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精霊の国の危機1
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念のため四大精霊を外に配備し、さらに戦闘に特化した精霊達を周りに配置して守りを固めた
僕と母さんはムラサメに魔力を供給し、治癒魔法をかけ続けた
でも、ムラサメは相変わらず回復しない
どんどん弱っていく彼女を、僕は助けれないんだろうか?
自分の力のなさを痛感するよ
「リディちゃん、少し休みなさい。魔力が枯渇してはあなたも危ないわ」
「でも、母さんだってずっと・・・」
「神力を失ったとはいえ、私は元祖神です。このくらいでは魔力は枯渇しません」
確かに僕はもう限界に来ている
他の精霊達よりはるかに魔力は高いとはいえ、まだ僕は子供だ
ぶっ続けで治療し続けたからか、魔力はもうほとんど残っていなかった
「すいません、少し、休ませてもらいます」
そう言って僕は母さんの足に倒れ込んだ
幸い前みたいに意識は失わなかったけど、体が重い。そんな時だった
外で大きな爆発音がした
「襲撃!? 僕、行ってきます!」
重い体に鞭打って体を起き上がらせる。頭が痛い
それでも僕は走り出した
もうこれ以上精霊や妖精を傷つけさせない!
「待ちなさい!リディちゃん!」
母さんが制止するのも聞かずに外に飛び出した
見上げると、空を覆いつくすほどの龍の群れ
まるで絶望を運んできたかのような黒い龍たち
「リディエラ様! 下がってください!」
雷の精ライラと樹木の精キダイが僕の前に出た
龍が一斉に口を開き、火球を吐こうとしている
「僕は大丈夫だから! みんな防御に徹して!」
火球が放たれた
精霊達は防御系の精霊魔法を展開し、火球を受け止めた
いくつか破壊されたけど、周りがカバーしたため負傷者はゼロだ
「行きます!」
テュネを筆頭に、攻撃系の精霊魔法が龍たちに打ち込まれた
それにより数十体が落ちる
「第二波が来ます!」
僕も防御用の魔法を展開した
みんなをカバーできるだけ大きなものを
火球を何とか打ち消したけど、僕の魔力がもう・・・
ライラが僕を抱えて後ろに逃げてくれた
「動け、ない」
「リディエラ様、ご無理をなさってはいけません。ここで休んでいてください」
ライラは再び戦場へ戻って行った
何とか気を失わないように意識を保って、外の様子を耳で確かめる
激しい攻防が続いている
なぜ龍たちが襲ってきたのか分からないけど、僕の家族を傷つけるのは許さない
もっと、僕に力があれば
悔しいけど、動けないんだ
それから数時間して音がやんだ
動けるようには回復した僕はゆっくりと外を見てみる
「リディエラ様、何とか撃退できました」
ボロボロの精霊達
でも、一人もかけることなく龍たちを倒せたみたいだ
よかった
「それで、龍たちはどうなったの?」
「ほぼ討ち取れたのですが、数匹と一番の大物は取り逃がしました」
「いや、皆が無事ならそれでいいよ」
すると、一体の精霊がこちらに走って来た
雪の精セツだ
「リディエラ様、まだ息ある龍、いました」
セツの顔は複雑だ
龍のせいで親友のムラサメが傷つけられたのだから当然だろう
「案内して」
セツにその龍のところまで案内してもらった
龍は大きな傷を負い、今にも死にそうである
「ぐ、ガ、コロス、コロズ」
片言の言葉でブツブツとつぶやく龍
「答えろ、なぜこんなことを!」
聞いてみたけど、返答はただ殺すだけで要領を得ない
そのまま龍は息絶えた
一体何が起こっているのか僕にはわからないけど、またこんな襲撃があったのでは溜まったものじゃない
母さんに相談して、ひとまず精霊国全体に仲間以外誰も入れない結界を張ることにした
僕と母さんはムラサメに魔力を供給し、治癒魔法をかけ続けた
でも、ムラサメは相変わらず回復しない
どんどん弱っていく彼女を、僕は助けれないんだろうか?
自分の力のなさを痛感するよ
「リディちゃん、少し休みなさい。魔力が枯渇してはあなたも危ないわ」
「でも、母さんだってずっと・・・」
「神力を失ったとはいえ、私は元祖神です。このくらいでは魔力は枯渇しません」
確かに僕はもう限界に来ている
他の精霊達よりはるかに魔力は高いとはいえ、まだ僕は子供だ
ぶっ続けで治療し続けたからか、魔力はもうほとんど残っていなかった
「すいません、少し、休ませてもらいます」
そう言って僕は母さんの足に倒れ込んだ
幸い前みたいに意識は失わなかったけど、体が重い。そんな時だった
外で大きな爆発音がした
「襲撃!? 僕、行ってきます!」
重い体に鞭打って体を起き上がらせる。頭が痛い
それでも僕は走り出した
もうこれ以上精霊や妖精を傷つけさせない!
「待ちなさい!リディちゃん!」
母さんが制止するのも聞かずに外に飛び出した
見上げると、空を覆いつくすほどの龍の群れ
まるで絶望を運んできたかのような黒い龍たち
「リディエラ様! 下がってください!」
雷の精ライラと樹木の精キダイが僕の前に出た
龍が一斉に口を開き、火球を吐こうとしている
「僕は大丈夫だから! みんな防御に徹して!」
火球が放たれた
精霊達は防御系の精霊魔法を展開し、火球を受け止めた
いくつか破壊されたけど、周りがカバーしたため負傷者はゼロだ
「行きます!」
テュネを筆頭に、攻撃系の精霊魔法が龍たちに打ち込まれた
それにより数十体が落ちる
「第二波が来ます!」
僕も防御用の魔法を展開した
みんなをカバーできるだけ大きなものを
火球を何とか打ち消したけど、僕の魔力がもう・・・
ライラが僕を抱えて後ろに逃げてくれた
「動け、ない」
「リディエラ様、ご無理をなさってはいけません。ここで休んでいてください」
ライラは再び戦場へ戻って行った
何とか気を失わないように意識を保って、外の様子を耳で確かめる
激しい攻防が続いている
なぜ龍たちが襲ってきたのか分からないけど、僕の家族を傷つけるのは許さない
もっと、僕に力があれば
悔しいけど、動けないんだ
それから数時間して音がやんだ
動けるようには回復した僕はゆっくりと外を見てみる
「リディエラ様、何とか撃退できました」
ボロボロの精霊達
でも、一人もかけることなく龍たちを倒せたみたいだ
よかった
「それで、龍たちはどうなったの?」
「ほぼ討ち取れたのですが、数匹と一番の大物は取り逃がしました」
「いや、皆が無事ならそれでいいよ」
すると、一体の精霊がこちらに走って来た
雪の精セツだ
「リディエラ様、まだ息ある龍、いました」
セツの顔は複雑だ
龍のせいで親友のムラサメが傷つけられたのだから当然だろう
「案内して」
セツにその龍のところまで案内してもらった
龍は大きな傷を負い、今にも死にそうである
「ぐ、ガ、コロス、コロズ」
片言の言葉でブツブツとつぶやく龍
「答えろ、なぜこんなことを!」
聞いてみたけど、返答はただ殺すだけで要領を得ない
そのまま龍は息絶えた
一体何が起こっているのか僕にはわからないけど、またこんな襲撃があったのでは溜まったものじゃない
母さんに相談して、ひとまず精霊国全体に仲間以外誰も入れない結界を張ることにした
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