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白黒 鬼姉妹の冒険24
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八仙たちは進化した私達に特製の薬膳料理をふるまってくれた
今までの傷や疲労がすべて回復して力が湧いてくる
やっぱりあの修行によって仙力が活性化して、少し体に負担を与えてたみたい
楽しかったほんわかした修行だったけど、その実危険と隣り合わせだったわけね
でも、私たちはそれで強くなれた。八仙の皆にはすごく感謝してる
「それにしてもシュテン以来か。しかもシュテンの時と違って仙の血も入っている。鬼神仙に成れる日も近いかもしれないな」
「鬼神仙? 何ですかそれ?」
聞いたことのない言葉に質問をしてみた
「鬼神は分かるだろう? 鬼人が至る最高峰、と言われているもの。かつて一人しか成れた者はいないがな。鬼神とは文字通り神の力を持った鬼人だ。その力は一つの世界に収まるものではない、らしい」
「らしい?」
「そいつは自分の力を試すために異世界へと旅立ったんだけど、それから数千年。いまだに帰ってきていないっちよ」
話を聞くと、その鬼神は既に名前すら風化したこの世界最強の女性だった? もしかしたら鬼ヶ島に記録が残ってるかも
でもなんか、聞いたことがあったようななかったような・・・
その人はあまりの強さにこの世界では満足できずに神様にお願いして別の世界へと旅立った。というお話でした
「でも、私たちがそこまで強くなれるのでしょうか?」
「可能性は十二分にあるし。てかもっと強くなるし」
ランちゃんもカセンコちゃんもその他の八仙も太鼓判を押してくれたからなんだか成れそうな気がする!
夜は更けて私たちは温かい布団で眠りについた
次の日、私たちを見に桃源郷全ての仙人が集まっていた
うー、恥ずかしい
他国にまで知られる九天玄女、七仙女、北斗星君や雷公、雷母までいる
どうやら私たちは注目の的だったみたいで、たくさんの有名な仙人たちに囲まれての質問攻めや体の隅々まで調べられ(調べたのは七仙女)かなり恥ずかしかったけど、仙人たちはみんな嬉しそうだったからいっか
「さて、お前たちは無事試練を終えた。いつでもこの桃源郷を訪れてよいぞ。その時はわらわも歓迎しようぞ」
女媧さんが優雅に歩いてきた。すごくきれい
「さて、これからお前たちが目指すのは鬼神仙じゃ。その道は遥かに、はるかに遠い。かつて鬼神となったわらわの親友絶桜鬼《ぜつおうき》もそれはそれは厳しい道をゆっくりと、着実にすすんでおった」
絶桜鬼、それがたった一人の鬼神の名前。どうやら女媧さんは親友だったみたい。美しい桜色の髪と真っ白な角をもってたらしい
まだまだ強くなると言って異世界に旅立って姿を消した最強の鬼
「彼女はわらわの一番の友だった。できることならもう一度会いたいものだ」
遠い目をする女媧さん
それほどに仲良しだったんだね。今の私たちみたいに
それから桃源郷に数日滞在して仙術、方術についての応用や要領、多くの技を教えてもらってから再び私たちは旅に出ることになった
どこに行くか? それはもう決まってて、かつて女媧さんと絶桜鬼さんが共に修行の旅に出たときと同じルートを辿るの
その最終地点で絶桜鬼さんは鬼神になった
もう私達だけでもSランクの魔物とは十二分に戦える
でも、Sランクの魔物なんて実は序の口、この世界でのSランクなんて異世界に比べたらいいところでBランクくらいなんだって
だから絶桜鬼さんは異世界に旅立った
私達の目的は鬼ヶ島のみんなを守れるくらいに強くなること
つまりそれは異世界から来る魔物だって倒せるくらいにならなきゃいけない
そう、この世界にはあの魔王なんかよりはるかに強い魔物が時折やってくる
それを食い止めてくれている人がいるらしいけど、一人じゃとてもじゃないけど対応しきれない
私たちはこれからその人に会いに行く
