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新しい旅11
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四階ともなるともう慣れたものですよ絶叫していきなり目の前に出てきた火傷まみれの女性幽霊が突然出てこなければね
「ぴゃぎゃあああああああああ!!」
これにはさすがの私も驚きすぎて大声で叫んでしまった
「ああ、あああああああ、あああああああああああ」
火で潰れた喉から出るしゃがれた叫び声が耳に張り付く
恐怖、恐怖です。それ以外の何者でもございません
「に、逃げ」
腰を抜かしてしまった・・・。情けないことに
「肩を!」
イチカさんに肩を借りてから一緒に走り出す
幸いなことにあいては足が遅い
何とか逃げ切って教室に入る
「はぁはぁ、に、逃げきれた?」
「あ、ダメみたいですね」
教室の扉がガタンと開いてあの女性が入って来た
「あがががが、あああああああああ」
どろっと手から肉が腐り落ちる
ここここ怖い!!
「早く逃げ・・・。え? 扉が一つしかない!」
教室なら扉が二つあるはずとよくよくまわりを見て見ると、ここは事務室のような場所だった
「何でこんな部屋が四階に!? 普通事務室とか職員室って一階にあるんじゃないの!? 知らんけど!!」
私の学校がそうだったからそれが常識だと思ってたけど、こういう学校もあるのかもしれない。と、後々になって思いいたったわけですが、この時の私にはそんな余裕もあるわけない
「どうしようイチカさん! 逃げれない!」
「大丈夫です! ほら、動きはそんなに早くないから、うまく回り込んで逃げましょう」
「そ、そうだね!」
イチカさん冷静で助かる
私達は誘い込むように彼女を誘導して、隙を見て机を回り込むようにして部屋を出て、扉をしっかりしめて逃げる
この部屋のさらに奥に向かうともう一つの部屋があって、その奥に階段が見えたんだけど、その階段にはかぎのかかった柵扉が見えた
「ぬぅううう、このタイプなのね!」
カギを探して次に進むタイプだ間違いなく
ということは、次の部屋にカギがあるかも
と言うわけですぐに部屋に入る
ここはどうやら職員室のようで、たくさんの先生用の机があった
しかもごちゃごちゃしてる
この中からカギを探すのは絶対骨が折れる
「イチカさん、何でもいいからカギを探して。どんなカギでもいいから」
「分かりました! お任せください!」
イチカさんはさっそくカギを探し始めた
私もまず鍵がありそうな場所を手当たり次第に探し始める
速くしないとまたあの女性が襲ってくるからね絶対
「あ、これはどうですか?」
イチカさんがカギ束を見つけてくれた
そして私の方も、カギの入っている小さなロッカーのようなものを見つけて、そこに大量にカギがかかっているのが分かった
「この大量のカギと、そのカギ束、その中のどれかがきっとあの扉を開くためのカギだと思」
そこで扉が開いてまた来た!
「あがががががががああ」
今度は顎がボトリと落ちる
「さっきの要領で逃げるよ!」
また机を回り込んで女性を避けて教室を出て、今度は扉を職員室に落ちていた箒でつっかえ棒のようにして開かないようにした
そして柵扉のとこまで来て、急いでカギを差し始める
「これじゃない、これも違う。これも、これもこれも、これもこれも、違う違う違、あああ」
鍵束を落としてしまった
今刺した者がどれか分からなくなり、また最初からやり直し
慌てると上手くいかないなぁもう
「落ち着いてくださいミア様。大丈夫です私がついてます!」
「ありがとうイチカさん」
深呼吸してからまたカギを差し始める
鍵束についてる鍵の数はニ十個くらい
鍵ロッカーに入っていたのは四十個くらい
それらを一個一個確認して回して、カギ束にはここのカギはついていないことが分かった
そして次のカギへ
一個、二個、三個・・・。十個、十五個、ニ十個
そこで扉がバーンと壊されて奴が迫って来た
足が崩れ落ちたからか、さらに動きがゆっくりになってる
これなら間に合いそう
二十二個、二十四個、二十五個! これだ!
