183 / 1,022
白黒 鬼姉妹の冒険22
しおりを挟む
今度の八仙はチョウカおじいちゃん
白くて長いひげが特徴的で、温和な人
白いロバによく乗ってて、そのロバを紙のように折りたたんだり、その折りたたんだロバを水をかけて戻したりと、独特な仙術を使う
さらに、死んでも死んでも生き返るという謎の多い仙人でもあるらしく一番長く生きてる仙人ともいわれている
「さて、わしの授業は方術じゃ。仙術と似ておるが・・・。そうじゃのう、魔法のようなものじゃと思えばええ」
方術って何だろう? 聞いたことないや
「さて、わしがロバを自在に出し入れしておるのは見たことがあるじゃろ? あれも方術の一種じゃて」
あれ、仙術じゃなかったのね
それにしても方術? 仙術とも魔法とも違う術
習うのが楽しみかも
「こっちへ来なさい。なるべく広い場所がいいからの」
生徒たちがいつも修行している広場、今は生徒はいないね
チョウカさんはそこにある闘技場の前まで歩くと、ふっと息を吹きかけた
すると闘技場はくるくると折りたたまれていき、手のひらサイズになってチョウカさんが取り出した箱にしまわれた
「これでよしっと。さて、まずは方術というものがどのようなものなのかその目で見てもらおうかの」
指をくるくるとまわしながら地面に向ける
「少し離れていなさい」
指を向けていた地面が盛り上がると、一気に膨れ上がって人型になった
「ほれ、歩け歩け」
土人形を歩かせる
まるで人のようにちゃんと歩いてる。すごい! それに、ジャンプや格闘術までこなせている
「それじゃぁこの土人形を使ってこれから方術の悪い例を見せるぞ」
悪い例? 良い例を見せるんじゃなくて?
「方術はな。力の使い方を誤れば人を傷つける。まぁそれはどのような力も一緒じゃがの。まぁみておきなさい」
人形に近づくと、手をそっと添えた
その瞬間中の土がはじけるように飛び出し、爆散・・・。恐ろしさに声を失う私達
「たったこれだけじゃ。これだけで人を殺してしまう。じゃからわしは本当に信頼できる者にしか方術を教えんのじゃよ。お前たちはここまでわしらの修行をちゃんとこなせておる。悪しき心を持つ者に仙術は扱えぬ。空も飛べたお前たちならば安心して方術を教えれるというものよ」
そっか、今までの修行は私たちを試してもいたんだ
チョウカさんは今悲しそうな顔をしていた
多分、昔方術で何かあったんだ。真相は分からないけど、あの顔にはそんな過去が見えた気がする
「さて、まず教えるのは方術の力の流れについてじゃ。仙術とは違って体に流すのではなく、直接対象に流し込むイメージをしてみなさい」
チョウカさんは石を拾ってきた
「これに流しこむイメージじゃな。それと、力は内側からではなく周りにある自然エネルギーを使うのじゃ。自然と一体になり、そこから力を分けてもらう」
目を閉じて自然を体全体で感じる
目を閉じているのに光の筋が視えた。それをこちらに手繰り寄せるように引っぱる
すると体に何か温かいものが絡みついてくるのが分かった
「えいっ」
指を石に向けると石が浮いた
「で、出来ました!」
思わず声をあげると、チョウカさんは満足そうに微笑んでうなずいた
「ふむ、白い子が一番じゃの。赤い子と黒い子はもう少しか、む、青い子はいつの間にかできておったの。黄色い子、もう少し体の力を抜くといいぞ」
ソウカ、私よりうまくできてる。石を自在に操ってて楽しそう
うん、みんな出来たみたい
「筋がいいとは思っとったが、まさかこれほどとはな。酒が飲めんくらい何ということはない。お前さんらは天性の才に恵まれておる」
嬉しかった。よし、頑張って強くなって、鬼ヶ島のみんなを守れるくらい強くなろう!
