっすよ。あんまり汚れてないっすから」
「そんなわけないでしょう!」
アカネはお姉ちゃんに掴まって無理やりに洗われてた。まったく、アカネは石鹸が嫌いなんだから
確か目にはいったら痛いって理由だったっけ
「う~、ひどいっすよクロハ様ー」
洗った犬みたいになってるアカネ。そういえば髪がボサボサだから切ってあげないと。あと尻尾の毛もね
湯船に浸かってゆっくりと疲れを癒してたら、一人の女性がハァハァ言いながら入って来た
運動でもしてきたのかな? どうやら妖精族の女性みたい
「オー何と美しい! あなたたちは鬼人ですかな? いや、それにしては別の力を感じる」
「あ、私たちは鬼仙です。私とこっちのお姉ちゃんは鬼仙童子ですね」
「なんと!珍しい種族ですな! どうです? 私とこの後デートでも」
何言ってるのこの人? 女性、だよね?
「あ、あの、私達用事があるので」
「そうですか、それは残念だ。美しいお嬢さん方、また機会がありましたらデートいたしましょう」
優雅な一礼、でもずっと私たちの体を嘗めまわすように見てる。なんだか怖い
「私はテュルリス、世界中の花から花を行き交う花の妖精だ。私に会いたくなったら花に話しかけるのだ。さすればすぐに駆け付けよう」
「あ、はい、ではまた」
やっとどこかに行ってくれた。アカネとソウカと私はまったく気にしてないけど、お姉ちゃんとキキはずっと胸を隠してた
あとお姉ちゃんの顔がずっと怖い・・・。私を守るように前に出てたし
あ、アカネが湯船を泳いでる
「こらアカネ! 湯船を泳ぐんじゃありません!」
キキに怒られてシュンとしてる。よし、後で毛を綺麗にしてあげよう。アカネは私に毛を整えてもらうのが大好きだって言ってたからね
お風呂から出て、下着だけ綺麗なものに変えてからまた汚れた服を着た。う、臭う・・・。早く新しい服を買おう
施設を出てから街を散策、時折男性がこっちを見て来るのが恥ずかしい
やっとの思いで服屋さんを発見! ここには異世界人から伝わった私達の普段着である和装もあるらしい
中に入って物色を始める
「あ、これ可愛い。どう? お姉ちゃん」
「ハクラは何でも似合うわね。私は、これなんてどうかしら?」
「お姉ちゃん綺麗!」
やっぱりお姉ちゃんは着物が似合う。一応戦闘用の着物だから動きやすそう
「あたしはこれにするっす!」
アカネが持ってきたのは際どいスリットの入った着物
「ダメです! 見えちゃうじゃないの!」
「えー、別にいいっすよ。見えたって減るもんじゃないっすもん」
「アカネの恥が減るのです! 女の子なんだからもっと気をつかいなさい」
「うー、わかったっすよ。ちぇ、動きやすいと思ったのに」
キキとソウカはまともな戦闘用和装を持ってきた。うんうん、こういうのでいいの。ってソウカさん?
「ソウカ、これもダメだわ。ソウカは胸がおっきいんだからもうちょっと隠せるのにしなさい? これじゃぁ戦ってるときにこぼれちゃうでしょ?」
「そうですか~? 残念です~」
この二人は私たちで決めてあげよう・・・
それから二時間、いろいろと合わせてみてやっと全員の新しい着物が決まった
うんうん、かなりいい感じ
私は真っ白な、少し丈の短い和装で、袖は肩口までのもの。腰に刀も差せるように赤い帯も一緒に買った
お姉ちゃんは反対に真っ黒で、赤い梅の花がワンポイントで入ってる。帯は私と一緒の赤
アカネは真っ赤な着物で、丈が短い。絶対領域という魔法がかかってるから下着が見えることもない
キキは薄い黄色の着物で、下はショートパンツタイプ。うん、可愛い!
ソウカの着物は胸をちゃんと隠してくれる青い着物。一応胸が出ないように胸当ても付けた。それと、巨大な刀を背負うための頑丈な紐も新調したよ
着物によってもともと清楚な感じのソウカがさらにお嬢様っぽく! まぁお嬢様なんだよねこの子・・・。多分鬼ヶ島で二番目にお金持ち
「それじゃぁ、絶桜鬼さんの軌跡をたどりに行きましょう。確かこの国の王様が彼女のことを伝え聞いてるらしいから、まずは王宮を尋ねましょう」
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