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決戦31

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 どんな攻撃をしてくるのかも、相手の実力も全く未知
 オワリは広げた手のひらから光る弾と真っ黒な弾を生み出す
「あ、あれは、光と闇の勇者の力!?」
 恐ろしく強力な勇者の力をこちらに向けて撃ちだす
「ブラックホール」
「ライトヴィジョン!」
 ミミとニニがその力を相殺するように、全力で勇者の力を振るう
 ただオワリの方が力が上で、相殺しきれなかった力の流れが私達を襲う
 何人かが壁に叩きつけられて気を失った
「よっわ」
 オワリは今度はアラマキさんに狙いを定める
「次元斬!」
「それ」
 アラマキさんが次元を切り裂くけど、オワリは同じ力でその斬撃を消した上に、アラマキさんの腕を斬り飛ばした
「くっ」
 飛んだ腕をキャッチしてつけなおす
「あんた面白いから出してるわね。元々死んでるんだ。なら」
 オワリがアラマキさんの目の前に瞬間的に移動してきた
「アンジュの力まで」
「ほら一人目」
 アラマキさんの体に触れたと思うと、彼女は浄化せれて消えてしまった
「う、うそ、アラマキさんがあんなに簡単に」
 精霊の目で見てもアラマキさんの魂すら見えない
 完全に、消滅してしまった
「焼き尽くしてやる!」
 ケイジさんとヴォルカンさんがそれぞれ一瞬で灰に出来るほどの炎を終わりに直撃させたけど、終わりは平然とそこに立っていた
「ぬるい炎ね。あんたら炎の使い方も知らないの?」
 オワリがそういうと、ヴォルカンが一瞬燃え上がって、灰になって崩れ落ちた
「バケモノ・・・」
「そうだよ?」
 オワリは特に楽しそうに笑うでもなく、飄々とそう答えた
「あんたたちの戦いはズ―――っと見てた。ずっと、ずっとね。だから使い方を理解した。理解すれば私はなんでももできるのよ」
 絶対勝てないという絶望感が周囲を埋め尽くす
「ラヴ、アルティマブレイブ!」
 でもフィオナちゃんは諦めずに終わりに斬りかかる
「あんたの力ってさ、一番単純で、一番弱いよね。あんた見てて面白くないのよ」
 心底退屈そうな顔でフィオナちゃんの攻撃を受け流そうと手を伸ばす
 すると、オワリの腕がスパリと斬れ、真っ黒な血が噴き出した
「え?」
 意味が分からないという顔で自分の切れた手のひらを見る
「なに、これ? あんたの力って、ただの身体強化でしょう? 愛が深まれば強くなるっていう。もう一つの力だってただの身体強化。その程度じゃ私に届かない! はずなのに! なんで!?」
 突然すぎて混乱したのか、かなり取り乱しているオワリ
 どうやら、オワリにとってフィオナちゃんは天敵だったみたいだ
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