それからも方術を練習して、私たちは小ぶりだけど土人形を作れるくらいに上達した
そして、いよいよ最後の授業、ソウコッキュウさんの授業に挑むことになった
挑むと言ったのは、その通り、私達はここに来て最大の試練を迎えるからなのです
白くて長いひげが特徴的で、温和な人
白いロバによく乗ってて、そのロバを紙のように折りたたんだり、その折りたたんだロバを水をかけて戻したりと、独特な仙術を使う
さらに、死んでも死んでも生き返るという謎の多い仙人でもあるらしく一番長く生きてる仙人ともいわれている
「さて、わしの授業は方術じゃ。仙術と似ておるが・・・。そうじゃのう、魔法のようなものじゃと思えばええ」
方術って何だろう? 聞いたことないや
「さて、わしがロバを自在に出し入れしておるのは見たことがあるじゃろ? あれも方術の一種じゃて」
あれ、仙術じゃなかったのね
それにしても方術? 仙術とも魔法とも違う術
習うのが楽しみかも
「こっちへ来なさい。なるべく広い場所がいいからの」
生徒たちがいつも修行している広場、今は生徒はいないね
チョウカさんはそこにある闘技場の前まで歩くと、ふっと息を吹きかけた
すると闘技場はくるくると折りたたまれていき、手のひらサイズになってチョウカさんが取り出した箱にしまわれた
「これでよしっと。さて、まずは方術というものがどのようなものなのかその目で見てもらおうかの」
指をくるくるとまわしながら地面に向ける
「少し離れていなさい」
指を向けていた地面が盛り上がると、一気に膨れ上がって人型になった
「ほれ、歩け歩け」
土人形を歩かせる
まるで人のようにちゃんと歩いてる。すごい! それに、ジャンプや格闘術までこなせている
「それじゃぁこの土人形を使ってこれから方術の悪い例を見せるぞ」
悪い例? 良い例を見せるんじゃなくて?
「方術はな。力の使い方を誤れば人を傷つける。まぁそれはどのような力も一緒じゃがの。まぁみておきなさい」
人形に近づくと、手をそっと添えた
その瞬間中の土がはじけるように飛び出し、爆散・・・。恐ろしさに声を失う私達
「たったこれだけじゃ。これだけで人を殺してしまう。じゃからわしは本当に信頼できる者にしか方術を教えんのじゃよ。お前たちはここまでわしらの修行をちゃんとこなせておる。悪しき心を持つ者に仙術は扱えぬ。空も飛べたお前たちならば安心して方術を教えれるというものよ」
そっか、今までの修行は私たちを試してもいたんだ
チョウカさんは今悲しそうな顔をしていた
多分、昔方術で何かあったんだ。真相は分からないけど、あの顔にはそんな過去が見えた気がする
「さて、まず教えるのは方術の力の流れについてじゃ。仙術とは違って体に流すのではなく、直接対象に流し込むイメージをしてみなさい」
チョウカさんは石を拾ってきた
「これに流しこむイメージじゃな。それと、力は内側からではなく周りにある自然エネルギーを使うのじゃ。自然と一体になり、そこから力を分けてもらう」
目を閉じて自然を体全体で感じる
目を閉じているのに光の筋が視えた。それをこちらに手繰り寄せるように引っぱる
すると体に何か温かいものが絡みついてくるのが分かった
「えいっ」
指を石に向けると石が浮いた
「で、出来ました!」
思わず声をあげると、チョウカさんは満足そうに微笑んでうなずいた
「ふむ、白い子が一番じゃの。赤い子と黒い子はもう少しか、む、青い子はいつの間にかできておったの。黄色い子、もう少し体の力を抜くといいぞ」
ソウカ、私よりうまくできてる。石を自在に操ってて楽しそう
うん、みんな出来たみたい
「筋がいいとは思っとったが、まさかこれほどとはな。酒が飲めんくらい何ということはない。お前さんらは天性の才に恵まれておる」
嬉しかった。よし、頑張って強くなって、鬼ヶ島のみんなを守れるくらい強くなろう!
それからも方術を練習して、私たちは小ぶりだけど土人形を作れるくらいに上達した
そして、いよいよ最後の授業、ソウコッキュウさんの授業に挑むことになった
挑むと言ったのは、その通り、私達はここに来て最大の試練を迎えるからなのです
0
お気に入りに追加
111
あなたにおすすめの小説
転生してチートを手に入れました!!生まれた時から精霊王に囲まれてます…やだ
如月花恋
ファンタジー
…目の前がめっちゃ明るくなったと思ったら今度は…真っ白?
「え~…大丈夫?」
…大丈夫じゃないです
というかあなた誰?
「神。ごめんね~?合コンしてたら死んじゃってた~」
…合…コン
私の死因…神様の合コン…
…かない
「てことで…好きな所に転生していいよ!!」
好きな所…転生
じゃ異世界で
「異世界ってそんな子供みたいな…」
子供だし
小2
「まっいっか。分かった。知り合いのところ送るね」
よろです
魔法使えるところがいいな
「更に注文!?」
…神様のせいで死んだのに…
「あぁ!!分かりました!!」
やたね
「君…結構策士だな」
そう?
作戦とかは楽しいけど…
「う~ん…だったらあそこでも大丈夫かな。ちょうど人が足りないって言ってたし」
…あそこ?
「…うん。君ならやれるよ。頑張って」
…んな他人事みたいな…
「あ。爵位は結構高めだからね」
しゃくい…?
「じゃ!!」
え?
ちょ…しゃくいの説明ぃぃぃぃ!!
