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新しい旅3
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外に出ると、巨大な甲冑姿の何かが私達を待っていた
「ひっ」
「あ、あの、怖がらないで下さいフィオナ様、ミア様」
「女の人の声?」
「わたくし、今回案内役を拝命いたしました、エンキと申します」
びっくりするくらいに大きなお姉さんだ
身長も、とある部分も
はぁ、私もこれでも自信あるほうなのに
「エンキさんも呪霊なの?」
「いえ、わたくしは劫霊です」
「ごうれい?」
「はい、恨みと劫によって霊となった呪霊よりも恨みが深い霊種です」
「ひぇ」
「あ、今はもう大丈夫です。トガツメヒメ様に正気に戻してもらいましたので」
そう言えばトガツメヒメさんにはそういう固有スキルがあったね
呪霊やゴーストといったアンデッドたちは生前のまともな思考が残っていないことが多い
それを元に戻せるのがトガツメヒメさんの強い所だ
この国にはそう言った理由で彼女に感謝して国民になったアンデッドが数多くいる
ちなみに正気を取り戻したアンデッドたちは恋もし、夫婦になって子供もできる
この国の人達は新種族と言ってもいいかもね
まあ数千年前からいる種族だから新種族と言っていいのか分からないけどね
「さて、まずはこの時期是非ともお見せしたい場所がありまして」
「ちょっと聞きたいんけどエンキさん、その甲冑息苦しくないの? 顔も見えないし」
「あ、その、どうぞお構いなく。わたくしはこれが通常通りの姿ですので」
もじもじとしてる。多分恥ずかしがり屋何だこの人
甲冑を着て顔を隠してるとあまり気にならなくなるタイプだね
「ま、まあわたくしの話はどうでもよいのです。これから行くところはサクラの宮という、それはそれは美しい花を咲かせる木々がある場所でして、この時期はもう、誰もが見惚れるほどに綺麗なのです」
この世界にもサクラがあることは知ってたけど、サミダレにあるのは知らなかった
確か鬼人のいる島国か、とある種族の住む国にしかなかった気がするんだけど
「あ、なぜサクラがあるのか気になっておられますね? 実は鬼人の国から友好の証として贈られたのです」
「ああなるほど、それでなのね」
「私サクラって見たことないから楽しみ!」
フィオナちゃんは村にいた頃から自分で花を育ててたくらい花が好き
目を輝かせてるね
「ひっ」
「あ、あの、怖がらないで下さいフィオナ様、ミア様」
「女の人の声?」
「わたくし、今回案内役を拝命いたしました、エンキと申します」
びっくりするくらいに大きなお姉さんだ
身長も、とある部分も
はぁ、私もこれでも自信あるほうなのに
「エンキさんも呪霊なの?」
「いえ、わたくしは劫霊です」
「ごうれい?」
「はい、恨みと劫によって霊となった呪霊よりも恨みが深い霊種です」
「ひぇ」
「あ、今はもう大丈夫です。トガツメヒメ様に正気に戻してもらいましたので」
そう言えばトガツメヒメさんにはそういう固有スキルがあったね
呪霊やゴーストといったアンデッドたちは生前のまともな思考が残っていないことが多い
それを元に戻せるのがトガツメヒメさんの強い所だ
この国にはそう言った理由で彼女に感謝して国民になったアンデッドが数多くいる
ちなみに正気を取り戻したアンデッドたちは恋もし、夫婦になって子供もできる
この国の人達は新種族と言ってもいいかもね
まあ数千年前からいる種族だから新種族と言っていいのか分からないけどね
「さて、まずはこの時期是非ともお見せしたい場所がありまして」
「ちょっと聞きたいんけどエンキさん、その甲冑息苦しくないの? 顔も見えないし」
「あ、その、どうぞお構いなく。わたくしはこれが通常通りの姿ですので」
もじもじとしてる。多分恥ずかしがり屋何だこの人
甲冑を着て顔を隠してるとあまり気にならなくなるタイプだね
「ま、まあわたくしの話はどうでもよいのです。これから行くところはサクラの宮という、それはそれは美しい花を咲かせる木々がある場所でして、この時期はもう、誰もが見惚れるほどに綺麗なのです」
この世界にもサクラがあることは知ってたけど、サミダレにあるのは知らなかった
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「ああなるほど、それでなのね」
「私サクラって見たことないから楽しみ!」
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