ガチャリと鍵が回って扉が開く
もう目前まで迫っていた女性の手から逃れて、次の階へと駆け上がった
「ぴゃぎゃあああああああああ!!」
これにはさすがの私も驚きすぎて大声で叫んでしまった
「ああ、あああああああ、あああああああああああ」
火で潰れた喉から出るしゃがれた叫び声が耳に張り付く
恐怖、恐怖です。それ以外の何者でもございません
「に、逃げ」
腰を抜かしてしまった・・・。情けないことに
「肩を!」
イチカさんに肩を借りてから一緒に走り出す
幸いなことにあいては足が遅い
何とか逃げ切って教室に入る
「はぁはぁ、に、逃げきれた?」
「あ、ダメみたいですね」
教室の扉がガタンと開いてあの女性が入って来た
「あがががが、あああああああああ」
どろっと手から肉が腐り落ちる
ここここ怖い!!
「早く逃げ・・・。え? 扉が一つしかない!」
教室なら扉が二つあるはずとよくよくまわりを見て見ると、ここは事務室のような場所だった
「何でこんな部屋が四階に!? 普通事務室とか職員室って一階にあるんじゃないの!? 知らんけど!!」
私の学校がそうだったからそれが常識だと思ってたけど、こういう学校もあるのかもしれない。と、後々になって思いいたったわけですが、この時の私にはそんな余裕もあるわけない
「どうしようイチカさん! 逃げれない!」
「大丈夫です! ほら、動きはそんなに早くないから、うまく回り込んで逃げましょう」
「そ、そうだね!」
イチカさん冷静で助かる
私達は誘い込むように彼女を誘導して、隙を見て机を回り込むようにして部屋を出て、扉をしっかりしめて逃げる
この部屋のさらに奥に向かうともう一つの部屋があって、その奥に階段が見えたんだけど、その階段にはかぎのかかった柵扉が見えた
「ぬぅううう、このタイプなのね!」
カギを探して次に進むタイプだ間違いなく
ということは、次の部屋にカギがあるかも
と言うわけですぐに部屋に入る
ここはどうやら職員室のようで、たくさんの先生用の机があった
しかもごちゃごちゃしてる
この中からカギを探すのは絶対骨が折れる
「イチカさん、何でもいいからカギを探して。どんなカギでもいいから」
「分かりました! お任せください!」
イチカさんはさっそくカギを探し始めた
私もまず鍵がありそうな場所を手当たり次第に探し始める
速くしないとまたあの女性が襲ってくるからね絶対
「あ、これはどうですか?」
イチカさんがカギ束を見つけてくれた
そして私の方も、カギの入っている小さなロッカーのようなものを見つけて、そこに大量にカギがかかっているのが分かった
「この大量のカギと、そのカギ束、その中のどれかがきっとあの扉を開くためのカギだと思」
そこで扉が開いてまた来た!
「あがががががががああ」
今度は顎がボトリと落ちる
「さっきの要領で逃げるよ!」
また机を回り込んで女性を避けて教室を出て、今度は扉を職員室に落ちていた箒でつっかえ棒のようにして開かないようにした
そして柵扉のとこまで来て、急いでカギを差し始める
「これじゃない、これも違う。これも、これもこれも、これもこれも、違う違う違、あああ」
鍵束を落としてしまった
今刺した者がどれか分からなくなり、また最初からやり直し
慌てると上手くいかないなぁもう
「落ち着いてくださいミア様。大丈夫です私がついてます!」
「ありがとうイチカさん」
深呼吸してからまたカギを差し始める
鍵束についてる鍵の数はニ十個くらい
鍵ロッカーに入っていたのは四十個くらい
それらを一個一個確認して回して、カギ束にはここのカギはついていないことが分かった
そして次のカギへ
一個、二個、三個・・・。十個、十五個、ニ十個
そこで扉がバーンと壊されて奴が迫って来た
足が崩れ落ちたからか、さらに動きがゆっくりになってる
これなら間に合いそう
二十二個、二十四個、二十五個! これだ!
ガチャリと鍵が回って扉が開く
もう目前まで迫っていた女性の手から逃れて、次の階へと駆け上がった
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