余命半年のはずが?異世界生活始めます
ゆぃ♫
ファンタジー
静波杏花、本日病院で健康診断の結果を聞きに行き半年の余命と判明…
不運が重なり、途方に暮れていると…
確認はしていますが、拙い文章で誤字脱字もありますが読んでいただけると嬉しいです。
収納持ちのコレクターは、仲間と幸せに暮らしたい。~スキルがなくて追放された自称「か弱い女の子」の元辺境伯令嬢。実は無自覚チートで世界最強⁉~
SHEILA
ファンタジー
生まれた時から、両親に嫌われていた。
物心ついた時には、毎日両親から暴力を受けていた。
4年後に生まれた妹は、生まれた時から、両親に可愛がられた。
そして、物心ついた妹からも、虐めや暴力を受けるようになった。
現代日本では考えられないような環境で育った私は、ある日妹に殺され、<選択の間>に呼ばれた。
異世界の創造神に、地球の輪廻の輪に戻るか異世界に転生するかを選べると言われ、迷わず転生することを選んだ。
けれど、転生先でも両親に愛されることはなくて……
お読みいただきありがとうございます。
のんびり不定期更新です。
異世界のんびりワークライフ ~生産チートを貰ったので好き勝手生きることにします~
樋川カイト
ファンタジー
友人の借金を押し付けられて馬車馬のように働いていた青年、三上彰。
無理がたたって過労死してしまった彼は、神を自称する男から自分の不幸の理由を知らされる。
そのお詫びにとチートスキルとともに異世界へと転生させられた彰は、そこで出会った人々と交流しながら日々を過ごすこととなる。
そんな彼に訪れるのは平和な未来か、はたまた更なる困難か。
色々と吹っ切れてしまった彼にとってその全てはただ人生の彩りになる、のかも知れない……。
※この作品はカクヨム様でも掲載しています。
そんなにホイホイ転生させんじゃねえ!転生者達のチートスキルを奪う旅〜好き勝手する転生者に四苦八苦する私〜
Open
ファンタジー
就活浪人生に片足を突っ込みかけている大学生、本田望結のもとに怪しげなスカウトメールが届く。やけになっていた望結は指定された教会に行ってみると・・・
神様の世界でも異世界転生が流行っていて沢山問題が発生しているから解決するために異世界に行って転生者の体の一部を回収してこい?しかも給料も発生する?
月給30万円、昇給あり。衣食住、必要経費は全負担、残業代は別途支給。etc...etc...
新卒の私にとって魅力的な待遇に即決したけど・・・
とにかくやりたい放題の転生者。
何度も聞いた「俺なんかやっちゃいました?」
「俺は静かに暮らしたいのに・・・」
「まさか・・・手加減でもしているのか・・・?」
「これぐらい出来て普通じゃないのか・・・」
そんな転生者を担ぎ上げる異世界の住民達。
そして転生者に秒で惚れていく異世界の女性達によって形成されるハーレムの数々。
もういい加減にしてくれ!!!
小説家になろうでも掲載しております
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
「クズスキルの偽者は必要無い!」と公爵家を追放されたので、かけがえのない仲間と共に最高の国を作ります
古河夜空
ファンタジー
「お前をルートベルク公爵家から追放する――」それはあまりにも突然の出来事だった。
一五歳の誕生日を明日に控えたレオンは、公爵家を追放されてしまう。魔を制する者“神託の御子”と期待されていた、ルートベルク公爵の息子レオンだったが、『継承』という役立たずのスキルしか得ることができず、神託の御子としての片鱗を示すことが出来なかったため追放されてしまう。
一人、逃げる様に王都を出て行くレオンだが、公爵家の汚点たる彼を亡き者にしようとする、ルートベルク公爵の魔の手が迫っていた。「絶対に生き延びてやる……ッ!」レオンは己の力を全て使い、知恵を絞り、公爵の魔の手から逃れんがために走る。生き延びるため、公爵達を見返すため、自分を信じてくれる者のため。
どれだけ窮地に立たされようとも、秘めた想いを曲げない少年の周りには、人、エルフ、ドワーフ、そして魔族、種族の垣根を越えたかけがえの無い仲間達が集い―― これは、追放された少年が最高の国を作りあげる物語。
※他サイト様でも掲載しております。
チート転生~チートって本当にあるものですね~
水魔沙希
ファンタジー
死んでしまった片瀬彼方は、突然異世界に転生してしまう。しかも、赤ちゃん時代からやり直せと!?何げにステータスを見ていたら、何やら面白そうなユニークスキルがあった!!
そのスキルが、随分チートな事に気付くのは神の加護を得てからだった。
亀更新で気が向いたら、随時更新しようと思います。ご了承お願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる