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魔王の誕生1
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フィオナちゃんを見失ってしまった
ほぼ全員が満身創痍の中、誰も彼女を止めることはできなかった
オワリを倒すことは出来たけど、犠牲もかなり多い
特にタルニャやアラマキさんは、共に旅をした仲間だけあって心に刺さって感情がグチャグチャになってる
そんな時、突如空から光る何かが舞い降りてきた
「あれは!」
私はその光の中によく知った顔を見た
「タルニャ!」
「ごめんなさい、戻ってくるのが遅れてしまいましたわ」
「な、なんで? 死んだはずじゃ」
「わたくしはもう死んでいます。今は空想の女神プリシラ様の天使として、本体である核を神界にあずけてありますの。そのおかげでこうして復活することが出来たのですわ・・・。それで、フィオナは」
私はその問いに沈黙で答えるしかなかった
「もしかして、フィオナも、亡くなって」
「死んではいないよ。でも、あの子は」
「彼女は自身の力に飲まれて、暴走してしまったんだ」
絶句するタルニャ
「で、でも、オワリは倒したんですのよね? 何故止まらないのです?」
「力に飲まれたから、だと思う。あの子の力は愛。そしてそれは憎悪と切っては切れない表裏一体。フィオナちゃんは今、憎悪と悪意に満ちてるんだ」
「何をしてるんですの! あの子を追いますわよ!」
「追うってどうやって? あの速さじゃ追いつけないよ」
弱気になってる私の頬をつねるタルニャ
「方向は分かっているのでしょう? それに、こんな時誰に頼ればいいかはあなたもご存知でしょう?」
私は一人、世界中のことを見通せる存在を知っている
「トガツメヒメさん!」
「ええ、行きましょう」
「そうだね。それに、アラマキさんのことも伝えないと」
私は切り替え、街でメアリーとエルヴィスに合流してからトガツメヒメさんのいるサミダレへ向かった
ほぼ全員が満身創痍の中、誰も彼女を止めることはできなかった
オワリを倒すことは出来たけど、犠牲もかなり多い
特にタルニャやアラマキさんは、共に旅をした仲間だけあって心に刺さって感情がグチャグチャになってる
そんな時、突如空から光る何かが舞い降りてきた
「あれは!」
私はその光の中によく知った顔を見た
「タルニャ!」
「ごめんなさい、戻ってくるのが遅れてしまいましたわ」
「な、なんで? 死んだはずじゃ」
「わたくしはもう死んでいます。今は空想の女神プリシラ様の天使として、本体である核を神界にあずけてありますの。そのおかげでこうして復活することが出来たのですわ・・・。それで、フィオナは」
私はその問いに沈黙で答えるしかなかった
「もしかして、フィオナも、亡くなって」
「死んではいないよ。でも、あの子は」
「彼女は自身の力に飲まれて、暴走してしまったんだ」
絶句するタルニャ
「で、でも、オワリは倒したんですのよね? 何故止まらないのです?」
「力に飲まれたから、だと思う。あの子の力は愛。そしてそれは憎悪と切っては切れない表裏一体。フィオナちゃんは今、憎悪と悪意に満ちてるんだ」
「何をしてるんですの! あの子を追いますわよ!」
「追うってどうやって? あの速さじゃ追いつけないよ」
弱気になってる私の頬をつねるタルニャ
「方向は分かっているのでしょう? それに、こんな時誰に頼ればいいかはあなたもご存知でしょう?」
私は一人、世界中のことを見通せる存在を知っている
「トガツメヒメさん!」
「ええ、行きましょう」
「そうだね。それに、アラマキさんのことも伝えないと」
私は切り替え、街でメアリーとエルヴィスに合流してからトガツメヒメさんのいるサミダレへ向かった
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