その人の名前は、カイト・タキガミ
異世界から来た不老不死の人間の真祖だそうです・・・
今までの傷や疲労がすべて回復して力が湧いてくる
やっぱりあの修行によって仙力が活性化して、少し体に負担を与えてたみたい
楽しかったほんわかした修行だったけど、その実危険と隣り合わせだったわけね
でも、私たちはそれで強くなれた。八仙の皆にはすごく感謝してる
「それにしてもシュテン以来か。しかもシュテンの時と違って仙の血も入っている。鬼神仙に成れる日も近いかもしれないな」
「鬼神仙? 何ですかそれ?」
聞いたことのない言葉に質問をしてみた
「鬼神は分かるだろう? 鬼人が至る最高峰、と言われているもの。かつて一人しか成れた者はいないがな。鬼神とは文字通り神の力を持った鬼人だ。その力は一つの世界に収まるものではない、らしい」
「らしい?」
「そいつは自分の力を試すために異世界へと旅立ったんだけど、それから数千年。いまだに帰ってきていないっちよ」
話を聞くと、その鬼神は既に名前すら風化したこの世界最強の女性だった? もしかしたら鬼ヶ島に記録が残ってるかも
でもなんか、聞いたことがあったようななかったような・・・
その人はあまりの強さにこの世界では満足できずに神様にお願いして別の世界へと旅立った。というお話でした
「でも、私たちがそこまで強くなれるのでしょうか?」
「可能性は十二分にあるし。てかもっと強くなるし」
ランちゃんもカセンコちゃんもその他の八仙も太鼓判を押してくれたからなんだか成れそうな気がする!
夜は更けて私たちは温かい布団で眠りについた
次の日、私たちを見に桃源郷全ての仙人が集まっていた
うー、恥ずかしい
他国にまで知られる九天玄女、七仙女、北斗星君や雷公、雷母までいる
どうやら私たちは注目の的だったみたいで、たくさんの有名な仙人たちに囲まれての質問攻めや体の隅々まで調べられ(調べたのは七仙女)かなり恥ずかしかったけど、仙人たちはみんな嬉しそうだったからいっか
「さて、お前たちは無事試練を終えた。いつでもこの桃源郷を訪れてよいぞ。その時はわらわも歓迎しようぞ」
女媧さんが優雅に歩いてきた。すごくきれい
「さて、これからお前たちが目指すのは鬼神仙じゃ。その道は遥かに、はるかに遠い。かつて鬼神となったわらわの親友絶桜鬼《ぜつおうき》もそれはそれは厳しい道をゆっくりと、着実にすすんでおった」
絶桜鬼、それがたった一人の鬼神の名前。どうやら女媧さんは親友だったみたい。美しい桜色の髪と真っ白な角をもってたらしい
まだまだ強くなると言って異世界に旅立って姿を消した最強の鬼
「彼女はわらわの一番の友だった。できることならもう一度会いたいものだ」
遠い目をする女媧さん
それほどに仲良しだったんだね。今の私たちみたいに
それから桃源郷に数日滞在して仙術、方術についての応用や要領、多くの技を教えてもらってから再び私たちは旅に出ることになった
どこに行くか? それはもう決まってて、かつて女媧さんと絶桜鬼さんが共に修行の旅に出たときと同じルートを辿るの
その最終地点で絶桜鬼さんは鬼神になった
もう私達だけでもSランクの魔物とは十二分に戦える
でも、Sランクの魔物なんて実は序の口、この世界でのSランクなんて異世界に比べたらいいところでBランクくらいなんだって
だから絶桜鬼さんは異世界に旅立った
私達の目的は鬼ヶ島のみんなを守れるくらいに強くなること
つまりそれは異世界から来る魔物だって倒せるくらいにならなきゃいけない
そう、この世界にはあの魔王なんかよりはるかに強い魔物が時折やってくる
それを食い止めてくれている人がいるらしいけど、一人じゃとてもじゃないけど対応しきれない
私たちはこれからその人に会いに行く
その人の名前は、カイト・タキガミ
異世界から来た不老不死の人間の真祖だそうです・・・
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