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妖怪族の国5
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妖狐族の里のお隣、天狗族の里
数多くの天狗が空を飛んだり道を歩いたりしているんだけど、鼻の長い天狗族は極わずかだ
ちなみに鼻が長いのは男性だけで、女性は普通。この鼻を持つ天狗族は主に大天狗族と魔縁族、そしてさらに少ないダイバ族くらいだ
残りはカラス天狗族や木の葉天狗族といった翼の生えた種族、その他にも犬耳のような耳を持つ耳天狗族、獣天狗族などなど、実は多種多様なのだ
「そうそう、案内を頼んでるから呼んで来るわね」
クノエちゃんはどこかへと走っていった
数分後、翼と犬耳の生えた可愛い女の子を連れて帰ってくる
「この子はナゴミちゃんって言って、獣天狗族と鞍馬天狗族のハーフで、マスオミ様の側近であるホウインさんの娘よ。ちなみにホウインさんは次の当主になるの。マスオミ様には子供がいないのよ」
ってことはナゴミちゃんはさらに次の当主ってことなのかな?
「あ、あの、ナゴミです。よろしくお願いしまふしゅ」
あ、噛んだ
顔を真っ赤にして恥ずかしがっている
「よろしくね、ナゴミちゃん」
クノエちゃんの後ろに隠れていたけど、恥ずかしそうにぺこりとお辞儀をした
耳と翼がフワフワで触りたくなってくるけどダメだよね?
「で、では、ご案内いたします。精霊様、本日はどうか、よろしくお願いいたします」
「そんなかしこまらないでよ。クノエちゃんみたいに接してくれると嬉しいな」
「そうそう、リディちゃんは気さくだもん。とても精霊様の王女様とは思えないくらいに」
だってしょうがないじゃない。自分としても王女なんてしっくり来てないからね
でもまぁ性格だからしょうがない
「で、では、リディエラ、さん、参りましょう」
まだ緊張からかカチコチだけど、そこが可愛い
「さ、最初は、天狗山です。こ、ここは、天狗たちの修行場として、有名で、一般の人も山登りを、楽しめます。頂上には、山の神様であるカナヤマヒコ様とカナヤマヒメ様を祀っていましゅ」
あ、最後にまた噛んじゃった・・・。ドンマイ
この山、入山するときに絵馬を渡された
その絵馬に願い事を書いて頂上まで登り、神社に奉納すると願いが天に届いてかなえられることがあるらしい
さて、僕らも登るとしよう
でも実はここ、魔物が多いことでも有名らしい。なんでも修行のために繁殖させているのだとか
つまり登るのは意外と命がけ。戦えない観光客は修行する天狗たちと一緒に登るらしい
大丈夫、この山に挑戦する修行天狗はある程度の強さを有しているから、ここの魔物位なら苦戦はしても負けることはないらしい
「あ、あの、私も一応、戦えるので・・・」
天狗族は鉄の棒を使った棒術が得意らしく、ナゴミちゃんはヒヒイロカネで出来た錫杖を持っている
「ナゴミちゃんは多分私より強いわよ。なんてったって天狗族による闘技大会で準優勝したんだから」
天狗族の闘技大会も有名で、この大会は年二回、賞金も出る
妖怪族の猛者や鬼人族、竜人族などと言った強種族も出る中、準優勝ってのはすごい
ちなみに優勝は竜人族のバドゥさんという有名な格闘家だったそうだ
山は結構険しくて、ちょっとした崖も多い
魔物はまぁ問題ないかな? 多分僕一人でも乗り切れる
魔法を使わなくても、あの時もらった銃で一撃だった
「あ、あの、それなんですか?」
「あ、これはね、黒族の国でやった迷宮ゲームの商品だよ。僕の力を撃ちだすことができるんだ。他にも剣に変形するんだ」
ボタンを押して変形させると、ナゴミちゃんは目を輝かせてうれしそうな顔をしていた
「さ、触ってみても、いいですか?」
「うん」
銃を渡すと隅々までねぶりまわすかのように観察し始める
そこに丁度良くというか運悪くというか、魔物が飛び出した
驚いたナゴミちゃんが銃を向けて、撃った
「え? 弾、出てる・・・」
この銃は超能力に反応する。ってことは、ナゴミちゃんって能力を持ってる?
倒れた魔物を見てナゴミちゃんはへたり込んだ
「この武器、すごい、ですね」
「うん、ナゴミちゃんも凄かったよ」
銃を返してもらうと、ナゴミちゃんは少し残念そうな顔をしていた
よし、今度あの塔はナゴミちゃんと行ってみよう
険しい道を登り、魔物を蹴散らし、五時間かけてようやく頂上に着いた
神社にはたくさんの修行天狗と観光客がいる
修行天狗たちは涼しい顔をしているんだけど、一般観光客は疲れからか椅子に座って白くなっていた
冒険者と思しき人たちはさすがだね。修行天狗たちと仲良く情報交換なんかもしてる
「この、祠に、カナヤマヒコ様とカナヤマヒメ様が、祀られています」
祠と言ってもなかなか立派な感じ。扉から見えるのは仏像のような金色の像
多分二柱の神様を模かたどったものだろうね
願い事を書いた絵馬を奉納して、手を合わせてお祈り
このお祈りが神様の力になるからしっかりと祈っておこう
あ、僕が絵馬に書いた願いは、皆の健康と平和だよ
数多くの天狗が空を飛んだり道を歩いたりしているんだけど、鼻の長い天狗族は極わずかだ
ちなみに鼻が長いのは男性だけで、女性は普通。この鼻を持つ天狗族は主に大天狗族と魔縁族、そしてさらに少ないダイバ族くらいだ
残りはカラス天狗族や木の葉天狗族といった翼の生えた種族、その他にも犬耳のような耳を持つ耳天狗族、獣天狗族などなど、実は多種多様なのだ
「そうそう、案内を頼んでるから呼んで来るわね」
クノエちゃんはどこかへと走っていった
数分後、翼と犬耳の生えた可愛い女の子を連れて帰ってくる
「この子はナゴミちゃんって言って、獣天狗族と鞍馬天狗族のハーフで、マスオミ様の側近であるホウインさんの娘よ。ちなみにホウインさんは次の当主になるの。マスオミ様には子供がいないのよ」
ってことはナゴミちゃんはさらに次の当主ってことなのかな?
「あ、あの、ナゴミです。よろしくお願いしまふしゅ」
あ、噛んだ
顔を真っ赤にして恥ずかしがっている
「よろしくね、ナゴミちゃん」
クノエちゃんの後ろに隠れていたけど、恥ずかしそうにぺこりとお辞儀をした
耳と翼がフワフワで触りたくなってくるけどダメだよね?
「で、では、ご案内いたします。精霊様、本日はどうか、よろしくお願いいたします」
「そんなかしこまらないでよ。クノエちゃんみたいに接してくれると嬉しいな」
「そうそう、リディちゃんは気さくだもん。とても精霊様の王女様とは思えないくらいに」
だってしょうがないじゃない。自分としても王女なんてしっくり来てないからね
でもまぁ性格だからしょうがない
「で、では、リディエラ、さん、参りましょう」
まだ緊張からかカチコチだけど、そこが可愛い
「さ、最初は、天狗山です。こ、ここは、天狗たちの修行場として、有名で、一般の人も山登りを、楽しめます。頂上には、山の神様であるカナヤマヒコ様とカナヤマヒメ様を祀っていましゅ」
あ、最後にまた噛んじゃった・・・。ドンマイ
この山、入山するときに絵馬を渡された
その絵馬に願い事を書いて頂上まで登り、神社に奉納すると願いが天に届いてかなえられることがあるらしい
さて、僕らも登るとしよう
でも実はここ、魔物が多いことでも有名らしい。なんでも修行のために繁殖させているのだとか
つまり登るのは意外と命がけ。戦えない観光客は修行する天狗たちと一緒に登るらしい
大丈夫、この山に挑戦する修行天狗はある程度の強さを有しているから、ここの魔物位なら苦戦はしても負けることはないらしい
「あ、あの、私も一応、戦えるので・・・」
天狗族は鉄の棒を使った棒術が得意らしく、ナゴミちゃんはヒヒイロカネで出来た錫杖を持っている
「ナゴミちゃんは多分私より強いわよ。なんてったって天狗族による闘技大会で準優勝したんだから」
天狗族の闘技大会も有名で、この大会は年二回、賞金も出る
妖怪族の猛者や鬼人族、竜人族などと言った強種族も出る中、準優勝ってのはすごい
ちなみに優勝は竜人族のバドゥさんという有名な格闘家だったそうだ
山は結構険しくて、ちょっとした崖も多い
魔物はまぁ問題ないかな? 多分僕一人でも乗り切れる
魔法を使わなくても、あの時もらった銃で一撃だった
「あ、あの、それなんですか?」
「あ、これはね、黒族の国でやった迷宮ゲームの商品だよ。僕の力を撃ちだすことができるんだ。他にも剣に変形するんだ」
ボタンを押して変形させると、ナゴミちゃんは目を輝かせてうれしそうな顔をしていた
「さ、触ってみても、いいですか?」
「うん」
銃を渡すと隅々までねぶりまわすかのように観察し始める
そこに丁度良くというか運悪くというか、魔物が飛び出した
驚いたナゴミちゃんが銃を向けて、撃った
「え? 弾、出てる・・・」
この銃は超能力に反応する。ってことは、ナゴミちゃんって能力を持ってる?
倒れた魔物を見てナゴミちゃんはへたり込んだ
「この武器、すごい、ですね」
「うん、ナゴミちゃんも凄かったよ」
銃を返してもらうと、ナゴミちゃんは少し残念そうな顔をしていた
よし、今度あの塔はナゴミちゃんと行ってみよう
険しい道を登り、魔物を蹴散らし、五時間かけてようやく頂上に着いた
神社にはたくさんの修行天狗と観光客がいる
修行天狗たちは涼しい顔をしているんだけど、一般観光客は疲れからか椅子に座って白くなっていた
冒険者と思しき人たちはさすがだね。修行天狗たちと仲良く情報交換なんかもしてる
「この、祠に、カナヤマヒコ様とカナヤマヒメ様が、祀られています」
祠と言ってもなかなか立派な感じ。扉から見えるのは仏像のような金色の像
多分二柱の神様を模かたどったものだろうね
願い事を書いた絵馬を奉納して、手を合わせてお祈り
このお祈りが神様の力になるからしっかりと祈っておこう
あ、僕が絵馬に書いた願いは、皆の健康と平和だよ
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